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特別編3
第4話『プリンを食べさせてほしい。』
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俺がタオルで千弦の全身を拭き終わった後、千弦はタンスから青い下着と水色の寝間着を取り出し、それを着ていった。
「よし、これでOK。洋平君に体を拭いてもらったし、新しい下着と寝間着に着替えたからスッキリしたよ。ありがとう、洋平君」
「いえいえ。スッキリできて良かった」
スッキリできたというだけあって、千弦の笑顔は爽やかさも感じられる。
千弦はローテーブルに置いてあるペットボトルのスポーツドリンクをゴクゴクと飲む。寝ている間に汗を掻いたから、喉が渇いているのだろう。
「あぁ、美味しい。汗を結構掻いたからいつも以上に美味しいよ」
「そうか。汗を掻いた後に飲むスポーツドリンクって本当に美味しいよな」
「そうだねっ」
スポーツドリンクを飲んだ後なのもあり、千弦はさっき以上に爽やかな笑顔でそう言った。
「ねえ、洋平君。洋平君が買ってきたプリンを食べたいな。玉子粥を食べてから結構時間が経ってお腹が空いたし。洋平君に食べさせてほしい」
「ああ、いいぞ。分かった」
玉子粥を食べさせたし、プリンやゼリーを買っていったからプリンを食べさせてほしいって言われると思っていたよ。
「プリンは冷蔵庫に冷やしているし、取りに行くときに果穂さんに千弦の体調を伝えるか」
「私も行く。だるさもなくなったし。それに、汗拭きに使ったタオルや今まで着ていた寝間着や下着を洗濯カゴに入れたいから」
「そうか。じゃあ、一緒に1階に行こう」
「うんっ」
その後、俺達は汗拭きに使ったタオルと、今まで千弦が着ていた寝間着と下着を持って部屋を出る。
タオルと寝間着と下着を1階の洗面所にある洗濯カゴに入れ、リビングへと向かう。
リビングに入ると、果穂さんはソファーでアイスティーを飲みながらスマホを弄っていた。俺達に気付くと、果穂さんは明るい笑顔をこちらに向けてくれる。
「あら、千弦。結構顔色が良くなっているわね」
「うんっ。お医者さんが処方してくれた薬が結構効いたし、ぐっすり眠れたからね。洋平君が食べさせてくれたお母さんの玉子粥も美味しかったし。熱とか頭痛とかだるさとかはすっかりなくなったよ。洋平君が体を拭いてくれて、着替えたからスッキリしてる」
「さっき目を覚ましたときに体温を測ったら、36度8分でした」
「そうなのね。だいぶ良くなってきていて良かったわ」
果穂さんは笑顔でそう言うと、ほっと胸を撫で下ろした。起きた直後の千弦は辛そうだったと果穂さんが言っていたから、今の千弦を見て安心できるのだろう。
「俺も良かったと思っています。安心しました。……千弦がお腹が空いたとのことで、俺が買ってきたプリンを取りに来たんです」
「そういうことだったのね。玉子粥のときみたいに、白石君に食べさせてもらうのかしら?」
「うんっ」
「いいわねぇ。……夕飯のときにお父さんに一口食べさせてもらおうかしら」
うふふっ、と果穂さんは楽しそうに笑う。そのお願いをしたら、孝史さんは喜んで食べさせてあげるんじゃないだろうか。
その後、キッチンにある冷蔵庫から俺が買ってきたプリンを取り出して、千弦と一緒に部屋に戻った。
千弦の体のだるさもなくなったので、俺達は向かい合う形でクッションに座る。
俺はプリンの蓋をはがして、プリンやゼリーを買った際にもらったプラスチックのスプーンを袋から取り出す。
スプーンでプリンを一口分掬って、
「はい、千弦。あーん」
「あ~ん」
千弦にプリンを食べさせる。
美味しいのか、千弦は「う~んっ!」と甘い声を漏らして、
「とても甘くて美味しい! 冷たいのもいいねっ」
満面の笑顔でそう言った。今の姿はいつもの千弦が美味しいものを食べたときと変わりない。体調が良くなってきているんだなって思える。
「それは良かった。……はい、あーん」
「あ~ん」
千弦にプリンを食べさせると、千弦はニコニコとした笑顔でプリンを食べる。その姿はとても可愛くて。
「プリンを食べる千弦、本当に可愛いな。まあ、いつも美味しそうに食べたり飲んだりする姿が可愛いなって思っているけど。一口交換とかで食べさせるときは特に」
「ありがとう。そこまで可愛いって言われると照れちゃうけど。熱がぶり返さないといいな」
千弦ははにかみながらそう言う。頬がほんのりと赤くなっているし、熱っぽさを感じてしまっているかもしれない。
「もしぶり返したら、そのときはまたお見舞いデートに来るよ」
「ありがとう。……プリンを食べさせてもらっているから、1学期に洋平君のお見舞いに行ったとき、洋平君が彩葉ちゃんに桃のゼリーを食べさせてもらっていたのを思い出すよ。あのときの洋平君、可愛かったな」
「……そういえば、あのとき、千弦も星野さんもゼリーを食べさせてもらう俺が可愛いとか言ってたな」
「言ったね。……あの後も、一口交換とかで食べさせたときの洋平君は可愛いなって思ってるよ。食べ物や飲み物を美味しくいただく姿もね。いつもかっこいいから、そのギャップを含めて私の好きなところの一つだよ」
千弦はニコニコとした笑顔でそう言ってくれる。
恋人の千弦からはかっこいいと言われたいけど、可愛いところが好きだって言われると可愛いって言われるのもいいなって思うし、嬉しさもある。照れくささもあるけど。さっき千弦が感じた照れくささはこういう感じだったのかも。
「そうか。嬉しいけど、何だか照れるな。可愛いとか、そういうところが好きだって言われると。でも、ありがとう」
「いえいえ」
ふふっ、と千弦は声に出して笑った。
「あと、俺も食べ物や飲み物を美味しく食べる千弦が好きだよ」
「ありがとう、洋平君。……プリン食べたいな。あ~ん」
「はい、あーん」
俺は千弦にプリンを食べさせる。
三口目だけど、千弦は変わらず美味しそうにプリンを食べる。その姿はとても可愛くて。好きだなぁ。
「本当に美味しい。このプリンは今までに何度も食べたことがあるけど、今食べているのが一番美味しいよ。洋平君が買ってきてくれたし、洋平君に食べさせてもらっているから」
「そう言ってくれて嬉しいな」
プリンを買ってきた甲斐があるってもんだ。
それからも俺は千弦にプリンを食べさせていく。
千弦は何度も可愛い笑顔で美味しいと言ってくれて。そのことに嬉しい気持ちになっていく。そして、
「ごちそうさまでした! プリン美味しかった。食べさせてくれてありがとう」
千弦は難なくプリンを完食した。そのことにもまた嬉しい気持ちになった。
「よし、これでOK。洋平君に体を拭いてもらったし、新しい下着と寝間着に着替えたからスッキリしたよ。ありがとう、洋平君」
「いえいえ。スッキリできて良かった」
スッキリできたというだけあって、千弦の笑顔は爽やかさも感じられる。
千弦はローテーブルに置いてあるペットボトルのスポーツドリンクをゴクゴクと飲む。寝ている間に汗を掻いたから、喉が渇いているのだろう。
「あぁ、美味しい。汗を結構掻いたからいつも以上に美味しいよ」
「そうか。汗を掻いた後に飲むスポーツドリンクって本当に美味しいよな」
「そうだねっ」
スポーツドリンクを飲んだ後なのもあり、千弦はさっき以上に爽やかな笑顔でそう言った。
「ねえ、洋平君。洋平君が買ってきたプリンを食べたいな。玉子粥を食べてから結構時間が経ってお腹が空いたし。洋平君に食べさせてほしい」
「ああ、いいぞ。分かった」
玉子粥を食べさせたし、プリンやゼリーを買っていったからプリンを食べさせてほしいって言われると思っていたよ。
「プリンは冷蔵庫に冷やしているし、取りに行くときに果穂さんに千弦の体調を伝えるか」
「私も行く。だるさもなくなったし。それに、汗拭きに使ったタオルや今まで着ていた寝間着や下着を洗濯カゴに入れたいから」
「そうか。じゃあ、一緒に1階に行こう」
「うんっ」
その後、俺達は汗拭きに使ったタオルと、今まで千弦が着ていた寝間着と下着を持って部屋を出る。
タオルと寝間着と下着を1階の洗面所にある洗濯カゴに入れ、リビングへと向かう。
リビングに入ると、果穂さんはソファーでアイスティーを飲みながらスマホを弄っていた。俺達に気付くと、果穂さんは明るい笑顔をこちらに向けてくれる。
「あら、千弦。結構顔色が良くなっているわね」
「うんっ。お医者さんが処方してくれた薬が結構効いたし、ぐっすり眠れたからね。洋平君が食べさせてくれたお母さんの玉子粥も美味しかったし。熱とか頭痛とかだるさとかはすっかりなくなったよ。洋平君が体を拭いてくれて、着替えたからスッキリしてる」
「さっき目を覚ましたときに体温を測ったら、36度8分でした」
「そうなのね。だいぶ良くなってきていて良かったわ」
果穂さんは笑顔でそう言うと、ほっと胸を撫で下ろした。起きた直後の千弦は辛そうだったと果穂さんが言っていたから、今の千弦を見て安心できるのだろう。
「俺も良かったと思っています。安心しました。……千弦がお腹が空いたとのことで、俺が買ってきたプリンを取りに来たんです」
「そういうことだったのね。玉子粥のときみたいに、白石君に食べさせてもらうのかしら?」
「うんっ」
「いいわねぇ。……夕飯のときにお父さんに一口食べさせてもらおうかしら」
うふふっ、と果穂さんは楽しそうに笑う。そのお願いをしたら、孝史さんは喜んで食べさせてあげるんじゃないだろうか。
その後、キッチンにある冷蔵庫から俺が買ってきたプリンを取り出して、千弦と一緒に部屋に戻った。
千弦の体のだるさもなくなったので、俺達は向かい合う形でクッションに座る。
俺はプリンの蓋をはがして、プリンやゼリーを買った際にもらったプラスチックのスプーンを袋から取り出す。
スプーンでプリンを一口分掬って、
「はい、千弦。あーん」
「あ~ん」
千弦にプリンを食べさせる。
美味しいのか、千弦は「う~んっ!」と甘い声を漏らして、
「とても甘くて美味しい! 冷たいのもいいねっ」
満面の笑顔でそう言った。今の姿はいつもの千弦が美味しいものを食べたときと変わりない。体調が良くなってきているんだなって思える。
「それは良かった。……はい、あーん」
「あ~ん」
千弦にプリンを食べさせると、千弦はニコニコとした笑顔でプリンを食べる。その姿はとても可愛くて。
「プリンを食べる千弦、本当に可愛いな。まあ、いつも美味しそうに食べたり飲んだりする姿が可愛いなって思っているけど。一口交換とかで食べさせるときは特に」
「ありがとう。そこまで可愛いって言われると照れちゃうけど。熱がぶり返さないといいな」
千弦ははにかみながらそう言う。頬がほんのりと赤くなっているし、熱っぽさを感じてしまっているかもしれない。
「もしぶり返したら、そのときはまたお見舞いデートに来るよ」
「ありがとう。……プリンを食べさせてもらっているから、1学期に洋平君のお見舞いに行ったとき、洋平君が彩葉ちゃんに桃のゼリーを食べさせてもらっていたのを思い出すよ。あのときの洋平君、可愛かったな」
「……そういえば、あのとき、千弦も星野さんもゼリーを食べさせてもらう俺が可愛いとか言ってたな」
「言ったね。……あの後も、一口交換とかで食べさせたときの洋平君は可愛いなって思ってるよ。食べ物や飲み物を美味しくいただく姿もね。いつもかっこいいから、そのギャップを含めて私の好きなところの一つだよ」
千弦はニコニコとした笑顔でそう言ってくれる。
恋人の千弦からはかっこいいと言われたいけど、可愛いところが好きだって言われると可愛いって言われるのもいいなって思うし、嬉しさもある。照れくささもあるけど。さっき千弦が感じた照れくささはこういう感じだったのかも。
「そうか。嬉しいけど、何だか照れるな。可愛いとか、そういうところが好きだって言われると。でも、ありがとう」
「いえいえ」
ふふっ、と千弦は声に出して笑った。
「あと、俺も食べ物や飲み物を美味しく食べる千弦が好きだよ」
「ありがとう、洋平君。……プリン食べたいな。あ~ん」
「はい、あーん」
俺は千弦にプリンを食べさせる。
三口目だけど、千弦は変わらず美味しそうにプリンを食べる。その姿はとても可愛くて。好きだなぁ。
「本当に美味しい。このプリンは今までに何度も食べたことがあるけど、今食べているのが一番美味しいよ。洋平君が買ってきてくれたし、洋平君に食べさせてもらっているから」
「そう言ってくれて嬉しいな」
プリンを買ってきた甲斐があるってもんだ。
それからも俺は千弦にプリンを食べさせていく。
千弦は何度も可愛い笑顔で美味しいと言ってくれて。そのことに嬉しい気持ちになっていく。そして、
「ごちそうさまでした! プリン美味しかった。食べさせてくれてありがとう」
千弦は難なくプリンを完食した。そのことにもまた嬉しい気持ちになった。
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