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しおりを挟む衝撃的な一言に思わず声を上げた私にエルフは迷惑そうな顔を向ける。
「……煩いな」
「だだだだだ、だって……!いきなり私の事をは、ははは花嫁にするだなんて……ま、まさか私に一目惚れして……!?」
「一目惚れなどしていない。むしろお前も含めて人間は嫌いだ。だが……エルフには『他種族に助けられたら娶って恩に報いるべし』という掟があってだな……」
「お、掟……?」
「ああ、そうだ。だから我も本当は人間なんぞ娶りたくないが……エルフの掟は絶対だ。……さあ、無駄話は終わりだ。我と共に来てもらうぞ、人間」
「ちょっ、ま、待って下さい!結婚とかそ、そんなこといきなり言われても心の準備とか色々……!」
「……はあ、仕方ない。少々手荒だが…」
「え?」
「ラナ、捕まえろ」
「え、捕まえろって……きゃああああああ!?」
そう言い終わるが速いかエルフの呼び掛けに答えるように空から巨大な鷲が現れ、大鷲が鉤爪で私の肩をガシリと掴む。そして私が何かを言う前に大鷲は大きく羽ばたき悲鳴を上げる私と共に空高く飛び上がったのであった。
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