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番外編2
『質問箱2』
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番外編2
6月18日、月曜日。
先週の月曜日に質問箱に入った用紙に回答を書き、それを生徒会室近くの掲示板に入ったところ、それがとても好評だった。
それもあってか、掲示板近くに設置している質問箱に多くの質問用紙が入っていた。今日の仕事もさほど多くないので、投函された質問に再び答えることに。
「まさか、質問の回答がこんなにも反響があったなんて」
「私のクラスでも人気だよ。沙奈ちゃんが会長になってから面白い回答が多くなったけれど、今回は今までの中で一番面白い回答集だったって。逢坂君効果かもしれないね」
「そ、そうですかね」
実際に僕もクラスメイトから、会長と上手く付き合えるように頑張れと応援されたり、生徒会の仕事の間にイチャイチャしているのか問われたりすることもある。お堅いイメージを持たれるよりはいいのかな。
さあ、今回も質問に答えていこう。
『質問:質問箱に入れられる質問は真面目なものばかりだと思っていました。でも、面白い質問にも答えているんですね。それでは質問です。庶務の逢坂君はもし女の子になったらどうしますか?これまで通り、生徒会長さんと付き合い続けますか?
質問者:1年・女子』
「さっそく、なかなか興味深い質問ね。この1年生の女の子、質問のセンスがあるよ」
「こういう話題でも質問が来るってことは、生徒会メンバーとしての逢坂君が認知度が上がってきている証拠だね。それで、逢坂君はこの質問にどう答える?」
「昔、姉さんや琴葉に女の子の服を着せられたり、先月に同人イベントで女性キャラのコスプレをしたりはしましたけど、女の子になったらどうするかっていうのは考えたことがなかったですね。……そもそも、この女子がどうしてこういう質問をしたのかが謎ですが」
「玲人君が美形だからじゃない?」
「……そう、なんですかね? ただ、質問してくれたのですから、しっかりと答えましょう」
『回答:そうなってみないと分からないのが本音ですが、沙奈会長とは今まで通りに付き合っているんじゃないかと思います。あと、僕が女の子になっても、僕であることが分かれば会長は好きなままでいてくれそうな気がします。もしそうなったら、女の子のままでも割と元気に生きることができると思います。
回答者:庶務・逢坂玲人』
これが正直な感想だ。女の子になってみないと分からない。
ただ、僕にはアリスさんという魔法を使える友人もいるし、もしかしたら、ある日突然女の子になってしまうのも夢ではないのかも。
あと、僕が女の子になって一番興味があるのは会長の反応かな。意外と女の子になったらなったなりに、会長は僕とイチャイチャすることを模索しそうだ。
ちなみに、この回答を見た沙奈会長は感激したのか、僕の頬に何度もキスをしてきた。
さあ、次の質問も見ていこう。
『質問:高校生の若い知恵をお借りしたいです。この前、合コンして同い年の女性と連絡を交換し、何度かデートをしました。できれば、その女性と恋人として付き合いたいです。どうすればいいですか。
質問者:職員・男性』
「……高校生でなくても、同僚の方やご友人とかに訊けばいい気がします。生徒会の質問箱ってお悩み相談箱じゃないですよね」
「そうね。でも、私達生徒会のメンバーを信頼してこのお悩みを投函してくれたことも事実。生徒会は生徒だけでなく、この月野学園に関わる全ての人が幸せな毎日を送るために動くと思うべきだと思うの。それに、匿名だからこそ、こうして相談してくれたのかもしれないし」
「おっ、さすがは生徒会長だね、沙奈ちゃん。この質問には、現在進行形で付き合っている沙奈ちゃんと逢坂君に答えをお願いしようかな」
「ここは同じ男性である玲人君が答えてくれる? 私よりもいい答えが出そうだから」
「……分かりました」
『回答:好きであり、付き合いたいならその想いを伝えましょう。そうしなければ、その女性との関係が変化しないと思います。
もし、この回答を見た後で、告白し……成功したならおめでとうございます。お幸せに。失敗してしまったならゆっくりと休んで、再び自分なりの明るい未来を模索し始めてみてはどうでしょうか。
回答者:庶務・逢坂玲人』
僕から言えることはそれしかない。質問してくれた職員の未来が明るくなることを願おう。
ちなみに、僕のこの回答が良かったのか、沙奈会長も副会長さんも「おおっ」と感嘆の声を挙げていた。バカにされなくて良かったよ。
さあ、次の質問にいってみよう。
『質問:季節も夏になり、冷たい飲み物がより美味しいと思えるようになってきましたね。生徒会のみなさんはどんな飲み物が好きですか?自分はコーラが好きです。あと、自販機で売る飲み物の種類を多くしてほしいです。
質問者:2年・男子』
「まさに生徒会に向けた質問って感じですよね」
「そうね、玲人君。質問しつつ、要望も書かれていて。考えてみると、特に夏は校内の自販機で飲み物を買うことは多いね」
「私も昇降口のところにある自販機で飲み物を買うなぁ。外で買うよりも安いし。あと、考えてみると、定番の商品はしっかりと置かれているけれど、期間限定の飲み物とかはあまりうちの高校の自販機では見かけないかも」
「コーヒーも、季節や期間限定の飲み物ってありますからね」
「商品の変化が少ないのは確かかも。じゃあ、それも含めて3人で回答しよっか」
『回答:生徒会メンバーがそれぞれ好きな飲み物は、
紅茶全般(会長・如月沙奈)
桃味の天然水(副会長・笛吹樹里)
コーヒー(庶務・逢坂玲人)
あと、自販機で販売する飲み物の種類を多くすることについては、生徒会の方から先生達に話してみたいと思います。
回答者:生徒会・みんな』
沙奈会長は生徒会の仕事をするときによく紅茶を飲むから『紅茶全般』っていうのは納得かな。ただ、副会長さんが桃の天然水が好きなのは意外だった。
ちなみに、僕がコーヒーと書いた瞬間、2人から「やっぱりね」と言われてしまった。僕も違う回答を書けば良かったのかな。ストロベリー味の乳酸菌飲料とか。
さあ、次の質問にいってみよう。
『質問:男女ですが、私の友人カップルが惚気話をたくさん話してきて、そろそろうんざりし始めています。どうすればいいですか。会長さんと庶務さんが付き合っているそうですが、そんな2人を副会長さんは間近で見ていてどう思いますか?
質問者:3年・女子』
「珍しく私宛の質問だ」
「……もし、私達のことにうんざりしていたらごめんなさい。ここにいるときも玲人君にベッタリすることもありますし……」
「ふふっ、そんなことは全然思っていないよ。仲いいなぁって思うし」
「仕事のときは、沙奈会長が僕にベッタリすることはないですしね」
「そうだね。仕事に支障がないから今の感じで過ごしていけばいいと思うよ。じゃあ、答えを書こうかな」
『回答:会長の沙奈ちゃんと庶務の逢坂君を近くで見ていると気持ちがほっこりします。このままずっと仲良くしてほしいですね。
惚気話をこれ以上聞きたくないのであれば、『そのお話はもうお腹いっぱい! これからも仲良くね。応援してるよ』などと言えば、角を立てずに済むかなと思います。
回答者:副会長・笛吹樹里』
応援している気持ちを伝えれば、例のカップルも質問してきた人に対して悪くは思わないだろう。難しい質問だけれど、副会長さんのこの回答が無難かな。
そんな調子でこの後も3人で質問に答えていった。
「よし、これで終わり!」
「まさか、一週間でこんなにたくさんの質問が来るとは思わなかったね」
「そうですね、樹里先輩。学校や生徒会のことよりも、生徒会メンバーのことやお悩みのことが書かれていた質問が多かったですけど。ただ、質問箱の存在を知ってもらって、気軽に質問してくれることは嬉しいことですからね。これからも、今日みたいに仕事が早く終わった日には、質問に答えていくことにしましょうか」
「それがいいですね。じゃあ、回答を記入した質問用紙を掲示板に貼りましょうか」
僕らは生徒会近くの掲示板に今回、回答を記入した質問用紙を貼りに行く。たくさんあったので、全て貼り終わると回答を貼るスペースのほとんどが埋まってしまった。なので、ある程度日にちが経ったら、別のところに置かれている質問箱の近くにある掲示板に貼ることに決めた。
もしかしたら、少なくとも1学期が終わるまではたくさん質問が来るかもしれないと思うのであった。
番外編2 おわり
6月18日、月曜日。
先週の月曜日に質問箱に入った用紙に回答を書き、それを生徒会室近くの掲示板に入ったところ、それがとても好評だった。
それもあってか、掲示板近くに設置している質問箱に多くの質問用紙が入っていた。今日の仕事もさほど多くないので、投函された質問に再び答えることに。
「まさか、質問の回答がこんなにも反響があったなんて」
「私のクラスでも人気だよ。沙奈ちゃんが会長になってから面白い回答が多くなったけれど、今回は今までの中で一番面白い回答集だったって。逢坂君効果かもしれないね」
「そ、そうですかね」
実際に僕もクラスメイトから、会長と上手く付き合えるように頑張れと応援されたり、生徒会の仕事の間にイチャイチャしているのか問われたりすることもある。お堅いイメージを持たれるよりはいいのかな。
さあ、今回も質問に答えていこう。
『質問:質問箱に入れられる質問は真面目なものばかりだと思っていました。でも、面白い質問にも答えているんですね。それでは質問です。庶務の逢坂君はもし女の子になったらどうしますか?これまで通り、生徒会長さんと付き合い続けますか?
質問者:1年・女子』
「さっそく、なかなか興味深い質問ね。この1年生の女の子、質問のセンスがあるよ」
「こういう話題でも質問が来るってことは、生徒会メンバーとしての逢坂君が認知度が上がってきている証拠だね。それで、逢坂君はこの質問にどう答える?」
「昔、姉さんや琴葉に女の子の服を着せられたり、先月に同人イベントで女性キャラのコスプレをしたりはしましたけど、女の子になったらどうするかっていうのは考えたことがなかったですね。……そもそも、この女子がどうしてこういう質問をしたのかが謎ですが」
「玲人君が美形だからじゃない?」
「……そう、なんですかね? ただ、質問してくれたのですから、しっかりと答えましょう」
『回答:そうなってみないと分からないのが本音ですが、沙奈会長とは今まで通りに付き合っているんじゃないかと思います。あと、僕が女の子になっても、僕であることが分かれば会長は好きなままでいてくれそうな気がします。もしそうなったら、女の子のままでも割と元気に生きることができると思います。
回答者:庶務・逢坂玲人』
これが正直な感想だ。女の子になってみないと分からない。
ただ、僕にはアリスさんという魔法を使える友人もいるし、もしかしたら、ある日突然女の子になってしまうのも夢ではないのかも。
あと、僕が女の子になって一番興味があるのは会長の反応かな。意外と女の子になったらなったなりに、会長は僕とイチャイチャすることを模索しそうだ。
ちなみに、この回答を見た沙奈会長は感激したのか、僕の頬に何度もキスをしてきた。
さあ、次の質問も見ていこう。
『質問:高校生の若い知恵をお借りしたいです。この前、合コンして同い年の女性と連絡を交換し、何度かデートをしました。できれば、その女性と恋人として付き合いたいです。どうすればいいですか。
質問者:職員・男性』
「……高校生でなくても、同僚の方やご友人とかに訊けばいい気がします。生徒会の質問箱ってお悩み相談箱じゃないですよね」
「そうね。でも、私達生徒会のメンバーを信頼してこのお悩みを投函してくれたことも事実。生徒会は生徒だけでなく、この月野学園に関わる全ての人が幸せな毎日を送るために動くと思うべきだと思うの。それに、匿名だからこそ、こうして相談してくれたのかもしれないし」
「おっ、さすがは生徒会長だね、沙奈ちゃん。この質問には、現在進行形で付き合っている沙奈ちゃんと逢坂君に答えをお願いしようかな」
「ここは同じ男性である玲人君が答えてくれる? 私よりもいい答えが出そうだから」
「……分かりました」
『回答:好きであり、付き合いたいならその想いを伝えましょう。そうしなければ、その女性との関係が変化しないと思います。
もし、この回答を見た後で、告白し……成功したならおめでとうございます。お幸せに。失敗してしまったならゆっくりと休んで、再び自分なりの明るい未来を模索し始めてみてはどうでしょうか。
回答者:庶務・逢坂玲人』
僕から言えることはそれしかない。質問してくれた職員の未来が明るくなることを願おう。
ちなみに、僕のこの回答が良かったのか、沙奈会長も副会長さんも「おおっ」と感嘆の声を挙げていた。バカにされなくて良かったよ。
さあ、次の質問にいってみよう。
『質問:季節も夏になり、冷たい飲み物がより美味しいと思えるようになってきましたね。生徒会のみなさんはどんな飲み物が好きですか?自分はコーラが好きです。あと、自販機で売る飲み物の種類を多くしてほしいです。
質問者:2年・男子』
「まさに生徒会に向けた質問って感じですよね」
「そうね、玲人君。質問しつつ、要望も書かれていて。考えてみると、特に夏は校内の自販機で飲み物を買うことは多いね」
「私も昇降口のところにある自販機で飲み物を買うなぁ。外で買うよりも安いし。あと、考えてみると、定番の商品はしっかりと置かれているけれど、期間限定の飲み物とかはあまりうちの高校の自販機では見かけないかも」
「コーヒーも、季節や期間限定の飲み物ってありますからね」
「商品の変化が少ないのは確かかも。じゃあ、それも含めて3人で回答しよっか」
『回答:生徒会メンバーがそれぞれ好きな飲み物は、
紅茶全般(会長・如月沙奈)
桃味の天然水(副会長・笛吹樹里)
コーヒー(庶務・逢坂玲人)
あと、自販機で販売する飲み物の種類を多くすることについては、生徒会の方から先生達に話してみたいと思います。
回答者:生徒会・みんな』
沙奈会長は生徒会の仕事をするときによく紅茶を飲むから『紅茶全般』っていうのは納得かな。ただ、副会長さんが桃の天然水が好きなのは意外だった。
ちなみに、僕がコーヒーと書いた瞬間、2人から「やっぱりね」と言われてしまった。僕も違う回答を書けば良かったのかな。ストロベリー味の乳酸菌飲料とか。
さあ、次の質問にいってみよう。
『質問:男女ですが、私の友人カップルが惚気話をたくさん話してきて、そろそろうんざりし始めています。どうすればいいですか。会長さんと庶務さんが付き合っているそうですが、そんな2人を副会長さんは間近で見ていてどう思いますか?
質問者:3年・女子』
「珍しく私宛の質問だ」
「……もし、私達のことにうんざりしていたらごめんなさい。ここにいるときも玲人君にベッタリすることもありますし……」
「ふふっ、そんなことは全然思っていないよ。仲いいなぁって思うし」
「仕事のときは、沙奈会長が僕にベッタリすることはないですしね」
「そうだね。仕事に支障がないから今の感じで過ごしていけばいいと思うよ。じゃあ、答えを書こうかな」
『回答:会長の沙奈ちゃんと庶務の逢坂君を近くで見ていると気持ちがほっこりします。このままずっと仲良くしてほしいですね。
惚気話をこれ以上聞きたくないのであれば、『そのお話はもうお腹いっぱい! これからも仲良くね。応援してるよ』などと言えば、角を立てずに済むかなと思います。
回答者:副会長・笛吹樹里』
応援している気持ちを伝えれば、例のカップルも質問してきた人に対して悪くは思わないだろう。難しい質問だけれど、副会長さんのこの回答が無難かな。
そんな調子でこの後も3人で質問に答えていった。
「よし、これで終わり!」
「まさか、一週間でこんなにたくさんの質問が来るとは思わなかったね」
「そうですね、樹里先輩。学校や生徒会のことよりも、生徒会メンバーのことやお悩みのことが書かれていた質問が多かったですけど。ただ、質問箱の存在を知ってもらって、気軽に質問してくれることは嬉しいことですからね。これからも、今日みたいに仕事が早く終わった日には、質問に答えていくことにしましょうか」
「それがいいですね。じゃあ、回答を記入した質問用紙を掲示板に貼りましょうか」
僕らは生徒会近くの掲示板に今回、回答を記入した質問用紙を貼りに行く。たくさんあったので、全て貼り終わると回答を貼るスペースのほとんどが埋まってしまった。なので、ある程度日にちが経ったら、別のところに置かれている質問箱の近くにある掲示板に貼ることに決めた。
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番外編2 おわり
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