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希望のファーストステップ
11歩目 浄化成功?
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「ここが商業ギルドか」
パルマの親御さんたちの食事を貰い、朝からギルドに来ました、行商人の事も聞きたいですし、商品の登録は早くしなくちゃね。
商業ギルドは中央広場の先にあって冒険者ギルドの向かいです、外見は茶色のレンガ造りでした、中は銀行の様に受付が並んでいます、僕は適当に目についた受付に向かいましたよ。
「商業ギルドへようこそ、どういったご用件ですか?」
僕が受付の前まで来ると、ショートヘアーのピンクの髪の人が笑顔で対応してくれました、ちょっと癖っ毛でその笑顔はかなりの破壊力です、人種の受付嬢さんですから最初に睨んできません、冒険者ギルドの受付嬢さんたちも美人だったけど、こちらもかなりの美人さんですね。
「あの、新しい物を作ったのですけど、商品の登録って出来ますか?それと行商人の事を教えてください」
来た理由を話すと、受付嬢さんは笑顔で机の下から紙を出してきました、内容は商品の詳細を書く為の書類です。
「必要事項を書いていただき、出来ましたら現物もお願いします」
僕は当たり前だねって思いながら、記入していき収納から昨日作ったタコスをお皿に乗せて出しました、受付嬢さんは机に置いてあった眼鏡を掛けジッと見始めたんです、鑑定道具なんでしょうね。
「なるほど、確かに初めての物の様ですね」
受付嬢さんがそう言って、記入した紙を横の機械に入れました、機械はピコピコと音をだし、その音が鳴り止むと僕を見てきます。
「これで申請は完了となります、もし知らない方が同じ物を作り、話し合いで済まない時はギルドに来てください、厳重に処罰させていただきます、次に行商人でしたね」
ここで行商人になる為のお話です、簡単に言うと商業ギルドに登録して、商品を買い付けたり売る為の許可を貰います、これが無い人が商売をしていると最悪奴隷にされます、そして会費も掛かる様で、月1000メロー(銀貨1枚)だそうです。
僕は1年分12000メローを払って顔を引くつかせました。
「奴隷落ちは嫌ですね」
「ふふふ、ご安心ください、それは最悪の場合ですよ、普通は厳重注意で済みます、相手が抵抗し余程拒否した場合だけですわ」
お金をテーブルの下にしまって笑っています、そして隣の引き出しから銀のカードを出しました、僕は冒険者ギルドのカードと同じだろうなと思って待ちます。
「これに血を一滴垂らしますので、手をこちらに出してください」
「え!?」
受付嬢さんの手には針があります、僕はかなり動揺しました、まさか血の認証が必要とは思いませんよ、冒険者ギルドでは触るだけでしたからね、受付嬢さんに躊躇わず針を刺され、僕はカードに血を垂らしました。
「はい、これで商業ギルドの登録は終了です・・・ただですねアユム様、もう一つ注意をした方が良い事があります、それは女性が行商をする場合です、盗賊に注意するのは当然ですが、護衛に雇う冒険者にも気を付けないといけません」
受付嬢さんがウインクして何か勘違いをしています、僕は久しぶりって思いましたよ。
「すみません、僕男なんですけど」
「え!?・・・ああ~そうでしたか、それならまぁ平気ですかね・・・私、アサトメイアが受付を致しました、これから頑張ってくださいアユム様」
最後に名乗りながらお辞儀をしてくれました、僕も返してギルドを出たんです。
「ミミやミケーラは、僕が男だって分かってた感じなんだけど、どうして分かったのかな・・・まぁいいや、時間はまだ早いし、冒険者ギルドに行ってクエストをしようかな」
あまり気にしないで冒険者ギルドに向かいます、といっても建物は向かいだからすぐです、そして人種の受付ではなくコンロンさんの所に行きました。
「アユム様、今日はどういった御用ですか?」
コンロンさんに挨拶をして、どぶ掃除のクエストか外壁修繕を受けようと思います、どぶ掃除は職員と一緒に場所に行って、作業を見てくれるそうです、外壁修繕は門の兵士が管理しています、門に行けば作業をしている場所に案内してくれるそうですよ。
「じゃあどぶ掃除をお願いします」
「分かりました、カードをこちらに」
クエスト開始の申請をして、コンロンさんが受付から出てきました、どうやら職員さんは申請をした人が同行するようです、そしてギルドの裏道に来ました。
「ここから南の方向に掃除をお願いします、ノルマは無いので終了の時は言ってくださいね」
「分かりました、じゃあスライムにも手伝ってもらいます」
僕は腕まくりをしながらスラッチを召喚しました、コンロンさんは驚いてません、獣魔を連れている人は結構いるんでしょう、そしてスコップを持って掃除を始めました。
「って!?スラッチが掃除したらアイテム欄に何か入る!」
綺麗になっていく溝にも驚きましたけど、スラッチの速さにも驚きです、凄い速さで進んで行ったんです、そしてメニュー画面が光出しアイテム欄にある物が入ってきたんですよ。
「廃棄物Aに廃棄物B・・・これって錬金釜で使うあの素材だ」
僕は錬金釜の最後を知っています、まぁ分かりますよね錬金術ですから。
「賢者の石の材料、それを作ったらエリクシールの生成が出来る・・・こんなところで手に入れて良いのかな?」
そう思いながら画面を見ていると、個数が尋常じゃない速度で増えています、今500を越えました。
「すごいですねアユム様のスライムは、あんなに早く動くスライム始めて見ましたよ」
スラッチが南の端まで1時間で着いてしまい、クエストは達成って事になりました、横道なので戦闘も出来てカードも結構手に入りウハウハです。
新たなモンスターも発見して、ラットがカードに加わり25枚手に入りました、スライムが30枚追加です、コンロンさんが驚いていたので、僕は返事を返してピョンピョン飛んでいるスラッチを見ます。
あれだけどぶに入っていたからスラッチが匂うのでは?っと思ったんだ、でも全然匂いませんでした、恐らくスライムの体は汚れないんじゃないかと推察しましたよ、そして動きが途中から更に速くなったのでステータスを確認してみました、どうやらレベルに変化があったようです。
【ブルースライム+23】
レベル1⇒5
HP120⇒600
MP24⇒120
攻撃力48⇒240
防御力72⇒360
速度24⇒120
「なるほど、僕が戦っていた経験値も貰ってるね、それ以外はストラップの効果が有効で貰ってるかも、僕よりも貰ってるのは明らかだね」
僕の今のレベルはこんな感じに上がっています。
《ステータス》
【名前】船橋歩(ふなばしあゆむ)
【年齢】16
【種族】人間
【職業】ウォークマン
【レベル】2⇒4
【HP】200⇒400【MP】100⇒200
【ATK】200⇒400【DEF】200⇒400
【INT】200⇒400【AGL】200⇒400
【称号】
・召喚されし者
・不屈のウォーク人
・獣人に愛されし者
・撫で好き
【スキル】読み書き
【ユニークスキル】ウォークスキルレベル5
「経験値は出ないけど、きっとそうだよね・・・ストラップの効果・・・僕も装備しておくんだったよ」
あのストラップは、ゲームの中で1歩歩くと1の経験値を貰える効果があります、失敗でした。
僕が唸っていると、コンロンさんが僕を見ていることに気付いて、スラッチを戻します。
「すみませんコンロンさん、ぼーっとしてしまって、ちょっと考え事をしていました」
「いえいえ、ほんとなら7日掛かるところを1時間ですから、こちらは全然かまいません、それではギルドに戻りましょうか」
依頼終了って事で、僕たちはギルドに向かって歩こうと方向を変えたんだ、もちろんストラップは装備しましたよ。
でもね、住民のおばあさんが扉を開けてきて、コンロンさんがビクってしました。
「あら?どぶ掃除をしてくれたのね、ありがとうねぇ、これお礼よ」
僕ではなく、コンロンさんにリンゴを渡して、おばあさんは笑顔で住宅に入って行きました、お礼を言う為だけに出て来たとみるべきだよね?何だかゲームみたいです。
「おかしいわね?確かここら辺の住民は他種族を嫌っていたはず、どうしてウチにお礼をくれるの?」
コンロンさんがリンゴを受け取り不思議がっています、僕はそれを聞いて頭を傾けます、お礼を言われたんだから良いんじゃないのかなって思ったんだよ。
「絶対におかしいです、アユム様!何かしてませんか?」
ギルドの帰り道、さっきのおばあさんの様な人達が薬草やリンゴと色々くれました、僕はゲームの村人みたいだとか思っています、でもコンロンさんは変だと言っています。
「良いじゃないですかコンロンさん、嫌な顔をされるより全然マシです、僕は何もしてませんからね」
誤魔化しながら貰ったリンゴを食べます、甘みがちょっと足りないですね、頭で感想を素直に思います、でもこの気持ちだけで僕は嬉しいですよ。
「そうですけど、絶対に変なんです・・・まるで何かが取り払われたような、そんなすがすがしい顔をしていました」
コンロンさんが腕を組んで考え込みどうしても納得いかないみたいだよ、僕はリンゴを銜えたまま周りを見てみました、住民の半分が黒い影を纏っていたのに、ここら辺には纏っている人はいません。
「もしかして、僕が溝を掃除したから浄化された?」
僕はまさかねって思いながら先を進みギルドに戻ります、そして報酬を貰ったんです。
「5000メローです、お確かめください」
受付に戻って、コンロンさんが銀のトレーに銀貨を乗せて僕の方に押しました、僕は5枚を確認してアイテム欄にしまいましたよ。
「ありがとうございますコンロンさん、良かったらこれからニャンダル亭で昼食にするんですけど、コンロンさんもどうですか?」
「ふぇっ!?」
人数が多い方が良いと思い、軽い気持ちで食事に誘いました、コンロンさんがかなり慌てています、そこまで慌てなくてもいいのにっと僕は伝えます。
「もも、申し訳ありませんアユム様、ウチはまだ仕事が残っていますので、そう言ったお誘いは」
「そうですよね、じゃあまた今度誘いますね」
仕事中にごめんなさいと受付を離れます、途中、背がどうとか可愛いとか後ろで言ってた様に聞こえたので、何か誤解していたのかもです。
パルマの親御さんたちの食事を貰い、朝からギルドに来ました、行商人の事も聞きたいですし、商品の登録は早くしなくちゃね。
商業ギルドは中央広場の先にあって冒険者ギルドの向かいです、外見は茶色のレンガ造りでした、中は銀行の様に受付が並んでいます、僕は適当に目についた受付に向かいましたよ。
「商業ギルドへようこそ、どういったご用件ですか?」
僕が受付の前まで来ると、ショートヘアーのピンクの髪の人が笑顔で対応してくれました、ちょっと癖っ毛でその笑顔はかなりの破壊力です、人種の受付嬢さんですから最初に睨んできません、冒険者ギルドの受付嬢さんたちも美人だったけど、こちらもかなりの美人さんですね。
「あの、新しい物を作ったのですけど、商品の登録って出来ますか?それと行商人の事を教えてください」
来た理由を話すと、受付嬢さんは笑顔で机の下から紙を出してきました、内容は商品の詳細を書く為の書類です。
「必要事項を書いていただき、出来ましたら現物もお願いします」
僕は当たり前だねって思いながら、記入していき収納から昨日作ったタコスをお皿に乗せて出しました、受付嬢さんは机に置いてあった眼鏡を掛けジッと見始めたんです、鑑定道具なんでしょうね。
「なるほど、確かに初めての物の様ですね」
受付嬢さんがそう言って、記入した紙を横の機械に入れました、機械はピコピコと音をだし、その音が鳴り止むと僕を見てきます。
「これで申請は完了となります、もし知らない方が同じ物を作り、話し合いで済まない時はギルドに来てください、厳重に処罰させていただきます、次に行商人でしたね」
ここで行商人になる為のお話です、簡単に言うと商業ギルドに登録して、商品を買い付けたり売る為の許可を貰います、これが無い人が商売をしていると最悪奴隷にされます、そして会費も掛かる様で、月1000メロー(銀貨1枚)だそうです。
僕は1年分12000メローを払って顔を引くつかせました。
「奴隷落ちは嫌ですね」
「ふふふ、ご安心ください、それは最悪の場合ですよ、普通は厳重注意で済みます、相手が抵抗し余程拒否した場合だけですわ」
お金をテーブルの下にしまって笑っています、そして隣の引き出しから銀のカードを出しました、僕は冒険者ギルドのカードと同じだろうなと思って待ちます。
「これに血を一滴垂らしますので、手をこちらに出してください」
「え!?」
受付嬢さんの手には針があります、僕はかなり動揺しました、まさか血の認証が必要とは思いませんよ、冒険者ギルドでは触るだけでしたからね、受付嬢さんに躊躇わず針を刺され、僕はカードに血を垂らしました。
「はい、これで商業ギルドの登録は終了です・・・ただですねアユム様、もう一つ注意をした方が良い事があります、それは女性が行商をする場合です、盗賊に注意するのは当然ですが、護衛に雇う冒険者にも気を付けないといけません」
受付嬢さんがウインクして何か勘違いをしています、僕は久しぶりって思いましたよ。
「すみません、僕男なんですけど」
「え!?・・・ああ~そうでしたか、それならまぁ平気ですかね・・・私、アサトメイアが受付を致しました、これから頑張ってくださいアユム様」
最後に名乗りながらお辞儀をしてくれました、僕も返してギルドを出たんです。
「ミミやミケーラは、僕が男だって分かってた感じなんだけど、どうして分かったのかな・・・まぁいいや、時間はまだ早いし、冒険者ギルドに行ってクエストをしようかな」
あまり気にしないで冒険者ギルドに向かいます、といっても建物は向かいだからすぐです、そして人種の受付ではなくコンロンさんの所に行きました。
「アユム様、今日はどういった御用ですか?」
コンロンさんに挨拶をして、どぶ掃除のクエストか外壁修繕を受けようと思います、どぶ掃除は職員と一緒に場所に行って、作業を見てくれるそうです、外壁修繕は門の兵士が管理しています、門に行けば作業をしている場所に案内してくれるそうですよ。
「じゃあどぶ掃除をお願いします」
「分かりました、カードをこちらに」
クエスト開始の申請をして、コンロンさんが受付から出てきました、どうやら職員さんは申請をした人が同行するようです、そしてギルドの裏道に来ました。
「ここから南の方向に掃除をお願いします、ノルマは無いので終了の時は言ってくださいね」
「分かりました、じゃあスライムにも手伝ってもらいます」
僕は腕まくりをしながらスラッチを召喚しました、コンロンさんは驚いてません、獣魔を連れている人は結構いるんでしょう、そしてスコップを持って掃除を始めました。
「って!?スラッチが掃除したらアイテム欄に何か入る!」
綺麗になっていく溝にも驚きましたけど、スラッチの速さにも驚きです、凄い速さで進んで行ったんです、そしてメニュー画面が光出しアイテム欄にある物が入ってきたんですよ。
「廃棄物Aに廃棄物B・・・これって錬金釜で使うあの素材だ」
僕は錬金釜の最後を知っています、まぁ分かりますよね錬金術ですから。
「賢者の石の材料、それを作ったらエリクシールの生成が出来る・・・こんなところで手に入れて良いのかな?」
そう思いながら画面を見ていると、個数が尋常じゃない速度で増えています、今500を越えました。
「すごいですねアユム様のスライムは、あんなに早く動くスライム始めて見ましたよ」
スラッチが南の端まで1時間で着いてしまい、クエストは達成って事になりました、横道なので戦闘も出来てカードも結構手に入りウハウハです。
新たなモンスターも発見して、ラットがカードに加わり25枚手に入りました、スライムが30枚追加です、コンロンさんが驚いていたので、僕は返事を返してピョンピョン飛んでいるスラッチを見ます。
あれだけどぶに入っていたからスラッチが匂うのでは?っと思ったんだ、でも全然匂いませんでした、恐らくスライムの体は汚れないんじゃないかと推察しましたよ、そして動きが途中から更に速くなったのでステータスを確認してみました、どうやらレベルに変化があったようです。
【ブルースライム+23】
レベル1⇒5
HP120⇒600
MP24⇒120
攻撃力48⇒240
防御力72⇒360
速度24⇒120
「なるほど、僕が戦っていた経験値も貰ってるね、それ以外はストラップの効果が有効で貰ってるかも、僕よりも貰ってるのは明らかだね」
僕の今のレベルはこんな感じに上がっています。
《ステータス》
【名前】船橋歩(ふなばしあゆむ)
【年齢】16
【種族】人間
【職業】ウォークマン
【レベル】2⇒4
【HP】200⇒400【MP】100⇒200
【ATK】200⇒400【DEF】200⇒400
【INT】200⇒400【AGL】200⇒400
【称号】
・召喚されし者
・不屈のウォーク人
・獣人に愛されし者
・撫で好き
【スキル】読み書き
【ユニークスキル】ウォークスキルレベル5
「経験値は出ないけど、きっとそうだよね・・・ストラップの効果・・・僕も装備しておくんだったよ」
あのストラップは、ゲームの中で1歩歩くと1の経験値を貰える効果があります、失敗でした。
僕が唸っていると、コンロンさんが僕を見ていることに気付いて、スラッチを戻します。
「すみませんコンロンさん、ぼーっとしてしまって、ちょっと考え事をしていました」
「いえいえ、ほんとなら7日掛かるところを1時間ですから、こちらは全然かまいません、それではギルドに戻りましょうか」
依頼終了って事で、僕たちはギルドに向かって歩こうと方向を変えたんだ、もちろんストラップは装備しましたよ。
でもね、住民のおばあさんが扉を開けてきて、コンロンさんがビクってしました。
「あら?どぶ掃除をしてくれたのね、ありがとうねぇ、これお礼よ」
僕ではなく、コンロンさんにリンゴを渡して、おばあさんは笑顔で住宅に入って行きました、お礼を言う為だけに出て来たとみるべきだよね?何だかゲームみたいです。
「おかしいわね?確かここら辺の住民は他種族を嫌っていたはず、どうしてウチにお礼をくれるの?」
コンロンさんがリンゴを受け取り不思議がっています、僕はそれを聞いて頭を傾けます、お礼を言われたんだから良いんじゃないのかなって思ったんだよ。
「絶対におかしいです、アユム様!何かしてませんか?」
ギルドの帰り道、さっきのおばあさんの様な人達が薬草やリンゴと色々くれました、僕はゲームの村人みたいだとか思っています、でもコンロンさんは変だと言っています。
「良いじゃないですかコンロンさん、嫌な顔をされるより全然マシです、僕は何もしてませんからね」
誤魔化しながら貰ったリンゴを食べます、甘みがちょっと足りないですね、頭で感想を素直に思います、でもこの気持ちだけで僕は嬉しいですよ。
「そうですけど、絶対に変なんです・・・まるで何かが取り払われたような、そんなすがすがしい顔をしていました」
コンロンさんが腕を組んで考え込みどうしても納得いかないみたいだよ、僕はリンゴを銜えたまま周りを見てみました、住民の半分が黒い影を纏っていたのに、ここら辺には纏っている人はいません。
「もしかして、僕が溝を掃除したから浄化された?」
僕はまさかねって思いながら先を進みギルドに戻ります、そして報酬を貰ったんです。
「5000メローです、お確かめください」
受付に戻って、コンロンさんが銀のトレーに銀貨を乗せて僕の方に押しました、僕は5枚を確認してアイテム欄にしまいましたよ。
「ありがとうございますコンロンさん、良かったらこれからニャンダル亭で昼食にするんですけど、コンロンさんもどうですか?」
「ふぇっ!?」
人数が多い方が良いと思い、軽い気持ちで食事に誘いました、コンロンさんがかなり慌てています、そこまで慌てなくてもいいのにっと僕は伝えます。
「もも、申し訳ありませんアユム様、ウチはまだ仕事が残っていますので、そう言ったお誘いは」
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