59 / 118
本編
第58話『恋人バス-前編-』
しおりを挟む
まずは沙奈会長が先に髪と体を洗うことになったので、僕はシャワーを軽く浴びて湯船に浸かることに。
「ごめんね、さっさと洗っちゃうから」
「気にしないでください。ゆっくりと洗って大丈夫ですからね。僕、湯船に浸かるのは結構好きですし」
「うん、分かったよ。……見たくなったらいつでも見ていいからね、私の体。もう恋人同士だし。玲人君だったら、付き合っているかどうかなんて関係ないけどね」
「……気分次第で見たいと思います」
今、沙奈会長は僕に背を向けている状態だ。ただ、彼女の髪は長いため、背中はあまり見えていない。これは精神的にいいな。
そんなことを考えていると、沙奈会長は髪を洗い始めた。
今の沙奈会長を見ていると、髪を長く伸ばしていた時期の姉さんを思い出すな。泡で髪がまとまるから、色々な髪型を作って遊んでいたっけ。
「気分次第って言っておきながら、しっかりと見ているじゃない。玲人君も男の子だね」
一瞬、どうしてそんなことが分かるのかと思ったけど、鏡で僕のことを見ていたのか。鏡に映る沙奈会長の笑みが可愛らしい。
「昔は姉さんと入ることが多かったので、そのことを思い出していたんです」
「なるほどね。お姉様、玲人君のことが大好きみたいだもんね。昔からお姉様はああいう感じだったの?」
「ええ。昔はもっとベッタリしていました。一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり。姉さんとは4歳離れているなので、姉さんの友達とも同じようなことはしていましたね」
「……へえ、予想以上に玲人君は女の子慣れしているのね」
鏡越しで見てくる沙奈会長の鋭い目つきが恐ろしい。
「姉さんの友達と一緒に入ったのは7、8年くらい前が最後ですし。お互いに小学生くらいのときでしたから」
「小学生のときなら問題ないか。でも、羨ましいな。私も小さい頃の玲人君と一緒にお風呂に入りたかったよ! アルバムの玲人君も可愛かったし……」
小さい頃に沙奈会長と出会っていたら、琴葉と3人で一緒にお風呂に入っていたんだろうな。それで、僕の髪や体を2人が洗ってくれたのかな。そのときは、どっちが洗うか言い争っていそうな気がする。
「玲人君、楽しそうに笑っているけれどどうしたの?」
「色々なことを思い出しまして。子供のときは女の子とかあまり意識せずに遊んだなと。大きくなるとできることは多くなりますけど、することは減っていくんだなって」
僕は1年ほど禁固刑を受けていたから、そのときはできることが制限されていたけど。
「確かに、子供の頃は意識せずにしていたことも、今はしなくなることってあるよね。今だって、玲人君のこと……意識してるよ」
沙奈会長は洗った髪をヘアクリップでまとめながら笑っている。本当に……可愛い人だ、彼女は。
「ねえ、玲人君。背中を流してくれない?」
「分かりました。沙奈会長が流してほしいと言うならいいですけど……」
「うん、お願い」
まさか、沙奈会長の体を洗う展開になるとは。もしかして、さっきの話を聞いて体を洗ってほしくなったのかな。
湯船から出て僕は沙奈会長の背後に立つ。さっきは髪を下ろしていたのでよく見えなかったけれど、髪をまとめると、
「綺麗な背中だ……」
「……えっ? 玲人君って背中フェチなの?」
「そういうわけじゃないですけど。あっ、声に出ちゃっていましたか?」
「うん。はっきりと言ってたよ」
不意に背中のことを言われて恥ずかしかったのか、それとも嬉しかったのか……沙奈会長は頬を赤くしてはにかんでいた。
「あと、髪をまとめると印象が違いますね。とても可愛いと思います」
「そうかな?」
「ええ。そういえば、会長って小さい頃からロングヘアだったんですか?」
「そうだよ。でも、ポニーテールにしてみたり、おさげにしてみたり。サイドにまとめたこともあるかな。でも、髪を縛られる感覚がどうも気になってね。ただ、何も付けてないのも面白くないと思って、カチューシャを付けているの」
「色々と考えた末での、あの髪型だったんですね」
ポニーテールやおさげなど髪をまとめても似合いそうだ。ただ、ショートヘアはあまり似合わないかもしれない。
「じゃあ、背中を流しますね。たまに肩とか触っちゃうかもしれません」
「気にしないで。むしろ、どんどん触っていいくらいだから」
僕はボディータオルを使って沙奈会長の背中を洗い始める。女性の肌なので、できるだけ優しく丁寧に。
途中、会長の肩や腕のあたりに触ってしまうけど、結構スベスベしているな。
「こんな感じで大丈夫ですか?」
「うん、凄く気持ちいいよ。あと、私の裸を見た男の人はこれで2人目だよ」
「へ、へえ……」
ちょっと胸が締め付けられる。沙奈会長の裸を見た男の人って誰なんだ?
「ち、ちなみにその男の人って……?」
「お父さんだよ。幼稚園くらいまではたまに入っていたんだ」
「……なるほど」
哲也さんが男の人なのは間違っていないけど、紛らわしい言い方をしないでほしい。ただ、僕が他の女性の話をしているとき、沙奈会長が似たような思いを抱いていたのかもしれないってことは分かった。
「玲人君が2人目だって言ったのに、何を考えていたのかな? 可愛いな、玲人君は。ちなみに、玲人君はお姉様や恩田さんにも洗ってあげていたの?」
「ええ。ただ、小さい頃にですよ」
「そっか。小さい頃でも羨ましい。でも、これからは他の人が羨ましいって思えるほどに玲人君と一緒に過ごしたいって思ってる」
「……そうですか」
背中を洗い終わったので沙奈会長にボディータオルを渡す。
どうしようかな。一度、湯船に戻ろうか。でも、すぐに僕の髪や体を洗ってもらうことになるし。ううん。
「すぐに洗い終わるから、入らずに待てばいいんじゃないかな、玲人君」
「そうですね。入浴は好きですけど、入りすぎるとのぼせちゃいますからね」
迷っているように見えたのかな。
沙奈会長の言葉通り、湯船には入ることはせず、浴槽に寄り掛かる状態で座る。会長が体を洗っている様子を見たら、変な欲と罪悪感を抱いてしまうことになりそうなので、ゆっくりと目を瞑ることにした。
「あらあら、目を瞑っちゃって。可愛いね」
「今は目を瞑りたい気分なんです」
「そうなの? 温かいし眠っちゃわないようにね」
「分かりました」
昨日だったら色々とあって疲れていたので眠ってしまいそうだけれど、今日は全然疲れていないのでそんな心配は無用だろう。
「ふふん……」
沙奈会長、鼻歌を歌いながら体を洗っているのかな。知らない曲だけれど、こういう雰囲気のメロディー……僕好みだ。段々気持ち良くなってきて……ふわふわしてきた──。
「……くん。れいとくん」
「……えっ?」
「玲人君! 起きてよ!」
目を開けると、すぐ目の前に真剣な表情をした沙奈会長の姿が。気付けば、僕は床の上に横になっていた。
「良かったよ、玲人君。体を洗い終わって玲人君の方を見たら、玲人君の意識がなかったからさ。何度も声をかけたんだよ」
「ごめんなさい。湯船に浸かって体が温まっていましたし、沙奈会長の鼻歌が凄く心地よかったので寝ちゃったんですね。今も気持ちのいい目覚めでした」
「それなら良かったよ。これで起きなかったら、シャワー全開でお水をかけようかなって思っていたんだよ」
それは何とも強引な方法だ。良かった、かけられなくて。危うく風邪を引くところだった。そんなにも深く眠っていたんだな、僕。
「私が髪を洗っているときは肩まで湯船に浸かっていたし、お風呂の中の空気も温まってきたからのぼせちゃったのかと思って」
「いえいえ、むしろ気持ち良かったですから。でも、心配かけちゃいましたね。ごめんなさい」
「……いいんだよ。目を覚ましてくれて良かった」
すると、沙奈会長はほっと胸を撫で下ろす。そして、目に涙を浮かべながら笑顔になり、僕のことを抱きしめてきた。とても柔らかく感じる。ボディーソープの甘い匂いが僕を包み込む。
「体調は全然問題ありませんから」
「うん、分かった。じゃあ、部屋で話したように髪と体を洗ってあげるね」
「はい、お願いします」
僕の勝手なイメージだけど、沙奈会長は髪や体を洗うのが上手そうだから、気持ち良くなってまた眠ってしまわないように気を付けないと。そんなことを考えながら、僕はさっきまで彼女が座っていた椅子に座るのであった。
「ごめんね、さっさと洗っちゃうから」
「気にしないでください。ゆっくりと洗って大丈夫ですからね。僕、湯船に浸かるのは結構好きですし」
「うん、分かったよ。……見たくなったらいつでも見ていいからね、私の体。もう恋人同士だし。玲人君だったら、付き合っているかどうかなんて関係ないけどね」
「……気分次第で見たいと思います」
今、沙奈会長は僕に背を向けている状態だ。ただ、彼女の髪は長いため、背中はあまり見えていない。これは精神的にいいな。
そんなことを考えていると、沙奈会長は髪を洗い始めた。
今の沙奈会長を見ていると、髪を長く伸ばしていた時期の姉さんを思い出すな。泡で髪がまとまるから、色々な髪型を作って遊んでいたっけ。
「気分次第って言っておきながら、しっかりと見ているじゃない。玲人君も男の子だね」
一瞬、どうしてそんなことが分かるのかと思ったけど、鏡で僕のことを見ていたのか。鏡に映る沙奈会長の笑みが可愛らしい。
「昔は姉さんと入ることが多かったので、そのことを思い出していたんです」
「なるほどね。お姉様、玲人君のことが大好きみたいだもんね。昔からお姉様はああいう感じだったの?」
「ええ。昔はもっとベッタリしていました。一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり。姉さんとは4歳離れているなので、姉さんの友達とも同じようなことはしていましたね」
「……へえ、予想以上に玲人君は女の子慣れしているのね」
鏡越しで見てくる沙奈会長の鋭い目つきが恐ろしい。
「姉さんの友達と一緒に入ったのは7、8年くらい前が最後ですし。お互いに小学生くらいのときでしたから」
「小学生のときなら問題ないか。でも、羨ましいな。私も小さい頃の玲人君と一緒にお風呂に入りたかったよ! アルバムの玲人君も可愛かったし……」
小さい頃に沙奈会長と出会っていたら、琴葉と3人で一緒にお風呂に入っていたんだろうな。それで、僕の髪や体を2人が洗ってくれたのかな。そのときは、どっちが洗うか言い争っていそうな気がする。
「玲人君、楽しそうに笑っているけれどどうしたの?」
「色々なことを思い出しまして。子供のときは女の子とかあまり意識せずに遊んだなと。大きくなるとできることは多くなりますけど、することは減っていくんだなって」
僕は1年ほど禁固刑を受けていたから、そのときはできることが制限されていたけど。
「確かに、子供の頃は意識せずにしていたことも、今はしなくなることってあるよね。今だって、玲人君のこと……意識してるよ」
沙奈会長は洗った髪をヘアクリップでまとめながら笑っている。本当に……可愛い人だ、彼女は。
「ねえ、玲人君。背中を流してくれない?」
「分かりました。沙奈会長が流してほしいと言うならいいですけど……」
「うん、お願い」
まさか、沙奈会長の体を洗う展開になるとは。もしかして、さっきの話を聞いて体を洗ってほしくなったのかな。
湯船から出て僕は沙奈会長の背後に立つ。さっきは髪を下ろしていたのでよく見えなかったけれど、髪をまとめると、
「綺麗な背中だ……」
「……えっ? 玲人君って背中フェチなの?」
「そういうわけじゃないですけど。あっ、声に出ちゃっていましたか?」
「うん。はっきりと言ってたよ」
不意に背中のことを言われて恥ずかしかったのか、それとも嬉しかったのか……沙奈会長は頬を赤くしてはにかんでいた。
「あと、髪をまとめると印象が違いますね。とても可愛いと思います」
「そうかな?」
「ええ。そういえば、会長って小さい頃からロングヘアだったんですか?」
「そうだよ。でも、ポニーテールにしてみたり、おさげにしてみたり。サイドにまとめたこともあるかな。でも、髪を縛られる感覚がどうも気になってね。ただ、何も付けてないのも面白くないと思って、カチューシャを付けているの」
「色々と考えた末での、あの髪型だったんですね」
ポニーテールやおさげなど髪をまとめても似合いそうだ。ただ、ショートヘアはあまり似合わないかもしれない。
「じゃあ、背中を流しますね。たまに肩とか触っちゃうかもしれません」
「気にしないで。むしろ、どんどん触っていいくらいだから」
僕はボディータオルを使って沙奈会長の背中を洗い始める。女性の肌なので、できるだけ優しく丁寧に。
途中、会長の肩や腕のあたりに触ってしまうけど、結構スベスベしているな。
「こんな感じで大丈夫ですか?」
「うん、凄く気持ちいいよ。あと、私の裸を見た男の人はこれで2人目だよ」
「へ、へえ……」
ちょっと胸が締め付けられる。沙奈会長の裸を見た男の人って誰なんだ?
「ち、ちなみにその男の人って……?」
「お父さんだよ。幼稚園くらいまではたまに入っていたんだ」
「……なるほど」
哲也さんが男の人なのは間違っていないけど、紛らわしい言い方をしないでほしい。ただ、僕が他の女性の話をしているとき、沙奈会長が似たような思いを抱いていたのかもしれないってことは分かった。
「玲人君が2人目だって言ったのに、何を考えていたのかな? 可愛いな、玲人君は。ちなみに、玲人君はお姉様や恩田さんにも洗ってあげていたの?」
「ええ。ただ、小さい頃にですよ」
「そっか。小さい頃でも羨ましい。でも、これからは他の人が羨ましいって思えるほどに玲人君と一緒に過ごしたいって思ってる」
「……そうですか」
背中を洗い終わったので沙奈会長にボディータオルを渡す。
どうしようかな。一度、湯船に戻ろうか。でも、すぐに僕の髪や体を洗ってもらうことになるし。ううん。
「すぐに洗い終わるから、入らずに待てばいいんじゃないかな、玲人君」
「そうですね。入浴は好きですけど、入りすぎるとのぼせちゃいますからね」
迷っているように見えたのかな。
沙奈会長の言葉通り、湯船には入ることはせず、浴槽に寄り掛かる状態で座る。会長が体を洗っている様子を見たら、変な欲と罪悪感を抱いてしまうことになりそうなので、ゆっくりと目を瞑ることにした。
「あらあら、目を瞑っちゃって。可愛いね」
「今は目を瞑りたい気分なんです」
「そうなの? 温かいし眠っちゃわないようにね」
「分かりました」
昨日だったら色々とあって疲れていたので眠ってしまいそうだけれど、今日は全然疲れていないのでそんな心配は無用だろう。
「ふふん……」
沙奈会長、鼻歌を歌いながら体を洗っているのかな。知らない曲だけれど、こういう雰囲気のメロディー……僕好みだ。段々気持ち良くなってきて……ふわふわしてきた──。
「……くん。れいとくん」
「……えっ?」
「玲人君! 起きてよ!」
目を開けると、すぐ目の前に真剣な表情をした沙奈会長の姿が。気付けば、僕は床の上に横になっていた。
「良かったよ、玲人君。体を洗い終わって玲人君の方を見たら、玲人君の意識がなかったからさ。何度も声をかけたんだよ」
「ごめんなさい。湯船に浸かって体が温まっていましたし、沙奈会長の鼻歌が凄く心地よかったので寝ちゃったんですね。今も気持ちのいい目覚めでした」
「それなら良かったよ。これで起きなかったら、シャワー全開でお水をかけようかなって思っていたんだよ」
それは何とも強引な方法だ。良かった、かけられなくて。危うく風邪を引くところだった。そんなにも深く眠っていたんだな、僕。
「私が髪を洗っているときは肩まで湯船に浸かっていたし、お風呂の中の空気も温まってきたからのぼせちゃったのかと思って」
「いえいえ、むしろ気持ち良かったですから。でも、心配かけちゃいましたね。ごめんなさい」
「……いいんだよ。目を覚ましてくれて良かった」
すると、沙奈会長はほっと胸を撫で下ろす。そして、目に涙を浮かべながら笑顔になり、僕のことを抱きしめてきた。とても柔らかく感じる。ボディーソープの甘い匂いが僕を包み込む。
「体調は全然問題ありませんから」
「うん、分かった。じゃあ、部屋で話したように髪と体を洗ってあげるね」
「はい、お願いします」
僕の勝手なイメージだけど、沙奈会長は髪や体を洗うのが上手そうだから、気持ち良くなってまた眠ってしまわないように気を付けないと。そんなことを考えながら、僕はさっきまで彼女が座っていた椅子に座るのであった。
0
あなたにおすすめの小説
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる