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夏休み小話編
『ウェイトレスインマイホーム-前編-』
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『ウェイトレスインマイホーム』
8月上旬。伊豆への旅行から帰ってきた直後の頃のこと。
今日は午後に俺の家でお家デートをすることになっている。涼しい部屋で、結衣と一緒にアニメを観るなどしてゆっくりと過ごすのが楽しみだ。
午後2時頃に結衣がうちに来る予定だ。その時間まではあと10分ほど。うちでのお家デートはこれまで数え切れないほどにしてきた。それでも、毎回、結衣が来る時間が迫るとワクワクとした気持ちになる。
――ピンポーン。
おっ、インターホンが鳴った。きっと、鳴らしたのは結衣だろう。結衣は約束の時間よりもちょっと早めに来ることが多いから。
自室の扉の近くにあるモニターのスイッチを押すと、画面には結衣の姿が映った。予想通り、結衣だったな。にこやかな笑顔が可愛らしい。
「はい」
『悠真君、来たよ!』
画面越しでも結衣の顔を見ると嬉しい気持ちになる。
「待っていたよ。すぐに行く」
『うんっ』
モニターのスイッチを切り、俺は部屋を出る。午後2時近くなのもあって、家の中でも結構暑いな。
玄関に行き、玄関の扉をゆっくりと開ける。すると、そこには水色のノースリーブの襟付きワンピース姿の結衣が立っていた。凄く似合っている。
結衣は俺と目が合うと、ニッコリと笑う。
「こんにちは、悠真君」
「こんにちは、結衣。そのワンピース、凄く似合ってるな。綺麗だし可愛いよ」
「ありがとう! 悠真君もパーカー似合ってるよ」
「ありがとう」
互いに服を褒め合うと、結衣はゆっくりと目を瞑る。今日は俺からキスしてってことだろう。
キス待ちの顔が可愛いと思いながら、俺は結衣にキスする。どちらかの家でお家デートをする際、家に来たときにキスすることが多い。個人的にこうしてキスをすると、お家デートが始まるんだなって実感する。
真夏のお昼過ぎでとても暑いけど、結衣の唇から伝わってくる温もりはとても心地良くて。また、香水なのか柑橘系の甘酸っぱい香りと石鹸の爽やかな香りもいい。
俺から唇を離すと、そこには頬をほんのりと赤らめた結衣の笑顔があった。
「悠真君からのこんにちはのキス……良かったです」
「俺も良かったよ。さあ、上がって」
「うん、お邪魔します」
結衣を自宅に招き入れる。
リビングにいる母さんと自分の部屋にいる芹花姉さんに挨拶してから、結衣を俺の部屋に通した。
「あぁ、涼しい。暑い中歩いてきたから天国のようだよ。悠真君のいい匂いもするし」
「彼氏として凄く嬉しい言葉だ」
「ふふっ。今日はお姉様とお母様はドニーズでの仕事がないのかな。さっき、家の敷地に入ったときに、ウェイトレスの制服が2着干してあるのが見えたよ」
「たまに、シフトがない日に制服を持ち帰って洗っているんだ。今回はたまたま重なったんだろうな。俺もバイトでの制服を持ち帰って、家で洗っているよ」
「そうなんだね」
結衣は納得した様子でそう言った。
基本的には涼しい店内での仕事だけど、今は夏だから家に持ち帰って洗う頻度は高くなっている。臭ってお客様やスタッフに不快な思いをさせられないから。飲食店でもあるし。
「ドニーズのウェイトレスの制服って可愛いよね。お姉様やお母様はとても似合っているし」
「まあ……家族から見ても似合っているし、可愛いと思う。制服のデザインも」
「だよね。……乾いたら着させてほしいって頼もうかな。制服が可愛いから一度着てみたいなって思ってて」
「おぉ」
ドニーズのウェイトレスの制服姿の結衣か。制服は黒と白を基調としていて、上は半袖のシャツで、下は膝丈のスカート。だから、結衣にもとても似合いそうな気がする。考えただけでドキドキしてきたぞ。
「ドニーズのウェイトレス姿の結衣……俺も一度見てみたいな。凄く興味がある」
「悠真君……!」
「今日は朝からずっと晴れているから、もう乾いている可能性は高いと思う。じゃあ、芹花姉さんに一緒に頼みに行こうか」
「うんっ! ありがとう!」
とても嬉しそうにお礼を言う結衣。この笑顔を見ると、結衣にドニーズの制服を着させてあげたくなるな。恋人の願いを叶えるためにも俺も頑張ろう。
結衣と一緒に部屋を出て、隣の部屋である芹花姉さんの部屋の扉をノックする。
『はーい』
ノックすると、すぐに部屋の中から芹花姉さんの返事が聞こえてきた。それから程なくして、姉さんの部屋の扉が開かれる。
「あっ、ユウちゃんに結衣ちゃん。またすぐに来るなんてどうしたの?」
「実はお姉様にお願いがありまして」
「お願い? どんなことかな?」
「お家の敷地に入ったとき、ドニーズのウェイトレスの制服が干してあるのが見えまして。もし、乾いていたら、一度着させてもらいたいなって」
「可愛いデザインだから、前から着てみたいって思っていたんだって」
「お願いします、お姉様!」
結衣は少し大きめの声で言い、芹花姉さんに向かって深めに頭を下げる。
「俺からも頼むよ、芹花姉さん。結衣の制服姿を見てみたいんだ」
と、俺は結衣と一緒にお願いをする。結衣だけじゃなくて、俺からのお願いでもあると分かれば芹花姉さんは「いいよ」と言ってくれるはず。
芹花姉さんは優しい笑顔になり、
「制服に興味を持ってくれて嬉しいな。いいよ、結衣ちゃん。ユウちゃんからお願いでもあるし。まあ、そうじゃなくてもOKしてたけど」
「ありがとうございますっ!」
結衣は頭を下げたままお礼を言うと、ゆっくりと顔を上げて、両手で芹花姉さんの右手を掴んでいる。結衣の顔には嬉しそうな笑みが浮かんでいて。そんな結衣を見ていると嬉しい気持ちになる。
「ありがとう、姉さん」
「いえいえ。……あっ、そうだ。お母さんの分も干していて2着あるし、せっかくだから一緒に制服姿になってみない?」
「それいいですね! お姉様と一緒に着てみたいですっ!」
「決まりだね! お母さんは結衣ちゃんよりも少し背が小さめだけど、スタイルいいから、たぶんお母さんの制服も着られると思う。もし、お母さんが着ちゃダメって言ったら、私の制服を着るといいよ」
「ありがとうございます、お姉様」
少なくとも、ウェイトレスの制服を着られることは確定だから、結衣は依然として嬉しそうな笑顔になっている。
母さんにウェイトレスの制服を着ていいかお願いしに行こう、ということになり、結衣と芹花姉さんと3人で1階のリビングに向かう。
リビングに入ると、母さんはテレビでワイドショーを観ていた。扉の開く音が聞こえたのか、母さんはこちらに振り向き、ちょっと驚いた様子に。
「あら、3人でどうしたの?」
「結衣ちゃんと一緒にドニーズの制服を着てみたいと思って。結衣ちゃん、ドニーズの制服が可愛いから一度着てみたいって思っているんだって。だから、お母さんの制服を結衣ちゃんに着させてもいいかな?」
「お願いします、お母様」
芹花姉さんにお願いしたときと同じく、結衣は母さんに向かって深めに頭を下げる。そんな結衣のことを、母さんは柔らかい笑顔で見つめる。
「お母さんので良ければいいわよ、結衣ちゃん。ただし、制服姿をスマホで撮らせてね。きっと似合うだろうから」
「もちろんいいですよ! ありがとうございますっ!」
「じゃあ、私と一緒に着ようね」
「はいっ!」
「良かったな、結衣。芹花姉さんも」
俺がそう言うと、結衣も芹花姉さんも満面の笑顔で「うんっ!」と返事してくれる。本当に可愛い将来の義理の姉妹だな。
その後、物干し場に行き、芹花姉さんの制服も母さんの制服もちゃんと乾いていると確認できた。そのため、結衣と芹花姉さんはすぐに制服へ着替えることになった。2人は俺の部屋で着替え、俺は母さんと一緒にリビングで2人を待つことに。
「ドニーズの制服を着た結衣ちゃんを見られる日が来るなんてね。知り合ってから、制服姿を想像したことは何度かあったけど」
「俺も結衣とドニーズに行ったときには制服姿を想像したことがあったけど、実際に見られる日が来るとは思わなかったな。母さんや姉さんが制服を家で洗濯しているけど」
「お母さんも。ただ、サイズは……大丈夫かな? お母さんよりも5センチくらい背が高いけど」
「大丈夫じゃないかな」
身長を除けば、母さんは結衣と似たプロポーションの持ち主だし。きっと、結衣なら母さんの制服を着られると思う。
それからも、母さんとバートやバイトの話をしながら結衣と芹花姉さんのことを待っていると、
「お待たせしました! 悠真君、お母様!」
「2人ともお待たせ!」
ドニーズのウェイトレスの制服姿の結衣と芹花姉さんがリビングに入ってきた。
結衣のウェイトレス姿……凄くいいな。よく似合っているし、可愛い。白と黒を基調とした制服姿なので、結衣の肌の白さが際立って。
あと、芹花姉さんは自分のものなのでスカートが膝丈だけど、結衣は5センチほど背が低い母さんのものを着ているから、スカートの丈が膝よりも少し低め。なので、姉さんよりもちょっと艶やかな印象を抱かせる。
「結衣、よく似合っているよ。可愛いウェイトレスさんだ」
「ありがとう、悠真君。一度着てみたいと思っていたこの制服を着られたし、悠真君に可愛いって言われて幸せです」
えへへっ、と結衣は言葉通りの幸せそうな笑顔になる。もし、結衣がドニーズで働いていたら、芹花姉さんや母さんに負けない……いや、2人以上に人気の出るウェイトレスさんになっていたかもしれない。
幸せのあまりか、結衣はその場で一回転する。そのことでスカートがふわりと広がって。広がった際に結衣の綺麗な太ももが見えてドキッとした。
「可愛いわ、結衣ちゃん。よく似合ってる」
「ありがとうございますっ!」
「2人に可愛いとか似合ってるって言われて良かったね、結衣ちゃん」
「はいっ!」
「結衣ちゃん、サイズは大丈夫?」
「スカートが少し短いかなって思うくらいで、特にキツさは感じないです」
「良かったわ」
結衣が母さんの制服を難なく着られて良かったよ。個人的にはスカートがちょっと短めなのが艶っぽくていいなって思う。グッとくる。
「芹花姉さんはウェイトレス姿を何度も見ているけど、家で見たことは全然ないから新鮮だな」
「そうね。記憶の限りだと、芹花が小学生のとき以来じゃないかしら。ドニーズでパートを始めた直後に、今みたいにお家で制服を洗濯したときに」
「そういえばあったな、そんなこと」
「結衣ちゃんみたいに、制服が可愛いからっていう理由で一度着てみたくてね」
「そうだったんですか。それにしても、お姉様は本当に可愛いですよね! さすがは黄金色の天使です!」
「確かに弟から見ても可愛いな、姉さんは」
「母親から見てもね」
「……何だか照れますな」
ふふっ、と照れくさそうに笑う芹花姉さん。ウェイトレス姿なのも相まって、姉さんが凄く可愛く見える。
「じゃあ、約束通りに結衣ちゃんのウェイトレス姿の写真を撮らせてもらおうかしら。もちろん、芹花もね」
「俺も撮らせてもらうよ」
「約束ですもんね。いいですよ!」
「後で私達に写真送ってね、ユウちゃん、お母さん」
「もちろんよ」
「LIMEで送るよ」
その後、俺と母さんのスマホを使って、ウェイトレス姿の結衣と芹花姉さんの写真撮影会となった。
結衣と芹花姉さんそれぞれのウェイトレス姿はもちろんのこと、2人でのツーショット写真も撮影する。その際は2人とも笑顔でピースサインしたり、メイドさんのようにスカートを少しつまみ上げたりと可愛いポーズをしてくれた。
また、結衣と俺のツーショットや、芹花姉さんとのスリーショットの写真も。ウェイトレス姿の結衣は初めてなので、腕を組まれたときは結構ドキッとした。
8月上旬。伊豆への旅行から帰ってきた直後の頃のこと。
今日は午後に俺の家でお家デートをすることになっている。涼しい部屋で、結衣と一緒にアニメを観るなどしてゆっくりと過ごすのが楽しみだ。
午後2時頃に結衣がうちに来る予定だ。その時間まではあと10分ほど。うちでのお家デートはこれまで数え切れないほどにしてきた。それでも、毎回、結衣が来る時間が迫るとワクワクとした気持ちになる。
――ピンポーン。
おっ、インターホンが鳴った。きっと、鳴らしたのは結衣だろう。結衣は約束の時間よりもちょっと早めに来ることが多いから。
自室の扉の近くにあるモニターのスイッチを押すと、画面には結衣の姿が映った。予想通り、結衣だったな。にこやかな笑顔が可愛らしい。
「はい」
『悠真君、来たよ!』
画面越しでも結衣の顔を見ると嬉しい気持ちになる。
「待っていたよ。すぐに行く」
『うんっ』
モニターのスイッチを切り、俺は部屋を出る。午後2時近くなのもあって、家の中でも結構暑いな。
玄関に行き、玄関の扉をゆっくりと開ける。すると、そこには水色のノースリーブの襟付きワンピース姿の結衣が立っていた。凄く似合っている。
結衣は俺と目が合うと、ニッコリと笑う。
「こんにちは、悠真君」
「こんにちは、結衣。そのワンピース、凄く似合ってるな。綺麗だし可愛いよ」
「ありがとう! 悠真君もパーカー似合ってるよ」
「ありがとう」
互いに服を褒め合うと、結衣はゆっくりと目を瞑る。今日は俺からキスしてってことだろう。
キス待ちの顔が可愛いと思いながら、俺は結衣にキスする。どちらかの家でお家デートをする際、家に来たときにキスすることが多い。個人的にこうしてキスをすると、お家デートが始まるんだなって実感する。
真夏のお昼過ぎでとても暑いけど、結衣の唇から伝わってくる温もりはとても心地良くて。また、香水なのか柑橘系の甘酸っぱい香りと石鹸の爽やかな香りもいい。
俺から唇を離すと、そこには頬をほんのりと赤らめた結衣の笑顔があった。
「悠真君からのこんにちはのキス……良かったです」
「俺も良かったよ。さあ、上がって」
「うん、お邪魔します」
結衣を自宅に招き入れる。
リビングにいる母さんと自分の部屋にいる芹花姉さんに挨拶してから、結衣を俺の部屋に通した。
「あぁ、涼しい。暑い中歩いてきたから天国のようだよ。悠真君のいい匂いもするし」
「彼氏として凄く嬉しい言葉だ」
「ふふっ。今日はお姉様とお母様はドニーズでの仕事がないのかな。さっき、家の敷地に入ったときに、ウェイトレスの制服が2着干してあるのが見えたよ」
「たまに、シフトがない日に制服を持ち帰って洗っているんだ。今回はたまたま重なったんだろうな。俺もバイトでの制服を持ち帰って、家で洗っているよ」
「そうなんだね」
結衣は納得した様子でそう言った。
基本的には涼しい店内での仕事だけど、今は夏だから家に持ち帰って洗う頻度は高くなっている。臭ってお客様やスタッフに不快な思いをさせられないから。飲食店でもあるし。
「ドニーズのウェイトレスの制服って可愛いよね。お姉様やお母様はとても似合っているし」
「まあ……家族から見ても似合っているし、可愛いと思う。制服のデザインも」
「だよね。……乾いたら着させてほしいって頼もうかな。制服が可愛いから一度着てみたいなって思ってて」
「おぉ」
ドニーズのウェイトレスの制服姿の結衣か。制服は黒と白を基調としていて、上は半袖のシャツで、下は膝丈のスカート。だから、結衣にもとても似合いそうな気がする。考えただけでドキドキしてきたぞ。
「ドニーズのウェイトレス姿の結衣……俺も一度見てみたいな。凄く興味がある」
「悠真君……!」
「今日は朝からずっと晴れているから、もう乾いている可能性は高いと思う。じゃあ、芹花姉さんに一緒に頼みに行こうか」
「うんっ! ありがとう!」
とても嬉しそうにお礼を言う結衣。この笑顔を見ると、結衣にドニーズの制服を着させてあげたくなるな。恋人の願いを叶えるためにも俺も頑張ろう。
結衣と一緒に部屋を出て、隣の部屋である芹花姉さんの部屋の扉をノックする。
『はーい』
ノックすると、すぐに部屋の中から芹花姉さんの返事が聞こえてきた。それから程なくして、姉さんの部屋の扉が開かれる。
「あっ、ユウちゃんに結衣ちゃん。またすぐに来るなんてどうしたの?」
「実はお姉様にお願いがありまして」
「お願い? どんなことかな?」
「お家の敷地に入ったとき、ドニーズのウェイトレスの制服が干してあるのが見えまして。もし、乾いていたら、一度着させてもらいたいなって」
「可愛いデザインだから、前から着てみたいって思っていたんだって」
「お願いします、お姉様!」
結衣は少し大きめの声で言い、芹花姉さんに向かって深めに頭を下げる。
「俺からも頼むよ、芹花姉さん。結衣の制服姿を見てみたいんだ」
と、俺は結衣と一緒にお願いをする。結衣だけじゃなくて、俺からのお願いでもあると分かれば芹花姉さんは「いいよ」と言ってくれるはず。
芹花姉さんは優しい笑顔になり、
「制服に興味を持ってくれて嬉しいな。いいよ、結衣ちゃん。ユウちゃんからお願いでもあるし。まあ、そうじゃなくてもOKしてたけど」
「ありがとうございますっ!」
結衣は頭を下げたままお礼を言うと、ゆっくりと顔を上げて、両手で芹花姉さんの右手を掴んでいる。結衣の顔には嬉しそうな笑みが浮かんでいて。そんな結衣を見ていると嬉しい気持ちになる。
「ありがとう、姉さん」
「いえいえ。……あっ、そうだ。お母さんの分も干していて2着あるし、せっかくだから一緒に制服姿になってみない?」
「それいいですね! お姉様と一緒に着てみたいですっ!」
「決まりだね! お母さんは結衣ちゃんよりも少し背が小さめだけど、スタイルいいから、たぶんお母さんの制服も着られると思う。もし、お母さんが着ちゃダメって言ったら、私の制服を着るといいよ」
「ありがとうございます、お姉様」
少なくとも、ウェイトレスの制服を着られることは確定だから、結衣は依然として嬉しそうな笑顔になっている。
母さんにウェイトレスの制服を着ていいかお願いしに行こう、ということになり、結衣と芹花姉さんと3人で1階のリビングに向かう。
リビングに入ると、母さんはテレビでワイドショーを観ていた。扉の開く音が聞こえたのか、母さんはこちらに振り向き、ちょっと驚いた様子に。
「あら、3人でどうしたの?」
「結衣ちゃんと一緒にドニーズの制服を着てみたいと思って。結衣ちゃん、ドニーズの制服が可愛いから一度着てみたいって思っているんだって。だから、お母さんの制服を結衣ちゃんに着させてもいいかな?」
「お願いします、お母様」
芹花姉さんにお願いしたときと同じく、結衣は母さんに向かって深めに頭を下げる。そんな結衣のことを、母さんは柔らかい笑顔で見つめる。
「お母さんので良ければいいわよ、結衣ちゃん。ただし、制服姿をスマホで撮らせてね。きっと似合うだろうから」
「もちろんいいですよ! ありがとうございますっ!」
「じゃあ、私と一緒に着ようね」
「はいっ!」
「良かったな、結衣。芹花姉さんも」
俺がそう言うと、結衣も芹花姉さんも満面の笑顔で「うんっ!」と返事してくれる。本当に可愛い将来の義理の姉妹だな。
その後、物干し場に行き、芹花姉さんの制服も母さんの制服もちゃんと乾いていると確認できた。そのため、結衣と芹花姉さんはすぐに制服へ着替えることになった。2人は俺の部屋で着替え、俺は母さんと一緒にリビングで2人を待つことに。
「ドニーズの制服を着た結衣ちゃんを見られる日が来るなんてね。知り合ってから、制服姿を想像したことは何度かあったけど」
「俺も結衣とドニーズに行ったときには制服姿を想像したことがあったけど、実際に見られる日が来るとは思わなかったな。母さんや姉さんが制服を家で洗濯しているけど」
「お母さんも。ただ、サイズは……大丈夫かな? お母さんよりも5センチくらい背が高いけど」
「大丈夫じゃないかな」
身長を除けば、母さんは結衣と似たプロポーションの持ち主だし。きっと、結衣なら母さんの制服を着られると思う。
それからも、母さんとバートやバイトの話をしながら結衣と芹花姉さんのことを待っていると、
「お待たせしました! 悠真君、お母様!」
「2人ともお待たせ!」
ドニーズのウェイトレスの制服姿の結衣と芹花姉さんがリビングに入ってきた。
結衣のウェイトレス姿……凄くいいな。よく似合っているし、可愛い。白と黒を基調とした制服姿なので、結衣の肌の白さが際立って。
あと、芹花姉さんは自分のものなのでスカートが膝丈だけど、結衣は5センチほど背が低い母さんのものを着ているから、スカートの丈が膝よりも少し低め。なので、姉さんよりもちょっと艶やかな印象を抱かせる。
「結衣、よく似合っているよ。可愛いウェイトレスさんだ」
「ありがとう、悠真君。一度着てみたいと思っていたこの制服を着られたし、悠真君に可愛いって言われて幸せです」
えへへっ、と結衣は言葉通りの幸せそうな笑顔になる。もし、結衣がドニーズで働いていたら、芹花姉さんや母さんに負けない……いや、2人以上に人気の出るウェイトレスさんになっていたかもしれない。
幸せのあまりか、結衣はその場で一回転する。そのことでスカートがふわりと広がって。広がった際に結衣の綺麗な太ももが見えてドキッとした。
「可愛いわ、結衣ちゃん。よく似合ってる」
「ありがとうございますっ!」
「2人に可愛いとか似合ってるって言われて良かったね、結衣ちゃん」
「はいっ!」
「結衣ちゃん、サイズは大丈夫?」
「スカートが少し短いかなって思うくらいで、特にキツさは感じないです」
「良かったわ」
結衣が母さんの制服を難なく着られて良かったよ。個人的にはスカートがちょっと短めなのが艶っぽくていいなって思う。グッとくる。
「芹花姉さんはウェイトレス姿を何度も見ているけど、家で見たことは全然ないから新鮮だな」
「そうね。記憶の限りだと、芹花が小学生のとき以来じゃないかしら。ドニーズでパートを始めた直後に、今みたいにお家で制服を洗濯したときに」
「そういえばあったな、そんなこと」
「結衣ちゃんみたいに、制服が可愛いからっていう理由で一度着てみたくてね」
「そうだったんですか。それにしても、お姉様は本当に可愛いですよね! さすがは黄金色の天使です!」
「確かに弟から見ても可愛いな、姉さんは」
「母親から見てもね」
「……何だか照れますな」
ふふっ、と照れくさそうに笑う芹花姉さん。ウェイトレス姿なのも相まって、姉さんが凄く可愛く見える。
「じゃあ、約束通りに結衣ちゃんのウェイトレス姿の写真を撮らせてもらおうかしら。もちろん、芹花もね」
「俺も撮らせてもらうよ」
「約束ですもんね。いいですよ!」
「後で私達に写真送ってね、ユウちゃん、お母さん」
「もちろんよ」
「LIMEで送るよ」
その後、俺と母さんのスマホを使って、ウェイトレス姿の結衣と芹花姉さんの写真撮影会となった。
結衣と芹花姉さんそれぞれのウェイトレス姿はもちろんのこと、2人でのツーショット写真も撮影する。その際は2人とも笑顔でピースサインしたり、メイドさんのようにスカートを少しつまみ上げたりと可愛いポーズをしてくれた。
また、結衣と俺のツーショットや、芹花姉さんとのスリーショットの写真も。ウェイトレス姿の結衣は初めてなので、腕を組まれたときは結構ドキッとした。
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