49 / 251
本編
第48話『健康診断』
しおりを挟む
4月16日、火曜日。
今日は健康診断の日。授業がなく、お昼前に帰れるのはとても嬉しい。だけど、採血があると思うと気が重くなる。インフルエンザやはしかのワクチンなど体に入れるのはまだしも、血を抜かれるのは怖い。今回が初体験なのでより怖い。
「はあっ……」
これで、起きてから何度目のため息だろうか。一人きりならまだしも、側に美優先輩がいるのに。本当に情けない。
「由弦君、大丈夫? いつになくたくさんため息をついて。顔色もあまり良くないし」
「……採血が怖くて。あと、普段と違って朝食を食べていないので、お腹が空いていることも原因の一つかもしれません。ごめんなさい。美優先輩がいる前なのに、ため息をいっぱいついてしまって」
「ううん、いいんだよ。それに、あからさまに元気のない由弦君を見るのは初めてだから新鮮でいいなって。もちろん、元気なのが一番だけどね」
美優先輩は優しい笑顔でそう言ってくれる。そのことで、気持ちが少し落ち着く。あと、元気がない俺が新鮮でいいって……先輩ってSな部分があるのかな。
「美優先輩は注射ってどうですか?」
「小さい頃は苦手だったよ。でも、朱莉や葵と一緒に予防接種に行くと、2人が泣いたりするから自然と落ち着いて。今は針が刺さったら痛いのは当たり前だって割り切ってる。だから、採血もそんなに怖くないかな。もちろん、やらなくていいならやらないのを選ぶけど」
「そうですか。美優先輩は強いですね」
「そうかなぁ。私だって痛いのは嫌だよ? じゃあ、少しでも気持ちを落ち着かせるために、私のことを抱きしめてみる? 私、小さい頃に注射の前にお母さんのことを抱きしめたら、怖い気持ちが小さくなったから」
「心愛がそんな感じでしたね。分かりました。抱きしめてみましょう」
俺は制服姿の美優先輩のことをぎゅっと抱きしめてみる。そのことで、先輩の温もりや甘い匂いが感じられて。不安な気持ちが少しずつ小さくなっていく。
美優先輩が背中に両手を回してくれたのか、背中からも温もりが伝わってきて。だからか、抱きしめる前よりも結構落ち着いてきたかも。
抱擁を緩めて、美優先輩のことを見ると、先輩ははにかんで俺のことを見てくる。
「……少しは落ち着いた?」
「はい。思った以上に気持ちが落ち着きました。ありがとうございます。美優先輩はどうですか?」
「……由弦君に抱きしめられたから、ちょっとドキドキしてる。躊躇いなく抱きしめてくるんだもん」
「採血が怖いので」
そう言われると俺もドキドキしてきたな。美優先輩のことを離すけど、インターホンが鳴るまで先輩が俺の目の前から離れることはなかった。
今日も迎えに来た風花や花柳先輩と4人で学校に行くことに。花柳先輩も昨日よりも元気そうで一安心だ。
「今日は健康診断だから授業がないのはいいけど、部活がないのは寂しいな。昼前に終わるし、たっぷりと泳ぎたかったな」
「本当に水泳が好きなんだな、風花は。採血とかもあるし、大事を取って休みにしたのかな」
「そうかもね。定期試験以外だと早く学校が終わって、部活もない日はあんまりないだろうから、午後はゆっくりとしようかな」
「それもいいと思うよ、風花ちゃん。健康診断が終わって家に帰ったら、2人の分のお昼ご飯も作るよ」
「ありがとうございます! 朝食を食べることができませんから、本当にお腹が空いていて。お昼ご飯を作ってくれるって話を聞いたら更にお腹が空いちゃいました」
「もう、風花ちゃんがお腹空いたって言うから、あたしも凄くお腹が空いてきちゃったよ」
あははっ、と女子3人は楽しそうに笑っている。
俺もお昼ご飯の話を聞いたら、お腹が空いてきたな。採血は不安だけれど、その後に美味しいお昼ご飯が待っていると思えば頑張れそうだ。採血のせいで気分が悪くなって食欲がなくなってしまったら悲しいけれど。
学校に到着すると……見たことのない大きな車が何台も駐車しているな。バスくらいの大きさだけれど。
「美優先輩、花柳先輩。あの大きな車って何なんですか? 健康診断に関係あるんですかね?」
「あれはレントゲン車だよ。車の中にレントゲン写真を撮る機械があってね。瑠衣ちゃんや私はもちろん去年の健康診断でやったよ」
「車の中で服を脱ぐから変な感じだったな」
確かに、車の中で服を脱ぐことなんて全然ないから、変な感じになるという花柳先輩の気持ちも分かる気がする。
クラスや性別で健康診断の回る順番が違うそうなので、各自終わったらグループトークにその旨のメッセージを入れて、あけぼの荘に戻ることに決めた。
教室に行くと、授業がなくてお昼には終わるからか、みんな普段よりも明るい雰囲気だな。ただ、俺のように採血が怖いという女子の話し声を小耳に挟む。俺だけじゃないのだと安心する。
「おはよう、桐生」
「おはよう」
「今日は健康診断で授業ないからいいよな。昼過ぎで終わるし。部活がないのが残念だけど」
「サッカー部もないんだ。風花から水泳部の活動がないって聞いたからさ」
「どの部活もないのかもな。採血があるからかな。あと、先輩方の中には午後から健康診断の人もいるし、今日はなしにしたのかも」
「午後からやるクラスもあるのか」
陽出学院高校は生徒数がかなり多いから、スムーズに健康診断を進めるためにクラスで時間を分けているのかな。
「サッカー部の先輩の話だと、男女分かれて健康診断をやるそうだ。だから、今日は俺と一緒に回ろうぜ。出席番号も近いし」
「ははっ、そうだな。……ところで、加藤って注射はどう? 苦手か?」
「昔からそんなに苦手じゃないな。あと、注射の針は刺されたら痛いんだし、得意ってヤツはあんまりいないんじゃないか? Mなヤツならその痛みが快感になるのかもしれないけど」
「それは言えてるな。ちなみに、俺は……注射は結構苦手な方だ。血を抜かれるなんて初めてだから不安でさ」
「へえ、意外だな。桐生ってそういうことには強いイメージがあったけど。痛みが感じるのは避けられないから、せめても目を瞑っていれば少しは楽になるんじゃないか? 抜かれる血を見るのは結構くると思うぞ」
「……そうだな。覚えておくよ」
実際に目を瞑ることができればいいけれど。痛みだったり、刺されている部分が気になったりしてガン見してしまいそうだ。
それから程なくして。霧嶋先生が教室にやってくる。加藤の話の通り、今日の健康診断は男女で分かれて行ない、終わり次第下校してよいとのこと。
霧嶋先生の話が終わると、先生と女子生徒は教室から出て行く。その際、風花から「採血頑張ってね」と激励された。
体操着姿になって、俺は加藤などクラスメイトの友人達と一緒に健康診断を受けることに。
身長、体重、血圧測定、視力、聴力、内科など、スムーズに流れていく。一つ一つ部屋が設けられており、学校の中が病院になっているような気がした。
たまに体操着姿の美優先輩や花柳先輩、風花、橋本さんはもちろん、あけぼの荘のメンバーの姿を見かけることもあった。そのときはお互いに手を振り合った。
そして、いよいよ採血の部屋に到着する。あぁ、気が重い。胃が痛い。
「桐生、大丈夫か? 顔色が悪いけど」
「……なあに、大丈夫さ。ここまで来たし、覚悟と諦めがついたから」
「なるほど。大丈夫じゃないってことは分かった。安心しろ。俺達も一緒に採血も受けるから」
加藤がそう言うと、何人もの友人達が笑いながら俺の肩や背中を叩く。俺のことを気遣ってか、友人達は俺を挟む形で並んでくれる。入学してから一番、彼らからの友情を感じている気がする。嬉しいけど、何だか切ない。
採血会場となっている部屋に入る。見たところ、看護師さんとの1対1の対面形式のようだ。数席あるので、これなら加藤の言うようにみんなで採血を受けられそうかな。
もう少しゆっくりと進めばいいのにと思うほどに列の流れは順調で、あっという間に俺の番が来てしまうのであった。
今日は健康診断の日。授業がなく、お昼前に帰れるのはとても嬉しい。だけど、採血があると思うと気が重くなる。インフルエンザやはしかのワクチンなど体に入れるのはまだしも、血を抜かれるのは怖い。今回が初体験なのでより怖い。
「はあっ……」
これで、起きてから何度目のため息だろうか。一人きりならまだしも、側に美優先輩がいるのに。本当に情けない。
「由弦君、大丈夫? いつになくたくさんため息をついて。顔色もあまり良くないし」
「……採血が怖くて。あと、普段と違って朝食を食べていないので、お腹が空いていることも原因の一つかもしれません。ごめんなさい。美優先輩がいる前なのに、ため息をいっぱいついてしまって」
「ううん、いいんだよ。それに、あからさまに元気のない由弦君を見るのは初めてだから新鮮でいいなって。もちろん、元気なのが一番だけどね」
美優先輩は優しい笑顔でそう言ってくれる。そのことで、気持ちが少し落ち着く。あと、元気がない俺が新鮮でいいって……先輩ってSな部分があるのかな。
「美優先輩は注射ってどうですか?」
「小さい頃は苦手だったよ。でも、朱莉や葵と一緒に予防接種に行くと、2人が泣いたりするから自然と落ち着いて。今は針が刺さったら痛いのは当たり前だって割り切ってる。だから、採血もそんなに怖くないかな。もちろん、やらなくていいならやらないのを選ぶけど」
「そうですか。美優先輩は強いですね」
「そうかなぁ。私だって痛いのは嫌だよ? じゃあ、少しでも気持ちを落ち着かせるために、私のことを抱きしめてみる? 私、小さい頃に注射の前にお母さんのことを抱きしめたら、怖い気持ちが小さくなったから」
「心愛がそんな感じでしたね。分かりました。抱きしめてみましょう」
俺は制服姿の美優先輩のことをぎゅっと抱きしめてみる。そのことで、先輩の温もりや甘い匂いが感じられて。不安な気持ちが少しずつ小さくなっていく。
美優先輩が背中に両手を回してくれたのか、背中からも温もりが伝わってきて。だからか、抱きしめる前よりも結構落ち着いてきたかも。
抱擁を緩めて、美優先輩のことを見ると、先輩ははにかんで俺のことを見てくる。
「……少しは落ち着いた?」
「はい。思った以上に気持ちが落ち着きました。ありがとうございます。美優先輩はどうですか?」
「……由弦君に抱きしめられたから、ちょっとドキドキしてる。躊躇いなく抱きしめてくるんだもん」
「採血が怖いので」
そう言われると俺もドキドキしてきたな。美優先輩のことを離すけど、インターホンが鳴るまで先輩が俺の目の前から離れることはなかった。
今日も迎えに来た風花や花柳先輩と4人で学校に行くことに。花柳先輩も昨日よりも元気そうで一安心だ。
「今日は健康診断だから授業がないのはいいけど、部活がないのは寂しいな。昼前に終わるし、たっぷりと泳ぎたかったな」
「本当に水泳が好きなんだな、風花は。採血とかもあるし、大事を取って休みにしたのかな」
「そうかもね。定期試験以外だと早く学校が終わって、部活もない日はあんまりないだろうから、午後はゆっくりとしようかな」
「それもいいと思うよ、風花ちゃん。健康診断が終わって家に帰ったら、2人の分のお昼ご飯も作るよ」
「ありがとうございます! 朝食を食べることができませんから、本当にお腹が空いていて。お昼ご飯を作ってくれるって話を聞いたら更にお腹が空いちゃいました」
「もう、風花ちゃんがお腹空いたって言うから、あたしも凄くお腹が空いてきちゃったよ」
あははっ、と女子3人は楽しそうに笑っている。
俺もお昼ご飯の話を聞いたら、お腹が空いてきたな。採血は不安だけれど、その後に美味しいお昼ご飯が待っていると思えば頑張れそうだ。採血のせいで気分が悪くなって食欲がなくなってしまったら悲しいけれど。
学校に到着すると……見たことのない大きな車が何台も駐車しているな。バスくらいの大きさだけれど。
「美優先輩、花柳先輩。あの大きな車って何なんですか? 健康診断に関係あるんですかね?」
「あれはレントゲン車だよ。車の中にレントゲン写真を撮る機械があってね。瑠衣ちゃんや私はもちろん去年の健康診断でやったよ」
「車の中で服を脱ぐから変な感じだったな」
確かに、車の中で服を脱ぐことなんて全然ないから、変な感じになるという花柳先輩の気持ちも分かる気がする。
クラスや性別で健康診断の回る順番が違うそうなので、各自終わったらグループトークにその旨のメッセージを入れて、あけぼの荘に戻ることに決めた。
教室に行くと、授業がなくてお昼には終わるからか、みんな普段よりも明るい雰囲気だな。ただ、俺のように採血が怖いという女子の話し声を小耳に挟む。俺だけじゃないのだと安心する。
「おはよう、桐生」
「おはよう」
「今日は健康診断で授業ないからいいよな。昼過ぎで終わるし。部活がないのが残念だけど」
「サッカー部もないんだ。風花から水泳部の活動がないって聞いたからさ」
「どの部活もないのかもな。採血があるからかな。あと、先輩方の中には午後から健康診断の人もいるし、今日はなしにしたのかも」
「午後からやるクラスもあるのか」
陽出学院高校は生徒数がかなり多いから、スムーズに健康診断を進めるためにクラスで時間を分けているのかな。
「サッカー部の先輩の話だと、男女分かれて健康診断をやるそうだ。だから、今日は俺と一緒に回ろうぜ。出席番号も近いし」
「ははっ、そうだな。……ところで、加藤って注射はどう? 苦手か?」
「昔からそんなに苦手じゃないな。あと、注射の針は刺されたら痛いんだし、得意ってヤツはあんまりいないんじゃないか? Mなヤツならその痛みが快感になるのかもしれないけど」
「それは言えてるな。ちなみに、俺は……注射は結構苦手な方だ。血を抜かれるなんて初めてだから不安でさ」
「へえ、意外だな。桐生ってそういうことには強いイメージがあったけど。痛みが感じるのは避けられないから、せめても目を瞑っていれば少しは楽になるんじゃないか? 抜かれる血を見るのは結構くると思うぞ」
「……そうだな。覚えておくよ」
実際に目を瞑ることができればいいけれど。痛みだったり、刺されている部分が気になったりしてガン見してしまいそうだ。
それから程なくして。霧嶋先生が教室にやってくる。加藤の話の通り、今日の健康診断は男女で分かれて行ない、終わり次第下校してよいとのこと。
霧嶋先生の話が終わると、先生と女子生徒は教室から出て行く。その際、風花から「採血頑張ってね」と激励された。
体操着姿になって、俺は加藤などクラスメイトの友人達と一緒に健康診断を受けることに。
身長、体重、血圧測定、視力、聴力、内科など、スムーズに流れていく。一つ一つ部屋が設けられており、学校の中が病院になっているような気がした。
たまに体操着姿の美優先輩や花柳先輩、風花、橋本さんはもちろん、あけぼの荘のメンバーの姿を見かけることもあった。そのときはお互いに手を振り合った。
そして、いよいよ採血の部屋に到着する。あぁ、気が重い。胃が痛い。
「桐生、大丈夫か? 顔色が悪いけど」
「……なあに、大丈夫さ。ここまで来たし、覚悟と諦めがついたから」
「なるほど。大丈夫じゃないってことは分かった。安心しろ。俺達も一緒に採血も受けるから」
加藤がそう言うと、何人もの友人達が笑いながら俺の肩や背中を叩く。俺のことを気遣ってか、友人達は俺を挟む形で並んでくれる。入学してから一番、彼らからの友情を感じている気がする。嬉しいけど、何だか切ない。
採血会場となっている部屋に入る。見たところ、看護師さんとの1対1の対面形式のようだ。数席あるので、これなら加藤の言うようにみんなで採血を受けられそうかな。
もう少しゆっくりと進めばいいのにと思うほどに列の流れは順調で、あっという間に俺の番が来てしまうのであった。
0
あなたにおすすめの小説
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2025.12.18)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の低田悠真のクラスには『高嶺の花』と呼ばれるほどの人気がある高嶺結衣という女子生徒がいる。容姿端麗、頭脳明晰、品行方正な高嶺さんは男女問わずに告白されているが全て振っていた。彼女には好きな人がいるらしい。
ゴールデンウィーク明け。放課後にハンカチを落としたことに気付いた悠真は教室に戻ると、自分のハンカチの匂いを嗅いで悶える高嶺さんを見つける。その場で、悠真は高嶺さんに好きだと告白されるが、付き合いたいと思うほど好きではないという理由で振る。
しかし、高嶺さんも諦めない。悠真に恋人も好きな人もいないと知り、
「絶対、私に惚れさせてみせるからね!」
と高らかに宣言したのだ。この告白をきっかけに、悠真は高嶺さんと友達になり、高校生活が変化し始めていく。
大好きなおかずを作ってきてくれたり、バイト先に来てくれたり、放課後デートをしたり、朝起きたら笑顔で見つめられていたり。高嶺の花の高嶺さんとの甘くてドキドキな青春学園ラブコメディ!
※2学期編4が完結しました!(2025.8.4)
※お気に入り登録や感想、いいねなどお待ちしております。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
明日のために、昨日にサヨナラ(goodbye,hello)
松丹子
恋愛
スパダリな父、優しい長兄、愛想のいい次兄、チャラい従兄に囲まれて、男に抱く理想が高くなってしまった女子高生、橘礼奈。
平凡な自分に見合うフツーな高校生活をエンジョイしようと…思っているはずなのに、幼い頃から抱いていた淡い想いを自覚せざるを得なくなり……
恋愛、家族愛、友情、部活に進路……
緩やかでほんのり甘い青春模様。
*関連作品は下記の通りです。単体でお読みいただけるようにしているつもりです(が、ひたすらキャラクターが多いのであまりオススメできません…)
★展開の都合上、礼奈の誕生日は親世代の作品と齟齬があります。一種のパラレルワールドとしてご了承いただければ幸いです。
*関連作品
『神崎くんは残念なイケメン』(香子視点)
『モテ男とデキ女の奥手な恋』(政人視点)
上記二作を読めばキャラクターは押さえられると思います。
(以降、時系列順『物狂ほしや色と情』、『期待ハズレな吉田さん、自由人な前田くん』、『さくやこの』、『爆走織姫はやさぐれ彦星と結ばれたい』、『色ハくれなゐ 情ハ愛』、『初恋旅行に出かけます』)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる