1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる

まったりー

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1章 異世界

閑話 王のたくらみ

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「ご報告は以上です国王様」


ワシはエヴェレルト国、8代目国王のジャガエイ・ドイルル・エヴェレルト、今ワシはある報告を聞いている、それは召喚した者たちの育成の報告だ。

最初は焦った、あの男がワシの送った刺客を連れ謁見してきたからな、カルマの指示で勇者に娘をあてがっておいて良かった、あれで勇者が他の召喚者たちを留めてくれた、さすが我が娘だ。


「ふむ、城の者たちは分かった、それであの男はどうした」


「そ、それが・・・近くの街にはいないようです」


あの男は許せん!ワシに無礼な行いをし焦らせたのだ、必ず捕まえて死ぬよりもつらい目にあわせてやる。


「必ず見つけ出せよカルマ」


「はっお任せください、召喚者たちの育成が終わり次第調査の手を増やします」


あの男がワシに跪くのが今から楽しみだな。


「くっくくく、それで勇者はどうだ?ティキーナは良くやっているか?」


「姫様に任せておけば問題ございません、他の有力な召喚者たちも何人かあてがう予定です」


そうか順調にこちらの思惑通り行ってるのだな、ティキーナの好みではないとか聞いていたが、どうやら飼うと言っていたのはホントのようだ、利用されているとも知らずにバカな奴らよ。


「ご苦労であるなカルマ、それでどうであった肝心の適正は」


「はい、勇者様たち5人はかなりの適正です、これならすぐにでも訓練に入れるかと」


それは良い報告だな、今話しているのはあの忌々しい他種族たちの件だ、我らに対抗するために密かに兵器を作っていたのだ、魔導巨神というらしい。

かなりの大きさでゴーレムの4倍20mはある、それ1体で1000のモンスターとも戦えるという話だ、今それを生産中なのだ、情報を手に入れるのにかなりの時間と金を使ったがそれに見合う結果がでた、後は生産を早急にしなくてはな。


「ふむ、生産が出来ておらんから勇者たちは後と思っておったが、これはそちらが先でもいいか」


生産には魔法技師が必要だ、それもかなり実力がないと使い物にならんと聞く、下手な部品を作ると爆発するそうだ、全く厄介だ・・・それに気がかりもある、情報ではこの機体よりも高度な物が開発されているのではっと言うのだ、我々の技術では今の機体でもギリギリなのに、それよりも上となると情報を手に入れても作れるかどうか分からん、全く厄介だ。


「はい、幸い適性のなかった召喚者たちの選定をダンジョンで行います、その者たちを使えば生産は早まるかと」


くくく、そうかその手があったか!?さすがカルマだな、使えん奴らを野放しにしていられんからな。


「魔導巨神を作るのにモンスターの素材はかなり集めたからな、だがどうしても核を作るのに時間が掛かる、頼むぞカルマよ、余が許す存分にやるのだ」


「お任せください国王様、それとある実験をしたいので召喚者たちを数名頂きたいのですが」


「問題ないそなたに全てを任せる」


カルマは使える男だ、この者のおかげで魔導巨神の情報を手に入れた、核を作るのに体に流れる赤い体液が必要と言うのが厄介だがな。

能力の高かった召喚した者たちなら素晴らしい核が出来るだろう、殺さず長く量産しなければな、くくく。


「はっ有難き幸せです、では私はこれで」


「うむ頼んだぞカルマ」


カルマが玉座の間を出て行った、そこでワシの側近が近づいてきた、何か報告か?


「ジャガエイ様、私たちに魔導巨神をいただくのは先になりそうでしょうか?」


「欲しいのかサイフォン」


戦争の最前線で使う予定だからな、ワシの護衛騎士は後になるだろう、戦い好きのサイフォンが欲しくないわけがないか、これは前線に行かせガス抜きを考えるべきかもしれんな。


「もちろんです、あれがあれば1000の魔物とも戦えますし、最近態度のでかい他種族どもを黙らせられます」


「そう焦るな、生産が安定するまでの辛抱だ、何処かでお前たちの出番も考えておく」


赤い体液は種類もありかなりの量を凝縮しないと核が出来ないのだ、1つ作るのに30日掛かると報告があるほどにな。


「お願いしますジャガエイ様」


「だがお前たちが戦場に出るのは相当先だぞ、ワシの護衛なのだからな」


部隊を任せる予定だがそれはある程度の数を生産出来てからの話、数年先だろう。

もっと良い策は無いものかな、まあこれはカルマの仕事か。


「それまで精進してまいります」


「うむ、期待しているぞサイフォン」


サイフォンが少し下がったな、1機作るのに30から40日掛かるそれも核を入れないでだ・・・どうにか早めたいものだな。
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