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1章 占い異世界生活
12話 ご面会の為に占ったら
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「いつ来るのかなぁ~」
ニャチたちが階段を上がって行くのを見送り、僕は早々に占いをする事にしました。
出来るだけ後が良いけど、あの感じだと明日にも来そうで、それなら心構えをしておきたかったんだ。
「なになに~・・・うげっ!?」
シマルたちの親は、1日おきに来るのが分かり、それは別に問題はなかったんだ。
でも、それ以外の不穏な結果に、ヤバいと思ってしまった。
「ど、どうして彼女がここに」
ダンジョン都市に、僕の苦手な女性が来る様で、占いが対策を提示してきたんだ。
それは、人が感知できない領域で、ほんとに必要なのかと思ってしまう程の直感的な事だった。
「だけれど、占いで出るなら仕方ない」
ニャチたちには悪いけど、やって貰わないといけません。
そして、次の日からそれが始まり、占いに向かう朝とみんなが帰る夕方にお風呂に入って貰ったよ。
「ふぅ~さっぱりニャ~」
「オフロって気持ち良いリッスね」
「これなら毎日でも良いポン」
3人は気に入ってくれたようで、お風呂上がりのフルーツ牛乳も召し上がって貰った。
でもね、これしきじゃ僕に気付けるアマギを騙し通せない。
「香水をつけてもらって、更に文字も変えないとだよ」
僕の書いた文字が一番危険で、クセを読まれるから、何とか変えて書き込んだんだ。
これが寸前の付け焼き場でなかったからホッとしたよ。
「ニャ~マサヨシ、そんニャに嫌ニャ?」
「ニャチ、君は四六時中後ろに誰かがいたことある?」
「ないニャよ」
あれはほんとに恐怖で、振り向いても姿がないのに、その気配は確かにあるんだ。
アマギ本人は気づいてないけど、僕は占いで色々調べて知っていたんだ。
「物理的に襲われる事はなかったし、彼女は僕を助けてくれていたみたいだけれど、たまに笑い声が聞こえて来て怖いんだよ」
「そ、それは確かに怖いニャね」
「僕のトラウマにもなってさ、人見知りが増したんだよ」
人を信じられなくなったのもそのせいだし、人混みだとみんなの視線が集中してる気がして怖くなった。
子供の頃から、僕は誰かの視線を感じていたから、どうしても敏感になっていたんだ。
「そんな彼女があそこに来たと言う事は、絶対僕を連れ戻しに来たんだ」
「マサヨシって、何かあるのニャ?」
「みんなには黙っていたけどさ、僕はここと違う世界から来たんだよ」
とても遠くて、恐らくもう戻れない場所から来て、連れ戻されたら戦いに参加させられる。
ニャチたちに話して、僕は信じてもらえないだろうと震えてしまった。
「ウチは信じるニャよマサヨシ」
「そうリッス、マサヨシが嘘を言うわけないリッス」
「そうポンね、みんなで協力してそいつからマサヨシを守るポン」
皆がそう言ってくれて、僕は凄く嬉しかった。
さっきまでは嫌そうにしていた香水も付けてくれて、頼もしいと感じたんだよ。
「ありがとう皆」
「良いニャよマサヨシ、ウチたちを助けれたマサヨシが困ってるニャ、助けるのは当然ニャ」
「そうリッス、何なら戦って倒すリッス」
「それはダメだよシマル、彼女はとても強くて君たちでも勝てない」
僕は、その戦いを水晶や現場で見た事があり、とても人とは思えなかった。
きっとここに召喚されたのだって、彼女がクラスにいたからで、僕たちはおまけみたいなモノだったんだよ。
「そうニャ?」
「うん、きっと魔王だって勝てないよ」
「そ、そんなにポン?」
「魔王の強さは知らないし見た事はないけど、それだけアマギは強いんだよ」
異世界物のアニメでは、強くてもこちらに来ればそうでもないとかあるけど、アマギにそんな常識は通用しない。
何故ならば、むこで戦っていた奴らも強かったからで、今は回避の為に他の手も占ってる最中なんだ。
「ギルド各所に占いを送って、タイミングをずらして貰ってと」
「ニャんだか大変なんだニャ~」
「そうだよニャチ、君みたいな可愛い子が近くにいるだけでも、アマギは敏感に反応して殺気を飛ばしてくるんだ」
「ンニャ!?」
僕の頭に顎を乗せてたニャチは、驚いて離れて行ったよ。
向こうでは、それが原因で僕に女性は近づかなくなったし、男性なんてボコボコにされた人もいたんだ。
「力ずくでは勝てないから、気づかれない様にする」
「なるほどリッス」
「や、休むわけにはいかないポン?」
「ポルト、それが一番やっちゃダメな事だよ」
有名になってる占い師がいないとかなったら、それこそアマギのアンテナに受信されて終わるんだ。
占い師ってだけでも危険で、僕ではないと思わせないといけない。
「まぁ、その為のこの場所なんだけどね」
「そうリッス?」
「うん、最初に占ってここに来た時、そう言った事も仮定して占ったんだ」
僕のほのぼのライフを過ごすための場所で、敵意の無い人と言うのが問題だったのかもと、考えを纏めている内に思ってしまった。
連れ戻されるのでなければ、アマギとも仲良くなれるかもしれないけれど、僕にそんな挑戦をする勇気はない。
「だからね、もしみんなが僕と関係があると分かっても、決して戦わないで話し合いをしてほしい」
「マサヨシはそれで良いニャ?」
「うん、ニャチたちの身の安全の方が大切だからね」
「そ、そうニャか」
そうなんだ、アマギはストーカーだけれど、暴力を振るっては来ないし、何もしなければ無害なんだ。
笑い声とか尾行はあるけれど、慣れれば何とかなるモノなんだよ。
「慣れるリッスか?」
「まぁ数年一緒ならね」
「マサヨシは、ウチたちの時もそうニャったよね」
さっきの様に、僕の頭に顎を乗せ肩車の体勢になったニャチは、慣れる前提で話してくる。
でも、それだって誰でもじゃなくて、怖い感じのない人だけなんだ。
「アマギって人は怖くないポン?」
「怖いよ、怖いけど・・・みんなの方が大切なんだよ」
彼女を味方に付ける事が一番成功率が高いんだ。
だけれど、それを成すのは今じゃなく、もう少し後にしないといけない。
「じゃ、じゃあ」
「そうだよニャチ、この作戦は時間稼ぎなんだ」
「こ、ここまでしてもリッス?」
「そう、それが僕を見つける事の出来る、アマギを相手にするという事なんだよ」
ニャチたちは、僕を匂いで見つけたらしいけれど、彼女は勘でそれを成してるんだ。
だからこそ、逃げる事が出来なくて、誤魔化す事も不可能なんだ。
「穏便に出会える様に準備をする、その為の手順を進めてるんだよ」
「ニャるほど~」
「来るのが2月先だから、きっと上手く行くよ」
今気づいて良かったと、ほんとにホッとしたんだ。
もし、気づかずに対策をしなかったら、ニャチたちは遠ざけられていたかもしれない。
そんな事はしてほしくないし、ここでの生活は続けたいんだよ。
ニャチたちが階段を上がって行くのを見送り、僕は早々に占いをする事にしました。
出来るだけ後が良いけど、あの感じだと明日にも来そうで、それなら心構えをしておきたかったんだ。
「なになに~・・・うげっ!?」
シマルたちの親は、1日おきに来るのが分かり、それは別に問題はなかったんだ。
でも、それ以外の不穏な結果に、ヤバいと思ってしまった。
「ど、どうして彼女がここに」
ダンジョン都市に、僕の苦手な女性が来る様で、占いが対策を提示してきたんだ。
それは、人が感知できない領域で、ほんとに必要なのかと思ってしまう程の直感的な事だった。
「だけれど、占いで出るなら仕方ない」
ニャチたちには悪いけど、やって貰わないといけません。
そして、次の日からそれが始まり、占いに向かう朝とみんなが帰る夕方にお風呂に入って貰ったよ。
「ふぅ~さっぱりニャ~」
「オフロって気持ち良いリッスね」
「これなら毎日でも良いポン」
3人は気に入ってくれたようで、お風呂上がりのフルーツ牛乳も召し上がって貰った。
でもね、これしきじゃ僕に気付けるアマギを騙し通せない。
「香水をつけてもらって、更に文字も変えないとだよ」
僕の書いた文字が一番危険で、クセを読まれるから、何とか変えて書き込んだんだ。
これが寸前の付け焼き場でなかったからホッとしたよ。
「ニャ~マサヨシ、そんニャに嫌ニャ?」
「ニャチ、君は四六時中後ろに誰かがいたことある?」
「ないニャよ」
あれはほんとに恐怖で、振り向いても姿がないのに、その気配は確かにあるんだ。
アマギ本人は気づいてないけど、僕は占いで色々調べて知っていたんだ。
「物理的に襲われる事はなかったし、彼女は僕を助けてくれていたみたいだけれど、たまに笑い声が聞こえて来て怖いんだよ」
「そ、それは確かに怖いニャね」
「僕のトラウマにもなってさ、人見知りが増したんだよ」
人を信じられなくなったのもそのせいだし、人混みだとみんなの視線が集中してる気がして怖くなった。
子供の頃から、僕は誰かの視線を感じていたから、どうしても敏感になっていたんだ。
「そんな彼女があそこに来たと言う事は、絶対僕を連れ戻しに来たんだ」
「マサヨシって、何かあるのニャ?」
「みんなには黙っていたけどさ、僕はここと違う世界から来たんだよ」
とても遠くて、恐らくもう戻れない場所から来て、連れ戻されたら戦いに参加させられる。
ニャチたちに話して、僕は信じてもらえないだろうと震えてしまった。
「ウチは信じるニャよマサヨシ」
「そうリッス、マサヨシが嘘を言うわけないリッス」
「そうポンね、みんなで協力してそいつからマサヨシを守るポン」
皆がそう言ってくれて、僕は凄く嬉しかった。
さっきまでは嫌そうにしていた香水も付けてくれて、頼もしいと感じたんだよ。
「ありがとう皆」
「良いニャよマサヨシ、ウチたちを助けれたマサヨシが困ってるニャ、助けるのは当然ニャ」
「そうリッス、何なら戦って倒すリッス」
「それはダメだよシマル、彼女はとても強くて君たちでも勝てない」
僕は、その戦いを水晶や現場で見た事があり、とても人とは思えなかった。
きっとここに召喚されたのだって、彼女がクラスにいたからで、僕たちはおまけみたいなモノだったんだよ。
「そうニャ?」
「うん、きっと魔王だって勝てないよ」
「そ、そんなにポン?」
「魔王の強さは知らないし見た事はないけど、それだけアマギは強いんだよ」
異世界物のアニメでは、強くてもこちらに来ればそうでもないとかあるけど、アマギにそんな常識は通用しない。
何故ならば、むこで戦っていた奴らも強かったからで、今は回避の為に他の手も占ってる最中なんだ。
「ギルド各所に占いを送って、タイミングをずらして貰ってと」
「ニャんだか大変なんだニャ~」
「そうだよニャチ、君みたいな可愛い子が近くにいるだけでも、アマギは敏感に反応して殺気を飛ばしてくるんだ」
「ンニャ!?」
僕の頭に顎を乗せてたニャチは、驚いて離れて行ったよ。
向こうでは、それが原因で僕に女性は近づかなくなったし、男性なんてボコボコにされた人もいたんだ。
「力ずくでは勝てないから、気づかれない様にする」
「なるほどリッス」
「や、休むわけにはいかないポン?」
「ポルト、それが一番やっちゃダメな事だよ」
有名になってる占い師がいないとかなったら、それこそアマギのアンテナに受信されて終わるんだ。
占い師ってだけでも危険で、僕ではないと思わせないといけない。
「まぁ、その為のこの場所なんだけどね」
「そうリッス?」
「うん、最初に占ってここに来た時、そう言った事も仮定して占ったんだ」
僕のほのぼのライフを過ごすための場所で、敵意の無い人と言うのが問題だったのかもと、考えを纏めている内に思ってしまった。
連れ戻されるのでなければ、アマギとも仲良くなれるかもしれないけれど、僕にそんな挑戦をする勇気はない。
「だからね、もしみんなが僕と関係があると分かっても、決して戦わないで話し合いをしてほしい」
「マサヨシはそれで良いニャ?」
「うん、ニャチたちの身の安全の方が大切だからね」
「そ、そうニャか」
そうなんだ、アマギはストーカーだけれど、暴力を振るっては来ないし、何もしなければ無害なんだ。
笑い声とか尾行はあるけれど、慣れれば何とかなるモノなんだよ。
「慣れるリッスか?」
「まぁ数年一緒ならね」
「マサヨシは、ウチたちの時もそうニャったよね」
さっきの様に、僕の頭に顎を乗せ肩車の体勢になったニャチは、慣れる前提で話してくる。
でも、それだって誰でもじゃなくて、怖い感じのない人だけなんだ。
「アマギって人は怖くないポン?」
「怖いよ、怖いけど・・・みんなの方が大切なんだよ」
彼女を味方に付ける事が一番成功率が高いんだ。
だけれど、それを成すのは今じゃなく、もう少し後にしないといけない。
「じゃ、じゃあ」
「そうだよニャチ、この作戦は時間稼ぎなんだ」
「こ、ここまでしてもリッス?」
「そう、それが僕を見つける事の出来る、アマギを相手にするという事なんだよ」
ニャチたちは、僕を匂いで見つけたらしいけれど、彼女は勘でそれを成してるんだ。
だからこそ、逃げる事が出来なくて、誤魔化す事も不可能なんだ。
「穏便に出会える様に準備をする、その為の手順を進めてるんだよ」
「ニャるほど~」
「来るのが2月先だから、きっと上手く行くよ」
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