雪梛の一閃

雪梛

文字の大きさ
57 / 145
魔王討伐編

執筆?打ち込み?

しおりを挟む
「おかえりー。対戦の結果はどうだったの?」


家に帰ると雪梛の予想通り初雪が帰ってきていた。


「香澄の勝ちだったよ。まあ私たちはずっと戦い続けているから詩奈には少し荷が重いってのもあるんだけどね」

「詩奈はそうじゃないの?」


初雪は率直な疑問を口にした。


「そうらしいよ。なんか平和な世界にいて結構腕が鈍ったんじゃないかな。それはそうとこれから準備が終わり次第私の能力の解説をするんだけど聞きたい?」

「もちろん聞きたいよ。じゃあ準備ができたら私も呼んでね」


四人はご飯を食べた後順番に風呂に入って準備を済ませた。


「それじゃあそろそろ始めようと思うんだけど何か飲み物いる?」

「そしたら全員コーヒーでいいわよ。なんなら私が淹れてこようかしら?」

「そしたらお願いね。私も熱々のコーヒーを一杯」


香澄は立ち上がって台所へと向かった。


「香澄もコーヒー淹れられるんだね。いつも雪梛がやっているイメージだけど」

「香澄の淹れるコーヒーはなんか美味しいんだよね。いつも淹れているところは見してくれないけど」


それを聞いて二人は何か入れているなと思い少しだけ身構えてしまった。


「淹れてきたわよ。別に変なものは入れていないのだけれども」

「聞き取れる範囲がそれはおかしくない?」


現在は雪梛の部屋に集まっておりそこから台所までは結構距離がありそうだが気にしないことにした。

香澄も座り四人はコーヒーを一口飲んだ。


「やっぱり美味しいね。久しぶりに飲んだけどコーヒーもいいね」

「本当ね。だいぶ美味しいじゃない。私はたまに飲んでいたやつより美味しいわ」

「私にはちょっとだけ苦いかな。でも美味しいよ」


どうやら好評のようで問題はなかったようだ。


「さてと、じゃあこっからは本格的に始めるとしようか。そしてそこの隠れている二人はさっさと出てこようか」


三人が気配を探ると感覚的な薄いものを発見したようだ。

少なくとも人数がわかるほど正確ではないのだが。


「バレてしまっては仕方ないわねー」

「じゃああたしたちもご一緒させてもらうわね」


扉を開けて入ってきたのは静樹と朝月だった。


「貴方たちも大概暇人ね」

「しょうがないでしょー。まあ作者補正で最悪なんでもできちゃうのよねー」


急な来客は想定していなかったので二人は部屋の端っこに配置された。


「人数が多すぎる気もするけどさっさと始めるよ。今回の内容は私が受け継いだ執筆というか打ち込みについてだね。じゃあ現在までで確認されている能力を最初に話していくね。てんちょうからもらったこのデバイスのメモを使って例えばここに誰々がくるみたいな感じで打ち込むとそれが物語の進展に必須だったりいい方向に進むと判断された場合に本当に来させることができるよ。この力を私は強制力って言っているね。ちなみにこのデバイスには原理はわからないけど今まで起きた出来事だったりが書き記されているんだよね。次は誰かを生き返らせたりものを消滅させる力だね。これは私の多次元シリーズを使った時に大体使われているんだけどあまりの威力に主要人物や建造物を破壊したときに修復のようなことをすることだね。実際私たちは何度か死んでいるけどそのうちの何回かはこの力で生き返っているね。というか私たちの異世界旅中に死んでいる人間は誰一人としていないんだよね。少し話が逸れたね。最後は亜空間および異世界への扉を生成する力だね。これに関しては詩奈以外は全員知っているはずだね。簡単にいうと特異性を持った亜空間に移動するして戦闘をすることが可能だったり世界の設定をしている状態で開くとそれに一番近しい世界に行くことができる能力だね。亜空間の特異性は基本的には改ざん不可なんだけどちょっと時間をかけてハッキングなりを試みればいけるはずだよ。とりあえずここまでが現在までに判明している明確な能力だね。補足というかの内容なんだけどこの権限を使用するには順番があってその世界で物語を書いている人物の権限が最優先されるね。だから静樹やてんちょうは私が来るとすぐにわかるってことだよ。使える機能が減るからね。例えば時間操作とか強制力とかだね。まあ蘇生ぐらいがまともに残るから問題自体はなさそうだけどね。あと追加でもう一つ。私の権限は香澄にも使用を許可してあるんだよね。だから私が死んだり手が離せない時とかは香澄がなんとかしてくれるってこと。こうなっている理由としてはシンプルに相棒だから渡したってのとリスクが減るからね。もし私しか使用できない状態で私が死んだ場合はてんちょうか静樹にきてもらうことになるんだけど来なかった場合は詰みになるからね。まあ結局詰み状態になったら確定でてんちょうがくるから来ないようにするためでもあるね。これで補足含めて全部だと思うよ。ここからは少し探りながら話すから少しわかりづらいかもだけどよろしくね。まず一つ目は能力値の操作だね。基本的に私たちは実践を元に強化されているんだけどやろうと思えばこっちから状態を変化させられるらしいね。まあこんなゴミは使わないから一応あるなって感じかな。もし使うとしたらこの世界に極限向上を連れてきて能力値を底上げして戦うとかかな。これは特に触れることはないね。次は物質の生成能力だね。簡単に言うなれば無から物を作れる感じかな。まあこれと似たようなこととしては私のこの桜吹雪じゃない方の刀は強度と剛性をありえないぐらい強化しているとか折れた刀の修復かな。一応なんでも作れるらしいけどこれは使用者の体力消耗が激しいらしいね。まあ使い道自体はありそうだけど頻繁には使わないと言ったものかな。とりあえずはこのぐらいにしておこうか。あんまり探しているといくらでも見つかる気しかしないからね」


雪梛からの解説を聞いて全員一応の使い道からの応用を考えているようだ。


「まあ今日はこのぐらいにしてさっさと寝た方がいいよ。さっきのバトルで少なからずとも全員疲労が溜まっているからね」


雪梛はそういうともうすでにベットに入ろうとしている。


「流石に行動が早すぎない⁉︎」


そう言いつつも全員立ち上がってカップを流しに運び始めた。

カップを洗って静樹と朝月を元の世界にぶん投げて戻ってくるとすで雪梛は寝ていたようだ。


「寝る速度バグってんじゃないの?いつもこんな感じなの?」

「ええそうよ。この子は何かするって決めたらすぐに行動に移しちゃうのよ。まあそこがいいのだけれども。貴方も早くねなさいよ」


香澄はそういうと雪梛の方へと向かっていった。


「まさかと思うけど一緒に寝るの」

「そうに決まっているじゃない…流石に冗談よ。頼むから無言で引かないでくれるかしら」


そんな冗談?も交えつつ三人は就寝した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~

さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』 誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。 辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。 だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。 学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣

織部
ファンタジー
 ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。  背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。  母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。  セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。  彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。  セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。 「セラ、ウミ」 「ええ、そうよ。海」 ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します! カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。

アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身

にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。  姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う

yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。 これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。

処理中です...