laugh~笑っていて欲しいんだ、ずっと~

seaco

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「でも、俺はもう…元には戻れないかも知れない」

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「侑利く~~ん」

フワフワした声で車に駆け寄って来た。

嬉しそうな顔でドアを開けて、助手席に乗り込んで来る。
やっぱり……隣が慶だと落ち着くように出来てんだな、俺は。

「ただいま~~」
「おかえり」

頭を撫でてやると、えへへ、と照れたように笑う。

「侑利くん、何してたの?」

慶がシートベルトを締めるのを確認して車を出す。

「巴流から集合かかってさ、今、みんな居酒屋居んの」
「え、皆って?」
「巴流と大和と天馬と奏太。俺、今抜けて来てんだ。慶が終わったら連れて来いってさ」
「えっ、行っても良いの?」
「良いよ、当たり前じゃん」

ダメな訳ねぇだろ、むしろ俺1人で行ってちょっとブーイングだったしさ…。
慶はそんな些細な事でもいちいち感動するから……今だって、ちょっと泣きそうになってるし。


「あ、今日、どうだった?」

これは他でも無い、工藤の事だ。
でも、これって毎日聞き続けないといけないんじゃねぇの?ってちょっと心配になる。

まぁ、でも、とりあえず気になって仕方ないのは事実だし、聞かねぇと多分、夜寝れねぇわ、俺。

「うん……何か…ちょっと…気まずい…」

沈んだ顔でそう言う。
工藤も葛藤してんだろう、とは思うけど……そんなに思いっ切り、諦めるの難しいです的な感じにされたら、慶だってしんどくなって来るだろう…。

「何も、されてねぇな?」
「うん、それは無い」
「何かされたら…直ぐ言えよ」
「…うん」

そん時は殴りに行くから。




~~~~~~~~

「あ~来た来た、慶ちゃん」

奏太が嬉しそうな顔で慶を呼ぶ。
皆が見てるから、慶は少し照れたような顔でお辞儀した。

「いや~、慶ちゃん、今年もやっぱり美人だね」

大和がしみじみ言うけど……行き成り、慶が困ってんじゃねぇか。

「慶ちゃん、何か食べた?」
「あ、いえ、まだです」
「じゃあ何か注文しなよ~、はいメニュー」
「すみません、ありがとうございます」

慶はメニューを見ながら、隣からおススメを言って来る奏太の話を真剣に聞いてる。
結局、奏太に勧められるままに、さっき俺らが食って美味かった唐揚げやつくねなどを注文してる。

「ところでさぁ…みんな、初詣行った?」

巴流が言う。

そう言えば……俺らは行けて無かった。
初詣行こうとしてたら親が突然帰国して……初詣どころじゃなくなったから。

「俺らは行ったよ」

天馬が答える。

「仕事納めした後、そのまま行ったんです」
「えっ、あの後?」

元気だな、お前ら…。
まぁ、俺らもテンション上がって朝方までエロい事やってたから…まぁ、ある意味元気っちゃあ元気だな…。

「もう、人が凄過ぎで、年明けて直ぐに行くもんじゃないって思いました。…ね」
「そだな。ふと見たら奏太居ねぇしな」
「え、何で?」
「何か、はぐれて…流されちゃって居なくてさ。俺、携帯、車に忘れて来てて、」
「連絡取れねぇじゃん、それ。どうしたの」
「遠くから、天馬~~って」
「あははっ、聞こえたの?」
「そ。すげぇ遠くから」
「ははっ、迷子じゃんっ」

ちょっと…想像したらウケるわ、それ。
迷子…なりそうだもんな、奏太…。

「もうっ、ほんとに焦ったんだからねっ、はぐれてんのに天馬気付かなくてどんどん離れちゃってるしっ」
「だから、悪かったって、めっちゃ謝ったじゃん。すぐ見つけたしさ」
「そうだけど…」

酷いでしょっ、とか奏太に同意求められて慶が困ってる。

「巴流たちは行ったの?」

天馬が聞いた。

「昨日行った。昨日でもめっちゃ人居たよ」
「おみくじ引いたらさぁ…ふふっ」

大和が意味有り気に笑ってるし。

「巴流、ヤバかった」
「言うなよ~~、マジで凹んでんだぞ」

おみくじで凹むってなったら、もう…

「え…それって、きょ、」
「わーーっ、言うな言うなっ」

……凶だったんだな……

「巴流…ドンマイ」

一応、元気付けてやった。

「立ち直れそうに無かったから、もっかい引いて、ね?」
「何だったの」
「吉」
「微妙だな、おい」
「まぁでも、きょ、」
「だぁーーから、言うなって!聞きたくねぇんだよっ」

耳塞いでるし。

「ほんとに入ってんだな」
「ね~」
「大和、楽しそうじゃん」
「え?だってさぁ、恋愛のとこ、1人に絞るべし…とか書いてたし」
「はははっ、何で巴流ってそんな面白ぇの?」
「俺が面白いんじゃなくねぇか?」

いや、もう、全部ひっくるめて面白ぇよ、多分。

慶はみんなの話を、運ばれて来た唐揚げを食べながら聞いてる。
そこに慶が入る事は…まだ無いんだけど……でも、楽しそうな顔してんのは分かる。

そういう顔しといてくれるだけで……俺の気分がだいぶ上昇する。

「侑利んとこは?」

俺らの番だな。
慶はもぐもぐしながらこっちを見てる。

「俺らは行けてない。何か、それどころじゃ無くてさ」
「え、どしたの?何かあった?」

思いっ切りあったよ。

「俺の親が、行き成り帰国した」
「「「「えーーーーっ!」」」」

いや、だから合わせんなって。
慶がびっくりしてるしさ…。

「えっ?会ったんですか?」
「会ったよ、行き成り俺んち来たから」
「え、慶ちゃんも?」
「そう」

全員、ザワついてるじゃねぇか。

「ちょっと、すごい事件じゃん。巴流の凶なんてどうでも良くなって来た」
「大和、彼氏に向かって冷てぇぞ」
「しかも今あっさり凶って言ったしな」
「ほんとだっ……聞きたくねぇんだって、そのワード…」

……不憫だわ、巴流…。

「じゃあ、両親に慶ちゃん紹介したの?」

当の大和はもう俺らの事しか興味ない感じだし…。

「あぁ、そう」
「そしたらっ?」
「何てっ?」

全員すげぇ前のめり…。
確かに…気になる分野だろうな、全員…。

「…うん…まぁ、別に普通」
「別に普通って何だよっ」
「もうちょっと詳しく説明しろよっ」

すんげぇ来るじゃん…。

「案外、サクッと分かって貰えた。……一緒に住んでんのも、そっこーバレてたし」

慶を見ると、箸を置いて少し恥ずかしそうにチラッと俺を見てる。

「ご両親に説明して認めて貰ったって事ですか?」
「あぁ、まぁ」
「……素敵~~~っ、久我さんカッコいい~~~~~っ」

奏太が女子な顔で言う。

「最初から反対されてなかったけどな」
「でも、ちゃんと説明して紹介する所が男前すぎますっ」
「だって、もうその状況だし、それ以外ねぇしな」
「慶ちゃん、愛されてるんだね~~~っ」

奏太にしみじみ言われて、慶は照れたような顔で俺を見る。
まぁ、そりゃ、愛してますけど?

その後はしばらく、俺達の話題で盛り上がった。
どうやら俺らの周りで起こったその出来事は……それぞれの今後に少なからず影響を与えたようだ。




*工藤side*

………もう……羽柴くんの事をスパッと諦めてしまいたい自分と……

どうにでもなれ、って思ってる自分が…………共存してる。


諦めてしまいたいのは、俺の良心で………羽柴くんにも、彼にも断言したし……きっと…常識で考えて、後から好きになった俺が身を引くのが筋だと思う。

2人がまだ付き合ってないのならまた話は別だけど……既に2人は付き合ってて、お互いを大事に思い合ってうまく行ってるんだから……割り込んでるのは間違いなく俺な訳だし。


やっかいなのは、どうにでもなれって思ってる自分が居る事。

こっちの俺は…………最低な事ばかり考えている。

二次会の後で、羽柴くんを抱きしめた時……掴んだ腕の細さや抱き寄せた華奢な身体が、女の子を抱きしめるよりも色気があるように感じた。

俺を押し退けようとする力も、明らかに俺よりは弱くて……すぐ触れられる距離に、そのキレイな顔があるって思ったら……見境なく…その唇にキスをしたいと思ってしまった。

やっぱり俺の中には……羽柴くんに触れたい願望があるんだ……

単純に……キスしたらどうなるのか………それ以上の事をしたら…どんな顔するのか…………華奢な身体に触れたら……どんな声を出すのか…………


知りたい…って思う願望。


はぁ、ヤバいな、俺……
どんどん変態野郎になって行ってる気がする…。

実際、昨日今日と羽柴くんに会って……口では諦めるとか言ってるクセに、内心はこんな事考えてるんだからな…。


今日、休憩室で羽柴くんと会った時、俺が入ると明らかに動揺してるのが分かって……やっぱり、俺を警戒してるとこあんだなって思った。

前みたいに戻りたいって言ってくれた。
俺だってそれは同じ。

だけど……俺はもう……前みたいに戻るには、少し欲望が勝ってしまったかも知れない…。

羽柴くんも何となく……それに気付いてるような気がして……困惑してるのを見ると……苦しくなって来る。

俺が蒔いた種なのに………


羽柴くんが携帯を弄ってたりすると、あの彼に連絡取ってるんだ…って…今でも嫉妬してしまう。

俺は諦めないといけないのに、って………


ヤバいな、俺……。


こんなに……急速に人を好きになった事が無くて……そして、膨れ上がった気持ちに無理矢理蓋をしようとしてる。


多分もう……羽柴くんの傍で居たら…ダメな気がする。



「工藤くん」
「んー?」
「もう上がりでしょ?」
「これだけ書いたら終わり」
「じゃあ、車まで一緒に行こうよ、ちょっと話あるし」

事務の女子社員の中では一番仲の良い岬(みさき)さん。
同い年だし、サバサバしてて話しやすい。

話がある、って言うのは珍しいけど…。

最後の日報を書き上げて、待ってくれてた岬さんと一緒に会社を出た。

「寒~っ」
「ほんとだね、車で話す?」
「うん」

外の寒さに怯んで、俺の車に2人で乗り込む。
急いでエンジンをかけて暖房を点ける。

まだ、温まらない冷たい風に2人で苦笑した。

「話って何?」
「あぁ、」

岬さんは、小さく「ふぅ」と息を吐くと、俺の方を向いた。

「工藤くん…何か悩み事あるでしょ?」

行き成り言われて……思いっきりドキッとしてしまった。

「え…何、行き成り」
「何か、悩んでない?」

……何かを知ってるのか…女の勘なのか……

「何か、様子が変だしさ」
「え、そう?」
「そんな風に見える」

……鋭いな…。

「そ、そうかな」

明らかに動揺してんじゃん、俺…。


「私の思い過ごしかも知れないけど……羽柴くんと何かあった?」


羽柴くん、と言われて…心臓が止まるかと思った。
……バレてんの?


「何で…そう思うの」
「何となくだよ。……でも、」
「でも?」

何を言われるか……すごく気になる…。

「違ってたらごめんね」と前置きをした岬さんは……



「工藤くん……羽柴くんの事、好きなのかなって思って」



一瞬、頭が真っ白になった。

沈黙してしまったら、認めたようなもんじゃん…って思うけど………何も言えない。


「やっぱり……当たってる感じ?」

YESと答えるべきか、NOと答えるべきか……今の俺の頭では答えが出せそうにない。

「あ、私はね、別に良いと思う、同性を好きになっても」

そのフォローはもう…俺の返事がYESだと確信してる感じだよね…。

「工藤くん?…大丈夫?」

何も喋らない俺を見て、改めて聞いて来る。

「…あのさ……え、と……」

動揺が半端ないよ……うまく喋れないし…。

「良いよ、時間あるし、話聞くよ?」


岬さんにはもうバレてしまってる事実と、もう俺の飽和状態の頭ではグチャグチャになった羽柴くんへの気持ちとか……俺がしてしまった事、諦めようとしてる事、だけどそれ以上に羽柴くんを欲しがっている自分が居るという事……



結局…全部話してしまった。
…何か……聞いて貰いたくて……

羽柴くんの事を誰にも言わないと約束したのに……自分の苦しさに負けて話してしまった事に後悔もある。

誰にも言わずに1人で悩むには……苦し過ぎて……だからこそ、悩んでんのが岬さんにバレたんだろうな…。

ただ、言い訳がましいけど、岬さんは興味本位で話に首を突っ込んで来るような人じゃない。
それは今までの付き合いで分かってる。

だから、話せたのかも。


「本気なんだね」

長い…俺の話を黙って聞いた岬さんがそう言った。

「何か…工藤くんも、羽柴くんも、羽柴くんの彼も……みんな本気で恋愛しててすごいな~って思うよ」

……本気だから、辛い。
遊びなら良かったのに。

「でも、俺はもう…元には戻れないかも知れない」

…そんな気がしてる。

「俺が……ややこしくしてるよな、これって」
「………そうかも知れないけど………でも、私は……羽柴くんの彼の事は知らないから、工藤くんを応援したいって思うよ。こんなに好きなんだから…気持ちが通じたら良いのに、って思う」

柄にも無く落ち込んでる俺を元気付けようとしてくれてるのがすごく分かる。

「でも…自分で抑えが効かないくらいになってるんだったら……ちょっとどうかな、って思う。……好きな相手を…自分が傷付ける事になるからさ、」

岬さんは、俺が暴走してしまうかもって……ちょっと心配してるんだろう。
俺自身も…抑制出来なくなるところを……。

だって現に…羽柴くんにキスしたいって思ったんだし……

「危ないよな、俺って……情けないよ、何か…」
「そんな事無いよ、人を好きになるって理由とか無いじゃん。緩やかに好きになる事もあれば、一気に夢中になる事もあるからさ…正解とか不正解とか無いと思うよ」

すごく、俺をフォローしてくれてるのが分かる。

「だけどね……嫌な言い方かも知れないけど、気を悪くしないでね」
「…うん」
「もしかしたら…我慢出来なくなって突っ走っちゃうところが工藤くんにはあるのかな、って思ってる。さっき話してくれた、二次会の後みたいに…。だけど、抑えきれなくなって無理矢理羽柴くんをどうにかしようとするのは、絶対にダメだよ」

……それは分かってる…つもり。

自信は………100%じゃないけど……

「もしかしたら、工藤くんのこの恋は叶わずに終わるかも知れない……でも…自棄起こしたり投げやりになったりしないで欲しいって私は思ってる」

岬さんは……俺を落ち込ませないよう言葉を選んで話してくれてる…。
ほんとに…性格良いよね。

こんな俺を気遣ってくれるなんてさ…。

「…ありがとう。すごくよく分かる」
「…ほんとは思いっきり応援してあげたいけどね」
「や、そう言ってくれるだけでも嬉しいよ。誰にも…言えないと思ってたからさ」

いつの間にか、車の中はすごく暖かくて……長い時間、話を聞いて貰ってた事に気付く。

「難しいよね、恋愛ってさ」
「岬さんとこんな話するなんてな」
「私だってそこそこ恋愛して来てますからっ」

あはは、と明るく笑ってくれる。
今の俺には、そういうのが凄く嬉しくて……救われる感じがするよ。

「解決策は出せないけど…話したら楽になるって事あるでしょ?」
「うん…ほんとに、ありがと」

岬さんに聞いて貰った事で……本当にいくらか気分が楽になった。
1人でどんよりなってるよりずっと良い…。

真剣に…同性の羽柴くんを好きだと話す俺を、どう受け取ったかは分からないけど………


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