115 / 251
続編
第48話『いただき』
しおりを挟む
「到着!」
「あっという間でしたね! 先輩!」
ロープウェイでの15分の旅を終え、無事に頂上まで到着。
風花と花柳先輩は終始興奮していた。元気にロープウェイから降りていく。そんな2人は小動物のような可愛らしさがある。
「いい景色だったね、由弦君」
「ええ。頂上からの景色も期待できそうです」
俺は美優先輩と一緒にロープウェイから降りる。数百メートル上がったから、駐車場のある場所よりも涼しい。空気が美味しいな。
「成実さん。頂上に着きましたよ」
「……うん。無事に着いて良かったぁ。一佳ちゃんが手を繋いでくれたおかげで耐えられたよ」
「ふふっ。でも、最後の方は成実さんも景色を楽しめていて良かったです。さあ、一緒に降りましょう」
霧嶋先生と大宮先生もロープウェイから降りる。その瞬間、大宮先生はほっとした表情を浮かべていた。
あと、ロープウェイに乗っている間、霧嶋先生と大宮先生は一度も手を離さなかったな。それもあって、大宮先生はとても可愛くて、霧嶋先生はとてもかっこよく見えた。
人気の観光地なのもあってか、ロープウェイ乗り場を出ると多くの人で賑わっている。こういうところに来ると旅行しているって感じがするなぁ。
色々な景色を楽しんでもらうためか、東西南北に広がる展望台の柵の近くには望遠鏡が設置されている。また、以前に美優先輩達から話を聞いていた通り、パワースポットの石『御立山の石』もちゃんと置かれており、今も触っているカップルがいる。
また、ロープウェイで気軽に来ることができる観光スポットだからか、お土産屋さんやアイスクリーム屋さんまである。いいのがあったら、家族や友達にお土産を買いたいな。
「美優先輩。以前来たときも、今のように賑わっていましたか?」
「うん、賑わっていたよ。ただ、夏休みだったから、今とは違って半袖の人が多くて、アイスクリームやソフトクリームを食べている人が多かったな」
「美優の話を聞いていると、思い出を体験できているようで嬉しいわ。ロープウェイからもたくさん見たけど、まずは山頂から見える景色を楽しまないとね!」
花柳先輩についていく形で、俺達は展望台の方へ歩いていく。
ロープウェイ乗り場の近くから見える景色は、当たり前だけどロープウェイから見える景色とほとんど同じ。御立市の街並みと海を堪能することができる。でも、頂上での空気を味わいながら見る景色はいいものだ。穏やかに吹く風が心地いい。
「旅の景色って感じがしていいですね、瑠衣先輩!」
「そうね。ここを提案して良かった……」
美しい景色を目の前にして、花柳先輩はとてもいい笑顔になっている。その笑顔は霧嶋先生や大宮先生よりも大人の色気を感じられる。
「いい景色だね、由弦君」
「そうですね。晴れていて空気も澄んでいますからとても綺麗ですよね」
展望台から見える景色はもちろんのこと、その景色を見て喜んでいる美優先輩達の写真も撮っていく。
「成実さん、気分は落ち着いてきましたか?」
「ええ。美味しい空気を吸って、綺麗な景色を見たら落ち着いてきたよ。こういう自然たっぷりの景色を見ると心が洗われるわ」
「そうですね。伯分寺市も夕立市も、都心ほどではありませんが建物が多いですからね。こういう自然の景色は私もひさしぶりに見ました。旅をしていると実感します。それはホテルの部屋からの一面の海を見たときにも思いましたけど」
「ふふっ、そうね。一佳ちゃんと一緒だと安心するわ。帰りのロープウェイでも手を離さないでくれると嬉しいな」
「成実さんが望む限り、私はずっと成実さんと手を繋いでいますよ」
頂上に着いてからも、写真を撮るとき以外はほとんど霧嶋先生と大宮先生は手を繋いでいる。ロープウェイに乗る直前から、本当に霧嶋先生がイケメンに見えるぞ。これが御立山マジックなのだろうか。
東西南北の景色を見ることができるので、俺達は歩きながら山頂から見える様々な景色を楽しむ。関東地方だけど、福島県に近いこともあってか自然がたくさんあるんだなと思う。
景色を十分に楽しんだところで、パワースポットである御立山の石のある方へと向かう。実際に見てみると、てっぺんが三角で、しめ縄が結んである大きな石にしか見えないけど、御利益があると思うと何か凄いと思ってしまう。
「あっ、案内板がありますよ! ええと……撫でる場所によって、違う御利益があるそうです。てっぺんの部分を触ると頭脳。向かって右側面を触ると健康。左側面が金運。正面の中心付近を触ると、恋愛や子宝にいいそうです」
風花がそう説明してくれたからか、この石がさらに凄い存在に思えてきた。どこか一カ所だけがいいのか。それとも、全て撫でていいのか。悩むところだなぁ。
「いい触り心地ですし、効き目がありそうですね!」
「ええ! この石が持つパワーに肖りたいわね! 風花ちゃん!」
俺が悩む中、風花と花柳先輩は御立山の石のあらゆる部分を撫でている。そんなにたっぷりと触ったら、逆に石のパワーに肖れないのでは。
「由弦君はどこを触る?」
「4つの御利益を受けたいところではありますが、1つに絞るとしたら……右側面の健康でしょうかね。健康であれば、他の3つにも繋がる気がしまして」
「いい考えだね。私は正面の恋愛かな。もちろん、こういうところの御利益とか関係なく、由弦君とだったら仲良く長く付き合っていけると思うけどね。ただ、触ると安心感があるというか。あと、もしいつか子宝に恵まれたとき、その子が健康に育ってくれるといいなって」
「……とても美優先輩らしいと思います」
とても優しくて温かみのある考え方だなと思う。そんな美優先輩のことを抱きしめたり、頭を撫でたりしても御利益がありそうな気がしてきた。
「いやぁ、たくさん撫でちゃったね!」
「ですね! 何だか元気になった気がします!」
たくさん撫でたからか、風花と花柳先輩は上機嫌だ。もしかしたら、パワースポットっていうのは、撫でたことで御利益があるかもと思え、気持ちを元気にさせるためにあるのかもしれない。心が元気だと、健康にもお金にも、知識にも、恋愛にもいい影響を及ぼすと思うし。2人を見てそう思った。
「私達も撫でようか」
「そうですね」
俺は健康に御利益があるという右側面を、美優先輩は恋愛や子宝に御利益があるという正面の部分を撫でた。これで健康的になるんじゃないかと元気になってきた。美優先輩もいい笑顔になっている。
また、霧嶋先生は4つ全ての御利益を受けたいのか、それぞれの部分を丁寧に撫でており、大宮先生は健康の御利益があるとされる右側面部分を優しく撫でていた。
その後はみんなでお土産屋さんに行く。御立山に絡めてアクセサリーやフォトカード、山の形にしたクッキーやお饅頭まで売っている。
御立山から見える四季の風景のフォトカードがあったので、ここに訪れた記念として買うことにした。また、美優先輩は家で俺と食べるためとしてクッキーを購入していた。
あと、期間限定の抹茶味に惹かれたのか、風花はアイスクリーム売り場で抹茶アイスを買っていた。この後、いちご狩りをするのにな……と思っていたら、みんなに一口ずつ分けていた。これには美優先輩や花柳先輩だけじゃなく、霧嶋先生や大宮先生も喜んでいた。
「由弦も食べる?」
「ありがとう。ただ、この後いちご狩りがあるから、俺は遠慮しておくよ」
抹茶味なので正直興味はあるけど、みんなが一口ずつ食べた後で俺も食べたら、みんなと間接キスすることになってしまう。美優先輩、風花、霧嶋先生は経験があるからまだしも、花柳先輩や大宮先生がどう思うか。
「抹茶の苦味も利いていて美味しいよ? 美味しかったですよね、美優先輩」
「うん。日本茶好きの由弦君なら気に入ると思うけどなぁ」
「……そこまで言われると食べたくなりますね」
思わず大宮先生や花柳先輩、霧嶋先生の方も見てしまう。
「あらあら、そういうことね。桐生君は可愛いわね。あたしは大丈夫よ」
「あたしはもう先に食べてるから。桐生君が食べても気にしないわ」
「わ、私は以前に間接キスを経験してるから、私のことも気にしなくていいわ。それに、こういう場所でしか食べられないものは食べておいた方がいいと思うわ。食べない後悔はとても辛いから」
間接キスの経験があるからなのか、霧嶋先生が一番ドキドキしているように見える。ただ、そんな先生の「食べない後悔は辛い」という言葉が後押しになった。それに、風花も食べていいと言ってくれるし、旅先のスイーツを一口でも味わっておきたい。
「じゃあ、お言葉に甘えていただきます」
俺は風花の抹茶アイスを一口いただく。
「……うん。苦味もあって美味しい。ありがとう」
「いえいえ」
そう言って、風花は美味しそうに抹茶アイスを食べていく。
3人の方をもう一度見てみると、大宮先生は先ほどと変わらない笑みを浮かべ、花柳先輩はほんのりと頬を赤くし、霧嶋先生は顔がかなり赤くなっていた。
俺達は駐車場に戻るために下りのロープウェイに乗る。上りのときと同じように美優先輩や花柳先輩、風花は景色を堪能し、霧嶋先生と大宮先生はしっかりと手を握っていた。
「あっという間でしたね! 先輩!」
ロープウェイでの15分の旅を終え、無事に頂上まで到着。
風花と花柳先輩は終始興奮していた。元気にロープウェイから降りていく。そんな2人は小動物のような可愛らしさがある。
「いい景色だったね、由弦君」
「ええ。頂上からの景色も期待できそうです」
俺は美優先輩と一緒にロープウェイから降りる。数百メートル上がったから、駐車場のある場所よりも涼しい。空気が美味しいな。
「成実さん。頂上に着きましたよ」
「……うん。無事に着いて良かったぁ。一佳ちゃんが手を繋いでくれたおかげで耐えられたよ」
「ふふっ。でも、最後の方は成実さんも景色を楽しめていて良かったです。さあ、一緒に降りましょう」
霧嶋先生と大宮先生もロープウェイから降りる。その瞬間、大宮先生はほっとした表情を浮かべていた。
あと、ロープウェイに乗っている間、霧嶋先生と大宮先生は一度も手を離さなかったな。それもあって、大宮先生はとても可愛くて、霧嶋先生はとてもかっこよく見えた。
人気の観光地なのもあってか、ロープウェイ乗り場を出ると多くの人で賑わっている。こういうところに来ると旅行しているって感じがするなぁ。
色々な景色を楽しんでもらうためか、東西南北に広がる展望台の柵の近くには望遠鏡が設置されている。また、以前に美優先輩達から話を聞いていた通り、パワースポットの石『御立山の石』もちゃんと置かれており、今も触っているカップルがいる。
また、ロープウェイで気軽に来ることができる観光スポットだからか、お土産屋さんやアイスクリーム屋さんまである。いいのがあったら、家族や友達にお土産を買いたいな。
「美優先輩。以前来たときも、今のように賑わっていましたか?」
「うん、賑わっていたよ。ただ、夏休みだったから、今とは違って半袖の人が多くて、アイスクリームやソフトクリームを食べている人が多かったな」
「美優の話を聞いていると、思い出を体験できているようで嬉しいわ。ロープウェイからもたくさん見たけど、まずは山頂から見える景色を楽しまないとね!」
花柳先輩についていく形で、俺達は展望台の方へ歩いていく。
ロープウェイ乗り場の近くから見える景色は、当たり前だけどロープウェイから見える景色とほとんど同じ。御立市の街並みと海を堪能することができる。でも、頂上での空気を味わいながら見る景色はいいものだ。穏やかに吹く風が心地いい。
「旅の景色って感じがしていいですね、瑠衣先輩!」
「そうね。ここを提案して良かった……」
美しい景色を目の前にして、花柳先輩はとてもいい笑顔になっている。その笑顔は霧嶋先生や大宮先生よりも大人の色気を感じられる。
「いい景色だね、由弦君」
「そうですね。晴れていて空気も澄んでいますからとても綺麗ですよね」
展望台から見える景色はもちろんのこと、その景色を見て喜んでいる美優先輩達の写真も撮っていく。
「成実さん、気分は落ち着いてきましたか?」
「ええ。美味しい空気を吸って、綺麗な景色を見たら落ち着いてきたよ。こういう自然たっぷりの景色を見ると心が洗われるわ」
「そうですね。伯分寺市も夕立市も、都心ほどではありませんが建物が多いですからね。こういう自然の景色は私もひさしぶりに見ました。旅をしていると実感します。それはホテルの部屋からの一面の海を見たときにも思いましたけど」
「ふふっ、そうね。一佳ちゃんと一緒だと安心するわ。帰りのロープウェイでも手を離さないでくれると嬉しいな」
「成実さんが望む限り、私はずっと成実さんと手を繋いでいますよ」
頂上に着いてからも、写真を撮るとき以外はほとんど霧嶋先生と大宮先生は手を繋いでいる。ロープウェイに乗る直前から、本当に霧嶋先生がイケメンに見えるぞ。これが御立山マジックなのだろうか。
東西南北の景色を見ることができるので、俺達は歩きながら山頂から見える様々な景色を楽しむ。関東地方だけど、福島県に近いこともあってか自然がたくさんあるんだなと思う。
景色を十分に楽しんだところで、パワースポットである御立山の石のある方へと向かう。実際に見てみると、てっぺんが三角で、しめ縄が結んである大きな石にしか見えないけど、御利益があると思うと何か凄いと思ってしまう。
「あっ、案内板がありますよ! ええと……撫でる場所によって、違う御利益があるそうです。てっぺんの部分を触ると頭脳。向かって右側面を触ると健康。左側面が金運。正面の中心付近を触ると、恋愛や子宝にいいそうです」
風花がそう説明してくれたからか、この石がさらに凄い存在に思えてきた。どこか一カ所だけがいいのか。それとも、全て撫でていいのか。悩むところだなぁ。
「いい触り心地ですし、効き目がありそうですね!」
「ええ! この石が持つパワーに肖りたいわね! 風花ちゃん!」
俺が悩む中、風花と花柳先輩は御立山の石のあらゆる部分を撫でている。そんなにたっぷりと触ったら、逆に石のパワーに肖れないのでは。
「由弦君はどこを触る?」
「4つの御利益を受けたいところではありますが、1つに絞るとしたら……右側面の健康でしょうかね。健康であれば、他の3つにも繋がる気がしまして」
「いい考えだね。私は正面の恋愛かな。もちろん、こういうところの御利益とか関係なく、由弦君とだったら仲良く長く付き合っていけると思うけどね。ただ、触ると安心感があるというか。あと、もしいつか子宝に恵まれたとき、その子が健康に育ってくれるといいなって」
「……とても美優先輩らしいと思います」
とても優しくて温かみのある考え方だなと思う。そんな美優先輩のことを抱きしめたり、頭を撫でたりしても御利益がありそうな気がしてきた。
「いやぁ、たくさん撫でちゃったね!」
「ですね! 何だか元気になった気がします!」
たくさん撫でたからか、風花と花柳先輩は上機嫌だ。もしかしたら、パワースポットっていうのは、撫でたことで御利益があるかもと思え、気持ちを元気にさせるためにあるのかもしれない。心が元気だと、健康にもお金にも、知識にも、恋愛にもいい影響を及ぼすと思うし。2人を見てそう思った。
「私達も撫でようか」
「そうですね」
俺は健康に御利益があるという右側面を、美優先輩は恋愛や子宝に御利益があるという正面の部分を撫でた。これで健康的になるんじゃないかと元気になってきた。美優先輩もいい笑顔になっている。
また、霧嶋先生は4つ全ての御利益を受けたいのか、それぞれの部分を丁寧に撫でており、大宮先生は健康の御利益があるとされる右側面部分を優しく撫でていた。
その後はみんなでお土産屋さんに行く。御立山に絡めてアクセサリーやフォトカード、山の形にしたクッキーやお饅頭まで売っている。
御立山から見える四季の風景のフォトカードがあったので、ここに訪れた記念として買うことにした。また、美優先輩は家で俺と食べるためとしてクッキーを購入していた。
あと、期間限定の抹茶味に惹かれたのか、風花はアイスクリーム売り場で抹茶アイスを買っていた。この後、いちご狩りをするのにな……と思っていたら、みんなに一口ずつ分けていた。これには美優先輩や花柳先輩だけじゃなく、霧嶋先生や大宮先生も喜んでいた。
「由弦も食べる?」
「ありがとう。ただ、この後いちご狩りがあるから、俺は遠慮しておくよ」
抹茶味なので正直興味はあるけど、みんなが一口ずつ食べた後で俺も食べたら、みんなと間接キスすることになってしまう。美優先輩、風花、霧嶋先生は経験があるからまだしも、花柳先輩や大宮先生がどう思うか。
「抹茶の苦味も利いていて美味しいよ? 美味しかったですよね、美優先輩」
「うん。日本茶好きの由弦君なら気に入ると思うけどなぁ」
「……そこまで言われると食べたくなりますね」
思わず大宮先生や花柳先輩、霧嶋先生の方も見てしまう。
「あらあら、そういうことね。桐生君は可愛いわね。あたしは大丈夫よ」
「あたしはもう先に食べてるから。桐生君が食べても気にしないわ」
「わ、私は以前に間接キスを経験してるから、私のことも気にしなくていいわ。それに、こういう場所でしか食べられないものは食べておいた方がいいと思うわ。食べない後悔はとても辛いから」
間接キスの経験があるからなのか、霧嶋先生が一番ドキドキしているように見える。ただ、そんな先生の「食べない後悔は辛い」という言葉が後押しになった。それに、風花も食べていいと言ってくれるし、旅先のスイーツを一口でも味わっておきたい。
「じゃあ、お言葉に甘えていただきます」
俺は風花の抹茶アイスを一口いただく。
「……うん。苦味もあって美味しい。ありがとう」
「いえいえ」
そう言って、風花は美味しそうに抹茶アイスを食べていく。
3人の方をもう一度見てみると、大宮先生は先ほどと変わらない笑みを浮かべ、花柳先輩はほんのりと頬を赤くし、霧嶋先生は顔がかなり赤くなっていた。
俺達は駐車場に戻るために下りのロープウェイに乗る。上りのときと同じように美優先輩や花柳先輩、風花は景色を堪能し、霧嶋先生と大宮先生はしっかりと手を握っていた。
0
あなたにおすすめの小説
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜
柿 心刃
恋愛
僕の幼馴染で姉的な存在である西田香奈は、眉目秀麗・品行方正・成績優秀と三拍子揃った女の子だ。彼女は、この辺りじゃ有名な女子校に通っている。僕とは何の接点もないように思える香奈姉ちゃんが、ある日、急に僕に急接近してきた。
僕の名は、周防楓。
女子校とは反対側にある男子校に通う、ごく普通の男子だ。
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の低田悠真のクラスには『高嶺の花』と呼ばれるほどの人気がある高嶺結衣という女子生徒がいる。容姿端麗、頭脳明晰、品行方正な高嶺さんは男女問わずに告白されているが全て振っていた。彼女には好きな人がいるらしい。
ゴールデンウィーク明け。放課後にハンカチを落としたことに気付いた悠真は教室に戻ると、自分のハンカチの匂いを嗅いで悶える高嶺さんを見つける。その場で、悠真は高嶺さんに好きだと告白されるが、付き合いたいと思うほど好きではないという理由で振る。
しかし、高嶺さんも諦めない。悠真に恋人も好きな人もいないと知り、
「絶対、私に惚れさせてみせるからね!」
と高らかに宣言したのだ。この告白をきっかけに、悠真は高嶺さんと友達になり、高校生活が変化し始めていく。
大好きなおかずを作ってきてくれたり、バイト先に来てくれたり、放課後デートをしたり、朝起きたら笑顔で見つめられていたり。高嶺の花の高嶺さんとの甘くてドキドキな青春学園ラブコメディ!
※2学期編4が完結しました!(2025.8.4)
※お気に入り登録や感想、いいねなどお待ちしております。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる