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第67話 奈都 2(2)
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奈都がお手製アフタヌーンティーをする日曜日は、生憎の雨だった。もちろん、屋内のイベントなので開催に影響はないだろう。
私は親が朝から不在だったので、帰宅部の二人を家に呼んでボードゲームをしている。帰宅部活動は出費がかさむので、こうしてお金をかけずに遊ぶのも大事だ。
今日は涼夏が手土産にとマフィンを焼いてきてくれたので、親の分を残してゲームのお供にした。
「千紗都の両親は仲がいいな」
今日二人が出かけている理由はただのデートであると告げると、涼夏が感心するようにそう言った。私はずっとこの家で暮らしていて、他の家庭をあまり知らないので、一般的かどうかはわからないが、西畑家も今澤家も家族旅行をしているし、普通なのではなかろうか。
絢音に意見を求めると、絢音は「両親二人では出掛けないね」と言った。それが仲の問題なのか、趣味が違うからか、子供がいるからか、理由はわからなかったが、それ以上その話はやめておいた。涼夏から言い出したとはいえ、両親が離婚している涼夏の前で長々と話すことではないだろう。
ゲームの合間にマフィンをいただくと、やはり美味しかった。しっとりしている。涼夏は「カロリーを気にせず作ればしっとりする」と笑ったが、本当だろうか。
「今日は奈都が友達とアフタヌーンティーやってるけど、猪谷神みたいな存在はいないから、市販品でやるって言ってた」
先日奈都が言っていたことを話すと、絢音がありがたやと手を合わせた。私も拝んでおくと、涼夏が困ったように言った。
「そこは挑戦して欲しいところだな。みんなで作るのも楽しかろうに」
「確実に美味しいものが食べたいっていう気持ちは理解できる」
「こんなものは、小麦粉とバターと砂糖と牛乳を適当に混ぜて焼いたら、不味くなりようがない」
「いやいや、焦げるか生っぽくなる自信がある」
一応、圧倒的大多数の女子高生を代表してそう伝えると、絢音もそうだそうだと頷いた。これは神にのみ作ることを許されたお菓子だ。
涼夏が自分で焼いたマフィンを頬張りながら言った。
「まあ、3つ100円のマフィンよりは美味しいと思うけど、100円じゃ作れない」
お菓子作りはお金がかかる。ただ、猪谷家では通常の食事同様、お菓子の材料費も家計から出ているので、涼夏の懐はまったく痛んでいない。こうして友達と食べるためのお菓子も同様だ。
「私はアフタヌーンティーというものをもちろんしたことがないけど、お嬢様方は?」
絢音が優雅に紅茶を飲みながら言った。絢音の方がよほどお嬢様っぽいが、時々がさつなのがまた可愛い。
涼夏が「ないな」と簡単に答えたので、私も首を横に振った。
「あれは高貴な令嬢の遊びで、私みたいな田舎の芋娘に出来ることじゃない」
静かにそう言うと、涼夏が「鏡を貸そうか?」とバッグをあさった。借りなくても自分の部屋なのでそこら中にある。
「お手製アフタヌーンティーというのはなかなか面白い発想だけど、スタンドがあってこそだな。サンドイッチとスコーンを作るだけなら出来る」
涼夏がマフィンを掲げながら言った。このマフィンも、スタンドに置いたらまた違って見えるだろう。
「確かに。あれがアフタヌーンティーの定義って感じはあるね。まあ、私はスコーンとか作れないけど」
「小麦粉とバターと砂糖と牛乳を適当に混ぜて焼いたら出来るでしょ」
「さっきと同じじゃん」
呆れながらそう言うと、絢音があははと笑い声を上げた。実際のところ、焼き菓子の材料など大体同じだ。後は分量と焼き方の問題なのだろう。
丁度奈都の話になったので、先日奈都とした話をしてみることにした。
「この前、奈都に恋愛的に面倒くさいって言われた。深刻なやつじゃないけど」
正確には言いかけただけだが、あれはもう言ったに等しい。涼夏が意外そうに眉を上げて、「へー」と相槌を打った。
「恋愛的に面倒くさい千紗都というのが、想像できない。そもそも千紗都、恋愛に興味ないでしょ」
「私は友情の話をしたつもりだったけど、もし付き合ってても自分から連絡しないのかっていう例を出したら、そう解釈された。私の話の振り方が悪かった自覚はある」
「確かに、連絡してこない彼氏に腹を立ててる彼女ムーブだね。面倒くさい千紗都可愛い」
絢音がうっとりと目を細めた。全然可愛くないと思うが、基本この人は、私のなんでも可愛い。
涼夏は当事者以上に話の趣旨を理解してくれて、「アイドルの話か」と呟いた。
「現状に満足してるから、特に自分からそれ以上求めて来ないっていう、絢音説を立証しようとしたんだな?」
「立証っていうか、私としてはそうじゃない方が嬉しいんだけど。偶像化されるような人格者じゃないし、そういう関係は望んでない」
「まあでも、毎朝一緒に学校に行って、千紗都からいっぱい誘ってくれて、空いてる時に遊べて、たまにお泊まりもして、それだけしたら満足だって言われてもおかしくない気はするね」
絢音が一応というように奈都を擁護した。確かに、改めてそう並べられると、単に私が求めすぎているだけという気もする。
「先の予定を立てようとすると、奈都は何をするかを重視する。あたかもそれは、やることが決まってないなら、私の予定を押さえるなと言わんばかりに」
もちろん、そんな言い方ではないが、結果的にそうなっている。私は今日みたいに、特別ではない遊びで満足だし、今日も涼夏と絢音に声をかけたのは数日前だ。もちろん、私たちは基本的には週末もいつも一緒にいるので、奈都とは前提が違うのはある。
「涼夏は友達も多いのに、奈都みたいに声をかけられたりしないの?」
クラスでも人気者だし、私や絢音みたいに友達に壁を作ったりもしていない。しかし、週末に他の友達と遊ぶからと言って断られたことがほとんどない。
私の疑問に、涼夏はあっけらかんと答えた。
「ずっと断ってたら、ついに誘われなくなった」
「断ってたんだ」
「千紗都がずっと空いてることがわかったから」
「むっちゃ私のこと好きじゃん」
思わず笑うと、涼夏はうむと偉そうに頷いた。
涼夏は私との時間を楽しいと感じて、最優先で予定を空けてくれている。奈都にもそれを求めたいが、さすがにそれは重いだろうか。
あるいは、奈都は涼夏ほど私と一緒にいる時間が楽しくないのかもしれない。実際、何をしても楽しいという子ではない。
何をするか決めないと、先の予定は空けてくれない。けれど、直前に声をかけると予定が埋まっている。
今澤奈都は難しい女だ。そして、そんなことを悶々と考えている私は、確かにちょっと面倒くさいかも知れない。
私は親が朝から不在だったので、帰宅部の二人を家に呼んでボードゲームをしている。帰宅部活動は出費がかさむので、こうしてお金をかけずに遊ぶのも大事だ。
今日は涼夏が手土産にとマフィンを焼いてきてくれたので、親の分を残してゲームのお供にした。
「千紗都の両親は仲がいいな」
今日二人が出かけている理由はただのデートであると告げると、涼夏が感心するようにそう言った。私はずっとこの家で暮らしていて、他の家庭をあまり知らないので、一般的かどうかはわからないが、西畑家も今澤家も家族旅行をしているし、普通なのではなかろうか。
絢音に意見を求めると、絢音は「両親二人では出掛けないね」と言った。それが仲の問題なのか、趣味が違うからか、子供がいるからか、理由はわからなかったが、それ以上その話はやめておいた。涼夏から言い出したとはいえ、両親が離婚している涼夏の前で長々と話すことではないだろう。
ゲームの合間にマフィンをいただくと、やはり美味しかった。しっとりしている。涼夏は「カロリーを気にせず作ればしっとりする」と笑ったが、本当だろうか。
「今日は奈都が友達とアフタヌーンティーやってるけど、猪谷神みたいな存在はいないから、市販品でやるって言ってた」
先日奈都が言っていたことを話すと、絢音がありがたやと手を合わせた。私も拝んでおくと、涼夏が困ったように言った。
「そこは挑戦して欲しいところだな。みんなで作るのも楽しかろうに」
「確実に美味しいものが食べたいっていう気持ちは理解できる」
「こんなものは、小麦粉とバターと砂糖と牛乳を適当に混ぜて焼いたら、不味くなりようがない」
「いやいや、焦げるか生っぽくなる自信がある」
一応、圧倒的大多数の女子高生を代表してそう伝えると、絢音もそうだそうだと頷いた。これは神にのみ作ることを許されたお菓子だ。
涼夏が自分で焼いたマフィンを頬張りながら言った。
「まあ、3つ100円のマフィンよりは美味しいと思うけど、100円じゃ作れない」
お菓子作りはお金がかかる。ただ、猪谷家では通常の食事同様、お菓子の材料費も家計から出ているので、涼夏の懐はまったく痛んでいない。こうして友達と食べるためのお菓子も同様だ。
「私はアフタヌーンティーというものをもちろんしたことがないけど、お嬢様方は?」
絢音が優雅に紅茶を飲みながら言った。絢音の方がよほどお嬢様っぽいが、時々がさつなのがまた可愛い。
涼夏が「ないな」と簡単に答えたので、私も首を横に振った。
「あれは高貴な令嬢の遊びで、私みたいな田舎の芋娘に出来ることじゃない」
静かにそう言うと、涼夏が「鏡を貸そうか?」とバッグをあさった。借りなくても自分の部屋なのでそこら中にある。
「お手製アフタヌーンティーというのはなかなか面白い発想だけど、スタンドがあってこそだな。サンドイッチとスコーンを作るだけなら出来る」
涼夏がマフィンを掲げながら言った。このマフィンも、スタンドに置いたらまた違って見えるだろう。
「確かに。あれがアフタヌーンティーの定義って感じはあるね。まあ、私はスコーンとか作れないけど」
「小麦粉とバターと砂糖と牛乳を適当に混ぜて焼いたら出来るでしょ」
「さっきと同じじゃん」
呆れながらそう言うと、絢音があははと笑い声を上げた。実際のところ、焼き菓子の材料など大体同じだ。後は分量と焼き方の問題なのだろう。
丁度奈都の話になったので、先日奈都とした話をしてみることにした。
「この前、奈都に恋愛的に面倒くさいって言われた。深刻なやつじゃないけど」
正確には言いかけただけだが、あれはもう言ったに等しい。涼夏が意外そうに眉を上げて、「へー」と相槌を打った。
「恋愛的に面倒くさい千紗都というのが、想像できない。そもそも千紗都、恋愛に興味ないでしょ」
「私は友情の話をしたつもりだったけど、もし付き合ってても自分から連絡しないのかっていう例を出したら、そう解釈された。私の話の振り方が悪かった自覚はある」
「確かに、連絡してこない彼氏に腹を立ててる彼女ムーブだね。面倒くさい千紗都可愛い」
絢音がうっとりと目を細めた。全然可愛くないと思うが、基本この人は、私のなんでも可愛い。
涼夏は当事者以上に話の趣旨を理解してくれて、「アイドルの話か」と呟いた。
「現状に満足してるから、特に自分からそれ以上求めて来ないっていう、絢音説を立証しようとしたんだな?」
「立証っていうか、私としてはそうじゃない方が嬉しいんだけど。偶像化されるような人格者じゃないし、そういう関係は望んでない」
「まあでも、毎朝一緒に学校に行って、千紗都からいっぱい誘ってくれて、空いてる時に遊べて、たまにお泊まりもして、それだけしたら満足だって言われてもおかしくない気はするね」
絢音が一応というように奈都を擁護した。確かに、改めてそう並べられると、単に私が求めすぎているだけという気もする。
「先の予定を立てようとすると、奈都は何をするかを重視する。あたかもそれは、やることが決まってないなら、私の予定を押さえるなと言わんばかりに」
もちろん、そんな言い方ではないが、結果的にそうなっている。私は今日みたいに、特別ではない遊びで満足だし、今日も涼夏と絢音に声をかけたのは数日前だ。もちろん、私たちは基本的には週末もいつも一緒にいるので、奈都とは前提が違うのはある。
「涼夏は友達も多いのに、奈都みたいに声をかけられたりしないの?」
クラスでも人気者だし、私や絢音みたいに友達に壁を作ったりもしていない。しかし、週末に他の友達と遊ぶからと言って断られたことがほとんどない。
私の疑問に、涼夏はあっけらかんと答えた。
「ずっと断ってたら、ついに誘われなくなった」
「断ってたんだ」
「千紗都がずっと空いてることがわかったから」
「むっちゃ私のこと好きじゃん」
思わず笑うと、涼夏はうむと偉そうに頷いた。
涼夏は私との時間を楽しいと感じて、最優先で予定を空けてくれている。奈都にもそれを求めたいが、さすがにそれは重いだろうか。
あるいは、奈都は涼夏ほど私と一緒にいる時間が楽しくないのかもしれない。実際、何をしても楽しいという子ではない。
何をするか決めないと、先の予定は空けてくれない。けれど、直前に声をかけると予定が埋まっている。
今澤奈都は難しい女だ。そして、そんなことを悶々と考えている私は、確かにちょっと面倒くさいかも知れない。
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