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第一〇部『軋轢が望む暗き魔術書』
四章-4
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俺たちがラーニンス家の屋敷に到着したとき、すでにカサス男爵を始め、リリンの兄と姉たちの姿はなかった。
食堂では火災が起きており、使用人たちが火を消そうとしていた。俺と瑠胡が竜語魔術で消火を手伝ったあと、なにがあったのか訊いたのだが……誰も、なにも知らないようだった。
「煙臭かったので食堂に来てみたら、この有り様で……旦那様方もいなくなっておりました。音も聞こえませんでしたのし、本当になにがあったのやら」
ユバンに言わせれば、周辺の人々の認識を阻害したのでは――ということだ。
爆発音や悲鳴がしようと、それを意識できなければ――脳みそや神経にということだ――、それは聞こえないのと同じだ。
状況から推測して、リリンとアハスがカサス男爵たちを連れ去ったと考えるのが妥当だ。
結局、間に合わなかった――そんな、やるせない気持ちを抱きつつ。俺たちは鉱山まで戻った。
鉱山の集落の手前で降りた俺と瑠胡、それにセラの三人は、エリザベートが居るであろう小屋へと向かった。
振り袖より袖の大きさが小さな小袖とはいえ、走るのには向いていない。俺は二人に先行する形で、小屋へと駆け出した。
しかし俺が小屋に辿り着くよりも先に、エリザベートが俺に気付いたようだ。小屋から出てくると、俺のほうへ駆け寄ってきた。
慌てた様子のエリザベートは、杖を大きく振りながら、立ち止まった。
「ランドッ! リリアーンナはどうなったのよ」
「……遅かった。俺たちが着いたとには、すでに男爵たちは連れ去られていた」
「それって……リリアーンナの仕業なわけ?」
俺の返答にエリザベートは驚いたが、すぐに次の質問を投げてきた。それはまるで、あらかじめ返答の内容を知っていたかのようだ。
とはいえ、俺は首を横に振るしかない。
「わからない。リリンだけで、あれだけのことができるとは思えないんだがな……」
「それじゃあ、アハスって奴が手を貸してるってことかしら?」
「その可能性は大きいかもな。それよりも今は、リリンの行き先だ。屋敷で男爵たちが連れ去られた今、手掛かりはなし。振り出しに戻ったってわけだ」
自嘲気味に肩を竦めると、エリザベートは表情を曇らせた。
「……手掛かりはあるわ。ただし、そこへ行くには、かなり難しいけど」
「なっ!? それは、どこだ?」
俺が問いかけると、エリザベートは鉱山へと目を向けた。
まさか……イヤな予感が、俺の胸中に渦巻いた。リリンが鉱山にいるってだけなら、エリザベートは勝ち気な顔で、俺を責め立てただろう。
それなのに、ここまで言葉を濁らせているってことは――状況はかなり悪いはずだ。
「エリザベート、なにがあった?」
「坑道に残っていた兵営からの報せよ。坑道内に、また魔獣が現れたって。しかも……衛兵や鉱夫が逃げてから、入り口が不思議な膜で塞がれたって話よ」
「魔獣が出ただけでなく、不思議な膜?」
「恐らくは、結界ね」
エリザベートの推測に、俺はイヤな予感が的中したことを察した。
瑠胡やセラが追いついてきたのは、そんなときだ。
「ランド、どうしたのです?」
緊張の色を濃くした瑠胡に、俺はエリザベートから聞いたことをすべて話した。
結界が張られたことを聞くと、瑠胡とセラは表情を暗くした。二人とも、リリンが親や兄、姉を生け贄にして、魔術の儀式を行うなんて、信じたくないんだろう。
そんなとき、集落のほうからテレサがやってきた。
彼女は俺たちを見ると、どこかすがるような顔で敬礼をした。
「みなさまに、御報告があります。衛兵の一人が、例の採掘場跡でリリアーンナらしい人影を見たとのこと。あと、あまり確認はできなかったそうでうが、それ以外に五、六人の人影があったそうです」
「五、六人……か。その人たちは、地面に倒れていませんでしたか?」
「それは……すいません。そこまでは話を聞いていません。そのあとすぐに、採掘場跡から魔獣の群れが現れ……その、逃げるのに精一杯だったようです」
また、あの魔獣が群れで出てきたのか。それなら、衛兵たちじゃあ手も足でも出せない。逃げの一手を選択したのは、妥当な選択だ。そのお陰で、少なくとも情報を聞くことができた。
テレサに礼を言ってから、衛兵たちの元へと戻るよう指示をだした。
ここからは、言っちゃ悪いが少数精鋭で挑むしかない。あの坑道内を大勢で攻め込むのは、無駄だ。それに統制も取りにくくなるから、少しの刺激が大きな混乱を招く怖れだってある。
テレサが去ったあと、俺は瑠胡たちに手で出発する意志を示した。
「坑道へ行きましょう。ユバンは、そこへ行くまでに追いついてくれればいいですし」
〝もういる〟
地中から響く声に驚いていると、すぐ側にある地面が盛り上がり始めた。
すでに人の姿になってるユバンラダケの上半身が、紙面を割るようにして出てきた。
「待ちくたびれたぞ」
「待ちくたびれたって……俺たちが来るまで、ずっとそこにいたのか?」
「だから、そう言っているだろう」
片足ずつ地面から引っ張り出したユバンラダケは、両手で土埃を払った。
さすがにこれには思うところがあったのか、瑠胡が扇子で口元を隠しながら、呆れた声で問いかけた。
「なにも地中におらずとも、表で待っておればよかろう」
「わかっておられぬな、天竜の娘よ。そなたらが帰ってきていないのに、我だけがここにいるのはおかしいだろう。よって、そなたたちが帰ってくるまで、表に出るのをやめていたのだ」
なにやら、もっともらしいことを言ってるが……俺は半目で、指摘した。
「なら、坑道内の警戒でもしててくれれば良かっただろ。そうすれば、入り口に結界が張られる前に、アハスを捕まえることができたかもしれないのに」
……露骨に「あっ」って顔をするのはやめろ。
まったく……肝心なところで抜けてる、この魔族。
ユバンラダケへの追求は、しても仕方が無いし、無意味だ。
俺たちはできるだけ急いで、坑道への道を進んだ。坑道の前には、数人の衛兵が内外への警戒を強めていた。
俺たちは簡単に状況の確認だけをして、衛兵たちを少しだけ遠ざけた。
エリザベートから聞いていたとおり、坑道の入り口は赤みがかった半透明の結界で塞がれていた。
これを突破するのは、かなり骨を折る作業になる。ユバンラダケも同じ意見なのか、険しい顔を俺に向けた。
「おまえには、この結界を突破する手段があるのか?」
「ねぇな」
あっさりと答えながら、俺は坑道の入り口から数歩分だけ離れた岩肌に触れた。
結界を突破する方法なんか、俺には思いつかない。だけど――なら、別の手段を探すまでだ。
岩肌に手を触れた俺は、精神を集中させた。
手本になる《スキル》は、今まで散々目にしてきた。その光景を頭に思い浮かべながら、俺は《異能》を使った。
「――〈土砂浸食〉」
俺の右手から放たれた《異能》の力が、鉱山の切り立った斜面を浸食していく。岩壁が徐々に窪んでいき、程なく大きな穴となって坑道に繋がった。
結界は破れない。それなら、新たな出入り口を造ればいいだけのことだ。坑道の復旧時に、鉱夫たちも同じ手を使ってたから、俺もそれに倣ったというわけだ。
新たな開口部から、坑道内の冷たい空気が漂って来た――と思った直後、中から例の魔獣が飛び出してきた。
脇から飛び出してきたユバンラダケが炎の魔剣で、魔獣へと斬りかかった。
〝ギャンッ!〟
魔獣は苦悶を滲ませながら短く鳴いたが、斬られた傷は見えない。
そこへ数条の光の矢と雷撃が、魔獣の身体を貫いた。エリザベートと瑠胡の魔術だ。魔獣の死骸を見下ろしていると、俺が造った開口部に、朧気な影が現れた。眼鏡をかけた金髪の少女の姿となった影は、俺たちを見回した。
〝願いです――中には、入らないで下さい〟
「リリンなのか? 話がしたんだ。出てきてくれ」
俺の訴えに、リリンの影は小さく首を左右に振った。
〝今は――無理です。でも、もうすぐ……すべてが終わり、願いが叶ったあとなら、きっと笑顔で会えますから〟
「すべてって……家族を生け贄にした儀式のことか?」
俺の問いに、無表情だったリリンの表情に、一瞬だけ迷いのようなものが浮かんだ。そこに可能性を見いだした俺は、説得を続けようとした――か。
リリンの影が揺らめきながら、徐々に薄れていった。
「リリン!」
〝お願い、します。今は――来ないで下さい〟
懇願のような言葉を最後に、リリンの影は消失した。
俺だけじゃない。瑠胡やセラ、それにエリザベートまでもが、押し黙っていた。唯一、ユバンラダケだけが、リリンの消えた虚空を睨み付けたあと、俺たちを振り返った。
「それで……どうする?」
この問いの意味は、考えなくてもわかった。
「もちろん、行く」
肉親を贄にして望みを叶えるなんて……そんな悲しいことは、止めなきゃならない。世界がどうより、リリン自身のためにも。
俺は皆に頷くと、坑道内へと入っていった。
*
採掘場跡にある魔方陣の中には、四人の男女が寝転がっていた。
屋敷から攫ってきたカサスにヒースロー、それにジュリアとデュークだ。魔方陣の外で魔術書を開いているリリンの首元では、ペンダントの金属片が赤い光を放っていた。
杖の上端に額を押し当てていたリリンに、アハスが声をかけた。
「儀式はしないのかい?」
「彼らが……起きてからのほうが良いのでしょう?」
魔方陣の上で、カサスたちはまだ意識を失っている。リリンは杖の先端を魔方陣へと向けつつ、片手で魔方陣を開いた。
独りでにページが捲られていく魔術書から、リリンは目的の項を見つけ出した。
「それでは――起こしましょう」
そうアハスに告げてから、リリンは詠唱を始めた。
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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
坑道に突入致しました。引きの回収ができるのか、書いているほうもドキドキしてきました。ちょっとだけ、イヤな汗が滲んでいるのは内緒です。
まったくの余談ですが、この結界のある扉を突破するより、壁壊したほうが早くね? というのは、昔TRPGでよくやりました。
一番の思い出は、塔に住む魔法使いを斃せというシナリオで、扉に結界があって入れないという状況ですね。
そのときのマスターは、出入り口に結界というのが好きで。正直(またか)という感想しかなく。
周囲を探して秘密の出入り口を――という展開を無視し、「壁を壊す」という選択をしたのですが。
その最中、「いっそ基盤ごと破壊すれば、塔が崩壊するんじゃね?」という話になり。中の財宝や死体は、あとで発掘しようぜ――となりました。
金製品なんかは、例え潰れていても金単体の価値はありますしね。利益は減っても、損はしていない構図は確立しましたし。
魔法使いが逃亡することへの対処として、塔の上部にはファイアーストームで包み込む。崩壊時には魔法を使えるプレイヤーで対空警戒。
ということをやっていたら、そのマスターが出す建築物は、すべて『破壊不可能な結界で護られている』設定となりまして。
いや、農村の小屋まで結界で護られるっていうのは、やり過ぎだと思います(前にボスが潜む小屋――イベント後、逃亡予定だった――に、屋外からのメテオをぶっ放したこともありました)。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
次回も宜しくお願いします!
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