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第二部 すべてを奪われた少女は隣国にて返り咲く
シャル 4
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フェネオン伯爵の死体が見つかったという部屋に向かうと、壊された扉の残骸が入り口のところに転がされたままになっていた。
部屋の入り口の前には衛兵が二人立っている。この二人が、フェネオン伯爵の副官とともに扉を壊したそうだ。
部屋の中は、伯爵が使う部屋だと思うと狭く感じた。サーラが使っている侍女の控室くらいの広さだ。寝室と、続きにバスルームがあるだけである。
(でもまあ、普段は自宅に帰るんでしょうし、伯爵の部屋ではなく文官の部屋として整えられていると考えたらこんなものかしら)
文官たちが執務をする棟には賓客用の部屋もないので、実用性重視で作られているのかもしれない。
サーラは部屋の中をぐるりと見渡した。
「部屋の作りは、他も一緒ですか?」
「そうですね。立場が下のものは大部屋を数人で使っていたりしますが、一人部屋が与えられる副官以上の部屋は大体似た作りです。滅多に使いませんが、私に与えられている部屋もこんな感じです」
アルフレッドは城に部屋を持っていたらしい。知らなかったが、別に知りたくもないので突っ込まない。
どこか聞いてほしそうな顔をしているが、場所を聞いてしまうと呼びつけられそうなので頭から無視をする。
アルフレッドと第二王子が侍女を連れてきたのが興味深いのか、衛兵たちがちらちらと中を伺っているのが見えた。
(ベッドには使った痕跡はなし、と。お酒を納めていた棚はこれね)
壁には、いくつかの酒の瓶が並べられた棚があった。趣の異なるグラスが、酒の瓶の本数分並んでいる。
「フェネオン伯爵は妙な癖があって、どの銘柄の酒をどのグラスで飲むかを決めていた人だったんだ」
「だからお酒の瓶とグラスの数が同じなんですね」
一人部屋なのだからこんなにグラスはいらないだろうと思ったがそう言うことだったのか。
「伯爵が突っ伏していたというテーブルはこれですか?」
「アルフレッド、どうなんだ?」
「ええ、それです」
部屋の中にはソファ前のローテーブルと、窓際に丸い一人用のテーブルがあったが、発見当時、フェネオン伯爵は窓際のテーブルにいたらしい。
「テーブルの位置は動かしていませんか? あと、カーテンも」
「ええ。カーテンも触っていませんし、テーブルも動かしていません。触らないように伝えておきましたからね」
「副官さんは隣の部屋からバルコニーを伝って、カーテンの隙間から中を伺ったって聞きましたけど、試してみてもいいですか?」
「ダメに決まっているだろう! 危ない!」
ウォレスが即答した。
しかし、サーラはカーテンの位置を触りたくないので、ここからバルコニーには出たくない。
(仕方ない、バルコニーを確かめるのは後にしましょう)
今この部屋は扉が壊されていて、外から丸見えである。侍女が王子の指示に従わないのはまずいので、ここでウォレスに逆らってはならない。
サーラは壊された扉に近づいた。
触れようとするとまたしてもウォレスに妨害される。
「危ないから触るな!」
これでは調べられない。
過保護なウォレスに、アルフレッドがあきれ顔を向けた。
「触らなければいいんでしょう? マルセル、手伝ってあげなさい」
護衛としてついてきていたマルセルは、もちろん兄の命令には逆らわない。
「マリア、どうすればいいですか?」
「扉の鍵のところを確かめたいので、起こしてもらってもいいですか? 重たいと思うんですが……」
「このくらいはなんてことありませんよ」
マルセルが目を細めて笑うと、重そうな扉を軽々と持ち上げた。
(さすが騎士ね)
扉を持ち上げた際にぐっと盛り上がった二の腕の筋肉が頼もしい。
つい見とれていると、いつの間にか隣に来ていたウォレスが拗ねた顔をした。
「私だってあれくらいできるぞ」
「殿下が怪我をしたら大変でしょう?」
何を言っているんだかとあきれつつ、扉の鍵を確認する。
「ええっと、これが外からもかけられる方の鍵の鍵穴ですね。で、こっちが内鍵……んー」
内鍵はつまみを回すタイプの鍵だった。
つまみを回すと金属の棒が飛び出してきたので、これでロックがかかる仕組みだろう。
「アルフレッド様」
「パパですよ、マリア」
振り返ると、アルフレッドが紫色の瞳をにっこりと微笑ませた。
(……人目があったら逆らわないと思っているっぽいわね)
衛兵の前で「パパ」と呼ばせたいらしい。もちろんお断りなので、スルーである。
「この扉も、壊された時のまま触っていないんですよね」
「ええ、そうですよ」
「そうですか。あ、マルセルさん。もう大丈夫です」
マルセルが扉を元に戻す。
サーラは扉が取りつけられていた壁を確認し、再び丸テーブルに戻った。
「テーブルの上も拭いたりしていないんですよね」
「ええ」
「ではこの汚れもそのまま?」
「そうですね」
テーブルの上にはざっと見る限り三種類の液体の跡のようなものがあった。
一つはおそらくなくなっていたブランデーだろう。
もう一つは、もしかしたら唾液か何かの跡かもしれない。心臓発作を起こして突っ伏して死んでいたのであれば、口から唾液がこぼれ出ても仕方がない。
だが、あともう一つは――
「あの、この黒いシミですけど、血液ではないと思うんですよね」
「ああ、それならたぶん、コーヒーではないでしょうか? もう匂いは飛んだみたいですが、朝、確認のために部屋に入ったときに、コーヒーの香りが充満していましたから」
「そうなんですか? コーヒーを飲んだカップか何かは残っていたとか……」
言いながら、サーラは絨毯の上にカップが転がっていないかを確認した。何故なら、絨毯にも黒いシミがあったからだ。中身をぶちまけたような、大きなシミである。
「ああ、そういえば、ありませんでしたね。コーヒーを先に飲んで、メイドにカップを下げさせたとかではないですか?」
「念のためメイドが下げたかどうか確認できますか?」
「ええ、確認しましょう。マルセル」
「はい、兄上」
護衛としてついてきているマルセルが、何故か使い走りにされている。
(衛兵が二人いるからって、護衛が簡単に護衛対象の側から離れていいのかしらね)
そして、相手が弟はいえ、当たり前のように王子の護衛を顎で使うアルフレッドもアルフレッドだ。
だが、突っ込むと後が面倒臭そうなのであえて指摘せず、サーラは続けた。
「それから、フェネオン伯爵は普段からコーヒーを好まれる方なんですか? コーヒーは珍しい飲み物ですが……」
コーヒーは輸入品で、高級な品である。
また独特の苦みがあるため好みがわかれており、サーラの知る限り下町では普及していなかった。
アルフレッドの養女になってからも出されたことはないので、貴族社会でもおそらく好事家たちの間で楽しんでいるだけであろうと思われる。
「フェネオン伯爵がコーヒーをたしなまれるとは聞いたことがないですね。苦いものは嫌いではないとは思いますけど、あまり普及しているものでもないですからね」
「酒とコーヒーカップがあったのなら、フェネオン伯爵のほかに誰かいたんじゃないのか?」
その可能性もあるだろうが、フェネオン伯爵と一緒にこの場に誰かがいたのならば、恐らくソファを使う気がした。このテーブルは二人で使うには小さいだろう。
サーラはほかに怪しいものはないか部屋の中を見渡してみたが、これと言って勘に引っかかるものはなかった。
(と、するとやっぱり……)
考えを整理するために視線を落として考え込んでいると、メイドに確認に行ったマルセルが戻って来る。
「確認しましたが、昨日、この部屋にメイドは入っていないそうです」
つまり、コーヒーを運んでもいなければ、カップを下げにも来ていない。
ならば、酒の瓶とグラスとともに、コーヒーを飲んでいた痕跡も持ち去られたということだ。
「フェネオン伯爵に持病はないと聞きましたけど、本当に何もなかったですか?」
「多少の不整脈はあったようですけど、急死するような重篤なものではありませんよ」
「不整脈……。死因は心臓発作だろうと侍医が言ったんですよね?」
「そうですが、先ほども言った通り、不整脈で心臓発作が起きたとは考えられないです。きちんと定期的に診察も受けていて、薬を飲むほどでもないと言われていたそうですから」
「ちなみに、お年は?」
「五十です」
「お酒は強い方ですか?」
「ええ、まあ。調子がいいときはブランデーのボトルを一本平然と開けるような人ですよ。さすがに寝酒でそこまでは飲まないでしょうけどね」
サーラはシミの残っているテーブルの上に視線を落とした。
しばらく考えて、顔を上げる。
「最後にやっぱり、バルコニーを確認させてください。たぶん、それで犯人がわかります」
ウォレスたちはそろって目を見張った。
部屋の入り口の前には衛兵が二人立っている。この二人が、フェネオン伯爵の副官とともに扉を壊したそうだ。
部屋の中は、伯爵が使う部屋だと思うと狭く感じた。サーラが使っている侍女の控室くらいの広さだ。寝室と、続きにバスルームがあるだけである。
(でもまあ、普段は自宅に帰るんでしょうし、伯爵の部屋ではなく文官の部屋として整えられていると考えたらこんなものかしら)
文官たちが執務をする棟には賓客用の部屋もないので、実用性重視で作られているのかもしれない。
サーラは部屋の中をぐるりと見渡した。
「部屋の作りは、他も一緒ですか?」
「そうですね。立場が下のものは大部屋を数人で使っていたりしますが、一人部屋が与えられる副官以上の部屋は大体似た作りです。滅多に使いませんが、私に与えられている部屋もこんな感じです」
アルフレッドは城に部屋を持っていたらしい。知らなかったが、別に知りたくもないので突っ込まない。
どこか聞いてほしそうな顔をしているが、場所を聞いてしまうと呼びつけられそうなので頭から無視をする。
アルフレッドと第二王子が侍女を連れてきたのが興味深いのか、衛兵たちがちらちらと中を伺っているのが見えた。
(ベッドには使った痕跡はなし、と。お酒を納めていた棚はこれね)
壁には、いくつかの酒の瓶が並べられた棚があった。趣の異なるグラスが、酒の瓶の本数分並んでいる。
「フェネオン伯爵は妙な癖があって、どの銘柄の酒をどのグラスで飲むかを決めていた人だったんだ」
「だからお酒の瓶とグラスの数が同じなんですね」
一人部屋なのだからこんなにグラスはいらないだろうと思ったがそう言うことだったのか。
「伯爵が突っ伏していたというテーブルはこれですか?」
「アルフレッド、どうなんだ?」
「ええ、それです」
部屋の中にはソファ前のローテーブルと、窓際に丸い一人用のテーブルがあったが、発見当時、フェネオン伯爵は窓際のテーブルにいたらしい。
「テーブルの位置は動かしていませんか? あと、カーテンも」
「ええ。カーテンも触っていませんし、テーブルも動かしていません。触らないように伝えておきましたからね」
「副官さんは隣の部屋からバルコニーを伝って、カーテンの隙間から中を伺ったって聞きましたけど、試してみてもいいですか?」
「ダメに決まっているだろう! 危ない!」
ウォレスが即答した。
しかし、サーラはカーテンの位置を触りたくないので、ここからバルコニーには出たくない。
(仕方ない、バルコニーを確かめるのは後にしましょう)
今この部屋は扉が壊されていて、外から丸見えである。侍女が王子の指示に従わないのはまずいので、ここでウォレスに逆らってはならない。
サーラは壊された扉に近づいた。
触れようとするとまたしてもウォレスに妨害される。
「危ないから触るな!」
これでは調べられない。
過保護なウォレスに、アルフレッドがあきれ顔を向けた。
「触らなければいいんでしょう? マルセル、手伝ってあげなさい」
護衛としてついてきていたマルセルは、もちろん兄の命令には逆らわない。
「マリア、どうすればいいですか?」
「扉の鍵のところを確かめたいので、起こしてもらってもいいですか? 重たいと思うんですが……」
「このくらいはなんてことありませんよ」
マルセルが目を細めて笑うと、重そうな扉を軽々と持ち上げた。
(さすが騎士ね)
扉を持ち上げた際にぐっと盛り上がった二の腕の筋肉が頼もしい。
つい見とれていると、いつの間にか隣に来ていたウォレスが拗ねた顔をした。
「私だってあれくらいできるぞ」
「殿下が怪我をしたら大変でしょう?」
何を言っているんだかとあきれつつ、扉の鍵を確認する。
「ええっと、これが外からもかけられる方の鍵の鍵穴ですね。で、こっちが内鍵……んー」
内鍵はつまみを回すタイプの鍵だった。
つまみを回すと金属の棒が飛び出してきたので、これでロックがかかる仕組みだろう。
「アルフレッド様」
「パパですよ、マリア」
振り返ると、アルフレッドが紫色の瞳をにっこりと微笑ませた。
(……人目があったら逆らわないと思っているっぽいわね)
衛兵の前で「パパ」と呼ばせたいらしい。もちろんお断りなので、スルーである。
「この扉も、壊された時のまま触っていないんですよね」
「ええ、そうですよ」
「そうですか。あ、マルセルさん。もう大丈夫です」
マルセルが扉を元に戻す。
サーラは扉が取りつけられていた壁を確認し、再び丸テーブルに戻った。
「テーブルの上も拭いたりしていないんですよね」
「ええ」
「ではこの汚れもそのまま?」
「そうですね」
テーブルの上にはざっと見る限り三種類の液体の跡のようなものがあった。
一つはおそらくなくなっていたブランデーだろう。
もう一つは、もしかしたら唾液か何かの跡かもしれない。心臓発作を起こして突っ伏して死んでいたのであれば、口から唾液がこぼれ出ても仕方がない。
だが、あともう一つは――
「あの、この黒いシミですけど、血液ではないと思うんですよね」
「ああ、それならたぶん、コーヒーではないでしょうか? もう匂いは飛んだみたいですが、朝、確認のために部屋に入ったときに、コーヒーの香りが充満していましたから」
「そうなんですか? コーヒーを飲んだカップか何かは残っていたとか……」
言いながら、サーラは絨毯の上にカップが転がっていないかを確認した。何故なら、絨毯にも黒いシミがあったからだ。中身をぶちまけたような、大きなシミである。
「ああ、そういえば、ありませんでしたね。コーヒーを先に飲んで、メイドにカップを下げさせたとかではないですか?」
「念のためメイドが下げたかどうか確認できますか?」
「ええ、確認しましょう。マルセル」
「はい、兄上」
護衛としてついてきているマルセルが、何故か使い走りにされている。
(衛兵が二人いるからって、護衛が簡単に護衛対象の側から離れていいのかしらね)
そして、相手が弟はいえ、当たり前のように王子の護衛を顎で使うアルフレッドもアルフレッドだ。
だが、突っ込むと後が面倒臭そうなのであえて指摘せず、サーラは続けた。
「それから、フェネオン伯爵は普段からコーヒーを好まれる方なんですか? コーヒーは珍しい飲み物ですが……」
コーヒーは輸入品で、高級な品である。
また独特の苦みがあるため好みがわかれており、サーラの知る限り下町では普及していなかった。
アルフレッドの養女になってからも出されたことはないので、貴族社会でもおそらく好事家たちの間で楽しんでいるだけであろうと思われる。
「フェネオン伯爵がコーヒーをたしなまれるとは聞いたことがないですね。苦いものは嫌いではないとは思いますけど、あまり普及しているものでもないですからね」
「酒とコーヒーカップがあったのなら、フェネオン伯爵のほかに誰かいたんじゃないのか?」
その可能性もあるだろうが、フェネオン伯爵と一緒にこの場に誰かがいたのならば、恐らくソファを使う気がした。このテーブルは二人で使うには小さいだろう。
サーラはほかに怪しいものはないか部屋の中を見渡してみたが、これと言って勘に引っかかるものはなかった。
(と、するとやっぱり……)
考えを整理するために視線を落として考え込んでいると、メイドに確認に行ったマルセルが戻って来る。
「確認しましたが、昨日、この部屋にメイドは入っていないそうです」
つまり、コーヒーを運んでもいなければ、カップを下げにも来ていない。
ならば、酒の瓶とグラスとともに、コーヒーを飲んでいた痕跡も持ち去られたということだ。
「フェネオン伯爵に持病はないと聞きましたけど、本当に何もなかったですか?」
「多少の不整脈はあったようですけど、急死するような重篤なものではありませんよ」
「不整脈……。死因は心臓発作だろうと侍医が言ったんですよね?」
「そうですが、先ほども言った通り、不整脈で心臓発作が起きたとは考えられないです。きちんと定期的に診察も受けていて、薬を飲むほどでもないと言われていたそうですから」
「ちなみに、お年は?」
「五十です」
「お酒は強い方ですか?」
「ええ、まあ。調子がいいときはブランデーのボトルを一本平然と開けるような人ですよ。さすがに寝酒でそこまでは飲まないでしょうけどね」
サーラはシミの残っているテーブルの上に視線を落とした。
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