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しおりを挟む「助けた時に何がエルフさんの逆鱗に触れたのか分かりませんが、私決してエルフさんの逆鱗に触れるつもりなんかなくてただ傷の手当をしただけなんです!だから許して下さい!」
「……おい、お前はさっきから一体何を言っている?確かに通常なら許可なく我の体に触れてさらに服を脱がすなど許さぬが、あれはそうせざる負えない状況だったと理解している」
「う、嘘です!だ、だって……普通なら求婚した相手を足枷を付けたりしないですもん!!」
「………おい、待て。人間はまさか……結婚前に奉仕をしないのか?」
「え?奉仕…?」
「ああ、そうだ。結婚相手をわざと不自由な状態にして食事から入浴、着替え、マッサージ、睡眠の補助などの奉仕を十年間行い、自分の甲斐性と愛情を示すエルフの伝統的な文化なのだが……だからこの部屋だってお前が過ごしやすい様にお前が住んでいた部屋に似せて拵えたんだ」
「え……」
そう言われて改めて部屋を見れば確かに家具から天井のシミまで寸分違わず自分の部屋とそっくりだった。
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