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第2章
第25話『クロノスタシス①-発端-』
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クレーンゲームの後は、それまでに話題に上がっていたエアホッケーと太鼓のリズムゲームをプレイする。
高校2年生になったあおいは運動神経がますます良くなっており、エアホッケーでは俺にも愛実にも余裕の勝利。俺と愛実が2人がかりになって、ようやく僅差の試合を繰り広げられるように。それでも、あおいが負けることはなかった。
太鼓のリズムゲームは、俺とあおいではそれぞれ自分の好きな曲では勝利する結果に。ただし、愛実と勝負すると、どんな曲でプレイしても、俺とあおいは勝つことができなかった。
3つのゲームで盛り上がったのもあり、ゲームコーナーを出たときには午後4時を過ぎていた。
「たくさん遊びましたね! 楽しかったですっ!」
「楽しかったね! ホッケーや太鼓で遊んだり、リョウ君がぬいぐるみも取ってくれたりしたし」
「俺も楽しかったよ。クレーンゲームで2人のほしいものをゲットできたときは気持ち良かったし、久しぶりにエアホッケーと太鼓のゲームをしたからな」
それに、あおいとは10年ぶりのゲームコーナーだったし。だから、楽しいだけじゃなくて、懐かしい気持ちにもなれた。
あおいと愛実は明るく楽しそうな笑顔を向けてくれる。その笑顔は小さい頃にも見たもので。だから、懐かしい気持ちがさらに膨らんでいく。
「これからも、3人で一緒にゲームコーナーに行きましょうね!」
「うん、行こうね!」
「それで、クレーンゲームでほしい物があったら、景品落としの涼我君にお願いして取ってもらいましょう」
「ふふっ、そうだね」
「ほしい物があるときには遠慮なく言ってくれ。今日みたいに取るからさ」
「ええ。それにしても、10年経ったらより頼もしくなりましたね」
あおいはニッコリとしながらそう言うと、ポンポンと腕にボディータッチしてくる。クレーンゲームの話になったから、ぬいぐるみを嬉しそうに抱きしめたあおいの顔を思い出し、ちょっとドキッとした。
「今は……午後4時過ぎですか。どこかお店に行くのにも、帰るのにもいい時間ですね。私はどちらでもかまいません」
「私は……ゲームコーナーでたくさん遊んで満足な気分だから、今日はもう帰ってもいいかなって思う」
「俺も帰っていいかなって思うよ。久しぶりにエアホッケーと太鼓ゲームをたくさんしたら、ちょっと疲れが出てきたし」
「ふふっ、そうですか。では、今日は帰りましょうか」
あおいのその言葉に、俺と愛実は首肯した。今は4時過ぎだから、帰ったらさっそくアニメイクで買ったラノベを読み始めようかな。
俺達はゲームコーナーを後にして、帰路に就く。
夕方の時間に差し掛かっているため、調津ナルコを出ると涼しく感じられる。今日みたいに晴れていると昼間は結構温かく感じられるようになってきたけど、陽が傾くとすぐに涼しくなって。まだまだ春なのだと実感する。
「それにしても、今年もクリスは面白かったですよね」
「面白かったよな。ラストはスリルがあったな」
「そうだね。今回の作品でも葉室さんはかっこよかったね。葉室さんの回想で出てきた親友のみんなも」
「あの場面もスリリングでした!」
直近で楽しんだのはゲームコーナーだけど、本日のメインはクリスの劇場版を観たこと。だから、帰るときの話題もクリスで持ちきりだ。
面白い劇場版を観たから、3人でクリスの話をするのは面白くて。
家に帰るまで、この楽しい空気が続くと思っていたんだ。
大通りを少し歩いたところの交差点で、横断歩道を渡っているとき。
俺の右側を歩いているあおいの後ろに、交差点を左折した桃色の乗用車が迫ってくるのが見えた。あの速度だと、あおいが轢かれるかもしれない!
「あおい!」
「えっ?」
とっさに、俺はあおいの左手を掴んで抱き寄せ、あおいを庇うような体勢をとる。そのことで、俺は左折してきた車に背を向けた状態に。
――キィッ。
背を向けてすぐ、背後からそんな音が聞こえた。背面に何かがぶつかった感触はない。ぶつかる直前で止まってくれたか。それでも、気づけば体から冷や汗がたくさん出ており、呼吸もかなり乱れて息苦しい。体が小刻みに震えて、心臓の鼓動も激しい。
正面には、目を見開いてこちらを見ている愛実の姿が。さっきまでの楽しそうな笑顔が嘘のようだ。そんな愛実を見た瞬間、
『リョウ君! リョウ君!』
『麻丘! すぐに応急処置するからな! 海老名は救急車と警察を呼んでくれ!』
『分かったわ!』
3年前、交通事故に遭ったときの号泣しながら俺の名前を呼び続ける愛実や、すぐに駆けつけた道本や海老名さん達の姿がフラッシュバックする。あのときの怪我は治っているし、今も車とはぶつかっていないのに。両脚から痛みを感じた。
横断歩道で車と接触しそうになったからか、周りがざわざわし始める。歩道から多くの人達がこちらを見ていた。
「大丈夫、リョウ君! あおいちゃん!」
愛実は緊張感のある様子で俺達にそう問いかけてくる。
「ああ、大丈夫だ。車がぶつかった感触すらなかったし」
俺がそう言った直後、あおいは俺の胸から少し顔を離す。あおいの顔はこれまでの中で一番と言っていいほど赤くなっていた。
「私も……大丈夫です。涼我君がとっさに抱き寄せてくれましたので」
「良かった……」
俺達にケガがないのが分かったからか、愛実は右手を胸元に当てて、ほっと胸を撫で下ろす。
「だ、大丈夫ですか! ケガはありませんか!」
背後から、女性の焦りを感じられる声が聞こえてきた。そちらの方に視線を向けると、黒髪ショートヘアの若そうな女性が心配そうに俺達のことを見ている。この人が桃色の乗用車の運転手さんかな。車には誰も乗っておらず、ハザードランプが点滅しているし。
「……大丈夫です。車に接触していませんし、転んだりもしていませんから」
「それならいいのですが……本当に大丈夫ですか? 顔色も良くありませんし、汗も掻いていますから……」
「……大丈夫ですよ」
「そうですか。本当にごめんなさい。私が周囲の状況をよく確認していなかったせいで……」
「……気をつけてください。車って簡単に人を傷つけられますから」
身体的にはもちろん、精神的にも。死なせることだって難しくはない。運転したことはないけど、事故に遭っているから分かるんだ。車は危険と隣り合わせの乗り物だって。
「……はい」
運転手の女性はそう言うと、俺達に向かって深く頭を下げた。
俺は女性に軽く頭を下げると、あおいと愛実と一緒に引き返して、歩道まで戻った。あおいについては抱き寄せた状態のままで。
運転手の女性は俺達に再度頭を下げると、桃色の乗用車に戻る。乗用車はゆっくりと走り出していった。
俺達が歩道に戻り、乗用車も走り去ったからだろうか。さっきまで、立ち止まってこちらを見ていた人達も散り始めている。
「涼我君」
普段とは違ってしおらしい声色で、あおいは俺の名前を呼び、上目遣いで俺を見てくる。あおいの顔は依然として真っ赤だ。
「涼我君が抱き寄せてくれなかったら、どうなっていたか分かりませんでした。涼我君、ありがとうございました」
あおいは俺にお礼を言うと、真っ赤な顔に柔らかい笑みを浮かべた。そんなあおいを見てようやくほっとできた。
「あおいにケガがなくて良かったよ。本当に良かった」
俺はあおいのことを再びぎゅっと抱きしめ、あおいの頭を優しく撫でる。あおいの温もりや甘い匂い、髪の柔らかな感触のおかげで、体の震えや呼吸の乱れなどがようやく治まってきた。あのとき、とっさにあおいを抱きしめて良かったと思えるように。
「2人とも無事で良かったよ」
愛実は安堵の笑顔でそう言うと、俺達の側まで来て両手でそれぞれの体をポンポンと叩いた。すぐに愛実に笑顔が戻って安心した。
ぎゅっと抱きしめ続けていたからだろうか。俺が抱擁を解くと、あおいはすぐに俺から2歩ほど下がる。あおいの顔はさっき以上に赤くなっていて。
歩行者の流れが見えたので信号を見てみると……青になっている。
「帰るか」
俺がそう言うと、あおいと愛実は無言で首肯する。周りをよく確認してから、俺達は横断歩道を渡った。
それから少しの間、俺達は無言で歩いた。
ただ、あおいがクリスの映画の話題を振ってくれたので、少しずつ話が盛り上がっていって。横断歩道の一件がある前のような楽しい気分になったときには、それぞれの家がもう見え始めていた。
高校2年生になったあおいは運動神経がますます良くなっており、エアホッケーでは俺にも愛実にも余裕の勝利。俺と愛実が2人がかりになって、ようやく僅差の試合を繰り広げられるように。それでも、あおいが負けることはなかった。
太鼓のリズムゲームは、俺とあおいではそれぞれ自分の好きな曲では勝利する結果に。ただし、愛実と勝負すると、どんな曲でプレイしても、俺とあおいは勝つことができなかった。
3つのゲームで盛り上がったのもあり、ゲームコーナーを出たときには午後4時を過ぎていた。
「たくさん遊びましたね! 楽しかったですっ!」
「楽しかったね! ホッケーや太鼓で遊んだり、リョウ君がぬいぐるみも取ってくれたりしたし」
「俺も楽しかったよ。クレーンゲームで2人のほしいものをゲットできたときは気持ち良かったし、久しぶりにエアホッケーと太鼓のゲームをしたからな」
それに、あおいとは10年ぶりのゲームコーナーだったし。だから、楽しいだけじゃなくて、懐かしい気持ちにもなれた。
あおいと愛実は明るく楽しそうな笑顔を向けてくれる。その笑顔は小さい頃にも見たもので。だから、懐かしい気持ちがさらに膨らんでいく。
「これからも、3人で一緒にゲームコーナーに行きましょうね!」
「うん、行こうね!」
「それで、クレーンゲームでほしい物があったら、景品落としの涼我君にお願いして取ってもらいましょう」
「ふふっ、そうだね」
「ほしい物があるときには遠慮なく言ってくれ。今日みたいに取るからさ」
「ええ。それにしても、10年経ったらより頼もしくなりましたね」
あおいはニッコリとしながらそう言うと、ポンポンと腕にボディータッチしてくる。クレーンゲームの話になったから、ぬいぐるみを嬉しそうに抱きしめたあおいの顔を思い出し、ちょっとドキッとした。
「今は……午後4時過ぎですか。どこかお店に行くのにも、帰るのにもいい時間ですね。私はどちらでもかまいません」
「私は……ゲームコーナーでたくさん遊んで満足な気分だから、今日はもう帰ってもいいかなって思う」
「俺も帰っていいかなって思うよ。久しぶりにエアホッケーと太鼓ゲームをたくさんしたら、ちょっと疲れが出てきたし」
「ふふっ、そうですか。では、今日は帰りましょうか」
あおいのその言葉に、俺と愛実は首肯した。今は4時過ぎだから、帰ったらさっそくアニメイクで買ったラノベを読み始めようかな。
俺達はゲームコーナーを後にして、帰路に就く。
夕方の時間に差し掛かっているため、調津ナルコを出ると涼しく感じられる。今日みたいに晴れていると昼間は結構温かく感じられるようになってきたけど、陽が傾くとすぐに涼しくなって。まだまだ春なのだと実感する。
「それにしても、今年もクリスは面白かったですよね」
「面白かったよな。ラストはスリルがあったな」
「そうだね。今回の作品でも葉室さんはかっこよかったね。葉室さんの回想で出てきた親友のみんなも」
「あの場面もスリリングでした!」
直近で楽しんだのはゲームコーナーだけど、本日のメインはクリスの劇場版を観たこと。だから、帰るときの話題もクリスで持ちきりだ。
面白い劇場版を観たから、3人でクリスの話をするのは面白くて。
家に帰るまで、この楽しい空気が続くと思っていたんだ。
大通りを少し歩いたところの交差点で、横断歩道を渡っているとき。
俺の右側を歩いているあおいの後ろに、交差点を左折した桃色の乗用車が迫ってくるのが見えた。あの速度だと、あおいが轢かれるかもしれない!
「あおい!」
「えっ?」
とっさに、俺はあおいの左手を掴んで抱き寄せ、あおいを庇うような体勢をとる。そのことで、俺は左折してきた車に背を向けた状態に。
――キィッ。
背を向けてすぐ、背後からそんな音が聞こえた。背面に何かがぶつかった感触はない。ぶつかる直前で止まってくれたか。それでも、気づけば体から冷や汗がたくさん出ており、呼吸もかなり乱れて息苦しい。体が小刻みに震えて、心臓の鼓動も激しい。
正面には、目を見開いてこちらを見ている愛実の姿が。さっきまでの楽しそうな笑顔が嘘のようだ。そんな愛実を見た瞬間、
『リョウ君! リョウ君!』
『麻丘! すぐに応急処置するからな! 海老名は救急車と警察を呼んでくれ!』
『分かったわ!』
3年前、交通事故に遭ったときの号泣しながら俺の名前を呼び続ける愛実や、すぐに駆けつけた道本や海老名さん達の姿がフラッシュバックする。あのときの怪我は治っているし、今も車とはぶつかっていないのに。両脚から痛みを感じた。
横断歩道で車と接触しそうになったからか、周りがざわざわし始める。歩道から多くの人達がこちらを見ていた。
「大丈夫、リョウ君! あおいちゃん!」
愛実は緊張感のある様子で俺達にそう問いかけてくる。
「ああ、大丈夫だ。車がぶつかった感触すらなかったし」
俺がそう言った直後、あおいは俺の胸から少し顔を離す。あおいの顔はこれまでの中で一番と言っていいほど赤くなっていた。
「私も……大丈夫です。涼我君がとっさに抱き寄せてくれましたので」
「良かった……」
俺達にケガがないのが分かったからか、愛実は右手を胸元に当てて、ほっと胸を撫で下ろす。
「だ、大丈夫ですか! ケガはありませんか!」
背後から、女性の焦りを感じられる声が聞こえてきた。そちらの方に視線を向けると、黒髪ショートヘアの若そうな女性が心配そうに俺達のことを見ている。この人が桃色の乗用車の運転手さんかな。車には誰も乗っておらず、ハザードランプが点滅しているし。
「……大丈夫です。車に接触していませんし、転んだりもしていませんから」
「それならいいのですが……本当に大丈夫ですか? 顔色も良くありませんし、汗も掻いていますから……」
「……大丈夫ですよ」
「そうですか。本当にごめんなさい。私が周囲の状況をよく確認していなかったせいで……」
「……気をつけてください。車って簡単に人を傷つけられますから」
身体的にはもちろん、精神的にも。死なせることだって難しくはない。運転したことはないけど、事故に遭っているから分かるんだ。車は危険と隣り合わせの乗り物だって。
「……はい」
運転手の女性はそう言うと、俺達に向かって深く頭を下げた。
俺は女性に軽く頭を下げると、あおいと愛実と一緒に引き返して、歩道まで戻った。あおいについては抱き寄せた状態のままで。
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俺達が歩道に戻り、乗用車も走り去ったからだろうか。さっきまで、立ち止まってこちらを見ていた人達も散り始めている。
「涼我君」
普段とは違ってしおらしい声色で、あおいは俺の名前を呼び、上目遣いで俺を見てくる。あおいの顔は依然として真っ赤だ。
「涼我君が抱き寄せてくれなかったら、どうなっていたか分かりませんでした。涼我君、ありがとうございました」
あおいは俺にお礼を言うと、真っ赤な顔に柔らかい笑みを浮かべた。そんなあおいを見てようやくほっとできた。
「あおいにケガがなくて良かったよ。本当に良かった」
俺はあおいのことを再びぎゅっと抱きしめ、あおいの頭を優しく撫でる。あおいの温もりや甘い匂い、髪の柔らかな感触のおかげで、体の震えや呼吸の乱れなどがようやく治まってきた。あのとき、とっさにあおいを抱きしめて良かったと思えるように。
「2人とも無事で良かったよ」
愛実は安堵の笑顔でそう言うと、俺達の側まで来て両手でそれぞれの体をポンポンと叩いた。すぐに愛実に笑顔が戻って安心した。
ぎゅっと抱きしめ続けていたからだろうか。俺が抱擁を解くと、あおいはすぐに俺から2歩ほど下がる。あおいの顔はさっき以上に赤くなっていて。
歩行者の流れが見えたので信号を見てみると……青になっている。
「帰るか」
俺がそう言うと、あおいと愛実は無言で首肯する。周りをよく確認してから、俺達は横断歩道を渡った。
それから少しの間、俺達は無言で歩いた。
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