雪梛の一閃

雪梛

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原初編

少女たちの入隊

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↓この表記がちょくちょく出てくるのでこの表?をどうぞ
AT=パワー型 DF=防御型 
ATF=パワー防御型 ADF=防御パワー型


シュン シュン


早朝朝早くから2人に少女の雪梛雪梛言映ことはが手合わせをしていた


「相変わらず避けるが上手いよね」


的確な回避を続ける雪梛に言映はそう言った。


「相手の手の動きの癖や振り出した時の気配を読めば言映でもできるよ」


まるでできることが当たり前な簡単なことにように言った。


「よく分からないや」


少女達は楽しそうに話していた。

この二人は昔から斬り合いをしていたようだ。

もちろん剣術の師匠などはいないため自己流なのだ。

この世界では多くの人々が剣術を娯楽だったり運動として楽しんでいる。

法律には戦闘中の死亡は殺人罪に問わないと書かれている。

もちろんこの2人も例外でなく戦術として楽しんでいる。


「私ももっと色んな人と斬り合いたいな」


願望のようにそう言った言映に対して雪梛は返事をした。


「よし。二人で防衛団に入ろう」


防衛団とは世界内の治安維持を目的としていてこの世界のルールに反対する反社会組織を壊滅させる団体である。必要とあらば化け物とも戦うがな。


「いや、あれって一般人が入れるもんなの?」

「大丈夫だよ。あそこ結構緩いから」

「なんでそんなこと知ってるのよ…」


とりあえず防衛団の本部へと向かうことになったようだ。




防衛団の本部につくと見た目はいい感じの戦士のような人がそこそこにいたようだ


「人が多いねー」


先ほどの疑問はなんだと思う感じの緊張感で言映はいった。


「お集まり頂きありがとうございます。試験はあちらで実施しますのでついてきてください」


受付をやっていた人がメガホン片手に指示を出していた。


「何となくで来ちゃったけど頑張ろうね」

「まあ頑張るほどでもないけどね」


まるで格下相手に対するような反応を見せた。


「皆さんには防衛団の剣士と一騎打ちしてもらいます。防衛団の剣士を倒すか10分間斬り合い続けられたら防衛団に入れます。では頑張ってください」


受付の人はそう言ってそそくさとどこかえ行ってしまった。


「マジか、防衛団の剣士とやるのか」


言映は少し驚いていた。


「そりゃ試験だからね。わざわざ弱い人を入れる必要ないでしょ」


そんな返答をしながら退屈そうに伸びをしている。

そうして順番に並んでいるとようやく前に人がいなくなったようだ


「私の番か」


言映の番が回ってきたようだ。


「軽く行ってくるわ」


そう言って個室に入っていった。

中にはタイマーを持った真面目そうな剣士がいた。


「これより斬り合いを開始する。このタイマーが鳴った時に生きていたら合格だ」

「死ぬこともあるってことすか?」

「そういうことだ」


そう言って剣士はタイマーを開始した。

地面を踏み込んでいきなり剣士が斬り掛かってきた。

想像より少し速かったが普段雪梛を見ているので見切れぬ程ではないようだ。

言映は抜刀した勢いで防ぎ二人の剣が当たると同時に即座に距離をとった。


「結構速めに振ったつもりだったのにな防ぐとはやるじゃないか」

「私はいつもそれより速い剣を受けているのでね」


言映は軽口を叩きながら剣士に斬りかかった

だが練度が足りないのか剣士に軽々と止められてしまう。


「良い太刀筋だ。だがまだまだ足りん」


急に発せられた想像以上のパワーで言映は飛ばされた。


「ぐは…なかなかやりますね。そろそろ得意技出しちゃいますよ」

「全力でこい」


言映は体勢を低くして足に力を入れて弾けるように斬りかかった。

速度は先程の斬りあいより2倍程度出ていただろう。

だが剣士はかろうじてとめていた。


「まだまだいくよー!」


ヒット&アウェイを高速で繰り返して剣士を押していた。

緊迫した状況下のせいか剣士が斬撃を防いだ時に体勢が崩れた。

もちろんそれを見逃すほど言映は甘くはない


「そこだ!」


今までの速度が乗った鋭い一太刀を見事に決めた。


「良い乱舞だった。見事」

「初月乱舞さ」


言映はそう言って剣士からタイマーを取り個室を出ていった。


「雪梛は瞬殺したかな」


そんな予想をしつつ雪梛をさがしはじめた。

戦闘時間6分20秒





個室から衝撃音が響いてきたようだ。

言映の入った個室からだ。


(ATか。まあいけるだろう)


そんなことを考えていたら番が回ってきた。

個室に入るといかにに入りたて感満載な剣士が出迎えた


「このタイマーが鳴った時に生きていたら合格だ」


業務的に剣士はそう言うと早速斬りかかってきた。

雪梛せつなは刀を抜かずに一歩右に踏み出し刀を避けた。

その回避方法に剣士は驚いて目を見開いた。


(かなり質が下がっているね)


雪梛はそんなことを考えながら身体を反ったり跳んだりしてよけつづけていた。

剣士は一旦距離をとって状況を理解していないのか苛立ちながら話しかけてきた。


「避けてばっかりではなく斬りかかって来たらどうだ」


「では遠慮なく」


雪梛はそう言って刀の柄の部分を持ち重心を低く構えた。

次の瞬間、雪梛が消えたと思ったら剣士の後ろにいた。

雪梛が刀を鞘に収めると同時に剣士が倒れた。



『マイゾーン』



雪梛が自分の居合切りにつけた名前。

基礎によって組み上げられた居合い斬り。

雪梛はタイマーをとって個室を出て言映をさがしはじめた。

戦闘時間30秒




「いやー、残った人少なかっね」


雪梛と言映は帰りながら話していた。

結局試験合格者は25人程度で大多数は落ちてしまった。


「相手の剣士弱かったね」


雪梛がそう言うと言映が回答してきた


「私の相手は結構強かったよ」

「言映はパワー負けすると対AT戦で苦戦するからね」

「なんで相手がATって分かったの?」


言映は不思議そうに聞いてきた。


「ふっ飛ばされてたから」

「ほんとに分析関係が得意だよね」


言映は少々呆れながら言った。


「明日からいきなり仕事だよ」

「二人一組で動くんでしょ?」

「そうだよ」


二人は合格した後に防衛団から貰った資料を見た。

資料には地図がかいてあり目的地は何かの組織のようだ。

その組織を壊滅させるのが今回の仕事らしい。

初の仕事のためかあまり強そうな相手は居ないようだ。


「なんかあんまり強くなさそうだね」

「最初から強敵よりはいいんじゃない?」

「それもそうだね」

「じゃあ明日の4時に山に集合ね」

「分かった」


そうして二人は別々の方へと歩いていった。
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