雪梛の一閃

雪梛

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殲滅編

懐かしの集まり

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「今回は侵入者はなしだね」


雪梛は家に入ると早々に気配を探ったが何者もいないようだ。

香澄はまだぐったりしているため布団を敷いてそこに寝させてあげて懐かしのメンツに会いに行こうと思ったが気になることがあるので先に確認に行った。

向かった先は防衛団の本部でどうやら前の香澄との戦いのデータを見たようだ。

入り口から中に入るといつもの受付がいた。


「こんにちはーって雪梛さんじゃないですか!久しぶりですね。本日はどのようなご用件で?」


どうやら自分で思っていたよりも印象が強いらしい。

雪梛は先日のデータが見たいというと本部の偉い人が出てきてくれた。


「久しぶりだね。あのデータは役に立っている?」

「お久しぶりです。あのデータなのですが大変素晴らしく防衛団の先鋭の意欲が爆上がりしております。ささ、こちらへどうぞ」


案外異次元な戦いでも役に立つことはあるらしい。

雪梛はついていくといつぞやの会議室へと連れられた。

中に入ると今回は人はいないようだ。

雪梛は入り口から一番近い席に座って設置されていたモニターを眺めていた。

少しするとすぐに映像を流せる準備が整ったようだ。


「すぐにでも流せますがどうしましょうか?」

「そしたら少し待ってほしかな今ちょっと知り合いを呼んだから。多分一、二分で来てくれるはずだよ」


雪梛の予想通りぞくぞくと集まってきたようだ。


「久しぶりじゃん雪梛。香澄は?」

「久しぶりだなー。覚えている人とかいるのかねー」

「あたしは結構あっているわよね」

「無論私もいるで」

「どうもキャラ被りだよ」


これで全員…だと思う。

一応表記しておくと上から順に言映、りえ、朝月、てんちょう、霊斬。

全員開いている椅子に座って先ほどビデオを用意してくれた人は雪梛がお礼を言ってから退室してもらった。

まあこんな状況でここにいるのもやばいからしかたないことではあるのだがな。


「とりあえず香澄も召喚しておくね」


雪梛はそういうとデバイスを取り出して書き込みを開始した。

書き込みを終えた瞬間に部屋の隅のほうに寝てる香澄が出現したようだ。


「早く起きて座りな。どうせもう回復しているんでしょ?」


雪梛がそういうと香澄は反射を利用して起き上がった瞬間に威力を計算した魔力爆発を発生させて立ち上がり着地の瞬間に流体無償点を発動して席に向かい着席した。


「はや!?どんな速度してんだよ…」

「どうしたのかしら?久しぶりに会うのだから少し話でもしましょうよ」


どうやら気にしていないようだ。


「でもここであまり深く話をするつもりはないのでしょう?」


流石の回転速度の香澄のようだ。


「まあそうだね。ここでは私たちの少し古いデータがあるからそれを見せながらちょっとだけ話そうと思っているよ」


雪梛は映像の再生をした。


「戦った当時は確か魔王討伐編あたりだったっけね。まずは最初の大まかな流れについて説明しておこうか。原初の世界を出た私たちはまず魔法使い編に行ったんだよね。そしてそこで魔法の技術について少し学んで次に向かったのが魔王討伐編だね。そっちでは呪文について学んでそこで私は多次元シリーズというものを編み出したね。そんなこんなで次は殲滅編に行ったんだけど最強を軽々しく語る愚者がいたからそれをいっぺん殺してこっちに戻ってきたって感じかな。少々大事な部分は省き気味なんだけど大まかにはこんな感じだよ」


雪梛の解説が終わると映像ではどうやら多次元シリーズが発生しそうな雰囲気があった。


「少々水を差すようで悪いんやが二つほど世界を省いたんはなんでや?」


ここで一つと聞かないあたり妙な鋭さを持ち合わせているようだ。


「それについてはまあいったんおいておいてほしいかな。世界の名前だけ出しておくとすると「夢の中で装備調達をして目を覚ましたらすでに戦場ってなんですか?」ってやつと「拳という名のロマンを求める狂信者」だね。一つはまだ香澄にも言っていなかったから結構面倒なんだよね」

ここで雪梛は数舜観察眼を使用していたがそれについては朝月と香澄以外は気づかなかったようだ。


「ちょっと質問ー。多次元シリーズって何ですかー?」


切り替えたかったのかりえがいいタイミングで質問をしてきてくれたようだ。


「多次元シリーズについてだね。現在は無印とブレイクと月光といろいろあって正直渡私自身も把握しきれていないんだよね。打ち方の概要としてはまずは呪文のほうで刀に属性を付与して攻撃の瞬間に魔法のほうでその属性と対となる属性を同出力で生成して対エネルギーの膨大な爆発的エネルギーを生成する技だね。本当はもう少し詳しく話したいんだけどそうすると魔力の波長や光、闇の性質の解説もしないといけないから今回は割愛させてもらうね」


りえは満足げにうなずいてくれた 


「ちょっと気になるんだけど原初からずっと使用している技とかってあったりするの?」


言映がいい質問をくれたようだ。


「もちろんあるよ。せっかくだからここで私の把握している範囲で列挙してみようか。順番はあまり気にしないでね?見切り、気配感知、衝撃吸収、衝撃移行、衝撃透過、衝撃保留、反射、マイゾーン、先読み斬撃、カウンター、立体的視認、速撃、防撃、コンセントレムぐらいかな。いろいろな技を編み出しすぎてもはやわけわからなくなっているんだけどね。ほかに何か気になることがある人はいるかな?」


雪梛が聞くと誰も挙手はないようだ。


「こっち組みとしてはあなたたちがどうしていたのかが結構気になるわ」


香澄が原初組に聞くようだ。


「それについては私が答えるとしよか。まあ答えるとかゆうとるが実際は大した事おきとらへんで?」


それを聞くと香澄は案外素直に納得したようだ。

どうやら先日の雪梛の人格を見せたときのやつが評価されたようだ。

その瞬間に今度は香澄が観察眼を使ったようだ。


「今なんかしたか?違和感があったんやが」

「急にどうしたのかしら?」


どうやら感づかれかけたらしい。

これを見るに雪梛の観察眼のレベルが非常に高いことがよくわかる。

まあこれに関しては雪梛が異次元過ぎるだけなのだがな。

そこで丁度映像も停止したようだ。


「ちょうどいいからいつものカフェに行こうか。そこで少し詳しい話でもしよう」


雪梛はそういうと機材のかたずけを開始した。


「非常に申し訳ないんやが私ここから外せない用事があるんや。私抜きでも構わんか?」

「まあ用事なら仕方ないよね。どうせどこでも会えるからその時にしようね」

「助かるわー。今日はありがとうな。ええ話が聞けたわ。ほんじゃお先に失礼するでー」


そういうとてんちょうはそそくさと帰っていった。

そしてその背中に対して朝月は観察眼を使用した。


「これで決まりね。原初からの帰りにシバキに行くのだけれども朝月も来るかしら?」

「ごめんなさいね。あたし今日はカフェが終わったらもうすでに予定が入っているのよね」


どうやらぎっちぎちに詰まっているらしい。

そんなこんなで残りの全員でカフェへと向かって行った。
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