158 / 279
夏休み編3
第1話『福王寺先生からの電話』
しおりを挟む
――プルルッ。プルルッ。
「先生から電話きた」
そう言い、結衣は福王寺先生からの電話に出る。
「もしもし、高嶺です。……今は悠真君の家でお家デートしてます」
楽しんでいますよ、と結衣は言葉通りの楽しげな表情を浮かべながら話す。
胸元まで掛け布団がかかっているけど、裸の状態で俺のベッドに座りながら電話をしている結衣……凄く艶やかだ。
あと、話しているのは自分じゃないけど、電話とはいえ、結衣と裸でいる状態で第三者と話をしているとドキドキしてくる。
「10日の土曜日ですか? その日は悠真君と一緒にコアマっていう同人イベントに行く予定です。お姉様が売り子をするので、その様子を見に……」
10日ってことは……明後日か。その日に福王寺先生は結衣に何か用件があるのかな。
また、結衣が言っていたコアマというのは、「コミックアニメマーケット」という世界最大級の同人誌即売会の略称だ。毎年、お盆の時期と年末に、東京23区の海沿いの藍明という地域で開催される。今年の夏のコアマは明日から12日までの4日間。俺はこれまでに何度も参加したことがある。
コアマには非常に多くのサークルが参加して、商業作品の同人誌やオリジナル本、自作のグッズなどを頒布したり、無料配布したりする。
また、企業ブースというところもある。ここでは多くの企業が参加し、様々なグッズを販売したり、イベントを行なったりしている。コアマ限定のグッズが販売されたり、コアマだけの特典が付いたりすることも。こうしたことから、参加者の数は右肩上がりとなっているのだ。
コアマの2日目である明後日に、芹花姉さんが、大学の友達が運営する同人サークルの売り子として参加する。姉さん曰く、サークルでは『みやび様は告られたい。』という漫画の同人誌を頒布するのだそうだ。それもあり、姉さんはみやび様に登場するキャラにコスプレするらしい。姉さんに来てほしいと言われたので、当日は結衣と一緒にコアマに一般参加する予定になっているのだ。
「ねえ、悠真君。先生が私達にコアマ絡みで話したいことがあるんだって。5時に仕事が終わるから、その後にここに来てもいいかって言ってる」
「そうなんだ。俺はかまわないよ」
「分かった。……悠真君がいいと言っているので、5時過ぎに悠真君の家に来てください。……はい、失礼します」
そう言って、結衣は通話を切るボタンをタップした。
「コアマ絡みで話したいことってどんなことだろうね?」
「う~ん、福王寺先生はアニメや漫画が大好きだし、同人誌やオリジナル本をたくさん持っている人だからな。それ絡みかもしれない。色んなサークルが新作を出すだろうし」
「なるほどね。先生の家の本棚にそういった本がいっぱいあったもんね」
「ああ。……今は午後4時45分か。5時に仕事が終わるから、家に来るまであと20分ちょっとか。それまでに、先生が来ても大丈夫なように掃除するか」
俺と結衣が肌を重ねるほどの関係なのは福王寺先生も知っている。ただ、直前までしていたと知られるのは何だか恥ずかしい。あの人の場合、知ったら興奮して詳細な内容を訊いてくる可能性もありそうだし。
俺の提案に、結衣は「うんっ!」と笑顔で頷いてくれる。結衣と協力すればすぐに終わるだろう。
俺達は服を着て、部屋の掃除を始めるのであった。
ベッドは……よし。
ゴミ箱は……よし。
カーペットやクッションは……よし。
部屋の匂いは……うん、変な感じはしないな。
「これできっと大丈夫だと思う」
「そうだね」
「一緒に掃除してくれてありがとう、結衣」
「いえいえ」
結衣が協力してくれたおかげで、午後5時過ぎに掃除を終わらせられた。これで、俺達がうっかり喋らない限り、2時間以上の間、この部屋で肌を重ねていたことを福王寺先生に知られてしまうことはないだろう。
俺達はみやび様のBlu-rayを観ていたときに座っていたクッションに座る。随分と久しぶりに座った感じがする。
ローテーブルに置かれている自分のマグカップを手に取る。カップにはブラックのアイスコーヒーがちょっと残っていた。それを一気に飲むと……冷たさはあまり感じなかった。でも、結衣と長い時間肌を重ねていたし、掃除もしたからとても美味しい。
また、結衣も俺の隣でアイスコーヒーを飲んでいる。ちなみに、結衣のコーヒーは砂糖入りだ。
「……あぁ、コーヒー美味しい。2時間以上悠真君と体を動かしたし、掃除もしたからかな。ごちそうさまでした」
「ははっ、俺も同じことを思ったよ。俺も飲み終わったし、何かまた冷たい飲み物を用意するよ。アイスティーとかどう?」
「いいね! アイスティーをお願いします!」
「了解」
俺は自分と結衣のマグカップを持って、1階のキッチンへ向かう。
シンクでマグカップを洗い、ティーバッグを使って2人分のアイスティーを作っていく。体を動かした後だから、普段よりも甘めに。
アイスティーを作り終えて、自分の部屋に戻ると、結衣はスマホを弄って待っていた。
「あっ、おかえり、悠真君」
そう言い、結衣は笑顔で俺に小さく手を振ってくる。自分の部屋でも大好きな恋人に「ただいま」って言ってもらえるのは嬉しいな。
「ただいま、結衣。アイスティー作ってきたよ」
「ありがとう」
俺は結衣にマグカップを手渡し、さっき座っていたクッションに腰を下ろす。
アイスティーを一口飲むと……甘味は強いけど、今はこれがちょうどいいと思える。紅茶の甘味と香りで心身共に安らぐ。
俺がアイスティーを飲んでいると、すぐ側から「いただきます」と結衣の可愛らしい声が聞こえる。
「……うんっ、美味しい! いつもよりも甘く感じるのは気のせい?」
「ううん、本当だよ。甘めに作ったんだ。運動後だから」
「そうだったんだね」
「味の違いに気づくなんて、さすがは結衣だ」
「今までたくさんいただいてますから」
と言いながらも、嬉しそうな笑みを浮かべているところが可愛らしい。味の違いに気づいてもらえたのが嬉しくて、俺は結衣の頭を優しく撫でた。
――ピンポーン。
おっ、インターホンが鳴った。今は5時15分だし……福王寺先生かもしれない。
扉の近くにあるモニターのスイッチを押すと、画面には福王寺先生と、俺と結衣の友人の華頂胡桃が映っていた。
「はい」
『こんにちは、低変人様』
『こんにちは、ゆう君。実はあたしも杏樹先生からコアマの件で連絡が来て。バイトが5時までだったから一緒に来たの』
「そうだったんだ」
福王寺先生……胡桃にもコアマのことで連絡していたのか。
そういえば、何日か前にパソコンのメッセンジャーで胡桃と話したとき、胡桃もコアマに参加すると言っていたっけ。確か、胡桃は企業ブースで、会場限定のグッズを買うのが目的だったかな。
「すぐに行きますね。……結衣。先生だったよ。胡桃も一緒に来てる。胡桃にもコアマの話をしたらしい」
「そうなんだね」
「ちょっと行ってくる」
「うん、いってらっしゃい」
いってらっしゃい、って言ってもらえるのも嬉しいな。
俺は一人で部屋を後にして、玄関へ向かう。
玄関の扉を開けると、そこには胡桃と福王寺先生が立っていた。胡桃はロングスカートに半袖のVネックシャツ、福王寺先生はスラックスパンツにノースリーブの襟付きのブラウスという出で立ち。2人ともよく似合っているな。
「2人ともこんにちは。お仕事お疲れ様です」
「ありがとう、ゆう君」
「ありがとう。ごめんなさいね、お家デート中に連絡して家に来ちゃって」
申し訳なさそうにしてそう言う福王寺先生。
「いえいえ、気にしないでください。俺達が来ていいと言ったんですから。さあ、上がってください」
「……ありがとう。お邪魔します」
「お邪魔します」
「結衣は俺の部屋にいます。何か冷たいものを用意しますね」
「ありがとう。でも、私はお気持ちだけで。学校の自販機で買ったボトルのカフェラテが残っているから」
「あたしも。水筒に麦茶がまだまだ残っているし」
「そうですか。では、3人で俺の部屋に行きましょう」
俺は胡桃と福王寺先生と一緒に自分の部屋に戻る。
扉を開けると、結衣は笑顔でこちらに手を振り、
「胡桃ちゃん、杏樹先生、お仕事お疲れ様です!」
と元気良く言った。
胡桃と福王寺先生は嬉しそうな笑顔を見せ、「ありがとう」とお礼の言葉を言う。また、暑い中歩いてきたからか、2人は「涼しい」と呟き、柔らかい笑顔に。
胡桃は結衣の座っている斜め前にあるクッション、福王寺先生は俺と結衣の正面にあるクッションに腰を下ろした。あと、掃除したからか、俺達がさっきまで肌を重ねていたことには感付いていないようだ。
俺は結衣の隣のクッションに座って、
「さっそく本題に入りましょうか。福王寺先生」
福王寺先生にそう話を切り出す。さて、先生は俺達3人にコアマ絡みでどんなことを話すのかな。
「先生から電話きた」
そう言い、結衣は福王寺先生からの電話に出る。
「もしもし、高嶺です。……今は悠真君の家でお家デートしてます」
楽しんでいますよ、と結衣は言葉通りの楽しげな表情を浮かべながら話す。
胸元まで掛け布団がかかっているけど、裸の状態で俺のベッドに座りながら電話をしている結衣……凄く艶やかだ。
あと、話しているのは自分じゃないけど、電話とはいえ、結衣と裸でいる状態で第三者と話をしているとドキドキしてくる。
「10日の土曜日ですか? その日は悠真君と一緒にコアマっていう同人イベントに行く予定です。お姉様が売り子をするので、その様子を見に……」
10日ってことは……明後日か。その日に福王寺先生は結衣に何か用件があるのかな。
また、結衣が言っていたコアマというのは、「コミックアニメマーケット」という世界最大級の同人誌即売会の略称だ。毎年、お盆の時期と年末に、東京23区の海沿いの藍明という地域で開催される。今年の夏のコアマは明日から12日までの4日間。俺はこれまでに何度も参加したことがある。
コアマには非常に多くのサークルが参加して、商業作品の同人誌やオリジナル本、自作のグッズなどを頒布したり、無料配布したりする。
また、企業ブースというところもある。ここでは多くの企業が参加し、様々なグッズを販売したり、イベントを行なったりしている。コアマ限定のグッズが販売されたり、コアマだけの特典が付いたりすることも。こうしたことから、参加者の数は右肩上がりとなっているのだ。
コアマの2日目である明後日に、芹花姉さんが、大学の友達が運営する同人サークルの売り子として参加する。姉さん曰く、サークルでは『みやび様は告られたい。』という漫画の同人誌を頒布するのだそうだ。それもあり、姉さんはみやび様に登場するキャラにコスプレするらしい。姉さんに来てほしいと言われたので、当日は結衣と一緒にコアマに一般参加する予定になっているのだ。
「ねえ、悠真君。先生が私達にコアマ絡みで話したいことがあるんだって。5時に仕事が終わるから、その後にここに来てもいいかって言ってる」
「そうなんだ。俺はかまわないよ」
「分かった。……悠真君がいいと言っているので、5時過ぎに悠真君の家に来てください。……はい、失礼します」
そう言って、結衣は通話を切るボタンをタップした。
「コアマ絡みで話したいことってどんなことだろうね?」
「う~ん、福王寺先生はアニメや漫画が大好きだし、同人誌やオリジナル本をたくさん持っている人だからな。それ絡みかもしれない。色んなサークルが新作を出すだろうし」
「なるほどね。先生の家の本棚にそういった本がいっぱいあったもんね」
「ああ。……今は午後4時45分か。5時に仕事が終わるから、家に来るまであと20分ちょっとか。それまでに、先生が来ても大丈夫なように掃除するか」
俺と結衣が肌を重ねるほどの関係なのは福王寺先生も知っている。ただ、直前までしていたと知られるのは何だか恥ずかしい。あの人の場合、知ったら興奮して詳細な内容を訊いてくる可能性もありそうだし。
俺の提案に、結衣は「うんっ!」と笑顔で頷いてくれる。結衣と協力すればすぐに終わるだろう。
俺達は服を着て、部屋の掃除を始めるのであった。
ベッドは……よし。
ゴミ箱は……よし。
カーペットやクッションは……よし。
部屋の匂いは……うん、変な感じはしないな。
「これできっと大丈夫だと思う」
「そうだね」
「一緒に掃除してくれてありがとう、結衣」
「いえいえ」
結衣が協力してくれたおかげで、午後5時過ぎに掃除を終わらせられた。これで、俺達がうっかり喋らない限り、2時間以上の間、この部屋で肌を重ねていたことを福王寺先生に知られてしまうことはないだろう。
俺達はみやび様のBlu-rayを観ていたときに座っていたクッションに座る。随分と久しぶりに座った感じがする。
ローテーブルに置かれている自分のマグカップを手に取る。カップにはブラックのアイスコーヒーがちょっと残っていた。それを一気に飲むと……冷たさはあまり感じなかった。でも、結衣と長い時間肌を重ねていたし、掃除もしたからとても美味しい。
また、結衣も俺の隣でアイスコーヒーを飲んでいる。ちなみに、結衣のコーヒーは砂糖入りだ。
「……あぁ、コーヒー美味しい。2時間以上悠真君と体を動かしたし、掃除もしたからかな。ごちそうさまでした」
「ははっ、俺も同じことを思ったよ。俺も飲み終わったし、何かまた冷たい飲み物を用意するよ。アイスティーとかどう?」
「いいね! アイスティーをお願いします!」
「了解」
俺は自分と結衣のマグカップを持って、1階のキッチンへ向かう。
シンクでマグカップを洗い、ティーバッグを使って2人分のアイスティーを作っていく。体を動かした後だから、普段よりも甘めに。
アイスティーを作り終えて、自分の部屋に戻ると、結衣はスマホを弄って待っていた。
「あっ、おかえり、悠真君」
そう言い、結衣は笑顔で俺に小さく手を振ってくる。自分の部屋でも大好きな恋人に「ただいま」って言ってもらえるのは嬉しいな。
「ただいま、結衣。アイスティー作ってきたよ」
「ありがとう」
俺は結衣にマグカップを手渡し、さっき座っていたクッションに腰を下ろす。
アイスティーを一口飲むと……甘味は強いけど、今はこれがちょうどいいと思える。紅茶の甘味と香りで心身共に安らぐ。
俺がアイスティーを飲んでいると、すぐ側から「いただきます」と結衣の可愛らしい声が聞こえる。
「……うんっ、美味しい! いつもよりも甘く感じるのは気のせい?」
「ううん、本当だよ。甘めに作ったんだ。運動後だから」
「そうだったんだね」
「味の違いに気づくなんて、さすがは結衣だ」
「今までたくさんいただいてますから」
と言いながらも、嬉しそうな笑みを浮かべているところが可愛らしい。味の違いに気づいてもらえたのが嬉しくて、俺は結衣の頭を優しく撫でた。
――ピンポーン。
おっ、インターホンが鳴った。今は5時15分だし……福王寺先生かもしれない。
扉の近くにあるモニターのスイッチを押すと、画面には福王寺先生と、俺と結衣の友人の華頂胡桃が映っていた。
「はい」
『こんにちは、低変人様』
『こんにちは、ゆう君。実はあたしも杏樹先生からコアマの件で連絡が来て。バイトが5時までだったから一緒に来たの』
「そうだったんだ」
福王寺先生……胡桃にもコアマのことで連絡していたのか。
そういえば、何日か前にパソコンのメッセンジャーで胡桃と話したとき、胡桃もコアマに参加すると言っていたっけ。確か、胡桃は企業ブースで、会場限定のグッズを買うのが目的だったかな。
「すぐに行きますね。……結衣。先生だったよ。胡桃も一緒に来てる。胡桃にもコアマの話をしたらしい」
「そうなんだね」
「ちょっと行ってくる」
「うん、いってらっしゃい」
いってらっしゃい、って言ってもらえるのも嬉しいな。
俺は一人で部屋を後にして、玄関へ向かう。
玄関の扉を開けると、そこには胡桃と福王寺先生が立っていた。胡桃はロングスカートに半袖のVネックシャツ、福王寺先生はスラックスパンツにノースリーブの襟付きのブラウスという出で立ち。2人ともよく似合っているな。
「2人ともこんにちは。お仕事お疲れ様です」
「ありがとう、ゆう君」
「ありがとう。ごめんなさいね、お家デート中に連絡して家に来ちゃって」
申し訳なさそうにしてそう言う福王寺先生。
「いえいえ、気にしないでください。俺達が来ていいと言ったんですから。さあ、上がってください」
「……ありがとう。お邪魔します」
「お邪魔します」
「結衣は俺の部屋にいます。何か冷たいものを用意しますね」
「ありがとう。でも、私はお気持ちだけで。学校の自販機で買ったボトルのカフェラテが残っているから」
「あたしも。水筒に麦茶がまだまだ残っているし」
「そうですか。では、3人で俺の部屋に行きましょう」
俺は胡桃と福王寺先生と一緒に自分の部屋に戻る。
扉を開けると、結衣は笑顔でこちらに手を振り、
「胡桃ちゃん、杏樹先生、お仕事お疲れ様です!」
と元気良く言った。
胡桃と福王寺先生は嬉しそうな笑顔を見せ、「ありがとう」とお礼の言葉を言う。また、暑い中歩いてきたからか、2人は「涼しい」と呟き、柔らかい笑顔に。
胡桃は結衣の座っている斜め前にあるクッション、福王寺先生は俺と結衣の正面にあるクッションに腰を下ろした。あと、掃除したからか、俺達がさっきまで肌を重ねていたことには感付いていないようだ。
俺は結衣の隣のクッションに座って、
「さっそく本題に入りましょうか。福王寺先生」
福王寺先生にそう話を切り出す。さて、先生は俺達3人にコアマ絡みでどんなことを話すのかな。
0
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件
月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ!
『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』
壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる