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三章
あの後
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夕食が終わった後、兄様と一緒に、執務室に呼ばれた僕は、父様から今日の出来事の説明を受けていた。
会場であった出来事は、魔道具が誤作動を起こした事による、不慮の事故として片付けられていた。そこに、僕や兄様はいなかった事になって、怪我人もいないとの事だった。
「後、あれは、捕まえたから大丈夫だよ」
まるで、ついでのように扱われている先生に、少し同情してしまう。
「怪我してなかったですか?」
僕は、気になっていた事を父様に聞いてみた。すると、優しい笑顔を浮かべながら答えた。
「リュカは、優しいね。大丈夫だよ。爆発の時、少し、怪我をしたようだけど、ちゃんと生きているからね」
「それなら、良かったです」
父様の言葉に、僕はホッと胸を撫で下ろした。部屋の惨状が、あまりに酷かったから、大怪我をしたんじゃないかと心配していた。
「リュカが会いたいなら、合わせられるけど、どうしたい?」
「大丈夫何ですか…?」
「遠目からなら…」
兄様が、何かを確認するように、小さい声で父様と話している横で、僕は少し考えてから言った。
「別に、いいです…」
最後に会った時の事を思い出すと、何だか合うのが少し怖い…。それに、父様が無事だと言うなら、無事なんだと思う。だって、2人が、僕に嘘を付いたりするはずないもんね。
「それなら、一本くらい潰せば良かったな」
「父上!」
「!?」
少し残念そうに言う父様を、兄様が珍しく強い口調で咎めたので、その声に少し驚いた。
「オルフェ、分かっているから大丈夫だ」
また、2人だけで何かを話しているようだった。それが、何か面白くなくて、僕は父様を呼んだ。
「ねぇ、父様?」
「何かな?」
紅茶を片手に、不思議そうに聞いてくる父様に、聞きたかった事を聞いてみる。
「父様は、昔、冷徹で笑わなかったの?」
僕の質問に、父様は、飲んでいた紅茶で、盛大にむせた。
「父様!大丈夫!?」
「ゴホ!ゴホッ!!だ、大丈夫…」
父様は、何とか息を整えると、僕の方を気不味そうに見ては、言葉を探しているようだった。
「そ、そんな事はなかったはずだ…。少し、表情は乏しかったり、無茶はしたかもしれないが、酷い事も…しなかった…はずだ…」
「……」
兄様は、途切れ途切れに話す父様を無言で見ていた。もしかしたら、父様は、兄様みたいに誤解されやすかったのかもしれない。
「そうだよね。優しい父様が、そんな事するわけないもんね」
「そ、そうだね…」
何処か、ひきつったような顔をしているのが気になるけれど、父様は僕の方を見ながら答えてくれた。
「傍若無人に振る舞っても許されるっても言ってたから、父様が横暴な事をしていたのかと思っちゃった」
「今からでも、消して来ようかな…」
「?」
父様が、不敵な笑みを浮かべながら、小さく何かを呟いていた。そんな父様を、兄様はどうしようもない者を見る目で見ていた。
「昨日は、大丈夫だったか!?」
次の日、教室に行くと、僕の姿を見つけたバルドが駆け寄りながら聞いてきた。
「大丈夫だったよ」
「あの後、なかなか帰って来ないし、爆破事故が起こったって聞いて、巻き込まれたんじゃないかと心配したんだからな!」
「確認しようにも、立ち入り禁止になっていて近寄れませんでしたからね。しかも、治癒師達が慌てて走って行くのが見えて、何も連絡がないので、怪我でもしたんじゃないかと思ったんですよ!」
「ごめんね…。もう、夜も遅かったから、今から連絡するのは迷惑かと思って…。で、でも、父様が、怪我人は出ていないって言ってたから、誰も怪我はしていないと思うよ!」
みんなの事を思い出したのが、寝る前だったから、さすがに、連絡出来なかったんだよね…。
「まあ、無事なら良いけどよ。帰って来た親父に確認したら、納得した顔した顔で、相手に同情するって言ってたから、大丈夫だとは思ったけどよ。でも、その代わり、俺が大丈夫じゃなくなったけどな…」
「剣を取り上げられただけじゃないですか?」
「俺には、一大事なの!!」
コンラッドに反論している横で、ネアは、疲れたような顔をしながら言った。
「無事なら、連絡くらいはしろ。俺だけで、この2人の面倒をみるのは無理だ…」
「何ですか、私は何も迷惑は掛けていませんよ」
「そうだぞ!俺の保護者みたいに言うなよな!」
ネアが言った言葉に、2人が抗議の声を上げるけれど、ネアはため息を付きながら言った。
「はぁ…。保護者のようなものだろう…。現場に走って行こうとするお前らを止めたのは俺だ。お前らに何かあったら、責任を取るのは俺だぞ…」
「何でだよ?誰も、ネアを責めないだろ?」
「そうですよ。それに、階級の事を言っているなら、大丈夫です。私の家族にも、階級で判断するような人はいません!」
僕の父様も、身分で人を判断するような人じゃないから、1人に責任を取らせるような事はしないと思う。
「僕の家族にもいないよ」
「俺もだぞ!」
僕達の言葉を聞いて、戸惑ったような顔をしたネアは、小さく呟いた。
「そういう話じゃない…」
ネアの言葉に、僕達は揃って首を傾げた。とりあえず僕は、今度何か合ったら、ちゃんと連絡する事を約束した。
会場であった出来事は、魔道具が誤作動を起こした事による、不慮の事故として片付けられていた。そこに、僕や兄様はいなかった事になって、怪我人もいないとの事だった。
「後、あれは、捕まえたから大丈夫だよ」
まるで、ついでのように扱われている先生に、少し同情してしまう。
「怪我してなかったですか?」
僕は、気になっていた事を父様に聞いてみた。すると、優しい笑顔を浮かべながら答えた。
「リュカは、優しいね。大丈夫だよ。爆発の時、少し、怪我をしたようだけど、ちゃんと生きているからね」
「それなら、良かったです」
父様の言葉に、僕はホッと胸を撫で下ろした。部屋の惨状が、あまりに酷かったから、大怪我をしたんじゃないかと心配していた。
「リュカが会いたいなら、合わせられるけど、どうしたい?」
「大丈夫何ですか…?」
「遠目からなら…」
兄様が、何かを確認するように、小さい声で父様と話している横で、僕は少し考えてから言った。
「別に、いいです…」
最後に会った時の事を思い出すと、何だか合うのが少し怖い…。それに、父様が無事だと言うなら、無事なんだと思う。だって、2人が、僕に嘘を付いたりするはずないもんね。
「それなら、一本くらい潰せば良かったな」
「父上!」
「!?」
少し残念そうに言う父様を、兄様が珍しく強い口調で咎めたので、その声に少し驚いた。
「オルフェ、分かっているから大丈夫だ」
また、2人だけで何かを話しているようだった。それが、何か面白くなくて、僕は父様を呼んだ。
「ねぇ、父様?」
「何かな?」
紅茶を片手に、不思議そうに聞いてくる父様に、聞きたかった事を聞いてみる。
「父様は、昔、冷徹で笑わなかったの?」
僕の質問に、父様は、飲んでいた紅茶で、盛大にむせた。
「父様!大丈夫!?」
「ゴホ!ゴホッ!!だ、大丈夫…」
父様は、何とか息を整えると、僕の方を気不味そうに見ては、言葉を探しているようだった。
「そ、そんな事はなかったはずだ…。少し、表情は乏しかったり、無茶はしたかもしれないが、酷い事も…しなかった…はずだ…」
「……」
兄様は、途切れ途切れに話す父様を無言で見ていた。もしかしたら、父様は、兄様みたいに誤解されやすかったのかもしれない。
「そうだよね。優しい父様が、そんな事するわけないもんね」
「そ、そうだね…」
何処か、ひきつったような顔をしているのが気になるけれど、父様は僕の方を見ながら答えてくれた。
「傍若無人に振る舞っても許されるっても言ってたから、父様が横暴な事をしていたのかと思っちゃった」
「今からでも、消して来ようかな…」
「?」
父様が、不敵な笑みを浮かべながら、小さく何かを呟いていた。そんな父様を、兄様はどうしようもない者を見る目で見ていた。
「昨日は、大丈夫だったか!?」
次の日、教室に行くと、僕の姿を見つけたバルドが駆け寄りながら聞いてきた。
「大丈夫だったよ」
「あの後、なかなか帰って来ないし、爆破事故が起こったって聞いて、巻き込まれたんじゃないかと心配したんだからな!」
「確認しようにも、立ち入り禁止になっていて近寄れませんでしたからね。しかも、治癒師達が慌てて走って行くのが見えて、何も連絡がないので、怪我でもしたんじゃないかと思ったんですよ!」
「ごめんね…。もう、夜も遅かったから、今から連絡するのは迷惑かと思って…。で、でも、父様が、怪我人は出ていないって言ってたから、誰も怪我はしていないと思うよ!」
みんなの事を思い出したのが、寝る前だったから、さすがに、連絡出来なかったんだよね…。
「まあ、無事なら良いけどよ。帰って来た親父に確認したら、納得した顔した顔で、相手に同情するって言ってたから、大丈夫だとは思ったけどよ。でも、その代わり、俺が大丈夫じゃなくなったけどな…」
「剣を取り上げられただけじゃないですか?」
「俺には、一大事なの!!」
コンラッドに反論している横で、ネアは、疲れたような顔をしながら言った。
「無事なら、連絡くらいはしろ。俺だけで、この2人の面倒をみるのは無理だ…」
「何ですか、私は何も迷惑は掛けていませんよ」
「そうだぞ!俺の保護者みたいに言うなよな!」
ネアが言った言葉に、2人が抗議の声を上げるけれど、ネアはため息を付きながら言った。
「はぁ…。保護者のようなものだろう…。現場に走って行こうとするお前らを止めたのは俺だ。お前らに何かあったら、責任を取るのは俺だぞ…」
「何でだよ?誰も、ネアを責めないだろ?」
「そうですよ。それに、階級の事を言っているなら、大丈夫です。私の家族にも、階級で判断するような人はいません!」
僕の父様も、身分で人を判断するような人じゃないから、1人に責任を取らせるような事はしないと思う。
「僕の家族にもいないよ」
「俺もだぞ!」
僕達の言葉を聞いて、戸惑ったような顔をしたネアは、小さく呟いた。
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