すべてを奪われた少女は隣国にて返り咲く

狭山ひびき

文字の大きさ
62 / 173
第一部 街角パン屋の訳あり娘

精霊の棲む森 6

しおりを挟む
 外から見ていた段階で想像できていたことだが、森の中はすこぶる足場が悪かった。
 落ち葉の堆積した柔らかい地面は湿っていて滑りやすく、木々の根が四方八方に飛び出していて、油断すればつまづいて転んでしまいそうだ。

「サーラ、手を」

 どこかハラハラした様子のシャルが手を差し出してくる。
 ウォレスの侍女見習いとして同行している身で、彼の護衛であるシャルの手を借りていいものかと迷ったが、サーラの歩みが遅れれば逆に迷惑をかけるだろう。ここは素直に手を借りておくことにした。
 村人たちは、足場の悪い入り組んだ道を躊躇いもせずに進んでいく。その様子から、彼らがこの森に何度も足を踏み入れていることがうかがえた。

(精霊の棲む森……、信仰の対象。でも子供たちが遊び場にするくらいだから厳格ではない)

 歩きながら、サーラは一つ一つ情報を整理していく。

(村人たちも普段から森の中に入っていそうなのに、ティル伯爵が視察で訪れたときには沼池が燃えるという『精霊の祟り』が起こった。それなのに、村人たちはウォレス様を当たり前のように沼池に案内しようとしている。……村人たちは精霊の祟りを恐れていないのかしら?)

 彼らは沼池にウォレスを案内し、ティル伯爵のときと同じようなことになるとは思っていないのだろうか。

(それに、村長と村人たちの温度差も気になるわ……)

 村長は明らかにウォレスがこの森に入るのを嫌がっているようだった。
 村人と村長の反応の差は一体何だろう。

「あの、皆さんは精霊の祟りを恐れていないんですか?」

 足元に注意を払ったまま、一番近くにいた村人の一人に訊ねると、彼は困ったような顔で笑った。

「精霊の祟りとおっしゃられましても、あんなことが起こったのは伯爵様が来られたときの一度だけなんですよ。確かに沼から炎が上がったのにはびっくりしましたけどね。でも青い炎は一瞬で消えてしまいましたし、光の加減でそのように見えただけだというものもいます。じーちゃん……村長は祟りだと騒いでいますけど、村の中であれが祟りだという人間は、村長とその息子夫婦くらいなものですよ」
「そうなんですか? つまり、ティル伯爵のときの一度だけで、精霊の祟りだと言われるようなことは一度も起こっていない、と」
「ええ」

 それはまた妙な話だ。
 仮にこの森に本当に精霊が棲んでいたとする。
 精霊がこの森を開発しようとしていることに怒っているのだとしたら、三週間前に突然「精霊の祟り」を起こすのはおかしな話ではなかろうか。
 何故なら、この森の開発の話はずっと前から出ていて、何度も現地調査がされているはずだからである。

(なんで今更。伯爵は強引に開発を進めようとしたんじゃなく、村人たちを説得するために来たはずで、森には危害は加えていないのに……)

 視察として森に入ることもだめだというのだろうか。
 近くの村の子供たちはこの森を遊び場にしていて、村人たちも普通に入っているようなのに、それとティル伯爵とは、何が違うというのだろう。
 よそ者だからだろうか。
 しかしティル伯爵はこの地の領主だ。領主をよそ者扱いするのはどうだろう。

「あ、そろそろつきますよ」

 村人が前方を指さした。
 顔を上げると、先の方に薄暗い森の中でひときわ輝いて見える空間があった。
 沼池の上は木々で光が遮られていないのでそれでだろう。
 森の中が薄暗かったからか、目の前の光の洪水にサーラは目を細める。
 空から降り注ぐ光に加えて、沼池の水面が光を反射するから、薄暗い空間に慣れていた目にはいささか眩しすぎる光だった。

 沼池はなかなか広かった。
 光を反射し、青緑色に輝く楕円形の沼だ。
 水の透明度は高く、湖底に沈んでいる木や岩、それから無数の水草が見て取れる。

「綺麗なところだな」

 シャルが感嘆したようにため息を吐いた。
 その気持ちはわかる。
 目の前の沼池は見入ってしまうほどに美しかった。

(この森が信仰の対象になっているのもわかる気がするわ)

 よそ者のサーラでも、開発のために目の前の沼池を埋め立ててしまうのはあまりにももったいないと思ってしまう。
 横を見れば、ウォレスも言葉を忘れて目の前の光景に見入っていた。

「沼の真ん中まで行ってみますか?」

 村人がそう言って、沼の岸に括り付けられている小さな船を指さした。

「いいのか? 神聖な沼なのだろう?」
「かまいませんよ。実際に俺らも、たまに釣りをするんです。でかい魚はいませんがね」
(釣りって……)

 本当に、この森や沼池に対して過敏に反応を示していたのは村長だけで、村人たちはそれほどではないのだろう。
 船はそれほど大きくないので、ウォレスとサーラ、それから護衛としてマルセルが乗ることになった。シャルは岸辺で待機だ。
 村人が船を操るために一人同乗する。
 船を動かすのはオールではなく、とても長い竹竿だった。水深が浅いので、竹竿を沼底に突き刺すようにして漕ぐのだという。

「意外と揺れるな。サーラ、危ないから手を」
(侍女に手を貸す主なんていないでしょうに)

 サーラはあきれたが、「侍女見習い」であるサーラは、主の指示に従う必要がある。
 仕方なくサーラはウォレスが差し出す手を取って、少し彼に近寄った。
 船べりから下を覗き込めば、湖底から生えている水草の長い葉が揺らめいているのが見える。
 沼池の真ん中のあたりの、一番水深が深そうなところに到着すると、村人が船をいったん停めた。

「確かこのあたりからだったと思うんですよね。青い炎があがったのは」
「なるほど、ここか」

 ウォレスが興味津々な顔をして沼池を覗き込む。

「サーラ、小瓶を用意していたろう? ……ああ、すまない、沼の水を少し採取してもいいだろうか?」

 一言断っておいた方がいいと判断したウォレスが村人に訊ねると、彼はあっさり「いいですよ」と答えた。

「水を取るのは構いません。でも、飲むのはお控えください。飲んで飲めなくはないと思うんですが、王子殿下に何かがあれば、その……」

 村人が言葉を濁したが、そこから先は言わなくてもわかる。
 第二王子オクタヴィアンが沼の水を飲んで体調を崩せば、それはすなわち村人の責任にされるだろう。
 ウォレスは横暴なことはしないと思うけれど、貴族街の、第二王子の取り巻きがそうとは限らない。
 ウォレスの体調不良の原因を突き止めて、村人を罰しようとする可能性は否めないのだ。

「その辺は心配しなくていい。口に入れるものは厳選するようにと言われているからな」
(え? 本当に?)

 そういう割にはパン屋ポルポルのパンだったり出されたお茶だったりを平然と口にしていたように思うのだが、ここでそれは突っ込まない方がいいだろう。
 サーラは手荷物の中から小瓶を取り出すと、サーラが水をくむ前にウォレスがそれを取り上げる。

「サーラはダメだ。危ないからな」

 だから、王子が侍女見習いにそこまで過保護だと違和感を持たれるだろうに。
 ちらりとマルセルを見ると「やれやれ」と言った様子で肩をすくめていた。

「殿下、俺がします」

 マルセルがウォレスから瓶を受け取り、沼の水をすくいとって蓋をした。

「ありがとうございます」

 サーラは瓶を受け取り、手荷物の中に入れる。ちなみに空き瓶はまだまだ持ってきているが、場所を変えて水を取ってみたほうがいいだろうか。
 そう思ったとき、ポコッと小さな音が聞こえてきた。
 何の音だろうと思って沼を覗き込めば、沼の底から上がって来た気泡が水面ではじける音だったようだ。

「あの、この泡はいつも上がっているんですか?」
「泡ですか? ああ、これですか。ええ、たぶん。あまり注意して見たことはありませんけど、下の方で水でも湧いているんじゃないですかね」
(湧き水?)

 よくわからないが、湧き水と一緒に空気が上がってくるものなのだろうか。

「あの、マルセルさん。沼底から上がってくるあの気泡を、うまく瓶の中に詰めることは可能ですか?」
「あれですか? ……やってみましょう」

 気になったので採取しておきたいと小瓶を差し出すと、マルセルは小瓶の中の空気を抜くために一度水で満たしてから、慎重に湧き上がってくる気泡を瓶の中に入れてくれる。
 さすがに瓶がいっぱいになるほどの気泡は取れなかったが、半分ほど水が入ったままの瓶に、水の中で慎重に蓋をして、マルセルはサーラに返してくれた。

「こんなものでいいですか?」
「はい、大丈夫です」
「うまく取れたかわからないので、念のためもう二本ほど取っておきましょう。空き瓶を貸してください」
「ありがとうございます、お願いします」

 マルセルは本当に優しい紳士である。
 パッと笑ってサーラが瓶を差し出せば、それを見ていたウォレスが何故か口を尖らせた。

「そのくらい、私にもできるぞ」
「ですから、殿下はダメです。落ちたらどうするんですか」

 マルセルに注意されて、ウォレスはますます不機嫌そうになった。

(何をマルセルさんに張りあっているのかしら?)

 サーラは苦笑しつつ、マルセルが瓶に気泡を詰めるのを待つ間、沼池をぐるりと見渡した。

「おかしなところはどこにもありませんね」
「ああ。燃えるようなものは何もないな。さすがに沼池に浮かんだ葉や枝が燃えるようなことはないだろう」
「沼の水も普通の水のようですね。魚が生息できるくらいですから」
「普通の水が燃えることはないのか?」
「わたしが知る限りありませんね。ただ、水に触れて発火する物質はあるみたいです。詳しくは知りませんけど、ティル伯爵が沼池に来た時に、ちょうどそのような物質が沼池に落ちた……というのはさすがに強引すぎる推理ですね」

 水に触れて自然発火するような物質が、自然界に普通に存在しているとは考えにくい。ましてやたまたま沼池の中央に落ちてきたなんてありえないだろう。
 サーラとウォレスが話し込んでいる間に、マルセルが気泡を瓶に詰め終わったようだ。
 追加分の二本の瓶を受け取って、サーラはここから離れた場所の沼池の水も念のために採取しておきたいと告げる。

 村人が竹竿で船を漕ぎ、サーラはマルセルに複数の場所で水を採取してもらうと、シャルの待つ岸に戻った。

 結局、今日の訪問での収穫は、水と、それから村人が言うには湧き水と一緒に上がってくる気泡だけだった。




しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

偽聖女と追放された私は、辺境で定食屋をはじめます~こっそり生活魔法で味付けしていたら、氷の騎士団長様が毎日通ってくるんですけど!?~

咲月ねむと
恋愛
【アルファポリス女性向けHOTランキング1位達成作品!!】 あらすじ 「役立たずの偽聖女め、この国から出て行け!」 ​聖女として召喚されたものの、地味な【生活魔法】しか使えず「ハズレ」の烙印を押されたエリーナ。 彼女は婚約者である王太子に婚約破棄され、真の聖女と呼ばれる義妹の陰謀によって国外追放されてしまう。 ​しかし、エリーナはめげなかった。 実は彼女の【生活魔法】は、一瞬で廃墟を新築に変え、どんな食材も極上の味に変えるチートスキルだったのだ! ​北の辺境の地へ辿り着いたエリーナは、念願だった自分の定食屋『陽だまり亭』をオープンする。 すると、そこへ「氷の騎士団長」と恐れられる冷徹な美形騎士・クラウスがやってきて――。 ​「……味がする。お前の料理だけが、俺の呪いを解いてくれるんだ」 ​とある呪いで味覚を失っていた彼は、エリーナの料理にだけ味を感じると判明。 以来、彼は毎日のように店に通い詰め、高額な代金を置いていったり、邪魔する敵を排除したりと、エリーナを過保護なまでに溺愛し始める。 ​最強の騎士団長と騎士たちに胃袋を掴んで守られながら、エリーナは辺境で幸せなスローライフを満喫中?

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!

gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ? 王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。 国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから! 12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

勘違いで嫁ぎましたが、相手が理想の筋肉でした!

エス
恋愛
「男性の魅力は筋肉ですわっ!!」 華奢な男がもてはやされるこの国で、そう豪語する侯爵令嬢テレーゼ。 縁談はことごとく破談し、兄アルベルトも王太子ユリウスも頭を抱えていた。 そんな折、騎士団長ヴォルフがユリウスの元に「若い女性を紹介してほしい」と相談に現れる。 よく見ればこの男──家柄よし、部下からの信頼厚し、そして何より、圧巻の筋肉!! 「この男しかいない!」とユリウスは即断し、テレーゼとの結婚話を進める。 ところがテレーゼが嫁いだ先で、当のヴォルフは、 「俺は……メイドを紹介してほしかったんだが!?」 と何やら焦っていて。 ……まあ細かいことはいいでしょう。 なにせ、その腕、その太もも、その背中。 最高の筋肉ですもの! この結婚、全力で続行させていただきますわ!! 女性不慣れな不器用騎士団長 × 筋肉フェチ令嬢。 誤解から始まる、すれ違いだらけの新婚生活、いざスタート! ※他サイトに投稿したものを、改稿しています。

【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜

ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。 しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。 生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。 それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。 幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。 「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」 初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。 そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。 これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。 これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。 ☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆

王宮侍女は穴に落ちる

斑猫
恋愛
婚約破棄されたうえ養家を追い出された アニエスは王宮で運良く職を得る。 呪われた王女と呼ばれるエリザベ―ト付き の侍女として。 忙しく働く毎日にやりがいを感じていた。 ところが、ある日ちょっとした諍いから 突き飛ばされて怪しい穴に落ちてしまう。 ちょっと、とぼけた主人公が足フェチな 俺様系騎士団長にいじめ……いや、溺愛され るお話です。

そのご寵愛、理由が分かりません

秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。 幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに—— 「君との婚約はなかったことに」 卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り! え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー! 領地に帰ってスローライフしよう! そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて—— 「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」 ……は??? お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!? 刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり—— 気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。 でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……? 夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー! 理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。 ※毎朝6時、夕方18時更新! ※他のサイトにも掲載しています。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

永遠の十七歳なんて、呪いに決まってる

鷹 綾
恋愛
永遠の十七歳―― それは祝福ではなく、三百年続く“呪い”だった。 公には「名門イソファガス家の孫娘」として知られる少女キクコ。 だがその正体は、歴史の裏側で幾度も国を救ってきた不老の元聖女であり、 王家すら真実を知らぬ“生きた時代遺産”。 政治も権力も、面倒ごとは大嫌い。 紅茶と読書に囲まれた静かな余生(?)を望んでいたキクコだったが―― 魔王討伐後、王位継承問題に巻き込まれたことをきっかけに、 まさかの王位継承権十七位という事実が発覚する。 「……私が女王? 冗談じゃないわ」 回避策として動いたはずが、 誕生した新国王アルフェリットから、なぜか突然の求婚。 しかも彼は、 幼少期に命を救われた“恩人”がキクコであることを覚えていた―― 年を取らぬ姿のままで。 永遠に老いない少女と、 彼女の真実を問わず選んだ自分ファーストな若き王。 王妃になどなる気はない。 けれど、逃げ続けることももうできない。 これは、 歴史の影に生きてきた少女が、 はじめて「誰かの隣」を選ぶかもしれない物語。 ざまぁも陰謀も押し付けない。 それでも―― この国で一番、誰よりも“強い”のは彼女だった。

処理中です...