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1章 異世界
8話 思わぬ事実
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「ケイさんは人族ではないのですか?」
「そうね、あんな連中と一緒にされることがあるけど、違うわ」
ケイが教えてくれた、ケイたちはドラゴニュートと人族とのハーフらしい。
「背中に少し鱗があるの、見たい?」
俺は頭を左右に振った、ケイさんが服を脱ごうとしたからだ、恐らく今の服がそうしないと背中を見せられないのだろう。
「やっぱり!あなたはいい人族なのね、普通の人族なら今ので襲ってきてもおかしくないわよ」
「そ、それは言い過ぎではないですか?」
俺がそう言ったらケイさんが笑って言ってきた。
「あなたはそうなのよ、でもね今あなたを追ってる人族はきっとそう、村を襲い取れる物は全て取っていく、男は奴隷に女は慰み者よ」
俺はあいた口が閉じなかったよ、そんなことをしてるのかここの人間は。
「ほんとにあなたはいい子なのね、こうやって話しているとそう感じるわ、惜しいわね子供じゃ無ければ精が欲しいのに」
「え!?今なんて言いました?」
今変な事を聞いたような、精?まさかな。
「あら!?あなたの住んでいた所ではそうじゃなかった?この国では女性がほとんどなの、だから優秀な男を見つけると精を貰うのよ、王族とかだったら取引にするくらい大切なの」
開いた口を大きく開けて俺は驚いた、そんな世界なのか!?精を取引にするくらい男性がいない、優秀な者から貰うって。
「もう少し大人になったらまたここに来てね、みんなで取り合いにならないように黙ってるわ」
「け、ケイさんはおれ・・・僕が何歳に見えるんですか?」
恐る恐る聞いてみた、恐らく若く見られている、そしてそれが分かったら襲って来るかもしれない、だが確認しておかないと街とか大きな都市では大変なことになりかねない。
「ん?そうね10歳ってとこかしら、あと一年くらいで精通するでしょ、そうだわ!ここで一年暮らさない?代金はあなたの精って事でどうかしら?」
真剣な顔で言われた、横のファラは何を言っているのか分からないって顔だ、10歳か・・・若く見られているとは思っていたがそこまでか、さてどうする。
「嬉しい提案ですが僕は旅を続けていたいんです」
「そうかぁ、まあしょうがないわね・・・でも1年たったら会いに来てね、絶対よ!」
「か、考えておきます」
少し声が裏返ってしまった、俺はしたことが無いわけではない、だが積極的にしたことはないし、こんなに迫られたことはない、そして。
「何故ですか!?」
俺たちは話を済ませて寝る部屋に案内された、そこは一つのベッドがあるだけの部屋だ。
「だって、私一人暮らしだもの、ベッドが二つもあるわけないじゃない」
確かにそうだ、だがこれはおかしい、すでにケイはベッドに横になり手招きしている。
ファラは俺の鞄の中で既に寝息を立てている。
「ど、どうしても一緒に寝るんですかケイさん」
「ベッドが一つしかないんだもの、当然じゃない、それとも私とじゃ嫌かしら?」
嫌とかではない、だが相手は男と思っていないだけでベッドに誘っている、それは嘘をついているみたいで悪い気になる。
だがほんとの事を言ったら普通に迫られそうだ、どうしたらいい。
「ほら、子供が遠慮しないの」
布団をかぶったままで俺を抱きしめてくれた、凄くいい香りがして俺はすごくドキドキした。
そして言ってしまった、このままではいけないと思ったからだ、それに混乱もしていたんだな。
「お、俺は15歳なんだ、だから女性とケイと寝るのは良くない」
「え!?そうなの?」
「ごめん黙ってて、でもほんとに15なんだ、だから一緒には寝られない、俺はさっきの椅子で寝るよ」
そう言って俺は部屋を出ようとケイを離そうとした、だがダメだったケイが力を強くして来た、俺が本気を出せば離せるんだが、その時の俺は魅了というか、ケイの目にやられていた。
「んもう!だったらいいじゃない、あなたはとてもやさしくて優秀な人よ、それが女性に精を与えるのは当然なの」
「いや、待ってくれケイさんんん!?」
俺の口が塞がれた、まあ分かるよな、それからはほとんど記憶にない。
向こうにいた時も交配はしていたぞ、それなのにここまで心を乱し、記憶が飛ぶとは思わなかった、もしかしたら15歳まで若返っているからなのかもしれない。
この年齢でこういった行為に及んだことはなかったからな。
「まだまだ俺も修業が足りないって事かな」
俺は朝日を浴びて呟いていた、隣で眠っているケイを見ながら、とても良い笑顔で寝ている。
「そうね、あんな連中と一緒にされることがあるけど、違うわ」
ケイが教えてくれた、ケイたちはドラゴニュートと人族とのハーフらしい。
「背中に少し鱗があるの、見たい?」
俺は頭を左右に振った、ケイさんが服を脱ごうとしたからだ、恐らく今の服がそうしないと背中を見せられないのだろう。
「やっぱり!あなたはいい人族なのね、普通の人族なら今ので襲ってきてもおかしくないわよ」
「そ、それは言い過ぎではないですか?」
俺がそう言ったらケイさんが笑って言ってきた。
「あなたはそうなのよ、でもね今あなたを追ってる人族はきっとそう、村を襲い取れる物は全て取っていく、男は奴隷に女は慰み者よ」
俺はあいた口が閉じなかったよ、そんなことをしてるのかここの人間は。
「ほんとにあなたはいい子なのね、こうやって話しているとそう感じるわ、惜しいわね子供じゃ無ければ精が欲しいのに」
「え!?今なんて言いました?」
今変な事を聞いたような、精?まさかな。
「あら!?あなたの住んでいた所ではそうじゃなかった?この国では女性がほとんどなの、だから優秀な男を見つけると精を貰うのよ、王族とかだったら取引にするくらい大切なの」
開いた口を大きく開けて俺は驚いた、そんな世界なのか!?精を取引にするくらい男性がいない、優秀な者から貰うって。
「もう少し大人になったらまたここに来てね、みんなで取り合いにならないように黙ってるわ」
「け、ケイさんはおれ・・・僕が何歳に見えるんですか?」
恐る恐る聞いてみた、恐らく若く見られている、そしてそれが分かったら襲って来るかもしれない、だが確認しておかないと街とか大きな都市では大変なことになりかねない。
「ん?そうね10歳ってとこかしら、あと一年くらいで精通するでしょ、そうだわ!ここで一年暮らさない?代金はあなたの精って事でどうかしら?」
真剣な顔で言われた、横のファラは何を言っているのか分からないって顔だ、10歳か・・・若く見られているとは思っていたがそこまでか、さてどうする。
「嬉しい提案ですが僕は旅を続けていたいんです」
「そうかぁ、まあしょうがないわね・・・でも1年たったら会いに来てね、絶対よ!」
「か、考えておきます」
少し声が裏返ってしまった、俺はしたことが無いわけではない、だが積極的にしたことはないし、こんなに迫られたことはない、そして。
「何故ですか!?」
俺たちは話を済ませて寝る部屋に案内された、そこは一つのベッドがあるだけの部屋だ。
「だって、私一人暮らしだもの、ベッドが二つもあるわけないじゃない」
確かにそうだ、だがこれはおかしい、すでにケイはベッドに横になり手招きしている。
ファラは俺の鞄の中で既に寝息を立てている。
「ど、どうしても一緒に寝るんですかケイさん」
「ベッドが一つしかないんだもの、当然じゃない、それとも私とじゃ嫌かしら?」
嫌とかではない、だが相手は男と思っていないだけでベッドに誘っている、それは嘘をついているみたいで悪い気になる。
だがほんとの事を言ったら普通に迫られそうだ、どうしたらいい。
「ほら、子供が遠慮しないの」
布団をかぶったままで俺を抱きしめてくれた、凄くいい香りがして俺はすごくドキドキした。
そして言ってしまった、このままではいけないと思ったからだ、それに混乱もしていたんだな。
「お、俺は15歳なんだ、だから女性とケイと寝るのは良くない」
「え!?そうなの?」
「ごめん黙ってて、でもほんとに15なんだ、だから一緒には寝られない、俺はさっきの椅子で寝るよ」
そう言って俺は部屋を出ようとケイを離そうとした、だがダメだったケイが力を強くして来た、俺が本気を出せば離せるんだが、その時の俺は魅了というか、ケイの目にやられていた。
「んもう!だったらいいじゃない、あなたはとてもやさしくて優秀な人よ、それが女性に精を与えるのは当然なの」
「いや、待ってくれケイさんんん!?」
俺の口が塞がれた、まあ分かるよな、それからはほとんど記憶にない。
向こうにいた時も交配はしていたぞ、それなのにここまで心を乱し、記憶が飛ぶとは思わなかった、もしかしたら15歳まで若返っているからなのかもしれない。
この年齢でこういった行為に及んだことはなかったからな。
「まだまだ俺も修業が足りないって事かな」
俺は朝日を浴びて呟いていた、隣で眠っているケイを見ながら、とても良い笑顔で寝ている。
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