屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)

わたなべ ゆたか

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第一〇部『軋轢が望む暗き魔術書』

三章-6

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   6

 ラーニンス家の屋敷、その二階の廊下を歩いていたジュリアは、近くを通りかかった侍女を呼び止めた。
 侍女の手には、金属製の水差しとコップを乗せたトレイがある。コップが使われている形跡がないことに、眉を顰めた。


「……体調が悪くなったの?」


「お医者様は、違うと仰有っておりました。気分的なものではないかと」


「気分的……また、いい加減なことを」


 ジュリアは嘆息しながら、侍女から一歩だけ離れた。


「お母様は、起きていらして?」


「はい。お医者様が、お見えになったときに目を覚まされました」


「……そう」


 侍女と別れたジュリアは、廊下の突き当たりにある部屋へと歩いて行く。
 軽くノックをしたが、返答はない。ドアノブを廻すと、ドアはすんなりと開いた。


「……失礼しますわ」


 ジュリアが部屋に入ると、薬の臭いが残っていた。
 最低限の調度類しかない簡素な部屋に、大きなベッドがある。そこには、やせ細った中年女性が横になっていた。
 すっかり色褪せた金髪に、頬の痩けた顔。青い瞳は憂いに満ちており、紅も塗られていない唇は乾ききっていた。
 カサス・ラーニンス男爵の妻にして、ジュリアやデュークたちの母、マイアー・ラーニンスである。
 ベッドに近寄るジュリアに気付いたのか、マイアーは微かに首を向けた。


「あら……ジュリア。ヒースローやデュークたちは顔を見せないけど、元気でやっているのかしら」


「ええ……みんな、元気でしてよ。お母様は……」


「ええ。大丈夫。お医者様も、安静にしていれば――」


 言葉の途中で、マイアーは咳き込んだ。
 慌てて手を差し伸べようとするジュリアを、マイアーは片手で制した。


「大丈夫よ。あまり近寄ると、あなたにまで病がうつってしまうわ。皆が元気だと知れて、少しばかり元気が出たから、大丈夫。ああ、そうだ。どこかの騎士団へ行ったリリアーンナは、息災でやっているのかしら」


 母から出た名を聞いた刹那、ジュリアは表情を強ばらせた。しかし僅かに首を振ってから、母親へと微笑んだ。


「……元気よ。今も、ラーニンス家の鉱山で起きた問題を解決するため、奮闘していますわ」


「……そう。それなら、良かった。あの子は……きっと、家族のためになる。そうした力を持って産まれたのよ。皆で協力をして……あげて」


 そこまで話をしたところで、マイアーは大きく息を吐いた。


「……ごめんなさい。少し、喋りすぎたみたい。久しぶりに娘の顔を見て、はしゃいでしまったわ」


「誤る必要ことなんて、ありませんわ。お母様は、わたくしたちにとって、なくてはならない御方ですもの。さあ……もう、お休みになって下さい」


 小さく頷いて目を閉じる母親に一礼してから、ジュリアは部屋を出た。


(まったく……リリアーンナのことなんか、どうでもいいでしょうに)


 リリアーンナを産んだ翌年に体調を崩してから、ずっと臥せっている。だから父親であるカサスの怒りを買ったことや、それに順応した子どもたちのことを知らない。
 廊下を歩いていると、外から馬車の動く音が聞こえてきた。


(お父様が帰っていらしたのかしら)


 出迎えるために外に出ると、すでにデュークが玄関の前にいた。
 五人の男女が、その側に控えていた。彼らとランドたちを鉱山まで案内した使用人、それに馬の世話係を兼ねた御者――これは今、カサスとともに帰ってきた――が、屋敷にいる使用人や侍女のすべてだ。
 ヒースローは深夜に帰ってきたせいか、まだ寝ているようだ。振り返ったデュークと視線を絡め合ったジュリアは、彼の横に並んだ。
 しばらくして玄関が開くと、カサスが入って来た。


「父上、お帰りなさい」


「お父様、お帰りなさいませ」


「うむ」


 恭しく頭を下げる使用人たちには目もくれず、カサスは階段へと歩いて行く。御者が玄関のドアを閉じる音が響く中、デュークとジュリアは父親に追従するように歩き出した。


「父上。リリアーンナたちの様子はどうでした? 何人かは、魔獣に殺されたのでは――」


「全員無事だ。しかも、すでに魔獣を五体も狩ったらしい」


「……え?」


「お父様……それでは、鉱山での採掘を再開できるんですの?」


「それは、魔獣をすべて討伐してから判断する――らしい。まったく、命を賭して再開をさせるとか、言って欲しいものだな」


 カサスのぼやきに、二人は同調するかのように頷いた。
 カサスは大きく息を吐くと、二人を僅かに振り返った。


「しかし、リリアーンナがあそこまでやるとは思わなかった。今回のことについては、おまえたちも褒めてやるといい」


 そんな言葉に驚きはしたが、父親の後ろで目を合わせたジュリアとデュークは、すでに違うことを考えていた。


(このまま鉱山が復活すれば――)


(わたくしは助かるのね)


 リリアーンナに頼らなくても救われる――そう思うと、一刻も早く様子を見に行きたくもなる。
 だが、


「二人とも、これから帳簿の精査を行う。二人とも先に執務室へ行って、準備をしておいてくれ」


「……はい」


 カサスの指示に、ジュリアとデュークは気持ちを抑えながら、一礼をした。

   *

 カサスの訪問から二日後、鉱山では崩落した坑道の復旧作業が始まっていた。
 作業が行われている周辺では、砂埃が舞っていて視界が悪すぎる。鉱夫たちは鼻や口を布で覆いながら、岩壁の掘削を行っていた。坑道を補強する木材や石材が運ばれ、脇に積まれている。
 俺は護衛として、少し離れた場所で作業を見守っていた。
 護衛は、俺一人と数人の衛兵だけだ。
 瑠胡やセラに、こんな砂塵の舞う場所へ来させるわけにはいかない。それはリリンやエリザベートに対しても同じだ。
 なんだけど、エリザベートは俺が一人で護衛に付くと言う前に、


「汚れるから、絶対に護衛なんかしないわよ」


 と宣言してきたわけだけど。
 復旧作業は再崩落防ぐ為、違う経路を造ることとなった。時間はかかるが、安全を考えれば理にかなっている気がする。
 初日に遭遇したと思しき五体を斃してから、魔獣には遭遇していない。いるとすれば、やはり崩落した先だろうか。
 護衛らしい仕事を何一つしないまま、昼になった。外からやってきたテレサが、小さな鐘を鳴らしながら、作業場所までやってきた。


「昼休憩の時間です。全員、外へ」


 鐘の音が聞こえて来てから、鉱夫たちは掘削した箇所の補強を始めていた。
 作業が終わった者から、外へと歩き出した。最後まで残っていた鉱夫と一緒に外に出ると、衛兵の一人が俺に駆け寄ってきた。


「あの、ラーニンス家の方々がお見えですが……その、リリアーンナという者に会わせろと仰有ってまして」


「まさか、案内したんですか?」


「いえ。皆様が滞在している小屋へ案内するべきか迷いまして……先に、あなたに報せておこうと思いまして。集落の入り口で待たせています」


 その報告に、俺はホッと胸を撫で下ろした。
 いきなり訪れて、リリン相手に揉め事を起こされたらたまらない。俺は衛兵に礼を言うと、集落の入り口へと駆け出した。
 馬車の前には、デュークとジュリアの姿があった。護衛の兵士は二人だけ。それも一目で傭兵になったばかりだとわかる、初心っぷりが目立つ若者だ。
 デュークは俺を見て、露骨にイヤそうな顔をした。走る速度を緩めながら近寄ると、二人は臨戦態勢と言わんばかりに、斜に構えた姿勢で睨んできた。


「なんで、貴様が来る? わたしはリリアーンナを呼んだはずだ」


「外に出ていたのが、俺だけでね。そこは勘弁して欲しいところだな。それで、リリンにどんな用が? それを伝えてから、二人に会うかどうかを当人に決めて貰う」


「……それは」


「大した用件ではないわ。鉱山の様子を確認したいだけよ。坑道の工事は進んでいるんでしょ?」


 腕を組むジュリアは、明らかに不機嫌そうだ。
 俺は少し考えてから、自分の考えを述べた。


「復旧工事の進捗具合なら、俺でも答えられるけど」


「あなたなんかと話をしたくないわよ! さっさとリリアーンナを連れてきなさい!!」


 ……とてつもなく、嫌われたものである。
 話ができるような雰囲気じゃない――ということで、俺は遠回りをして寝泊まりしている小屋に戻った。
 小屋に入ると、先ずは瑠胡とセラが出迎えてくれた。


「ランド、おかえりなさい。食事の準備はできておりますよ」


「まずは、着替えますか? 埃だらけでは、食事もできませんから」


「ありがとうございます。でも、その前に……リリン。ジュリアたちが、鉱山の進捗を聞きたいって、集落の入り口に来ているけど……どうする?」


 まだ食事前らしいリリンは、テーブルに並べられた料理――パンとスープだけという簡素なものだ――の前で、静かに着席していた。
 俺の問い掛けに少し悩んでから、リリンは小さく頷いた。


「わかり……ました。行きます」


「わかった。俺も一緒に行こうか?」


「それはだ……いえ、お願いします」


 立ち上がったリリンは、近くに立てかけてあった杖を手にした。
 瑠胡やセラには、先に食事を済ませるよう言って、俺はリリンと集落の入り口まで移動した。
 この前までに見られた、会う前からの怯えは少ない――気がする。
 俺とリリンが姿を見せると、ジュリアの目に期待の色が浮かんだ。デュークの目は、俺へと睨みを利かせている。
 リリンは二人から、三マーロン(約三メートル七五センチ)ほど離れた場所で立ち止まった。


「ランドさんから、話は聞きました。鉱山の進捗状況は……まだ、坑道の復旧途中です。崩落した先の坑道と掘削中の坑道が繋がるまで、恐らく早くて二日。魔獣の討伐と捜索は、そのあとからになります」


「ああ、そう……それで、復旧はできるわけ? 言っておくけど、わからないって意見は要らないの。できるか、できないか――それが知りたいだけだから」


 実情を知っているから思うが、これは無茶な質問だ。魔獣がどうやって坑道に入り込んだかも調べないとならない状況で、結論を言うのは難しい。
 リリンは少し悩む素振りを見せたあと、静かに答えた。


「調査が終わってませんので、不確定でよろしければ。復旧できる可能性は、高いと思います。ただし、あくまで推測の域を出ないことは、ご承知下さい」


 リリンの返答は、恐らくジュリアが期待していたものから、少しずれている。だけどジュリアは、文句は言ってこなかった。
 僅かに視線を逸らすと、小さく「そう」と漏らしただけだ。


「……いいわ。ラーニンス家のため、鉱山の復旧に尽力なさい。そうすれば、お父様も少しは認めて下さるかもしれないわ。あたしも、少しは感謝をしてあげる」


 ジュリアは小さく鼻を鳴らすと、デュークの腕を取った。


「行きましょ」


「……わかったよ、姉さん」

 少し拍子抜けした顔をしながら、デュークは姉を伴って馬車へと入って行った。

 ……なんだったんだ、一体。

 そんなことを聞くために、わざわざ鉱山まで来る意味があったんだろうか。
 ゆっくりと馬車が去って行くと、俺はリリンに声をかけた。


「とりあえず、戻って飯でも食べようか」


「すいません。わたしは、その……もう少しだけ、見送っていこうと思います。瑠胡姫を待たせては申し訳ありませんから、ランドさんは先に戻って下さい」


 リリンは俺に答えてから、視線を馬車へと向けた。その表情には緊張からの強ばりはなく、少しだけど柔らかさが戻っているように見えた。
 確かに、瑠胡やセラを待たせるのは忍びない。俺はリリンの言葉に甘えて、先に小屋へと戻ることにした。




 ランドと別れてから、リリンは去って行く馬車を見つめながら、物思いに耽っていた。
 鉱山にいた魔獣の討伐が進んだことで、カサス男爵やジュリアたちは、リリンに対しての態度が柔らかくなっていた。


(もしかしたら――)


 と、リリンは考えてしまう。
 無事に鉱山の採掘が再開できれば、ラーニンス家の皆が、自分を家族の一員として迎えてくれるのではないか――と。
 普段なら、希望に満ちた予想はしない。だが、久しく触れていなかった家族の情に、リリンは珍しく心を揺さぶられていた。
 馬車がかなり小さくなった頃、リリンの背後で足音がした。


「リリン? ああ、リリンじゃないか。こんな場所で、なにを?」


 聞き覚えのある男の声に、リリンは振り返った。そこには、黒いローブに身を包んだアハスが、小さく手を挙げていた。
 リリンはその姿に、少し目を見広げた。


「アハスさん……どうして、ここに?」


「それは、こっちの台詞だよ。ここには魔獣が出るんだろ? わたしは、なにか魔術的な原因がないか、調べようと思ってね」


「そうでしたか。わたしは、仕事です。鉱山の採掘を再開するため、魔獣の討伐と原因の究明を」


 リリンの返答に、アハスは表情を崩した。


「あちゃあ……ということは、この前に見た人たちと一緒……なのかな?」


「はい」


「そっか……彼らと会ったら、この前のことを検索されてしまうな。仕方ない……ここの調査は諦めるか。わたしは、大人しく退散するが……リリン。願いを叶える儀式は、手を出したのかい?」


「……いいえ。それは……していません」


「おや。儀式をしなくてもいいってことかな?」


「そう……かもしれません。最初の願いとは、違う形になるかもしれませんが」


 リリンの返答に一瞬遅れて、アハスは笑みを浮かべた。


「それは良かった。わたしは、願いが叶うことを祈っているよ」


「ありがとうございます」


 軽く頭を下げたリリンが顔を上げたとき、まるで煙になって消えてしまったかのように、もうアハスの姿はどこにもなかった。
 リリンは首を傾げたものの、興味を失ったかのように視線を集落の外へと向けた。
 すでにかなり小さくなっていた馬車は、道なりに右に曲がると、木々に隠れて見えなくなった。
 リリンは小さく溜息を吐くと、一度だけ集落の外へ目をやってから、小屋へと歩き出した。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

今回、平和的に話が進みました。平和って良いですね……(しみじみ

崩落した坑道やトンネルの復旧で、違う経路を造るというのは……良くあることなのか、調べ切れていません。今回は、「崩落部分よりも、ほかの場所の方が地盤が強そう」という判断で、別の経路を掘削している――と、思って下さい。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回も宜しくお願いします!
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