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第5話 宰相様のお手伝い
〇
翌朝。窓から差し込む光で目を覚ました私は、身支度を整えてから宰相様の執務室へと向かった。すっかりそれが日課になっている。控えていた侍女たちも、もはや当然のことのように私を案内してくれるのだから不思議だ。最初は戸惑いと羞恥ばかりだったのに、今では自然に足が執務室へと向かってしまう。
扉を開くと、宰相様は既に机に向かって書類に目を通していた。黒髪に朝日が射し込み、銀糸を思わせる光がきらりと輝く。その横顔を見ただけで胸が高鳴り、思わず立ち尽くしてしまう。
「来たか。……そこに座れ」
短い言葉と同時に、差し出された大きな掌。私は反射的に手を伸ばし、気づけばいつもの定位置――宰相様の膝の上に収まっていた。
「……本当に、毎日ここでいいのでしょうか」
「君の居場所はここだ。変える理由はない」
「……はい」
柔らかな声に胸が熱を帯びる。
宰相様は書類をめくりながら、突然別の束を私に渡してきた。
「これを整理してみろ」
「えっ……私が、ですか?」
「難しくはない。日付順に並べればいい」
受け取った紙束は、各地の報告書や申請書らしい。最初は手が震えて上手く扱えなかったが、宰相様の腕に支えられているおかげで落ち着きを取り戻す。ページを一枚ずつ確認し、順序を整えて重ねていく。
「……できました」
「見せろ」
宰相様は私の手から書類を取り、ざっと目を通す。やがて頷き、机に置いた。
「問題ない。君は几帳面だな」
「そ、そんなことは……」
「自信を持て。小さな作業でも、確実に積み上げれば成果になる」
低く落ち着いた声に、胸の奥が温かくなる。婚約破棄された夜からずっと、自分の価値を疑い続けていた。けれど今、宰相様の言葉が少しずつ自尊心を取り戻してくれている。
さらに宰相様は、私に羽ペンを渡した。
「数字を書き写してみろ。帳簿の一部だ。簡単な練習になる」
「……私に、できるでしょうか」
「できる。君ならな」
力強い断言に背中を押され、私はそっとペン先を紙に置いた。最初は文字が歪み、インクが滲んでしまう。だが宰相様は咎めず、静かに私の手に重ねて導いてくれる。
「力を入れすぎるな。もっと軽く」
「は、はい……」
「そうだ。上出来だ」
彼の掌が重なっているだけで、不思議と安心できる。ペンを走らせるたび、胸の奥に自信が少しずつ芽生えていった。
やがて数字を書き終え、深く息をついた。
「ふむ……整っている。初めてにしては上出来だ」
「ほ、本当ですか?」
「嘘は言わん」
褒められた喜びで顔が熱を帯びる。宰相様は何事もなかったかのように次の書類に目を移したが、その横顔はどこか優しい色を帯びていた。
こうして私は、宰相様の政務をほんの少しだけ手伝うようになったのだった。
△
宰相様に促されるまま、私は次々と書類を手に取り、数字や日付を確認していった。最初は心臓がばくばくして手が震えたが、膝の上に支えられている安心感がそれを打ち消してくれる。宰相様の腕が背を支えているだけで、落ち着いて呼吸ができるのだ。
「これは……納品数と金額が合っていない気がします」
勇気を出して指摘すると、宰相様は目を細めて書面を覗き込んだ。
「確かに。よく見抜いたな」
「た、たまたまです……」
「たまたまでも結果は同じだ。君の目は役に立っている」
胸の奥がじんわりと熱を帯びる。婚約破棄された夜には、自分には何の価値もないと思った。だが今は違う。宰相様に認められ、褒められることで、少しずつ自分を取り戻していく感覚があった。
小一時間ほど作業を続けると、侍従が軽くノックして入室してきた。銀の盆には湯気の立つ茶と、小さな菓子が並んでいる。
「閣下、休憩のお時間です」
「置け」
菓子皿が机に置かれると、宰相様はまた当然のように一つ摘み、私の口元へ差し出した。
「……っ、あ、あの……」
「昨日も言ったな。私は君に食べさせたい」
まっすぐな眼差しに抗えず、結局は小さく口を開ける。甘い香りが口いっぱいに広がり、思わず目を細めた。
「どうだ」
「……美味しいです」
「なら、もう一つ」
次々と差し出される菓子に頬が熱くなる。恥ずかしいはずなのに、拒みたい気持ちはなぜか生まれなかった。宰相様の手から受け取るという行為が、むしろ胸の奥に甘い安心を与える。
茶を口に含んでひと息ついたところで、宰相様がふと問いかけてきた。
「君は政務に興味があるか?」
「え……?」
「いや、すぐに理解せよとは言わん。ただ、私の隣にいる以上、多少は知っておいたほうがいい」
「……そう、ですね。少しずつでも学んでみたいです」
その答えに、宰相様は満足げに頷いた。
「ならば明日から簡単な政務文書の読み方を教えよう。恐れるな、君には才能がある」
「才能……そんな、大げさです」
「自分を卑下するな。君は既に幾つかの誤りを見抜いた。事実は事実だ」
力強い言葉が胸に沁みる。私は思わず笑みをこぼし、宰相様の胸に視線を落とした。
「……ありがとうございます」
「礼は要らん。私が君を膝に置くのは、守るためだけではない。――信じているからだ」
その一言に、心臓が大きく跳ねた。頬が熱くなり、言葉が出てこない。だが胸の奥に確かに灯がともる。私は守られているだけの存在ではなく、信頼されている――その事実が何よりも嬉しかった。
窓の外の空が淡く茜色に染まる頃、宰相様はペンを置いて姿勢を正した。
「今日はここまでにしよう」
「……はい」
膝の上に身を預けたまま、私は静かに息を吐いた。安心と幸福で満たされた心は、昨日までの私が想像できなかったほどに穏やかだった。
◇
夕暮れが濃くなると、執務室は蝋燭の光に照らされ、静謐な空気に包まれた。机の上の書類の山が片付き、ようやく一日の仕事が終わったことを示している。私は膝の上で小さく伸びをし、思わず小さなあくびを漏らしてしまった。
「……眠いのか」
低く落ち着いた声が耳元に落ちる。
「い、いえ……少しだけ」
「構わん。眠ければ眠ればいい。私の膝は枕にもなる」
「そ、そんな……!」
慌てて否定したものの、宰相様の腕に支えられていると、抗えない安心感が全身を満たす。
そのとき、扉がノックされ、秘書官が入室してきた。彼は報告を述べながら、ちらりと私に視線を投げる。だが宰相様の膝に収まる私の姿を見ても、驚きや嘲笑を浮かべることはなかった。ただ深く頭を下げ、必要な伝達だけを行って退出していった。
――もはやこの姿が「日常」として受け入れられつつある。
そのことに気づき、胸が甘く締めつけられる。羞恥もあるけれど、それ以上に「宰相様に守られている」と皆が理解しているのだと思えた。
「皆さん……本当に何も言いませんね」
小さく呟くと、宰相様は微かに笑みを浮かべる。
「言えるはずがない。私が望んでいることなのだから」
「……」
「だが、それだけではない。彼らも分かっているのだ。――君がここにいることが、私にとって意味を持つと」
胸が震えた。宰相様の真っ直ぐな声が心に届き、涙がにじむ。私はそっと顔を伏せ、彼の胸に頬を押し当てた。
「宰相様……私、本当に役に立てていますか?」
「当然だ」
即答だった。
「書類を読み、誤りを見抜いた。意見も述べた。だが何より……」
宰相様は言葉を切り、私の髪を指先で梳いた。
「君がここにいるだけで、私は孤独ではない。それが最も大きな助けだ」
瞳の奥が熱で潤む。婚約破棄で孤独に沈んだ夜から、まだ数日しか経っていない。それなのに今の私は、こんなにも満たされている。宰相様の膝の上にいるだけで、自分の価値を信じられる。
「……ありがとうございます」
震える声でそう告げると、宰相様は穏やかに微笑んだ。
「礼は言うな。私はただ、君をここに置きたいだけだ」
やがて、宰相様は私を抱き上げて立ち上がった。蝋燭の光が長い影を床に伸ばし、外套が揺れる。
「部屋まで送ろう」
「……はい」
廊下を歩く間、私は彼の胸に耳を寄せた。一定の鼓動が心地よく響き、まぶたが重くなっていく。侍女たちが静かに頭を下げ、誰も言葉を発さない。屋敷全体が、宰相様の意思を尊重しているのだ。
寝室に着き、ベッドに下ろされると、少しだけ名残惜しさが胸をかすめた。だが宰相様は私の手を取り、短く告げる。
「明日も、膝の上で待っている」
「……はい」
その言葉を胸に刻み、私は微笑んだ。孤独を恐れていたはずの私が、今は明日を待ち遠しく思える。
宰相様のお手伝い――そう呼ぶにはささやかすぎるかもしれない。けれど私にとって、それは「役に立てる自分」を取り戻す大切な時間だった。そして同時に、「膝の上」という居場所を確かに形づくる時間でもあった。
ベッドに横たわり、瞼を閉じる。胸の奥に残る温もりと安心感が、私を深い眠りへと誘っていった。
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翌朝。窓から差し込む光で目を覚ました私は、身支度を整えてから宰相様の執務室へと向かった。すっかりそれが日課になっている。控えていた侍女たちも、もはや当然のことのように私を案内してくれるのだから不思議だ。最初は戸惑いと羞恥ばかりだったのに、今では自然に足が執務室へと向かってしまう。
扉を開くと、宰相様は既に机に向かって書類に目を通していた。黒髪に朝日が射し込み、銀糸を思わせる光がきらりと輝く。その横顔を見ただけで胸が高鳴り、思わず立ち尽くしてしまう。
「来たか。……そこに座れ」
短い言葉と同時に、差し出された大きな掌。私は反射的に手を伸ばし、気づけばいつもの定位置――宰相様の膝の上に収まっていた。
「……本当に、毎日ここでいいのでしょうか」
「君の居場所はここだ。変える理由はない」
「……はい」
柔らかな声に胸が熱を帯びる。
宰相様は書類をめくりながら、突然別の束を私に渡してきた。
「これを整理してみろ」
「えっ……私が、ですか?」
「難しくはない。日付順に並べればいい」
受け取った紙束は、各地の報告書や申請書らしい。最初は手が震えて上手く扱えなかったが、宰相様の腕に支えられているおかげで落ち着きを取り戻す。ページを一枚ずつ確認し、順序を整えて重ねていく。
「……できました」
「見せろ」
宰相様は私の手から書類を取り、ざっと目を通す。やがて頷き、机に置いた。
「問題ない。君は几帳面だな」
「そ、そんなことは……」
「自信を持て。小さな作業でも、確実に積み上げれば成果になる」
低く落ち着いた声に、胸の奥が温かくなる。婚約破棄された夜からずっと、自分の価値を疑い続けていた。けれど今、宰相様の言葉が少しずつ自尊心を取り戻してくれている。
さらに宰相様は、私に羽ペンを渡した。
「数字を書き写してみろ。帳簿の一部だ。簡単な練習になる」
「……私に、できるでしょうか」
「できる。君ならな」
力強い断言に背中を押され、私はそっとペン先を紙に置いた。最初は文字が歪み、インクが滲んでしまう。だが宰相様は咎めず、静かに私の手に重ねて導いてくれる。
「力を入れすぎるな。もっと軽く」
「は、はい……」
「そうだ。上出来だ」
彼の掌が重なっているだけで、不思議と安心できる。ペンを走らせるたび、胸の奥に自信が少しずつ芽生えていった。
やがて数字を書き終え、深く息をついた。
「ふむ……整っている。初めてにしては上出来だ」
「ほ、本当ですか?」
「嘘は言わん」
褒められた喜びで顔が熱を帯びる。宰相様は何事もなかったかのように次の書類に目を移したが、その横顔はどこか優しい色を帯びていた。
こうして私は、宰相様の政務をほんの少しだけ手伝うようになったのだった。
△
宰相様に促されるまま、私は次々と書類を手に取り、数字や日付を確認していった。最初は心臓がばくばくして手が震えたが、膝の上に支えられている安心感がそれを打ち消してくれる。宰相様の腕が背を支えているだけで、落ち着いて呼吸ができるのだ。
「これは……納品数と金額が合っていない気がします」
勇気を出して指摘すると、宰相様は目を細めて書面を覗き込んだ。
「確かに。よく見抜いたな」
「た、たまたまです……」
「たまたまでも結果は同じだ。君の目は役に立っている」
胸の奥がじんわりと熱を帯びる。婚約破棄された夜には、自分には何の価値もないと思った。だが今は違う。宰相様に認められ、褒められることで、少しずつ自分を取り戻していく感覚があった。
小一時間ほど作業を続けると、侍従が軽くノックして入室してきた。銀の盆には湯気の立つ茶と、小さな菓子が並んでいる。
「閣下、休憩のお時間です」
「置け」
菓子皿が机に置かれると、宰相様はまた当然のように一つ摘み、私の口元へ差し出した。
「……っ、あ、あの……」
「昨日も言ったな。私は君に食べさせたい」
まっすぐな眼差しに抗えず、結局は小さく口を開ける。甘い香りが口いっぱいに広がり、思わず目を細めた。
「どうだ」
「……美味しいです」
「なら、もう一つ」
次々と差し出される菓子に頬が熱くなる。恥ずかしいはずなのに、拒みたい気持ちはなぜか生まれなかった。宰相様の手から受け取るという行為が、むしろ胸の奥に甘い安心を与える。
茶を口に含んでひと息ついたところで、宰相様がふと問いかけてきた。
「君は政務に興味があるか?」
「え……?」
「いや、すぐに理解せよとは言わん。ただ、私の隣にいる以上、多少は知っておいたほうがいい」
「……そう、ですね。少しずつでも学んでみたいです」
その答えに、宰相様は満足げに頷いた。
「ならば明日から簡単な政務文書の読み方を教えよう。恐れるな、君には才能がある」
「才能……そんな、大げさです」
「自分を卑下するな。君は既に幾つかの誤りを見抜いた。事実は事実だ」
力強い言葉が胸に沁みる。私は思わず笑みをこぼし、宰相様の胸に視線を落とした。
「……ありがとうございます」
「礼は要らん。私が君を膝に置くのは、守るためだけではない。――信じているからだ」
その一言に、心臓が大きく跳ねた。頬が熱くなり、言葉が出てこない。だが胸の奥に確かに灯がともる。私は守られているだけの存在ではなく、信頼されている――その事実が何よりも嬉しかった。
窓の外の空が淡く茜色に染まる頃、宰相様はペンを置いて姿勢を正した。
「今日はここまでにしよう」
「……はい」
膝の上に身を預けたまま、私は静かに息を吐いた。安心と幸福で満たされた心は、昨日までの私が想像できなかったほどに穏やかだった。
◇
夕暮れが濃くなると、執務室は蝋燭の光に照らされ、静謐な空気に包まれた。机の上の書類の山が片付き、ようやく一日の仕事が終わったことを示している。私は膝の上で小さく伸びをし、思わず小さなあくびを漏らしてしまった。
「……眠いのか」
低く落ち着いた声が耳元に落ちる。
「い、いえ……少しだけ」
「構わん。眠ければ眠ればいい。私の膝は枕にもなる」
「そ、そんな……!」
慌てて否定したものの、宰相様の腕に支えられていると、抗えない安心感が全身を満たす。
そのとき、扉がノックされ、秘書官が入室してきた。彼は報告を述べながら、ちらりと私に視線を投げる。だが宰相様の膝に収まる私の姿を見ても、驚きや嘲笑を浮かべることはなかった。ただ深く頭を下げ、必要な伝達だけを行って退出していった。
――もはやこの姿が「日常」として受け入れられつつある。
そのことに気づき、胸が甘く締めつけられる。羞恥もあるけれど、それ以上に「宰相様に守られている」と皆が理解しているのだと思えた。
「皆さん……本当に何も言いませんね」
小さく呟くと、宰相様は微かに笑みを浮かべる。
「言えるはずがない。私が望んでいることなのだから」
「……」
「だが、それだけではない。彼らも分かっているのだ。――君がここにいることが、私にとって意味を持つと」
胸が震えた。宰相様の真っ直ぐな声が心に届き、涙がにじむ。私はそっと顔を伏せ、彼の胸に頬を押し当てた。
「宰相様……私、本当に役に立てていますか?」
「当然だ」
即答だった。
「書類を読み、誤りを見抜いた。意見も述べた。だが何より……」
宰相様は言葉を切り、私の髪を指先で梳いた。
「君がここにいるだけで、私は孤独ではない。それが最も大きな助けだ」
瞳の奥が熱で潤む。婚約破棄で孤独に沈んだ夜から、まだ数日しか経っていない。それなのに今の私は、こんなにも満たされている。宰相様の膝の上にいるだけで、自分の価値を信じられる。
「……ありがとうございます」
震える声でそう告げると、宰相様は穏やかに微笑んだ。
「礼は言うな。私はただ、君をここに置きたいだけだ」
やがて、宰相様は私を抱き上げて立ち上がった。蝋燭の光が長い影を床に伸ばし、外套が揺れる。
「部屋まで送ろう」
「……はい」
廊下を歩く間、私は彼の胸に耳を寄せた。一定の鼓動が心地よく響き、まぶたが重くなっていく。侍女たちが静かに頭を下げ、誰も言葉を発さない。屋敷全体が、宰相様の意思を尊重しているのだ。
寝室に着き、ベッドに下ろされると、少しだけ名残惜しさが胸をかすめた。だが宰相様は私の手を取り、短く告げる。
「明日も、膝の上で待っている」
「……はい」
その言葉を胸に刻み、私は微笑んだ。孤独を恐れていたはずの私が、今は明日を待ち遠しく思える。
宰相様のお手伝い――そう呼ぶにはささやかすぎるかもしれない。けれど私にとって、それは「役に立てる自分」を取り戻す大切な時間だった。そして同時に、「膝の上」という居場所を確かに形づくる時間でもあった。
ベッドに横たわり、瞼を閉じる。胸の奥に残る温もりと安心感が、私を深い眠りへと誘っていった。
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