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特別編6
第3話『夜、窓を開けて。』
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「あぁ、お風呂とても気持ち良かったです! 愛実ちゃんが持ってきてくれた入浴剤も良かったです! 美里ちゃんと初めて一緒にお風呂に入れたので本当に満足です!」
「私もあおいさんと一緒にお風呂に入れて良かったわ。愛実さんが持ってきてくれた入浴剤も良かったわ。本当に気持ち良かった」
あおいちゃんと美里ちゃんはお風呂から戻ってくると、満足そうな様子でそんな感想を言った。私・香川愛実が持ってきた入浴剤が、2人の入浴の満足感に一役買ったようで何より。
「それは良かった」
「良かったわね。あと、愛実が持ってきた入浴剤はあたしが誕生日プレゼントであげたものだから、入浴剤を褒めてくれると嬉しい気持ちになるわ」
理沙ちゃんは嬉しそうな笑顔でそう言った。理沙ちゃんがあの入浴剤をプレゼントしていなかったら、私が入浴剤を持ってこようかとは言わなかったと思うし。あと、あの入浴剤は理沙ちゃんが気に入っているものというのも、理沙ちゃんが嬉しく思う理由の一つかも。
「入浴剤を持ってきてくれた愛実ちゃんと、愛実ちゃんにプレゼントした理沙ちゃんには感謝です!」
「お風呂でその話をしていたの。2人に感謝だねって。ありがとう」
「ありがとうございます!」
「いえいえ。2人が喜んでくれて嬉しいよ」
「あたしも嬉しいわ」
3人の笑顔を見ていると、入浴剤を持ってきて本当に良かったなって思う。今後もこのメンバーでお泊まり女子会をするときは、お風呂に入浴剤を入れるのが定番になるかもしれない。
その後、4人とも好きなラブコメアニメを観ることに。その中であおいちゃんと美里ちゃんは髪を乾かしたり、スキンケアをしたり、ストレッチしたりする。2人ともこれがお風呂上がりのルーティーンとのこと。
2人のルーティーンが終わってからは、理沙ちゃんと美里ちゃんが買ってきてくれたお菓子を食べながら引き続きアニメを観る。ちなみに、お菓子は理沙ちゃんと美里ちゃんの奢り。あおいちゃんと私が夕食を作ったから、そのお礼ということで。
4人とも好きなアニメだから、キャラクターのこととか好きなシーンの話で盛り上がって。だからとても楽しい。一人でじっくりと観るのも好きだけど、今みたいにみんなでワイワイと話しながら観るのも好きだなぁ。もちろん、リョウ君と2人きりでアニメのことを話しながら観るのも好き。
キリのいいところまで観終わったときには午後10時近くになっていた。
「ねえ、みんな。そろそろリョウ君とお話しする?」
と、私はあおいちゃん達に提案する。
私の家でお泊まり女子会をするとき、夜に部屋の窓を開けて、隣に住んでいるリョウ君とお話しするのが恒例になっている。あおいちゃんの家もリョウ君の家のお隣なので、今回のお泊まり女子会でも夜にお話ししようということになったのだ。ただし、リョウ君の部屋は私の家側にあるので、リョウ君は外に出る形になるけど。
「いいですね。凉我君とお話ししたいですっ」
「いいと思うわ。それに、あまり遅いと麻丘君に悪いし」
「私も賛成よ」
「分かった。じゃあ、リョウ君にお話ししたいってメッセージを送るね」
私はLIMEというアプリを使って、
『リョウ君。今からお話ししたいなって思っていて。リョウ君は大丈夫?』
というメッセージをリョウ君に送った。リョウ君、今は大丈夫かな。午後10時頃だとお風呂に入っている日もあるから。
私がメッセージを送ってから20秒ほどして、相手がメッセージを表示したことを示す『既読』マークが付いた。
『大丈夫だ。じゃあ、外に出るよ』
という返信が届いた。良かった、リョウ君大丈夫だった。
「リョウ君大丈夫だって。今から外に出るって」
「そうですか! では、凉我君の家の方の窓を開けて待っていましょう」
ワクワクとした様子でそう言うと、あおいちゃんはリョウ君の家の方角にある窓を開ける。
目の前にリョウ君の家が見えている。さすがにまだリョウ君の姿はない。あと、リョウ君の家の向こう側に私の家もチラッと見える。これまであおいちゃんの家には何度も遊びに来たことはあるけど、お泊まりは初めてだし、夜までいるのも初めてだから、この景色に新鮮さを感じる。
お彼岸の時期なのもあって、窓を開けると涼しい空気が部屋の中に入ってくる。長袖の寝間着を着ているから肌寒さは感じず快適だなぁ。みんなも長袖の寝間着を着ているので寒そうにはしていない。
――ガチャ。
リョウ君の家の方からそんな音が聞こえた。その直後、リョウ君の家の玄関から、寝間着姿のリョウ君が出てきた。玄関灯や家からの明かりで、寝間着の色が淡い緑色だと分かった。リョウ君は緑色が好きだから、リョウ君らしさを感じる。
リョウ君はこちらに向くと、私達に気付いたようで落ち着いた笑顔で手を振りながら、麻丘家と桐山家の境にあるフェンスの近くまでやってくる。
私達はリョウ君に向かって手を振った。
「みんなこんばんは」
『こんばんは』
リョウ君からの挨拶に対して、私達は声を揃えて挨拶した。
「もう、この時間だからみんな寝間着か。みんな似合ってるな」
「ありがとう、リョウ君」
「ありがとうございますっ」
「嬉しいわ。ありがとう、麻丘君」
「どうもありがとう、麻丘君」
リョウ君に寝間着姿を褒められて嬉しいなぁ。みんなも嬉しそう。特にあおいちゃんと理沙ちゃんは。
「ありがとう。リョウ君も寝間着姿似合ってるよ」
「似合ってますねっ」
「そうね、愛実、あおい」
「いいと思うわよ」
「そうか。ありがとう」
リョウ君はニコッとした笑顔でお礼を言ってくれた。普段はかっこいいリョウ君だけど、今みたいな笑顔は可愛くて。そのギャップにキュンとなる。
「みんな、ここまでお泊まり女子会を楽しんでるか?」
「うん、楽しんでるよ。ついさっきまでみんなでお菓子を食べながらアニメを観ていたの」
「私も楽しんでいますよ。私は初めて美里ちゃんと一緒にお風呂に入りました! 凄く気持ち良くて楽しかったです!」
「とてもいいお風呂だったわね、あおいさん。愛実さんが持ってきてくれた入浴剤を入れたお風呂に入ったの。気持ち良かったわ。私も楽しんでいるわ」
「あたしは愛実と一緒に入ったけど、とても気持ち良かったわ。あと、夕飯は愛実とあおいが作ってくれたキムチ鍋を食べたの。美味しかったわ。あおいの家に来てからずっと楽しいわ」
あおいちゃん達はみんな笑顔で、ここまでのお泊まり女子会について話し、楽しいと言った。そのことにとても嬉しい気持ちになる。胸が温かくなる。
「そっか。楽しんでいて何よりだ。良かった」
リョウ君はいつもの優しい笑顔でそう言った。そのことで胸に抱いている温もりが強くなっていく。
「これまで愛実の家でやるお泊まり女子会では夜に話したことは何度もあるけど、同じお隣さんでもあおいの家でのお泊まり女子会で話すのは初めてだから新鮮だな。愛実の家以外からだから、ちょっと不思議な感じもする」
「そうなんだ。リョウ君のその感覚……分かるなぁ。あおいちゃんの家からリョウ君と話すのは初めてだし」
「あたしも2人の言うこと分かるわ。お泊まり女子会中に麻丘君と話すのは愛実の家でやったときだけだったから。あおいの家から話すのは新鮮で、不思議な感じがする」
理沙ちゃんはお友達になった中学時代から、私の家で何度もお泊まりしている。毎度、夜にリョウ君とお話ししていたし。だから、リョウ君や私の言うことが分かるのだと思う。
「さすがは幼馴染でもある恋人や、中学時代からのお友達ですね。私は愛実ちゃんの家でお泊まりしたのは一度だけですから、その感覚はさすがに分からないですね」
「私も高1のときに一度だけだから分からないわね」
あおいちゃんと美里ちゃんは分からないか。一度だけだから、分からないのは仕方ないか。
「そういえば、リョウ君ってさっきまで何してた? 私達みたいにアニメを観てた?」
「ああ、観てたぞ。昨日の夜に放送されたアニメを観てた。今日は日中はずっとバイトしていたから」
「そうだったんだね。あと、バイトお疲れ様。……アニメといえば、夏休みに私の家でお泊まり女子会をした次の日に、リョウ君の家で一緒にアニメを観たよね」
「そうだったな」
「観ましたね」
「覚えているわ」
そのときのことを思い出しているのか、リョウ君とあおいちゃんと理沙ちゃんは優しい笑顔になっている。夏休みのお泊まり女子会に参加しなかった美里ちゃんは「あら、そうだったのね」と言う。
「明日は特にバイトとかの予定はないから、みんなさえよければ俺の家にアニメを観に来てもいいぞ」
リョウ君はそんな提案をしてくれる。夏休みのお泊まり女子会の翌日にアニメを観たのは楽しかったから魅力的だ。リョウ君と一緒にいられるし。
「私は……いいなって思う。あおいちゃん達はどう?」
「私も賛成です! 凉我君と一緒にアニメを観るのは楽しいですからね」
「あたしもかまわないわ」
「私も賛成よ」
「じゃあ、明日は俺の家でアニメを観よう」
リョウ君は穏やかな笑顔でそう言った。
その後、何時にリョウ君の家に行くか話して、午前10時頃にお邪魔することに決まった。大好きなリョウ君との予定ができるのは嬉しいな。あおいちゃんと理沙ちゃんも嬉しそうにしている。美里ちゃんも「楽しみね」と笑顔で呟いている。
「女子会中だし、男の俺と話すのはそろそろ終わりにするか?」
リョウ君のそんな問いかけに、私達は「そうしようか」と返事をする。
「分かった。じゃあ、この後もお泊まり女子会楽しんで。また明日。おやすみ」
「おやすみリョウ君、また明日ね」
「また明日です、凉我君。おやすみなさい」
「また明日ね。おやすみ、麻丘君」
「おやすみ、麻丘君。また明日」
私達はそう言い、リョウ君に向かって手を振る。そんな私達を見てか、リョウ君はニコッと笑いながら手を振り、家の中に入っていった。
その後はお菓子を食べながらのアニメ鑑賞を再開する。また、4人とも観ている日常系アニメの最新話が放送されるので、その作品はリアルタイムで鑑賞することに。みんなでアニメのことで語り合ったのもあって、とても楽しい時間になった。
「私もあおいさんと一緒にお風呂に入れて良かったわ。愛実さんが持ってきてくれた入浴剤も良かったわ。本当に気持ち良かった」
あおいちゃんと美里ちゃんはお風呂から戻ってくると、満足そうな様子でそんな感想を言った。私・香川愛実が持ってきた入浴剤が、2人の入浴の満足感に一役買ったようで何より。
「それは良かった」
「良かったわね。あと、愛実が持ってきた入浴剤はあたしが誕生日プレゼントであげたものだから、入浴剤を褒めてくれると嬉しい気持ちになるわ」
理沙ちゃんは嬉しそうな笑顔でそう言った。理沙ちゃんがあの入浴剤をプレゼントしていなかったら、私が入浴剤を持ってこようかとは言わなかったと思うし。あと、あの入浴剤は理沙ちゃんが気に入っているものというのも、理沙ちゃんが嬉しく思う理由の一つかも。
「入浴剤を持ってきてくれた愛実ちゃんと、愛実ちゃんにプレゼントした理沙ちゃんには感謝です!」
「お風呂でその話をしていたの。2人に感謝だねって。ありがとう」
「ありがとうございます!」
「いえいえ。2人が喜んでくれて嬉しいよ」
「あたしも嬉しいわ」
3人の笑顔を見ていると、入浴剤を持ってきて本当に良かったなって思う。今後もこのメンバーでお泊まり女子会をするときは、お風呂に入浴剤を入れるのが定番になるかもしれない。
その後、4人とも好きなラブコメアニメを観ることに。その中であおいちゃんと美里ちゃんは髪を乾かしたり、スキンケアをしたり、ストレッチしたりする。2人ともこれがお風呂上がりのルーティーンとのこと。
2人のルーティーンが終わってからは、理沙ちゃんと美里ちゃんが買ってきてくれたお菓子を食べながら引き続きアニメを観る。ちなみに、お菓子は理沙ちゃんと美里ちゃんの奢り。あおいちゃんと私が夕食を作ったから、そのお礼ということで。
4人とも好きなアニメだから、キャラクターのこととか好きなシーンの話で盛り上がって。だからとても楽しい。一人でじっくりと観るのも好きだけど、今みたいにみんなでワイワイと話しながら観るのも好きだなぁ。もちろん、リョウ君と2人きりでアニメのことを話しながら観るのも好き。
キリのいいところまで観終わったときには午後10時近くになっていた。
「ねえ、みんな。そろそろリョウ君とお話しする?」
と、私はあおいちゃん達に提案する。
私の家でお泊まり女子会をするとき、夜に部屋の窓を開けて、隣に住んでいるリョウ君とお話しするのが恒例になっている。あおいちゃんの家もリョウ君の家のお隣なので、今回のお泊まり女子会でも夜にお話ししようということになったのだ。ただし、リョウ君の部屋は私の家側にあるので、リョウ君は外に出る形になるけど。
「いいですね。凉我君とお話ししたいですっ」
「いいと思うわ。それに、あまり遅いと麻丘君に悪いし」
「私も賛成よ」
「分かった。じゃあ、リョウ君にお話ししたいってメッセージを送るね」
私はLIMEというアプリを使って、
『リョウ君。今からお話ししたいなって思っていて。リョウ君は大丈夫?』
というメッセージをリョウ君に送った。リョウ君、今は大丈夫かな。午後10時頃だとお風呂に入っている日もあるから。
私がメッセージを送ってから20秒ほどして、相手がメッセージを表示したことを示す『既読』マークが付いた。
『大丈夫だ。じゃあ、外に出るよ』
という返信が届いた。良かった、リョウ君大丈夫だった。
「リョウ君大丈夫だって。今から外に出るって」
「そうですか! では、凉我君の家の方の窓を開けて待っていましょう」
ワクワクとした様子でそう言うと、あおいちゃんはリョウ君の家の方角にある窓を開ける。
目の前にリョウ君の家が見えている。さすがにまだリョウ君の姿はない。あと、リョウ君の家の向こう側に私の家もチラッと見える。これまであおいちゃんの家には何度も遊びに来たことはあるけど、お泊まりは初めてだし、夜までいるのも初めてだから、この景色に新鮮さを感じる。
お彼岸の時期なのもあって、窓を開けると涼しい空気が部屋の中に入ってくる。長袖の寝間着を着ているから肌寒さは感じず快適だなぁ。みんなも長袖の寝間着を着ているので寒そうにはしていない。
――ガチャ。
リョウ君の家の方からそんな音が聞こえた。その直後、リョウ君の家の玄関から、寝間着姿のリョウ君が出てきた。玄関灯や家からの明かりで、寝間着の色が淡い緑色だと分かった。リョウ君は緑色が好きだから、リョウ君らしさを感じる。
リョウ君はこちらに向くと、私達に気付いたようで落ち着いた笑顔で手を振りながら、麻丘家と桐山家の境にあるフェンスの近くまでやってくる。
私達はリョウ君に向かって手を振った。
「みんなこんばんは」
『こんばんは』
リョウ君からの挨拶に対して、私達は声を揃えて挨拶した。
「もう、この時間だからみんな寝間着か。みんな似合ってるな」
「ありがとう、リョウ君」
「ありがとうございますっ」
「嬉しいわ。ありがとう、麻丘君」
「どうもありがとう、麻丘君」
リョウ君に寝間着姿を褒められて嬉しいなぁ。みんなも嬉しそう。特にあおいちゃんと理沙ちゃんは。
「ありがとう。リョウ君も寝間着姿似合ってるよ」
「似合ってますねっ」
「そうね、愛実、あおい」
「いいと思うわよ」
「そうか。ありがとう」
リョウ君はニコッとした笑顔でお礼を言ってくれた。普段はかっこいいリョウ君だけど、今みたいな笑顔は可愛くて。そのギャップにキュンとなる。
「みんな、ここまでお泊まり女子会を楽しんでるか?」
「うん、楽しんでるよ。ついさっきまでみんなでお菓子を食べながらアニメを観ていたの」
「私も楽しんでいますよ。私は初めて美里ちゃんと一緒にお風呂に入りました! 凄く気持ち良くて楽しかったです!」
「とてもいいお風呂だったわね、あおいさん。愛実さんが持ってきてくれた入浴剤を入れたお風呂に入ったの。気持ち良かったわ。私も楽しんでいるわ」
「あたしは愛実と一緒に入ったけど、とても気持ち良かったわ。あと、夕飯は愛実とあおいが作ってくれたキムチ鍋を食べたの。美味しかったわ。あおいの家に来てからずっと楽しいわ」
あおいちゃん達はみんな笑顔で、ここまでのお泊まり女子会について話し、楽しいと言った。そのことにとても嬉しい気持ちになる。胸が温かくなる。
「そっか。楽しんでいて何よりだ。良かった」
リョウ君はいつもの優しい笑顔でそう言った。そのことで胸に抱いている温もりが強くなっていく。
「これまで愛実の家でやるお泊まり女子会では夜に話したことは何度もあるけど、同じお隣さんでもあおいの家でのお泊まり女子会で話すのは初めてだから新鮮だな。愛実の家以外からだから、ちょっと不思議な感じもする」
「そうなんだ。リョウ君のその感覚……分かるなぁ。あおいちゃんの家からリョウ君と話すのは初めてだし」
「あたしも2人の言うこと分かるわ。お泊まり女子会中に麻丘君と話すのは愛実の家でやったときだけだったから。あおいの家から話すのは新鮮で、不思議な感じがする」
理沙ちゃんはお友達になった中学時代から、私の家で何度もお泊まりしている。毎度、夜にリョウ君とお話ししていたし。だから、リョウ君や私の言うことが分かるのだと思う。
「さすがは幼馴染でもある恋人や、中学時代からのお友達ですね。私は愛実ちゃんの家でお泊まりしたのは一度だけですから、その感覚はさすがに分からないですね」
「私も高1のときに一度だけだから分からないわね」
あおいちゃんと美里ちゃんは分からないか。一度だけだから、分からないのは仕方ないか。
「そういえば、リョウ君ってさっきまで何してた? 私達みたいにアニメを観てた?」
「ああ、観てたぞ。昨日の夜に放送されたアニメを観てた。今日は日中はずっとバイトしていたから」
「そうだったんだね。あと、バイトお疲れ様。……アニメといえば、夏休みに私の家でお泊まり女子会をした次の日に、リョウ君の家で一緒にアニメを観たよね」
「そうだったな」
「観ましたね」
「覚えているわ」
そのときのことを思い出しているのか、リョウ君とあおいちゃんと理沙ちゃんは優しい笑顔になっている。夏休みのお泊まり女子会に参加しなかった美里ちゃんは「あら、そうだったのね」と言う。
「明日は特にバイトとかの予定はないから、みんなさえよければ俺の家にアニメを観に来てもいいぞ」
リョウ君はそんな提案をしてくれる。夏休みのお泊まり女子会の翌日にアニメを観たのは楽しかったから魅力的だ。リョウ君と一緒にいられるし。
「私は……いいなって思う。あおいちゃん達はどう?」
「私も賛成です! 凉我君と一緒にアニメを観るのは楽しいですからね」
「あたしもかまわないわ」
「私も賛成よ」
「じゃあ、明日は俺の家でアニメを観よう」
リョウ君は穏やかな笑顔でそう言った。
その後、何時にリョウ君の家に行くか話して、午前10時頃にお邪魔することに決まった。大好きなリョウ君との予定ができるのは嬉しいな。あおいちゃんと理沙ちゃんも嬉しそうにしている。美里ちゃんも「楽しみね」と笑顔で呟いている。
「女子会中だし、男の俺と話すのはそろそろ終わりにするか?」
リョウ君のそんな問いかけに、私達は「そうしようか」と返事をする。
「分かった。じゃあ、この後もお泊まり女子会楽しんで。また明日。おやすみ」
「おやすみリョウ君、また明日ね」
「また明日です、凉我君。おやすみなさい」
「また明日ね。おやすみ、麻丘君」
「おやすみ、麻丘君。また明日」
私達はそう言い、リョウ君に向かって手を振る。そんな私達を見てか、リョウ君はニコッと笑いながら手を振り、家の中に入っていった。
その後はお菓子を食べながらのアニメ鑑賞を再開する。また、4人とも観ている日常系アニメの最新話が放送されるので、その作品はリアルタイムで鑑賞することに。みんなでアニメのことで語り合ったのもあって、とても楽しい時間になった。
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