眠れる石像の献身

音羽夏生

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石像、目覚める

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 百年の間求め続け、恋い焦がれたぬくもり。
 艶めかしい白い太腿に手を滑らせると、腕の中の体がびくっと跳ねる。膝の上に座らせているのに、まったく重いとは感じない。成人の姿になっても、この人はこれほど軽く、華奢なのだ。

「やっ、どこを触ってるんだ、バーティー!」
「どこって……ここ、ですよ」
「ひゃっ!」

 不埒にもシャツの裾を割り忍び込んだ指先に性器をなぞられ、驚愕と怯えが入り混じった悲鳴がひしゃげている。
 もがくアーネストを難なく抑え込み、脚の間に収まっていたそれを掴み出し掌に収めてしまう。乾いた大きな手のひらで、脆いところを思わせぶりに擦り上げられ、アーネストの非難の声が上擦った。

「バーティー! 小児性愛は犯罪だからっ。これは犯罪っ!」
「貴方はそもそも子供じゃないでしょう。今は姿も立派な大人ですよ」
「じゃっ、じゃあ、強制猥褻っ」
「強制猥褻……。悪いことをしているようで燃えますね……」
「悪いことしてるだろっ、──ぁあっ」

 握り込まれた性器の先端を親指で撫で擦られ、そんなところを他人に触れられたことのないアーネストは、たまらず吐息のような甘い声をこぼしてしまう。慌てて唇を嚙み締めても後の祭りだ。
 弟子の性質たちの悪い悪戯に快感を得てしまったことを自ら告白したアーネストに、ギルバートはその琥珀色の瞳を、獲物を追い詰めた猫のように細めた。
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