ほのぼの学園百合小説 キタコミ!

水原渉

文字の大きさ
132 / 381

Chit-Chat! 10

しおりを挟む
<作者より>
2021年6月のツイートをまとめた、短いトーク集です。
時事ネタや場所などの固有名詞、小説本編とは矛盾する内容もあります。
実際にあるようなないような、曖昧な設定でお楽しみください。
また、画像がないと意味がわからないものもあります。

  1

涼夏「ぴえん」
千紗都「最新ワードだね」
絢音「千紗都の最新は何年前まで有効なの?」
千紗都「5年くらい」
涼夏「おばあちゃんか!」
千紗都「で、何がぴえんなの?」
涼夏「言ってみただけ。悲しみのない生活を送ってる」
絢音「悲しみのない生活。パワーワードだね」

  2

千紗都「おはよー」
奈都「……」
千紗都「ん?」
奈都「可愛い。今日のチサは一段と可愛い」
千紗都「いつもと同じだけど」
奈都「いつも可愛い。目を背けたくなる可愛さ!」
千紗都「褒められた?」
奈都「もう、見ていられない!」
千紗都「褒められてる?」

  3

涼夏「平日も休日も、ずっと千紗都と一緒にいる」
千紗都「夫婦ってそういうものじゃない?」
涼夏「今、私たちが夫婦って言った?」
千紗都「言ってないけど」
涼夏「あれ? 言ってない?」
千紗都「ん?」
涼夏「言ったよね?」
千紗都「言ったっけ。まあ、どっちでもいいけど」

  4

千紗都「この先、生きていく上で、裁縫くらいできるようになった方がいいかもしれない」
涼夏「それはそうだね」
千紗都「違うかもしれない」
涼夏「できた方がいいよ」
千紗都「涼夏がしてくれるから……」
涼夏「甘やかされてる千紗都は可愛いけど、裁縫はできるようになって」

  5

絢音「涼夏の太ももの内側の柔らかいところを噛みたい」
涼夏「えっ? 私? 千紗都じゃなくて?」
絢音「なんで?」
涼夏「いや、別に、絢音がそうしたいなら……」
絢音「したい」
涼夏「えっと、じゃあ、どっかで、ちょっとだけ……」
絢音「やったね」

  6

千紗都「おはよー」
奈都「カッローア」
千紗都「どこの国の言葉?」
奈都「オリジナル」
千紗都「奈都は朝から……面白いね」
奈都「今、言葉を選ばなかった?」
千紗都「慎重に選んだ」
奈都「呆れてる?」
千紗都「……個性的で、私は……続けてほしいよ?」
奈都「泣きたい」
千紗都「なんで!?」

  7

涼夏「千紗都と濃厚接触したい」
千紗都「具体的には?」
涼夏「それは、だから、例えば、裸で……」
千紗都「裸で?」
涼夏「キスしたりとか……」
千紗都「他には?」
涼夏「他には、その、まあ、ほら、色々と」
千紗都「涼夏はエッチだね」
涼夏「そんな冷静に指摘されても……」

  8

涼夏「旅のしおりが作りたい」
千紗都「どこ行く?」
涼夏「どこでもいいけど。別に行かなくてもいい」
千紗都「なんだそりゃ」
涼夏「旅のしおりが作りたいの」
千紗都「出来たら見せてね」
涼夏「優しい。好き」
千紗都「今のは謎思考だね」
涼夏「そう? 他の子なら、『作れば?』で終わりそう」

  9

涼夏「絢音は反抗期とかあった? お父さん嫌いみたいな」
絢音「私は兄弟と戦うのに、父親を味方につけた方がいいって考えた」
涼夏「兄弟とよく戦ってるけど、仲悪いの?」
絢音「普通じゃない? 別に恨みや憎しみはないよ」
涼夏「怖いし!」
絢音「涼夏は妹と仲はいい?」
涼夏「普通かなぁ」

  10

千紗都「今はITよりDXなんだって」
涼夏「なんだそりゃ。PC-9801DXか?」
千紗都「何それ。デジタルトランスフォーメーションだってさ」
涼夏「カッコイイ! ナッちゃんとか好きそう!」
千紗都「あー、わかる」
涼夏「で、それ、何?」
千紗都「知らないけど。ITのことかな?」

  11

千紗都「変なねーちゃんある暗がりでセックスの乱発。変なねーちゃんある暗がりでセックスの乱発」
奈都「……」
千紗都「何?」
奈都「チサの口からそんな単語を聞く日が来るなんて」
千紗都「神聖な行為らしい」
奈都「神聖な行為をある暗がりで乱発しないで」
千紗都「それは言えるね」

  12

奈都「私、魔法少女になる」
千紗都「ぶっ!」
奈都「マンガみたいに噴かないで。チサ、美人なんだから」
千紗都「奈都が変なこと言うから!」
奈都「私、変なこと言った?」
千紗都「自覚ないの?」
奈都「魔法少女って、日常的になりたくならない?」
千紗都「ならないけど」

  13

千紗都「早く毎日涼夏の手料理が食べれる生活がしたい」
涼夏「毎日ご飯作るから、千紗都がいっぱい稼いできてね」
千紗都「無茶言わないで」
涼夏「無茶なのか」
千紗都「私、何も出来ないから、涼夏に見捨てられそう」
涼夏「そうだね」
千紗都「否定してくれなかった! 本気で泣きそう……」

  14

千紗都「涼夏、指舐めていい?」
涼夏「えっ? 指?」
千紗都「うん」
涼夏「い、いいけど……」
千紗都「じゃあ、ぺろぺろ」
涼夏「……」
千紗都「美味しい」
涼夏「濡れてきた」
千紗都「そりゃ、舐めれば濡れるでしょ」

  15

千紗都「グッモーニン!」
涼夏「おはよ。テンション高め?」
千紗都「そうでもないけど、マンネリ打破?」
涼夏「私は朝の挨拶にそんなに多様性を求めてないけど、頑張ってる千紗都は可愛い」
千紗都「涼夏が多様性とか難しい言葉使った」
涼夏「高校生だからね。難しい言葉、使うよ? 軋轢とか」

  16

千紗都「涼夏、このゲームはキャラクターごとの特性はないの? 涼夏はファッションが+1、絢音はスポーツが+1、奈都はオタクが+1みたいな」
絢音「私、そんなにスポーツは得意じゃないよ?」
奈都「待って。そもそもオタクってパラメータ、無いし! 私、そんなにオタクじゃないし!」

  17

涼夏「千紗都とメロンパン巡りがしたい」
千紗都「メロンパンかー。美味しいよね」
涼夏「千紗都がどうしてもって言うなら、クリームパンでもいい」
千紗都「メロンパンでいいよ」
涼夏「でも、千紗都が泣いて頼むなら、クロワッサンでもいい」
千紗都「メロンパンがいいかな」

  18

奈都「壮大なファンタジー小説を読んでると、この世界の普通さにがっかりすることがある」
千紗都「病院に行くならついていくよ?」
奈都「そういうのじゃないし!」
千紗都「私とメロンパン巡りとか、退屈でしょうがないよね……」
奈都「楽しいし! チサもメロンパンも大好きだから!」

  19

千紗都「おはよー。いい天気だね」
奈都「いい天気? これが? チサには何が見えてるの?」
千紗都「奈都は今日も面白いね」
奈都「まあいいや。行こ」
千紗都「よくないから。もっと引っ張って。私は奈都のくだらない話を楽しみにしてるの」
奈都「褒めてるの? けなしてるの?」
千紗都「ベタ褒め」

  20

奈都「エリエールとグリモワールは似てる」
千紗都「えっ? 似てる?」
奈都「うん」
千紗都「エリエールとアリエールならわかる」
奈都「アリエールとグリモワールが似てるって話?」
千紗都「いや、そんな話はしてない。そもそもグリモワールって何?」
奈都「チサがグリモワールに興味を!」

  21

絢音「イカって10回言って」
千紗都「イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ、イカ」
絢音「カナダの首都は?」
千紗都「バンクーバー」
絢音「オタワだよ」
千紗都「聞いたこともない」
絢音「トルコの首都は?」
千紗都「アンカラ」
涼夏「ねえ、イカはいつ出てくるの?」

  22

千紗都「おはよー」
奈都「おはようございます、千紗都様」
千紗都「新しい趣向だね」
奈都「驚きもされないのですね」
千紗都「カバン持って」
奈都「ご自身で持たれた方が……」
千紗都「私に逆らうの?」
奈都「想定した展開と違います」
千紗都「一体何を想定してたの?」

  23

千紗都「奈都は、おっぱいは好き?」
奈都「な、何? 急に何?」
千紗都「ううん。オタクって、みんなおっぱい好きでしょ?」
奈都「偏見だから! まあ、チサのおっぱいは好きだよ? おっぱいだけじゃないけど」
千紗都「どこが一番好き?」
奈都「顔」
千紗都「即答だった」
奈都「飽きそうにない」

  24

涼夏「胎内記憶っていうのがあって」
千紗都「何かあるの?」
涼夏「千紗都のお腹の中にいた時にね」
千紗都「いないから!」
涼夏「聞いて」
千紗都「記憶が間違ってる!」
涼夏「胎内記憶なんてそんなもんだよね」
千紗都「同い年だから!」
涼夏「偶然だね」

  25

涼夏「千紗都に着床したい」
千紗都「涼夏って、定期的に私のお腹にいたがるけど、どうして?」
涼夏「あっ、嫌だったらもう言わない!」
千紗都「別に全然嫌じゃないけど、変な子だなって思って見てる」
涼夏「普通だし!」
千紗都「普通は友達に着床したがらない」
涼夏「今、流行りなんだって」
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

さくらと遥香

youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。 さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。 ◆あらすじ さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。 さくらは"さくちゃん"、 遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。 同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。 ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。 同期、仲間、戦友、コンビ。 2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。 そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。 イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。 配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。 さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。 2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。 遥香の力になりたいさくらは、 「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」 と申し出る。 そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて… ◆章構成と主な展開 ・46時間TV編[完結] (初キス、告白、両想い) ・付き合い始めた2人編[完結] (交際スタート、グループ内での距離感の変化) ・かっきー1st写真集編[完結] (少し大人なキス、肌と肌の触れ合い) ・お泊まり温泉旅行編[完結] (お風呂、もう少し大人な関係へ) ・かっきー2回目のセンター編[完結] (かっきーの誕生日お祝い) ・飛鳥さん卒コン編[完結] (大好きな先輩に2人の関係を伝える) ・さくら1st写真集編[完結] (お風呂で♡♡) ・Wセンター編[完結] (支え合う2人) ※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。

義姉妹百合恋愛

沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。 「再婚するから」 そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。 次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。 それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。 ※他サイトにも掲載しております

放課後の約束と秘密 ~温もり重ねる二人の時間~

楠富 つかさ
恋愛
 中学二年生の佑奈は、母子家庭で家事をこなしながら日々を過ごしていた。友達はいるが、特別に誰かと深く関わることはなく、学校と家を行き来するだけの平凡な毎日。そんな佑奈に、同じクラスの大波多佳子が積極的に距離を縮めてくる。  佳子は華やかで、成績も良く、家は裕福。けれど両親は海外赴任中で、一人暮らしをしている。人懐っこい笑顔の裏で、彼女が抱えているのは、誰にも言えない「寂しさ」だった。  「ねぇ、明日から私の部屋で勉強しない?」  放課後、二人は図書室ではなく、佳子の部屋で過ごすようになる。最初は勉強のためだったはずが、いつの間にか、それはただ一緒にいる時間になり、互いにとってかけがえのないものになっていく。  ――けれど、佑奈は思う。 「私なんかが、佳子ちゃんの隣にいていいの?」  特別になりたい。でも、特別になるのが怖い。  放課後、少しずつ距離を縮める二人の、静かであたたかな日々の物語。 4/6以降、8/31の完結まで毎週日曜日更新です。

私がガチなのは内緒である

ありきた
青春
愛の強さなら誰にも負けない桜野真菜と、明るく陽気な此木萌恵。寝食を共にする幼なじみの2人による、日常系百合ラブコメです。

処理中です...