139 / 251
特別編
第2話『おまじない』
しおりを挟む
お粥と風邪薬のおかげか眠気が襲ってきた。ベッドに横になると、結構気持ち良さを感じられるように。
ただ、普段よりも強い熱を持っているから、眠るまでには至らず、ウトウトした状況が続く。
――ピンポーン。
インターホンの音が聞こえる。誰が来たのだろう? 時計を見ると、針が午前8時近くを指しているから……おそらく、クラスメイトの姫宮風花と、花柳瑠衣先輩が家に来たのだろう。
「おはよう、美優」
「おはようございます、美優先輩!」
予想通り、風花と花柳先輩だったか。平日のこの時間に、寝間着姿でベッドに横になった状態で2人の声を聞くと、何だか不思議な気分だ。ただ、すぐに安堵の気持ちが生まれる。
――コンコン。
「……はい」
返事をすると、寝室の扉がそっと開く。
陽出学院高校の制服姿の風花と花柳先輩とご対面。俺が体調を崩しているからか、風花はもちろんのこと、花柳先輩までも優しそうな様子で。2人はベッドの側までやってくる。
「おはよう、由弦」
「桐生君、おはよう。体調はどうかしら?」
「美優先輩が作ってくれたお粥を食べて、風邪薬を飲んだら……起きた直後に比べれば、多少はマシになったかなって感じです」
「それなら良かった。病院に行くなら、あけぼの荘から歩いて数分のところにいいお医者さんがあるから教えるわ。去年、美優が風邪を引いたときにも教えたところなの」
「そうなんですか。ありがとうございます」
花柳先輩はブレザーのポケットからスマホを取り出す。地元に住み続けている花柳先輩のオススメならきっといい病院だろう。美優先輩にも教えた病院なら安心だ。
程なくして、LIMEで花柳先輩から病院の名前と住所、電話番号。地図のスクリーンショットの画像を送ってもらった。
「花柳先輩、ありがとうございます」
「いえいえ。それに、恋人に元気になってもらわないと、美優も本当に元気になれない気がするから」
「……そうですか」
俺の看病ができることを嬉しがったり、風邪を引いている俺のことを可愛いと言っていたりしていたけど。
ただ、美優先輩は元気な俺が一番って言ってくれたもんな。早く元気になって先輩と楽しいことをたくさんしたい。母の日のプレゼントを一緒に買いにも行きたいな。
「瑠衣ちゃん、病院の場所を由弦君に教えてくれたんだね。ありがとう」
「彼、こっちに来てから体調を崩すのは初めてだろうから。去年、美優にも教えた病院の場所を伝えておいた」
「あたしにも教えてくれませんか? ゴールデンウィーク前みたいに、また体調を崩しちゃうかもしれないので」
「ええ、もちろん」
風花は水泳部で平日の放課後は毎日活動があるからな。水泳はかなり体力を使うし、疲労が溜まって体調を崩すことが今後もあるかもしれない。引っ越した家の近くにどんな病院があるのか知っていれば、少しは安心できるかも。
「由弦。上京してから体調を崩した経験のあるあたしから言わせてもらうと、こういうときはぐっすりと寝た方がいいよ」
それを得意げに言うところが可愛らしい。風花の言う通り、体調が悪いときはぐっすり寝るのが一番だよな。
「あとは……」
風花はそう呟き、頬を真っ赤にして俺のことをチラチラ見てくる。
「み、美優先輩にキスしてもらうといいんじゃないかな! あたし、体調を崩したとき……由弦に告白してキスをしたら、気持ち的に凄く元気になったというか。その後すぐにフラれちゃったからヘコんだけど」
「……そうか」
風花の看病をしたとき、風花に告白されてキスもされたんだよな。あれが俺にとってのファーストキスだった。そのときのことを思い出したから、また体が熱くなってきた。
「……美優先輩にはキスをしてもらったよ。風花の言うように、気持ちの面では元気になれたよ」
「そうなんだ。美優先輩と由弦の仲だからもうしていたか」
「あたしはしていると思っていたけれどね。きっと、お粥を食べた後に、元気になるためのデザートだとか言ってキスしたんじゃないかしら?」
「ど、どうして分かるの! そのまんまだよ……」
「ふふっ、美優とは高校で一番付き合いがある女子生徒だからね、あたしは」
ドヤ顔で言う花柳先輩の前で、美優先輩は頬を真っ赤にして恥ずかしがっている。美優先輩の言うようにそのまんまだったな。さすがは花柳先輩。
風花は優しい笑みを浮かべながら俺の頭を撫でる。
「由弦が風邪で休むって一佳先生に伝えておくからね。由弦はゆっくりと休んで体調を良くしてね」
「ああ、そうするよ。ありがとう、風花」
「……早く元気になるように、あたしがおまじないをかけてあげる」
「……そのおまじないって、もしかして?」
「うん。この前よりも辛そうだから、気合いを入れるね。熱もだるさも飛んでけ~! 地獄の果てまで飛んでいけ~!」
ハッ! と、風花は両手を俺に向けて気合いまで注入してくれた。
やっぱり、そのおまじないだったか。以前、霧嶋先生の家で掃除をしているときにケガをしてしまったことがある。そのときも、風花が今のようなおまじないをかけてくれたのだ。
ちなみに、今の風花のおまじないを聞いて、美優先輩はクスクスと笑い、花柳先輩は目を見開いて風花のことを見ている。
「風花ちゃん、何なの? そのおまじない」
「小さい頃、ケガをしたときに兄が今みたいな言葉を言ってくれて。痛みとか風邪の辛さは地獄に飛ばすくらいの勢いの方が効き目もありそうですし。もちろん、すぐに痛みが取れたり、体調が良くなったりするわけじゃないんですけど、何だか元気になるんですよね」
「なるほどね」
「……気持ち的にはちょっと元気になったぞ、風花。ありがとう。3人とも、時間的にもそろそろ学校へ行った方がいいんじゃないですか?」
「そうだね。由弦君、何かあったら遠慮なく連絡してきてね」
美優先輩は俺のことをそっと抱きしめてくる。そのことで俺の頭が美優先輩の胸の中に埋もれる事態に。胸の柔らかさと温かさに包まれ、先輩のいい匂いがしてきて。このまま時間が止まってしまえばいいのに。
「これで少しは元気になったかな?」
美優先輩の問いかけに、俺はゆっくり頷く。俺にとっての一番の特効薬は先輩かもしれないな。
美優先輩の胸からゆっくりと顔を離すと、そこには優しい笑顔で俺を見つめる美優先輩の顔があった。
「あぁ、由弦君を抱きしめていると私も一緒にお休みしたくなるよ」
「ははっ、そうですか。ただ、先輩は元気なんですから学校へ行って、花柳先輩と一緒に授業を受けてきてください」
「うん、分かった。……あっ、そうだ」
美優先輩は俺に昨日の夜に着ていた桃色の寝間着を渡してくる。
「私の匂いがついているから、これを私だと思って抱きしめてね。昨日、由弦君は私のことをぎゅっと抱きしめて寝ていたから、これがあれば、少しは眠りやすくなるんじゃないかな?」
「そうかもしれないですね」
「う、羨ましいわ、桐生君。あたしも風邪を引こうかしら」
「効果ありそうですよね、瑠衣先輩。ただ、寝間着を渡すってところが、美優先輩と由弦らしい感じもします」
こういうときに美優先輩の寝間着を渡してもらえるのも、一緒に住んでいる彼氏の特権かもしれないな。眠れないときとかに使わせてもらおう。
「じゃあ、行ってくるね、由弦」
「お大事にね、桐生君」
「行ってくるよ、由弦君」
「……はい。いってらっしゃい」
3人を見送った後、結構な眠気が襲ってきた。なので、美優先輩の寝間着は枕のすぐ側に置き、俺はゆっくりと目を瞑った。
――プルルッ。
スマホのバイブレーションで目を覚ました。スマホを手にとって時刻を確認すると、午前10時半過ぎだった。いつの間にか眠っていたんだな。
あと、加藤や橋本さんなどの友人はもちろん、担任の霧嶋一佳先生から1件のメッセージが届いたと通知が。受信時刻を見ると、今のバイブレーションは先生のメッセージを受信したことによるものか。
『姫宮さんから聞いたわ。桐生君、今日はゆっくり休みなさい。来週の月曜日に学校で会えれば何よりです。お大事に』
風花、ちゃんと霧嶋先生に伝えてくれたんだな。
『ありがとうございます』
どんな内容にすればいいのか迷ったけど、シンプルなのがいいだろうという結論に至ったので、そんな返信をしておいた。加藤や橋本さん達も体調を気遣うメッセージだったので同様の返信を。
「もう今の時間なら病院も開いているだろうし、行くか」
注射を打たれるかもしれないという不安を抱きながら、花柳先輩に教えてもらった病院に行くと、これは立派な風邪だと診断された。処方する薬を飲んで週末の間ゆっくりすれば、月曜日からは再び学校に行けるとのこと。それにほっとした。あと、注射されずに済んで良かった。
処方された薬を持って、俺は家に帰る。
お昼も近いので、レンジで温めるだけでいい市販の玉子粥を食べた。ほんのりと出汁が効いていて美味しい。そう思えるのだから、朝よりはマシになったのかな。
病院で処方された薬を飲み、俺は寝間着に着替えてベッドの中に入る。
病院に行って、お昼ご飯を食べたから、今朝よりも体が熱くなっている。眠気は来てもなかなか眠ることができない。
「……そうだ」
こういうときこそ、美優先輩の寝間着の出番じゃないか。
枕元に置いてあった美優先輩の寝間着を抱きしめると……あぁ、先輩の甘い匂いがしてくる。本当に先輩のことを抱きしめているようだ。
幸せな気持ちもあって、目を瞑ると、段々とふわふわとした感覚に包まれていった。
ただ、普段よりも強い熱を持っているから、眠るまでには至らず、ウトウトした状況が続く。
――ピンポーン。
インターホンの音が聞こえる。誰が来たのだろう? 時計を見ると、針が午前8時近くを指しているから……おそらく、クラスメイトの姫宮風花と、花柳瑠衣先輩が家に来たのだろう。
「おはよう、美優」
「おはようございます、美優先輩!」
予想通り、風花と花柳先輩だったか。平日のこの時間に、寝間着姿でベッドに横になった状態で2人の声を聞くと、何だか不思議な気分だ。ただ、すぐに安堵の気持ちが生まれる。
――コンコン。
「……はい」
返事をすると、寝室の扉がそっと開く。
陽出学院高校の制服姿の風花と花柳先輩とご対面。俺が体調を崩しているからか、風花はもちろんのこと、花柳先輩までも優しそうな様子で。2人はベッドの側までやってくる。
「おはよう、由弦」
「桐生君、おはよう。体調はどうかしら?」
「美優先輩が作ってくれたお粥を食べて、風邪薬を飲んだら……起きた直後に比べれば、多少はマシになったかなって感じです」
「それなら良かった。病院に行くなら、あけぼの荘から歩いて数分のところにいいお医者さんがあるから教えるわ。去年、美優が風邪を引いたときにも教えたところなの」
「そうなんですか。ありがとうございます」
花柳先輩はブレザーのポケットからスマホを取り出す。地元に住み続けている花柳先輩のオススメならきっといい病院だろう。美優先輩にも教えた病院なら安心だ。
程なくして、LIMEで花柳先輩から病院の名前と住所、電話番号。地図のスクリーンショットの画像を送ってもらった。
「花柳先輩、ありがとうございます」
「いえいえ。それに、恋人に元気になってもらわないと、美優も本当に元気になれない気がするから」
「……そうですか」
俺の看病ができることを嬉しがったり、風邪を引いている俺のことを可愛いと言っていたりしていたけど。
ただ、美優先輩は元気な俺が一番って言ってくれたもんな。早く元気になって先輩と楽しいことをたくさんしたい。母の日のプレゼントを一緒に買いにも行きたいな。
「瑠衣ちゃん、病院の場所を由弦君に教えてくれたんだね。ありがとう」
「彼、こっちに来てから体調を崩すのは初めてだろうから。去年、美優にも教えた病院の場所を伝えておいた」
「あたしにも教えてくれませんか? ゴールデンウィーク前みたいに、また体調を崩しちゃうかもしれないので」
「ええ、もちろん」
風花は水泳部で平日の放課後は毎日活動があるからな。水泳はかなり体力を使うし、疲労が溜まって体調を崩すことが今後もあるかもしれない。引っ越した家の近くにどんな病院があるのか知っていれば、少しは安心できるかも。
「由弦。上京してから体調を崩した経験のあるあたしから言わせてもらうと、こういうときはぐっすりと寝た方がいいよ」
それを得意げに言うところが可愛らしい。風花の言う通り、体調が悪いときはぐっすり寝るのが一番だよな。
「あとは……」
風花はそう呟き、頬を真っ赤にして俺のことをチラチラ見てくる。
「み、美優先輩にキスしてもらうといいんじゃないかな! あたし、体調を崩したとき……由弦に告白してキスをしたら、気持ち的に凄く元気になったというか。その後すぐにフラれちゃったからヘコんだけど」
「……そうか」
風花の看病をしたとき、風花に告白されてキスもされたんだよな。あれが俺にとってのファーストキスだった。そのときのことを思い出したから、また体が熱くなってきた。
「……美優先輩にはキスをしてもらったよ。風花の言うように、気持ちの面では元気になれたよ」
「そうなんだ。美優先輩と由弦の仲だからもうしていたか」
「あたしはしていると思っていたけれどね。きっと、お粥を食べた後に、元気になるためのデザートだとか言ってキスしたんじゃないかしら?」
「ど、どうして分かるの! そのまんまだよ……」
「ふふっ、美優とは高校で一番付き合いがある女子生徒だからね、あたしは」
ドヤ顔で言う花柳先輩の前で、美優先輩は頬を真っ赤にして恥ずかしがっている。美優先輩の言うようにそのまんまだったな。さすがは花柳先輩。
風花は優しい笑みを浮かべながら俺の頭を撫でる。
「由弦が風邪で休むって一佳先生に伝えておくからね。由弦はゆっくりと休んで体調を良くしてね」
「ああ、そうするよ。ありがとう、風花」
「……早く元気になるように、あたしがおまじないをかけてあげる」
「……そのおまじないって、もしかして?」
「うん。この前よりも辛そうだから、気合いを入れるね。熱もだるさも飛んでけ~! 地獄の果てまで飛んでいけ~!」
ハッ! と、風花は両手を俺に向けて気合いまで注入してくれた。
やっぱり、そのおまじないだったか。以前、霧嶋先生の家で掃除をしているときにケガをしてしまったことがある。そのときも、風花が今のようなおまじないをかけてくれたのだ。
ちなみに、今の風花のおまじないを聞いて、美優先輩はクスクスと笑い、花柳先輩は目を見開いて風花のことを見ている。
「風花ちゃん、何なの? そのおまじない」
「小さい頃、ケガをしたときに兄が今みたいな言葉を言ってくれて。痛みとか風邪の辛さは地獄に飛ばすくらいの勢いの方が効き目もありそうですし。もちろん、すぐに痛みが取れたり、体調が良くなったりするわけじゃないんですけど、何だか元気になるんですよね」
「なるほどね」
「……気持ち的にはちょっと元気になったぞ、風花。ありがとう。3人とも、時間的にもそろそろ学校へ行った方がいいんじゃないですか?」
「そうだね。由弦君、何かあったら遠慮なく連絡してきてね」
美優先輩は俺のことをそっと抱きしめてくる。そのことで俺の頭が美優先輩の胸の中に埋もれる事態に。胸の柔らかさと温かさに包まれ、先輩のいい匂いがしてきて。このまま時間が止まってしまえばいいのに。
「これで少しは元気になったかな?」
美優先輩の問いかけに、俺はゆっくり頷く。俺にとっての一番の特効薬は先輩かもしれないな。
美優先輩の胸からゆっくりと顔を離すと、そこには優しい笑顔で俺を見つめる美優先輩の顔があった。
「あぁ、由弦君を抱きしめていると私も一緒にお休みしたくなるよ」
「ははっ、そうですか。ただ、先輩は元気なんですから学校へ行って、花柳先輩と一緒に授業を受けてきてください」
「うん、分かった。……あっ、そうだ」
美優先輩は俺に昨日の夜に着ていた桃色の寝間着を渡してくる。
「私の匂いがついているから、これを私だと思って抱きしめてね。昨日、由弦君は私のことをぎゅっと抱きしめて寝ていたから、これがあれば、少しは眠りやすくなるんじゃないかな?」
「そうかもしれないですね」
「う、羨ましいわ、桐生君。あたしも風邪を引こうかしら」
「効果ありそうですよね、瑠衣先輩。ただ、寝間着を渡すってところが、美優先輩と由弦らしい感じもします」
こういうときに美優先輩の寝間着を渡してもらえるのも、一緒に住んでいる彼氏の特権かもしれないな。眠れないときとかに使わせてもらおう。
「じゃあ、行ってくるね、由弦」
「お大事にね、桐生君」
「行ってくるよ、由弦君」
「……はい。いってらっしゃい」
3人を見送った後、結構な眠気が襲ってきた。なので、美優先輩の寝間着は枕のすぐ側に置き、俺はゆっくりと目を瞑った。
――プルルッ。
スマホのバイブレーションで目を覚ました。スマホを手にとって時刻を確認すると、午前10時半過ぎだった。いつの間にか眠っていたんだな。
あと、加藤や橋本さんなどの友人はもちろん、担任の霧嶋一佳先生から1件のメッセージが届いたと通知が。受信時刻を見ると、今のバイブレーションは先生のメッセージを受信したことによるものか。
『姫宮さんから聞いたわ。桐生君、今日はゆっくり休みなさい。来週の月曜日に学校で会えれば何よりです。お大事に』
風花、ちゃんと霧嶋先生に伝えてくれたんだな。
『ありがとうございます』
どんな内容にすればいいのか迷ったけど、シンプルなのがいいだろうという結論に至ったので、そんな返信をしておいた。加藤や橋本さん達も体調を気遣うメッセージだったので同様の返信を。
「もう今の時間なら病院も開いているだろうし、行くか」
注射を打たれるかもしれないという不安を抱きながら、花柳先輩に教えてもらった病院に行くと、これは立派な風邪だと診断された。処方する薬を飲んで週末の間ゆっくりすれば、月曜日からは再び学校に行けるとのこと。それにほっとした。あと、注射されずに済んで良かった。
処方された薬を持って、俺は家に帰る。
お昼も近いので、レンジで温めるだけでいい市販の玉子粥を食べた。ほんのりと出汁が効いていて美味しい。そう思えるのだから、朝よりはマシになったのかな。
病院で処方された薬を飲み、俺は寝間着に着替えてベッドの中に入る。
病院に行って、お昼ご飯を食べたから、今朝よりも体が熱くなっている。眠気は来てもなかなか眠ることができない。
「……そうだ」
こういうときこそ、美優先輩の寝間着の出番じゃないか。
枕元に置いてあった美優先輩の寝間着を抱きしめると……あぁ、先輩の甘い匂いがしてくる。本当に先輩のことを抱きしめているようだ。
幸せな気持ちもあって、目を瞑ると、段々とふわふわとした感覚に包まれていった。
0
あなたにおすすめの小説
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜
柿 心刃
恋愛
僕の幼馴染で姉的な存在である西田香奈は、眉目秀麗・品行方正・成績優秀と三拍子揃った女の子だ。彼女は、この辺りじゃ有名な女子校に通っている。僕とは何の接点もないように思える香奈姉ちゃんが、ある日、急に僕に急接近してきた。
僕の名は、周防楓。
女子校とは反対側にある男子校に通う、ごく普通の男子だ。
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の低田悠真のクラスには『高嶺の花』と呼ばれるほどの人気がある高嶺結衣という女子生徒がいる。容姿端麗、頭脳明晰、品行方正な高嶺さんは男女問わずに告白されているが全て振っていた。彼女には好きな人がいるらしい。
ゴールデンウィーク明け。放課後にハンカチを落としたことに気付いた悠真は教室に戻ると、自分のハンカチの匂いを嗅いで悶える高嶺さんを見つける。その場で、悠真は高嶺さんに好きだと告白されるが、付き合いたいと思うほど好きではないという理由で振る。
しかし、高嶺さんも諦めない。悠真に恋人も好きな人もいないと知り、
「絶対、私に惚れさせてみせるからね!」
と高らかに宣言したのだ。この告白をきっかけに、悠真は高嶺さんと友達になり、高校生活が変化し始めていく。
大好きなおかずを作ってきてくれたり、バイト先に来てくれたり、放課後デートをしたり、朝起きたら笑顔で見つめられていたり。高嶺の花の高嶺さんとの甘くてドキドキな青春学園ラブコメディ!
※2学期編4が完結しました!(2025.8.4)
※お気に入り登録や感想、いいねなどお待ちしております。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる