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第6話『結婚指輪を買いましょう』
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優奈が道案内してくれたおかげで、迷うことなくジュエリーショップに到着した。有栖川家が利用するだけあって、外観を見ただけで高級感が伝わってくる。
「では、入りましょうか」
「ああ」
俺達はジュエリーショップの中に入る。
外の喧騒が嘘であるかのように、ショップに入った瞬間に静かになる。そのことで、空気がガラッと変わった気がした。
また、外観から既に感じていた高級感が、ショップの中に入って拍車がかかった感じがする。ショーケースには指輪やネックレスなどの高そうな商品がいくつも並んでいるし、店員さんの服装もスーツなどのフォーマルな感じのものだから。お金持ちの空間に訪れた感覚に。カジュアルなものだけど、ジャケットを着てきて良かった。
「凄く高級そうな雰囲気のお店だな。さすがは有栖川家が利用する店だ」
「いい雰囲気のお店ですよね。このシルバーのネックレスもこのお店で購入しました」
「そうなんだ」
いつもの落ち着いた笑顔で言ったのもあり、優奈からお嬢様の風格を感じる。
近くにあるショーケースを見ると、ダイヤがふんだんにあしらわれたゴールドの指輪が置かれている。とても綺麗だけど、凄く高そうだ。値札も置いてあるので、それを見てみると――。
「ご、500万か。こんなに高い値札は見たことないぞ」
「ふふっ、そうですか」
「こんなにも高いと、何年掛ければ支払えるんだろう? 俺が今持っているお金だとせいぜい手付金くらいだろうな……」
「さすがにここまで高いものを買うつもりはないですよ。かなりリーズナブルな指輪もありますよ。このネックレスも1万円くらいでしたし」
「そうなのか。それを聞いて安心した」
有栖川家御用達のお店だから、てっきり、高級なアクセサリーしか取り扱っていないお店なのかと思っていた。ちょっと緊張が解けた。
「いらっしゃいませ。どのようなものをお探しでしょうか?」
ショーケースを見ていると、20代半ばくらいだと思われる女性の店員さんがやってきた。商品の宣伝なのかは分からないけど、シルバーのネックレスや指輪を身に付けていて。綺麗な雰囲気の店員さんに似合っていると思う。
「結婚指輪を買いに来まして。家庭の事情もあって、指輪を買う前に学生結婚しまして」
と、優奈は落ち着いた様子で話す。いつもの柔らかい笑顔だし、さすがは有栖川家のご令嬢って感じだ。
「そうでしたか。ご結婚おめでとうございます。学生のご夫婦の方にもお求めになりやすい指輪もございますよ。ご案内します」
俺達は女性の店員さんの案内に従って、店内を歩いていく。
こういうお店に来ることは全然ないので、つい周りを見てしまう。ショーケースの中にあるアクセサリーや宝石がどれも高級そうに見える。
「こちらのショーケースになります」
案内されたショーケースには様々な指輪が展示されている。ただ、入口近くにあった500万円の指輪とは違い、シンプルなデザインの指輪が多い。宝石があるものでも、小さいものが一つ付いているくらいのもの。
学生の夫婦にも買いやすい指輪を案内してくれたからか、値段も1つ10万円、ペアで20万円ほどの商品が多い。これなら、俺が用意したお金でも買えるな。
「シンプルないいデザインの指輪が多いですね」
「そうだな。うちの両親は、こういう雰囲気の結婚指輪を付けているよ」
「私の両親の結婚指輪も、このショーケースにあるようなデザインの指輪ですね」
「仕事やプライベートを問わず普段から付ける方は、こちらにあるようなシンプルな指輪を選ばれることが多いですね」
「なるほど……」
確かに、仕事のことを考えると、華美なデザインや宝石がいくつも付いているものよりもシンプルな方がいいか。思い返すと、学校の先生やバイト先の先輩も、付けている方の指輪のデザインはシンプルなものが多いな。あと、仕事以外では家事をするし、普段から付けるならシンプルなものの方が良さそうだ。
「和真君は普段から結婚指輪を付けるつもりですか?」
「そうだな……両親も普段から付けているし、俺も付けようかなって思ってる。結婚したんだって実感できそうだし。優奈はどうだ?」
「私も和真君と同じ理由で付けようと思います。校則さえ大丈夫なら学校でも」
「そうか」
「普段から付けられるのでしたら、シンプルなデザインがオススメです。また、素材は耐久性のあるプラチナがオススメです。プラチナは結婚指輪では人気ですし」
女性の店員さんはそう言い、「こちらがプラチナ素材でできております」とショーケースに飾られているプラチナの指輪を紹介してくれる。銀白色で綺麗だなぁ。
優奈も「綺麗……」と目を輝かせながら呟いている。可愛いな。優奈の目はショーケースに飾られているものよりも綺麗に輝いている。
「プラチナでできた指輪……綺麗でいいな」
「そうですねっ。綺麗ですし耐久性もあるそうですから、私はプラチナがいいなって思います。和真君はどうですか?」
「俺もプラチナいいなって思う。じゃあ、プラチナ製の指輪にするか」
「はいっ」
優奈は嬉しそうに言った。
その後、ショーケースの中にあるプラチナ製の指輪を見ながら優奈と話し、オーソドックスだというストレートな形の指輪にすることに。また、普段から付ける予定なので宝石はなしに。その条件に合うデザインの指輪がショーケースの中にあった。
「この指輪、私はいいと思います。和真君はどうですか?」
「俺もいいなって思う。これなら、場面問わず付けても大丈夫そうだし」
値段も一つ10万円。結婚指輪なので倍の20万円。これなら、バイトして貯めていたお金でも十分に支払うことができる。
「分かりました。では、この指輪にしましょう」
「こちらの指輪ですね。かしこまりました。あと、結婚指輪ですから、内側に刻印されるのもオススメです。お二人の名前のイニシャルや入籍した日。2人とも好きな言葉を刻印されるご夫婦もいらっしゃいます」
「刻印ですか」
そういったもの指輪に刻まれていると、優奈と俺の結婚指輪だっていう特別感があっていいな。
「魅力的ですね。優奈はどう?」
「素敵だと思います。イニシャルを入れるのが特にいいなって思います」
「イニシャルがあると、俺達の結婚指輪って感じがするもんな。じゃあ、イニシャルを刻印してもらおうか」
「そうしましょう」
そう言う優奈の声は弾んでいて。目がキラキラと輝いているので可愛らしい。
刻印については和真と優奈のイニシャルから『K&Y』と刻印してもらうことに決めた。
デザインと刻印が決まった後は、優奈と俺の左手の薬指のサイズを女性の店員さんに測ってもらった。
既製品のデザインの指輪だけど、それぞれのサイズに合った大きさにしたり、イニシャルを刻印したりするため、俺達の手元に届くまで2週間ほどかかるという。
結婚指輪の諸々が全て決まったので、あとはお会計に。
俺の方が指のサイズが大きいため、俺の指輪の方が値段が高くなっている。そのため、20万よりも少し超えた金額になった。
「この値段なら、俺が用意してきたお金で十分に払えるな」
「待ってください、和真君。全額払ってくださるお気持ちは嬉しいですが、結婚指輪は私達2人のものですし、私達が結婚した証でもあります。ですから、半分は私から出させてもらえませんか? それで、指輪を贈り合うというのはどうでしょう?」
優奈は俺の目を見つめながら、しっかりとした口調でそう言ってくれる。口角は上がっているけど、優奈の目つきは真剣そのものだ。
結婚指輪の代金は男が支払うイメージがあり、俺もそれでいいと思っていた。
ただ、優奈の言う通り、結婚指輪は優奈と俺の2人のもので、俺達の結婚した証だ。半分ずつ支払うのはいいなって思う。あと、指輪を相手に贈り合うという考え方が素敵だと思った。
「俺達の結婚指輪だもんな。分かった。半分ずつ払おう。それに、指輪を贈り合うって形にしたら、より大切にできそうだ」
「そうですねっ」
優奈はとても嬉しそうな笑顔で言った。
その後、優奈と俺は半分ずつ代金を出して、結婚指輪を購入した。2人で決めて、2人で購入した結婚指輪が完成するのが楽しみだ。
「では、入りましょうか」
「ああ」
俺達はジュエリーショップの中に入る。
外の喧騒が嘘であるかのように、ショップに入った瞬間に静かになる。そのことで、空気がガラッと変わった気がした。
また、外観から既に感じていた高級感が、ショップの中に入って拍車がかかった感じがする。ショーケースには指輪やネックレスなどの高そうな商品がいくつも並んでいるし、店員さんの服装もスーツなどのフォーマルな感じのものだから。お金持ちの空間に訪れた感覚に。カジュアルなものだけど、ジャケットを着てきて良かった。
「凄く高級そうな雰囲気のお店だな。さすがは有栖川家が利用する店だ」
「いい雰囲気のお店ですよね。このシルバーのネックレスもこのお店で購入しました」
「そうなんだ」
いつもの落ち着いた笑顔で言ったのもあり、優奈からお嬢様の風格を感じる。
近くにあるショーケースを見ると、ダイヤがふんだんにあしらわれたゴールドの指輪が置かれている。とても綺麗だけど、凄く高そうだ。値札も置いてあるので、それを見てみると――。
「ご、500万か。こんなに高い値札は見たことないぞ」
「ふふっ、そうですか」
「こんなにも高いと、何年掛ければ支払えるんだろう? 俺が今持っているお金だとせいぜい手付金くらいだろうな……」
「さすがにここまで高いものを買うつもりはないですよ。かなりリーズナブルな指輪もありますよ。このネックレスも1万円くらいでしたし」
「そうなのか。それを聞いて安心した」
有栖川家御用達のお店だから、てっきり、高級なアクセサリーしか取り扱っていないお店なのかと思っていた。ちょっと緊張が解けた。
「いらっしゃいませ。どのようなものをお探しでしょうか?」
ショーケースを見ていると、20代半ばくらいだと思われる女性の店員さんがやってきた。商品の宣伝なのかは分からないけど、シルバーのネックレスや指輪を身に付けていて。綺麗な雰囲気の店員さんに似合っていると思う。
「結婚指輪を買いに来まして。家庭の事情もあって、指輪を買う前に学生結婚しまして」
と、優奈は落ち着いた様子で話す。いつもの柔らかい笑顔だし、さすがは有栖川家のご令嬢って感じだ。
「そうでしたか。ご結婚おめでとうございます。学生のご夫婦の方にもお求めになりやすい指輪もございますよ。ご案内します」
俺達は女性の店員さんの案内に従って、店内を歩いていく。
こういうお店に来ることは全然ないので、つい周りを見てしまう。ショーケースの中にあるアクセサリーや宝石がどれも高級そうに見える。
「こちらのショーケースになります」
案内されたショーケースには様々な指輪が展示されている。ただ、入口近くにあった500万円の指輪とは違い、シンプルなデザインの指輪が多い。宝石があるものでも、小さいものが一つ付いているくらいのもの。
学生の夫婦にも買いやすい指輪を案内してくれたからか、値段も1つ10万円、ペアで20万円ほどの商品が多い。これなら、俺が用意したお金でも買えるな。
「シンプルないいデザインの指輪が多いですね」
「そうだな。うちの両親は、こういう雰囲気の結婚指輪を付けているよ」
「私の両親の結婚指輪も、このショーケースにあるようなデザインの指輪ですね」
「仕事やプライベートを問わず普段から付ける方は、こちらにあるようなシンプルな指輪を選ばれることが多いですね」
「なるほど……」
確かに、仕事のことを考えると、華美なデザインや宝石がいくつも付いているものよりもシンプルな方がいいか。思い返すと、学校の先生やバイト先の先輩も、付けている方の指輪のデザインはシンプルなものが多いな。あと、仕事以外では家事をするし、普段から付けるならシンプルなものの方が良さそうだ。
「和真君は普段から結婚指輪を付けるつもりですか?」
「そうだな……両親も普段から付けているし、俺も付けようかなって思ってる。結婚したんだって実感できそうだし。優奈はどうだ?」
「私も和真君と同じ理由で付けようと思います。校則さえ大丈夫なら学校でも」
「そうか」
「普段から付けられるのでしたら、シンプルなデザインがオススメです。また、素材は耐久性のあるプラチナがオススメです。プラチナは結婚指輪では人気ですし」
女性の店員さんはそう言い、「こちらがプラチナ素材でできております」とショーケースに飾られているプラチナの指輪を紹介してくれる。銀白色で綺麗だなぁ。
優奈も「綺麗……」と目を輝かせながら呟いている。可愛いな。優奈の目はショーケースに飾られているものよりも綺麗に輝いている。
「プラチナでできた指輪……綺麗でいいな」
「そうですねっ。綺麗ですし耐久性もあるそうですから、私はプラチナがいいなって思います。和真君はどうですか?」
「俺もプラチナいいなって思う。じゃあ、プラチナ製の指輪にするか」
「はいっ」
優奈は嬉しそうに言った。
その後、ショーケースの中にあるプラチナ製の指輪を見ながら優奈と話し、オーソドックスだというストレートな形の指輪にすることに。また、普段から付ける予定なので宝石はなしに。その条件に合うデザインの指輪がショーケースの中にあった。
「この指輪、私はいいと思います。和真君はどうですか?」
「俺もいいなって思う。これなら、場面問わず付けても大丈夫そうだし」
値段も一つ10万円。結婚指輪なので倍の20万円。これなら、バイトして貯めていたお金でも十分に支払うことができる。
「分かりました。では、この指輪にしましょう」
「こちらの指輪ですね。かしこまりました。あと、結婚指輪ですから、内側に刻印されるのもオススメです。お二人の名前のイニシャルや入籍した日。2人とも好きな言葉を刻印されるご夫婦もいらっしゃいます」
「刻印ですか」
そういったもの指輪に刻まれていると、優奈と俺の結婚指輪だっていう特別感があっていいな。
「魅力的ですね。優奈はどう?」
「素敵だと思います。イニシャルを入れるのが特にいいなって思います」
「イニシャルがあると、俺達の結婚指輪って感じがするもんな。じゃあ、イニシャルを刻印してもらおうか」
「そうしましょう」
そう言う優奈の声は弾んでいて。目がキラキラと輝いているので可愛らしい。
刻印については和真と優奈のイニシャルから『K&Y』と刻印してもらうことに決めた。
デザインと刻印が決まった後は、優奈と俺の左手の薬指のサイズを女性の店員さんに測ってもらった。
既製品のデザインの指輪だけど、それぞれのサイズに合った大きさにしたり、イニシャルを刻印したりするため、俺達の手元に届くまで2週間ほどかかるという。
結婚指輪の諸々が全て決まったので、あとはお会計に。
俺の方が指のサイズが大きいため、俺の指輪の方が値段が高くなっている。そのため、20万よりも少し超えた金額になった。
「この値段なら、俺が用意してきたお金で十分に払えるな」
「待ってください、和真君。全額払ってくださるお気持ちは嬉しいですが、結婚指輪は私達2人のものですし、私達が結婚した証でもあります。ですから、半分は私から出させてもらえませんか? それで、指輪を贈り合うというのはどうでしょう?」
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結婚指輪の代金は男が支払うイメージがあり、俺もそれでいいと思っていた。
ただ、優奈の言う通り、結婚指輪は優奈と俺の2人のもので、俺達の結婚した証だ。半分ずつ支払うのはいいなって思う。あと、指輪を相手に贈り合うという考え方が素敵だと思った。
「俺達の結婚指輪だもんな。分かった。半分ずつ払おう。それに、指輪を贈り合うって形にしたら、より大切にできそうだ」
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