71 / 118
特別編
第7話『導くもの』
しおりを挟む
5月4日、金曜日。
今日から2泊3日の旅行が始まる。月野市の天気は快晴。
旅先である山梨県河乃湖町も今日も快晴。旅行が終わるまで雲が広がる時間帯があるものの、大きく崩れることはないという。まさに旅行日和だ。ただ、朝晩を中心に河乃湖町は冷え込むとのこと。
「玲人君、琴葉ちゃん。また後でね」
「はい、沙奈会長」
「また後で会いましょう!」
僕の様子を確認するために、朝早くから沙奈会長は僕の家に来たけど、真奈ちゃんがいるからかここから旅行へ出発することはなく一旦、家に帰っていった。これから旅行に行くというのに早い時間から活発的に行動する人だ。
「いやぁ、いい天気だね! レイ君!」
「そうだな、琴葉。晴れていると気分が良くなっていくよ」
午前10時過ぎ。
今は姉さんがレンタカーで家に戻るのを待っているところだ。戻ってきたらさっそく出発し、途中、沙奈会長と真奈ちゃんの家と副会長さんの家に行って合流することに。
河乃湖は月野市よりも涼しいという予報もあってか、今日の琴葉はロングスカートに長袖のTシャツを着ている。年齢的にも女子高生なので大人らしさが垣間見えるけど、昔の雰囲気もいい意味で残っている。
「しかし、まさかレイ君のベッドで寝ちゃうなんてね。驚いちゃったよ」
「……僕も驚いたよ」
沙奈会長がベッドの横にいたことも含めて。あれは下手なホラー映画よりもよっぽど怖かったよ。
「約束は破っちゃったけど、何だか懐かしくて良かった」
「昔、泊まりに来たときはいつも僕の隣で眠っていたもんね」
「だって、好きな人の隣で寝たいじゃない? 麻実ちゃんと3人で寝るときも、レイ君を真ん中にしたよね」
「そうだったな」
姉さんと琴葉に両側からしっかりと腕を絡ませられたから、危うく漏れそうになったこともあったっけ。
「寝ぼけてレイ君の部屋に行っちゃうほど、匂いって変わらないものなんだね」
「……そうかもね」
小さい頃からいつも一緒にいたこともあって、今でも僕の匂いを鮮明に覚えているのかもしれない。
ただ、匂いというのは不思議なもので、意識不明の琴葉の病室へ1人でお見舞いに行ったとき髪を撫でたり、軽く抱いたりして彼女の匂いを感じるときもあった。悲しい気持ちも出てくるんだけど、どこか懐かしくて安心したのも事実。
「ねえ、レイ君。あたし、疑問に思っていることがあるんだけどさ」
「うん、何だろう?」
「……この旅行、レイ君やあたしの修学旅行も兼ねているじゃない」
「そうだね」
あとは生徒会の親睦を深める旅行と、沙奈会長と僕の婚前旅行も兼ねているけど。
「……あたし達は何を学べばいいんだろうね?」
「根本的なことを問いかけてきたね」
修学旅行は校外学習の一つでもあるからなぁ。
そういえば、小学校の修学旅行は日光だったけど、僕は何を学んだのだろうか。世界遺産の日光東照宮にも行ったし、華厳の滝や戦場ヶ原にも行ったので歴史や自然を学んだか。あとは湯葉を食べたり。狸寝入りして教師の見回りをくぐり抜け、夜中ずっとトランプで遊んだり。
「レイ君、どうしたの? 考え込んじゃって」
「いや、小学校の修学旅行を思い出していたんだけど、学んだというよりはクラスメイトと一緒に旅行を楽しんだなって」
「確かに、思い出すと学んだというよりも楽しかった印象が強いな」
「うん。だから、楽しむことを前提に、ここにはこういう料理やお菓子があるんだなぁとか、こういう景色を見れるんだなぁとか。それを思い出っていう形で心に刻んでおけばいいんじゃないかなって思っているよ」
今日から3日間のことを形に残したいので、デジカメやスマホでたくさん写真を撮るつもりだ。
「……なるほどね。まずは楽しむことを第一にしようっと」
「それでいいと思うよ」
せっかくの旅行なのだから、旅先のものを色々と楽しみたいな。
外を見てみると、白いワンボックスカーがやってきて、家の前に停車した。まさか、あの車が姉さんの借りてきた車なのかな?
「うわっ、大きな車が駐まっているね。あれで行くのかな?」
「……どうやらそうみたいだ。今、姉さんがあの車から降りてきたし」
乗るだけの人間としては大きな車は嬉しいけど、姉さんはあの大きさの車を安全に運転することができるのだろうか。
「玲人、琴葉ちゃん。そろそろ行こうか。忘れ物はない?」
「僕は大丈夫だよ」
「あたしも大丈夫。あのさ、麻実ちゃん。あの白いワンボックスカーで行くの?」
「うん。6人が乗れる車を予約したんだけど、今はゴールデンウィークだし、直前に予約したこともあってか、ああいうタイプの車しか残っていなかったんだって」
「なるほどね」
「広いのはいいとして……今さらだけど、ちゃんと運転できるの? 姉さん」
「失礼だなぁ、大丈夫だって。レンタカー店からここに戻ってくるまで運転したけど、さっそく楽しいなって思ったし」
「……それなら一安心かな」
この旅行では運転が大好きな姉さんを信じるしかないか。
僕の部屋を後にして玄関に向かうとそこには父さんと母さんが。
「みんな、気を付けて行ってきてね。特に麻実はみんなを連れて運転するから、適度に休むようにしなさい。玲人や琴葉ちゃんも気にかけてあげてね。琴葉ちゃんも体調には気を付けて」
「母さんの言う通りだな。体調や事故には気を付けて楽しんでこい。あと、お土産をよろしくな。母さんも父さんも温泉饅頭が大好きだからさ」
「ああ、分かったよ、父さん」
そういえば、昔は旅行に行ったら、お土産ではなく家族と琴葉で食べるための饅頭を大量に買っていたっけ。温泉饅頭って大抵のホテルや旅館にあって、安定して美味しいんだよな。
「みんな、忘れものはないわね?」
「さっき姉さんにも言われて僕も琴葉も大丈夫だよ。……行ってきます」
「行ってきます。運転頑張るよ」
「行ってきまーす」
「ああ、いってらっしゃい。何かあったらすぐに父さんや母さんに電話するんだよ」
「分かったよ、父さん。夕方くらいにホテルに着いたら連絡するよ」
僕は3人の荷物を車の後ろにあるトランクに入れる。しかし、家の車に比べてもかなり大きいな。普通免許で運転できる最大規模だと思われる。車の中も席が4列もあるし。
姉さんはもちろん運転席に座り、僕は助手席、琴葉は2列目の席に座る。
「それじゃ、これから2泊3日の旅行がはっじまるよー!」
「いえーい! みんなで旅行だぁ!」
姉さんも琴葉も旅行が始まったからテンションが高いな。このまま運転が始まったら事故らないかどうか心配だ。
「ほら、レイ君も! 旅行だぁ!」
「わ、わーい」
そう言って、とりあえず拍手をする。
「まずは沙奈ちゃんと真奈ちゃんの家に向かいます。出発進行!」
「旅行スタート!」
如月家に向かって姉さんの運転する車が動き始め、2泊3日の旅行がスタートしたのであった。
今日から2泊3日の旅行が始まる。月野市の天気は快晴。
旅先である山梨県河乃湖町も今日も快晴。旅行が終わるまで雲が広がる時間帯があるものの、大きく崩れることはないという。まさに旅行日和だ。ただ、朝晩を中心に河乃湖町は冷え込むとのこと。
「玲人君、琴葉ちゃん。また後でね」
「はい、沙奈会長」
「また後で会いましょう!」
僕の様子を確認するために、朝早くから沙奈会長は僕の家に来たけど、真奈ちゃんがいるからかここから旅行へ出発することはなく一旦、家に帰っていった。これから旅行に行くというのに早い時間から活発的に行動する人だ。
「いやぁ、いい天気だね! レイ君!」
「そうだな、琴葉。晴れていると気分が良くなっていくよ」
午前10時過ぎ。
今は姉さんがレンタカーで家に戻るのを待っているところだ。戻ってきたらさっそく出発し、途中、沙奈会長と真奈ちゃんの家と副会長さんの家に行って合流することに。
河乃湖は月野市よりも涼しいという予報もあってか、今日の琴葉はロングスカートに長袖のTシャツを着ている。年齢的にも女子高生なので大人らしさが垣間見えるけど、昔の雰囲気もいい意味で残っている。
「しかし、まさかレイ君のベッドで寝ちゃうなんてね。驚いちゃったよ」
「……僕も驚いたよ」
沙奈会長がベッドの横にいたことも含めて。あれは下手なホラー映画よりもよっぽど怖かったよ。
「約束は破っちゃったけど、何だか懐かしくて良かった」
「昔、泊まりに来たときはいつも僕の隣で眠っていたもんね」
「だって、好きな人の隣で寝たいじゃない? 麻実ちゃんと3人で寝るときも、レイ君を真ん中にしたよね」
「そうだったな」
姉さんと琴葉に両側からしっかりと腕を絡ませられたから、危うく漏れそうになったこともあったっけ。
「寝ぼけてレイ君の部屋に行っちゃうほど、匂いって変わらないものなんだね」
「……そうかもね」
小さい頃からいつも一緒にいたこともあって、今でも僕の匂いを鮮明に覚えているのかもしれない。
ただ、匂いというのは不思議なもので、意識不明の琴葉の病室へ1人でお見舞いに行ったとき髪を撫でたり、軽く抱いたりして彼女の匂いを感じるときもあった。悲しい気持ちも出てくるんだけど、どこか懐かしくて安心したのも事実。
「ねえ、レイ君。あたし、疑問に思っていることがあるんだけどさ」
「うん、何だろう?」
「……この旅行、レイ君やあたしの修学旅行も兼ねているじゃない」
「そうだね」
あとは生徒会の親睦を深める旅行と、沙奈会長と僕の婚前旅行も兼ねているけど。
「……あたし達は何を学べばいいんだろうね?」
「根本的なことを問いかけてきたね」
修学旅行は校外学習の一つでもあるからなぁ。
そういえば、小学校の修学旅行は日光だったけど、僕は何を学んだのだろうか。世界遺産の日光東照宮にも行ったし、華厳の滝や戦場ヶ原にも行ったので歴史や自然を学んだか。あとは湯葉を食べたり。狸寝入りして教師の見回りをくぐり抜け、夜中ずっとトランプで遊んだり。
「レイ君、どうしたの? 考え込んじゃって」
「いや、小学校の修学旅行を思い出していたんだけど、学んだというよりはクラスメイトと一緒に旅行を楽しんだなって」
「確かに、思い出すと学んだというよりも楽しかった印象が強いな」
「うん。だから、楽しむことを前提に、ここにはこういう料理やお菓子があるんだなぁとか、こういう景色を見れるんだなぁとか。それを思い出っていう形で心に刻んでおけばいいんじゃないかなって思っているよ」
今日から3日間のことを形に残したいので、デジカメやスマホでたくさん写真を撮るつもりだ。
「……なるほどね。まずは楽しむことを第一にしようっと」
「それでいいと思うよ」
せっかくの旅行なのだから、旅先のものを色々と楽しみたいな。
外を見てみると、白いワンボックスカーがやってきて、家の前に停車した。まさか、あの車が姉さんの借りてきた車なのかな?
「うわっ、大きな車が駐まっているね。あれで行くのかな?」
「……どうやらそうみたいだ。今、姉さんがあの車から降りてきたし」
乗るだけの人間としては大きな車は嬉しいけど、姉さんはあの大きさの車を安全に運転することができるのだろうか。
「玲人、琴葉ちゃん。そろそろ行こうか。忘れ物はない?」
「僕は大丈夫だよ」
「あたしも大丈夫。あのさ、麻実ちゃん。あの白いワンボックスカーで行くの?」
「うん。6人が乗れる車を予約したんだけど、今はゴールデンウィークだし、直前に予約したこともあってか、ああいうタイプの車しか残っていなかったんだって」
「なるほどね」
「広いのはいいとして……今さらだけど、ちゃんと運転できるの? 姉さん」
「失礼だなぁ、大丈夫だって。レンタカー店からここに戻ってくるまで運転したけど、さっそく楽しいなって思ったし」
「……それなら一安心かな」
この旅行では運転が大好きな姉さんを信じるしかないか。
僕の部屋を後にして玄関に向かうとそこには父さんと母さんが。
「みんな、気を付けて行ってきてね。特に麻実はみんなを連れて運転するから、適度に休むようにしなさい。玲人や琴葉ちゃんも気にかけてあげてね。琴葉ちゃんも体調には気を付けて」
「母さんの言う通りだな。体調や事故には気を付けて楽しんでこい。あと、お土産をよろしくな。母さんも父さんも温泉饅頭が大好きだからさ」
「ああ、分かったよ、父さん」
そういえば、昔は旅行に行ったら、お土産ではなく家族と琴葉で食べるための饅頭を大量に買っていたっけ。温泉饅頭って大抵のホテルや旅館にあって、安定して美味しいんだよな。
「みんな、忘れものはないわね?」
「さっき姉さんにも言われて僕も琴葉も大丈夫だよ。……行ってきます」
「行ってきます。運転頑張るよ」
「行ってきまーす」
「ああ、いってらっしゃい。何かあったらすぐに父さんや母さんに電話するんだよ」
「分かったよ、父さん。夕方くらいにホテルに着いたら連絡するよ」
僕は3人の荷物を車の後ろにあるトランクに入れる。しかし、家の車に比べてもかなり大きいな。普通免許で運転できる最大規模だと思われる。車の中も席が4列もあるし。
姉さんはもちろん運転席に座り、僕は助手席、琴葉は2列目の席に座る。
「それじゃ、これから2泊3日の旅行がはっじまるよー!」
「いえーい! みんなで旅行だぁ!」
姉さんも琴葉も旅行が始まったからテンションが高いな。このまま運転が始まったら事故らないかどうか心配だ。
「ほら、レイ君も! 旅行だぁ!」
「わ、わーい」
そう言って、とりあえず拍手をする。
「まずは沙奈ちゃんと真奈ちゃんの家に向かいます。出発進行!」
「旅行スタート!」
如月家に向かって姉さんの運転する車が動き始め、2泊3日の旅行がスタートしたのであった。
1
あなたにおすすめの小説
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる