管理人さんといっしょ。

桜庭かなめ

文字の大きさ
157 / 251
特別編3

第8話『キッチンラブ』

しおりを挟む
 おままごとを楽しんだ後は、芽衣ちゃんが持ってきたトランプで遊んだ。
 ポーカーとババ抜きをしたけど、芽衣ちゃんは強くて1位になることもあった。もし、保育園でも遊んでいるなら、かなりの確率で勝利して、先生ともいい勝負をしているんじゃないだろうか。
 俺もゲームを重ねる度に本気を出していった。でも、みんなに負けてしまうときもあって。結構盛り上がったのであった。


 お昼時になったので、美優先輩と俺でお昼ご飯を作り始める。
 お昼ご飯のメニューは朝言っていたようにオムライス。あとはコンソメ仕立ての野菜スープ。
 スープに入れる予定のキャベツ、人参、玉ねぎは芽衣ちゃんも食べられるとのこと。偉いなぁ。心愛が同じくらいの年齢の頃、こんなに野菜を食べられたかな? ちなみに、嫌いな食べ物はピーマン。苦くてとっても嫌なのだとか。
 俺は野菜スープ、美優先輩はオムライス作りを担当。
 風花と花柳先輩、芽衣ちゃんは寝室から持ってきたテーブルに配膳を担当。ただ、それはすぐに終わり、今は芽衣ちゃん持参の、日曜日の朝に放送されている女児向け魔法少女アニメを録画したBlu-rayを観ている。面白いのか、時折、3人の笑い声が聞こえてくる。

「3人とも楽しそうだね」
「ですね。観ているのが、長い間人気のある魔法少女アニメシリーズですからね。日曜の朝に放送されていたのもあって、俺も実家にいる頃は雫姉さんや心愛と一緒に観ました」
「私も実家にいる頃は一緒に観たよ。特に葵が好きで」
「そうだったんですか」

 姉妹のいる人の多くは、俺達のような経験をしているのかな。
 そういえば、俺が小学校低学年の頃、雫姉さんと心愛に魔法少女ごっこに付き合わされたな。悪役をやらされたり、スカートを穿かされ、ステッキ代わりの棒を持って魔法少女をやらされたり。

「それにしても、リビングから楽しげな声が聞こえる中で、由弦君と一緒に料理をしていると、本当の5人家族になったみたいだよね」
「おままごとをしましたから、その気持ちがよく分かります。美優先輩の優しげなお母さんぶりは素敵でした。あと、子作りしてから、花柳先輩を出産するまでの演技は凄かったです。一瞬、本当に子供ができたかもしれないと思いましたから」
「ありがとう。お母さんが妹達を妊娠して、出産した当時のことを覚えていたから。特に葵のときの方は」
「そうだったんですね」

 朱莉ちゃんとは4歳差、葵ちゃんとは6歳も差がある。年齢的には覚えているのも不思議じゃないな。それに、気分を悪くしたり、痛がったりする光景なら尚更に。

「……実際に授かったらどうなるのかな。由弦君との子を」

 俺の目を見てそんなことを言ってくるので、急にドキドキしてきたぞ。美優先輩も同じなのか、先輩の頬が赤くなっていく。
 かなりドキドキしてきたので、キャベツを切る包丁を一旦、まな板の上に置いた。このままだと指を切ってしまうかもしれないから。

「おままごとの中で演技したように、つわりや陣痛で辛い想いをする可能性はありそうですね。さすがに、妊娠が発覚してから出産するまで、10分もかからないと思いますが。俺は美優先輩を精一杯にサポートしたいです」
「……ありがとう」

 やんわりした笑みを浮かべて言う美優先輩。

「由弦君ならそう言ってくれるって思っていたよ」
「先輩……」
「おままごとをしているとき、由弦君は優しくてかっこいい旦那さんやお父さんになるんだろうなって思ったよ」
「……照れますね」

 おままごと中にキスしたときよりもドキドキしているかも。ただ、美優先輩の言葉は優しさがあるので、自然と心が温かくなっていく。

「俺もおままごとをしている美優先輩を見て、きっと実際に結婚して、子供を授かったら優しいお母さんになるんだろうなって思いました。子供は授かり物ですけど、こういう未来が実際に来るといいなって」
「……嬉しい。私も同じようなことを思っていたから」

 そう言うと、美優先輩はキスしてきた。不意打ちだったので、驚きと同時に体の力が抜けていって。包丁を握っていなくて良かったなと思う。
 何秒間か唇を重ねた後、美優先輩の方から唇を離す。すると、そこには本日一番と言っていいほどの美優先輩の可愛い笑顔があって。

「あまりにも嬉しくて、由弦君にキスしてしまいました」
「……いきなりだったので驚きました。ただ、キスは気持ち良くて幸せになれると思います。いつまでもこういうキスができる関係でありたいですね」
「……私もだよ。じゃあ、約束のキスを由弦君からしてくれる?」

 美優先輩は顔だけでなく、全身を俺の方に向けてゆっくりと目を瞑る。そんな先輩の姿もとても可愛らしい。俺は先輩の頬に手を添え、そっとキスした。
 おままごと中、家に帰ってきたときと子作りをするときにキスをしたけど、それらのときよりも断然に気持ちいいな。気持ちを伝え合ったからだろうか。

「ラブラブ~!」

 そんな芽衣ちゃんの声が聞こえたので、俺は慌てて唇を離した。
 リビングの方を見ると、ソファーの背もたれから芽衣ちゃん、風花、花柳先輩が顔だけを出してこちらを見ていたのだ。芽衣ちゃんは可愛らしい笑みを浮かべているけど、風花と花柳先輩はニヤニヤしていた。

「みゆちゃんとゆづくん、とってもラブラブだね!」
「そうだね、メイメイ。こっちまでドキドキしちゃうね」
「最近は色々な場所でキスするからね、あの2人」

 確かに、ゴールデンウィークを明けた頃から、学校でキスすることも増えたな。それに、昨日もベッドを買う際、マットレスに横になったときにキスしたし。

「あううっ……」

 キスしたところを3人に見られ、今の3人のコメントに恥ずかしくなったのか、美優先輩は顔を真っ赤にして、俺の胸の中に顔を埋めた。そんな美優先輩の頭を優しく撫でる。

「キッチンでキスするの、ママとパパみたいだなぁ」
「へえ、メイメイのママとパパも、キッチンでキスするんだ」
「うん! あと、ベッドでもしてる! たまにけんかするけど、そんなときもキスしてすぐになかなおり!」 
「喧嘩してもすぐに仲直りするなら、御両親はラブラブな証拠ね。そのときもキスするんだから」
「えへへっ。いつか、わたしもそんなひとにあえるかな?」
「きっと、メイメイも会えるよ!」
「もう会っているかもしれないけどね。その人は男の子かもしれないし、女の子かもしれないよ」
「ええっ、そうなの~!」

 花柳先輩の言葉に、芽衣ちゃんの笑顔に赤みが。
 あと、今の芽衣ちゃんの話を聞くと、理恵さんは旦那さんとラブラブであると伝わってくる。喧嘩することもあるだろうけど、理恵さん夫婦のようにすぐに仲直りできるような関係になりたいな。

「ラブラブだって言ってくれて嬉しいよ、芽衣ちゃん。今、美優先輩と頑張ってお昼ご飯を作っているから、できるまで、お姉さん達と一緒にアニメを観ていてね」
「はーい!」

 そう言って、芽衣ちゃんは再びテレビの方に顔を向ける。

「……ドキッとした」

 美優先輩はそう呟くと、俺の胸から顔を離す。さっきよりも顔の赤みが引いており、微笑んでいた。

「由弦君とたくさんキスしているのにね。おままごとのときみたいに、初めから見られる中でするキスは大丈夫なのに。色々話して、キスしたから由弦君しか見えなくなっていたからかな」
「俺も美優先輩しか見えなくなっていました。だから、芽衣ちゃんに『ラブラブ』って言われて、ビックリして慌てて唇を離してしまったんです」
「ふふっ、そうだったんだね。……私達、お昼ご飯作りの途中だったんだよね」
「ええ。作りましょうか」

 芽衣ちゃんに頑張って作ると言ったからな。
 俺達はお昼ご飯作りを再開する。隣で料理をする可愛らしい美優先輩と、たまに背後から聞こえてくる笑い声のおかげで、野菜スープをとても楽しく作ることができた。

「よいしょっ」

 美優先輩はチキンライスを焼いた卵に包んでいく。得意なのか、落ち着いた手つきだ。面白いと思えるほどに、チキンライスが卵の中に包まれる。
 一度も破れることなく、黄色くてふんわりとしたオムライスが5人分完成した。

「よーし、オムライス完成! 野菜スープの方はどうかな?」
「はい、完成しました。あとはスープカップによそうだけです」
「分かった。じゃあ、先にオムライスを運ぶから、由弦君はスープをよそってくれるかな」
「分かりました」
「よろしくね。はーい、お昼ご飯ができたよー! 3人とも、洗面所で手を洗ってきてね!」
『はーい!』

 芽衣ちゃん達の元気な返事もあって、美優先輩がとてもお母さんっぽく思えた。そんな微笑ましい気分の中、俺は5つのスープカップに野菜スープをよそう。
 スープカップをお盆に乗せてリビングに行くと、美優先輩達は既に自分達の場所に座っていた。

「お待たせしました。コンソメ仕立ての野菜スープです」
「おいしそう!」

 芽衣ちゃんがそう言ってくれて良かった。味見もちゃんとしたし、きっと芽衣ちゃんにも美味しいと言ってもらえると思う。そんなことを思いながら、それぞれの人の前にスープカップを置いた。
 お盆をリビングに置いて、俺も自分の席に座る。ちなみに、俺から時計回りに風花、芽衣ちゃん、花柳先輩、美優先輩という順番だ。

「由弦君、オムライスに最後の仕上げをするね」
「はい」

 美優先輩はケチャップのボトルを持って俺の隣に来る。そして、俺のオムライスにケチャップで『ゆづるくん♡』と可愛らしい文字で描いた。その行為にキュンときたけど、描くのがスムーズだったので凄いという思いも強い。

「じょうずだね! みゆちゃん!」
「俺も上手だと思ったよ」
「これで、きっとより美味しくなったと思うよ。愛情をこめて描きました」
「ありがとうございます」

 俺は美優先輩の頭を撫でる。そして、先輩の愛情がこもったオムライスをスマートフォンで撮影した。
 このお礼に美優先輩のオムライスに、ケチャップで大きく『♡』を描き、その中に『みゆせんぱい』と描いた。

「おおっ、ゆづくんもじょうず!」
「ありがとう! 由弦君!」

 とても嬉しそうにお礼を言うと、美優先輩はスマホでオムライスを撮った。

「微笑ましい光景ですね、瑠衣先輩」
「そうね。バカップルに思えるけど。芽衣ちゃん、2人みたいなカップルをバカップルって言うんだよ」
「バカップルー!」
「もう、瑠衣ちゃんったら。何てことを芽衣ちゃんに教えてるの。芽衣ちゃん、今言われたことは忘れていいからね」
「うん、わすれるー!」

 芽衣ちゃん、とても素直でよろしい。芽衣と瑠衣……1文字違いでこんなにも違うとは。どんな風に育っても、どうかその素直な部分はなくならないでほしい。

「じゃあ、そろそろ食べよっか。それでは、みなさん両手を合わせて。……いただきます!」
『いただきます!』

 食事の挨拶をしっかりして、俺達は5人でお昼ご飯を食べ始める。
 まずは美優先輩の作ってくれた愛情たっぷりのオムライスを一口。

「……美味しいですね。チキンライスのケチャップでの味付けもちょうどいいですし、玉子もふんわりとしていて」
「良かった。由弦君の作ってくれた野菜スープも美味しいよ。さすがは由弦君。3人はオムライスと野菜スープはどうかな?」
「どっちもおいしいよ!」

 とても可愛らしい笑顔を見せながら、芽衣ちゃんはそう言ってくれる。そのことに嬉しさもあるけど、安心感もある。

「さすがは美優先輩と由弦ですね! どっちも本当に美味しいですっ!」
「美味しいわ。オムライスはもちろんのこと、野菜スープも美味しい。これで料理部も安泰ね。心置きなく引退できるわ。あと1年半くらい先だけど」
「まだ2年の5月だよ。でも、由弦君がいれば安泰なのは納得だね」
「今の時期に先輩方にそんな言葉を言わせるなんて凄いね、由弦は。あたしも、水泳部の先輩にそう言われる日が来るのかなぁ」

 しみじみとした様子で野菜スープをすする風花。

「きっと来るさ。水泳部を見学したときや、ゴールデンウィークで旅行したときに風花は楽しそうに泳いでいたから。それに、俺に分かりやすく指導してくれたし。水泳の授業に不安は残っているけど、風花がいるから安心感もあるんだ。それを部活の先輩方にも分かってもらえれば安泰だって言われるんじゃないかな」
「由弦……」

 まだ1年の5月だ。俺が異例なだけで、きっと風花も言われるときが来るだろう。一度、部活中に倒れたけど、風花がいつも水泳を楽しんでいるのは伝わってくるし。
 風花は「ふふっ」と笑って、

「ありがとう。もし泳げなくなっていたら、また教えてあげるからね」
「……ああ。そうなったら頼むよ」
「任せなさいっ!」

 風花はオムライスをパクパクと食べ始める。元気になって良かった。その姿を部活中に見せていけば、きっと頼りにされるんじゃないだろうか。
 それからも5人でお喋りをしながら、楽しい昼食の時間を過ごした。もちろん、みんな完食。ごちそうさまでした。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!

みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!  杉藤千夏はツンデレ少女である。  そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。  千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。  徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い! ※他サイトにも投稿しています。 ※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。

元おっさんの幼馴染育成計画

みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。 だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。 ※この作品は小説家になろうにも掲載しています。 ※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編7が完結しました!(2026.1.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

僕の姉的存在の幼馴染が、あきらかに僕に好意を持っている件〜

柿 心刃
恋愛
僕の幼馴染で姉的な存在である西田香奈は、眉目秀麗・品行方正・成績優秀と三拍子揃った女の子だ。彼女は、この辺りじゃ有名な女子校に通っている。僕とは何の接点もないように思える香奈姉ちゃんが、ある日、急に僕に急接近してきた。 僕の名は、周防楓。 女子校とは反対側にある男子校に通う、ごく普通の男子だ。

恋人、はじめました。

桜庭かなめ
恋愛
 紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。  明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。  ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。 「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」 「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」  明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。  一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!  ※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)  ※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想などお待ちしています。

高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。

桜庭かなめ
恋愛
 高校1年生の低田悠真のクラスには『高嶺の花』と呼ばれるほどの人気がある高嶺結衣という女子生徒がいる。容姿端麗、頭脳明晰、品行方正な高嶺さんは男女問わずに告白されているが全て振っていた。彼女には好きな人がいるらしい。  ゴールデンウィーク明け。放課後にハンカチを落としたことに気付いた悠真は教室に戻ると、自分のハンカチの匂いを嗅いで悶える高嶺さんを見つける。その場で、悠真は高嶺さんに好きだと告白されるが、付き合いたいと思うほど好きではないという理由で振る。  しかし、高嶺さんも諦めない。悠真に恋人も好きな人もいないと知り、 「絶対、私に惚れさせてみせるからね!」  と高らかに宣言したのだ。この告白をきっかけに、悠真は高嶺さんと友達になり、高校生活が変化し始めていく。  大好きなおかずを作ってきてくれたり、バイト先に来てくれたり、放課後デートをしたり、朝起きたら笑顔で見つめられていたり。高嶺の花の高嶺さんとの甘くてドキドキな青春学園ラブコメディ!  ※2学期編4が完結しました!(2025.8.4)  ※お気に入り登録や感想、いいねなどお待ちしております。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。

東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」 ──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。 購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。 それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、 いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!? 否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。 気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。 ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ! 最後は笑って、ちょっと泣ける。 #誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。

処理中です...