異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました

まったりー

文字の大きさ
212 / 380
10章魔王

212話 ローナ激おこ

しおりを挟む
ケイイチ
「ローナはこのことを知ってるのかい?」

ヴェルティナ
「お姉さまは知りませんわ、わたくしが一人でしている事ですわ」


フムフム、ん?今一人でって言ったか、お兄様はどうした。


ケイイチ
「俺が退いたらローナに結婚の申し込みが殺到して困るんじゃないの?王子様とかほっとかないだろ」

ヴェルティナ
「それは平気ですわ、アラディルお兄様から約束もしてもらいましたもの」


聞いたら得意げに話してくれた、ローナは前から結婚はしないと言っていたらしい。

その状態に戻ってヴェルティナと一緒に暮らせるようにそのアラディルお兄様が国王さまに言って何とかしてくれると言われたようだ。


ふむ、そして他の国からの婚約者を断わり続けるのだからローナは王位を継げず退く事になり、そのお兄様が王位について国を統治するんだろうね。

これはいいように使われているねこの子は、そのお兄さまが継いだらどうなるか解りそうなものだけど、自分がローナと暮らせると思ってそれ以外見えてないのかもね可哀そうに、これはローナに来てもらわないと俺の言葉は聞いてくれないかな。


ケイイチ
「ちょっと考えたいから少し待ってくれるかな」

ヴェルティナ
「お早くしてくださいましね」


俺はそう言って退席し、転移してローナとサラさんを連れてきた。


ローディアナ
「ヴェル!あなたって子は何を考えてるの」


大きな声でローナが怒っています、それはもう吹き出しがあったら怒りマークが出まくりですね。


ヴェルティナ
「ひ・・・お、おお、お姉さま、ど、どどど、どうしてここに」


しばらく説教をしております、しばらくお待ちください。









ケイイチ
「粗茶ですが」


俺は怒りが収まり静かなローナと、泣きつかれて下を向いているヴェルティナに、紅茶のカップを勧めた、もちろん他のサラさんとヴェルティナの護衛にもだ。


ローディアナ
「はぁ~じゃあ帰るわよヴェル」

ヴェルティナ
「でもまだサインが」

ローディアナ
「まだそんなこと言ってるのあなたは、そんなことだからお兄様にいいように使われるのよ」


ローナがまたきつくヴェルティナに言い始めた、さすがにかわいそうなので俺は間に入って仲裁をしたよ。


ケイイチ
「ローナもういいよ、これで懲りたと思うからさ」

ローディアナ
「ダメよケイイチ!この子はまだ懲りていないわ」


まあそうだけど、今言っても多分直らない。

それならこっちで操作してあげればいい。


ケイイチ
「今回の事はさ、俺にローナを取られると思ったからやったことなんだ、それならローナが一緒にいてあげればいいんだよ」


俺はウインクをしてローナに察してと送った・・・ローナが黒い笑顔をしたので解ってくれたようだ。


ローディアナ
「分ったわ、ヴェルこれからは前と同じで一緒にいましょうね」

ヴェルティナ
「ほんとですかお姉さま!?」

ローディアナ
「ええ、でも私は仕事をしなければいけないし、あなたも学園があるでしょ、だからそれぞれの事が終わったら私の部屋にいらっしゃい」

ヴェルティナ
「うん!」

ローディアナ
「よろしい、ではケイイチに謝りそしてお礼を言いなさい」

ヴェルティナ
「え!?なんでこの男に」

ローディアナ
「だって危うくヴェルは私に嫌われるところだったのよ」


ヴェルティナが驚いている、ローナが説明して次第に青ざめ始めた。

分かってきたようだね、お兄様に利用されてローナを落とし入れようとしたことに。


ヴェルティナ
「そんな!?お兄様がそこまで考えていたなんて、次期国王はお姉さまですわ」

ローディアナ
「そうね、だから今後はそんなことが無いように私に言いなさい、そしてその機会をくれたケイイチに謝罪とお礼を言うの」


ヴェルティナが頷いて俺の方を向いて謝罪とお礼を言われたよ、ローナの言う事だったら聞くんだね。

良い子なんだけど、なんか苦手というか、なんだろうねこれは。


ケイイチ
「そ、それじゃあ転移で城に行こうか」

ローディアナ
「ええ、ケイイチよろしく」


俺たちが会話をしているとヴェルティナと護衛の人たちが驚いている。

転移で城の応接室について全員がそろうのを待った。


ヴェルティナ
「ほんとに転移しましたわ・・・ケイイチあなた一体何者ですの」

ケイイチ
「ローナの婚約者さ、君にはそれだけで十分だろ」


この子にはちょっと情報を流せないので適当に言っておこう。


ヴェルティナ
「・・・すごいのですわねケイイチは」

ローディアナ
「そうよ、ケイイチはすごいのよ!私が困っていたら助けてくれるの」


ローナがそう言いながら俺を見てきた、ちょっと照れるね。


ヴェルティナ
「・・・そうなんですのね、あのケイイチ、わたくしも困っていたら助けてくれますか?」

ケイイチ
「う~ん、ローナの次でいいなら助けるよ」


俺はそう言ってヴェルティナの頭を撫でた。


ヴェルティナ
「・・・あ、ありがとうございますわ」


お礼を言ったヴェルティナが少しむくれていた、何故だろうか、そんな会話をしていると全員が転移し終わった。


ローディアナ
「さあケイイチ、お母さまにご挨拶しに行きましょう、ヴェルもよ」

ケイイチ
「は、はい」


俺は緊張して返事が裏返ってしまった、チラッと横のヴェルティナを見たらすごくいやそうな顔をしていたよ。
しおりを挟む
感想 302

あなたにおすすめの小説

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。 まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。 ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。 転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。 それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

処理中です...