異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

プロローグ

2話異世界召喚されたのに

ケイイチ
「ちょっと待ってくださいよ！、俺これからだったんですよ、宝くじが当たって何に使おうか考えながらウキウキしてバスに乗って家に帰るとこだったんですよ」

ローマ服の男
「お気持ちはお察しします。」

ケイイチ
「せっかく当たったのに・・・マジかー」


ああ涙が出てくる。


ローマ服の男
「申し訳ありません、ほんとはある学校の一クラスを召喚する予定で進んでいたのですが、それとは別のとある国の国王が突然召喚を強行してしまって、あなたが乗ったバスの乗客全員が召喚の対象になりました。」

ケイイチ
「・・すみません頭が追い付かないのでちょっと待ってください」


ローマ服の男
「仕方ないですね、ここで少し休憩しましょうか」


青年が手を挙げると足元から畳が現れた。


ローマ服の男
「とりあえず座ってください、はい座布団とお茶どうぞ」


なぜに畳？


ケイイチ
「・・・失礼します」


俺は靴を脱いで畳の外に置き、座布団に座ってお茶を飲んだ。


ローマ服の男
「落ち着きましたか？」

ケイイチ
「まあ、納得はしてませんが、なんとか」

ローマ服の男
「それはよかった、では説明の続きですが本来あの召喚で異世界に来るのはバスの乗客ですが、あなたはあそこでバスには乗らないはずでした。」


そうなのか？まあいつもは乗らないけどさー。


ローマ服の男
「それで乗らないはずのバスに乗ってしまい、そのバスが召喚されたので巻き込まれてしまいました。」


ふむふむ、俺がいつもと違う行動を取ってたからなのか、戻れるわけでもないのにここに居るということは何かあるのかな？


ケイイチ
「召喚を強行したのはなぜですか？」


異世界ラノベだと魔王かな？戦争かな？


ローマ服の男
「私たちが計画していたのは魔王討伐のためです、約1か月後に行う予定でしたが今回の召喚で事前準備が一からやり直しです、魔王討伐の為の召喚は約1年先延ばしになります、本来召喚は色々な準備が必要なのですが今回召喚した国はなんの準備もせずいきなり魔法陣で召喚の儀式を行い成功しました。」


やり直しって間に合うの？


ローマ服の男
「今後その国は召喚できないよう魔法陣とそれに関する資料を消去しました、その国は隣国との戦争を企てていて戦力が欲しかったのでしょう。」