雪梛の一閃

雪梛

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殲滅編

殲滅開始

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「おかえり。どうだった?」


どうやら殲滅編の家に戻って来れたようだ。


「貴方を殺した技の詳細を教えてもらってきたわ。それについてはみておいてちょうだい」


雪梛はデバイスを開いて内容を確認した。


「ふむ…なるほどね。斬撃の衝撃吸収か。案外簡単にこの技習得できそうだね」

「そしたらやってみましょうか。一旦外に出ましょう」


二人は家の前に出ると早速準備をした。

雪梛は身体に極薄のシールドを張って抜刀して構えた。

香澄はショートマイゾーンで一気に接近すると綺麗な斬撃を放った。

その瞬間に香澄はその場で宙返りをしながら回避してそのまま雪梛の足を狙った。

雪梛は回避して一度距離をとった。


「難しいね。今のじゃあまりにも遅すぎる」

「一発目でそれをやってくる貴方に驚きよ。じゃあこんな感じで続けましょうか」


二人は実力の差が開きすぎないように細心の注意を払いながら鍛錬をした。





ここで私の登場や。

この前は急に召喚したりして申し訳なかったと思っている別世界線の私や。

まあ概ねここの私と違いはないで。

現在雪梛と香澄が鍛錬中で描写がなくなってまうのやさかいこうして登場してきたっちゅうわけや。

まああん時の状況についての説明があったりするんやがな。

というわけで早速本題に入ろうか。

今回の事件の事の発端は初雪が思ったよりも強くなっていた事やな。

香澄に何か言われたのか鍛錬をし続けていたら世無離が本気を出してギリ互角程度まで強くなってきたんや。

そして当時の世無離の状況といえば魔力調整に四苦八苦していたところや。

あの魔力装置を完全に制御しきれていないまま本気を出したところああなったってわけや。

じゃあ時間を戻せと思うかもしれないが私は能力の制限があるんや。
ここの私はどうだか知らないがそういうわけで殺してから復活しかなかったってわけや。

ちなみにあの時私はここの雪梛と香澄、そしてこっちの香澄の亜空間生成時に仕掛けを作ってどちらか早い方のみ作動するようにしたんや。

そういうわけで雪梛と香澄にしか頼めんっちゅうこったや。

こんなところやな。

じゃー引き続き少女の物語を楽しんでくれな。





「とりあえず実践レベルまで持って来れたね」


あれから亜空間に入って四日間ほどひたすらにデスカウンターをやっていたようだ。

現在では知っていればかろうじて回避できる程度になったようだ。


「ちょっと試しにいこうか」


二人は亜空間を生成してそのまま本部に繋げたようだ。


「あらー。久しぶりねー」


いつもの如く雪無が座っていた。


「やっぱりここにいたわね。ここ最近で私たち新技を練習したからちょっと良いかしら?」

「もちろん良いわよー。じゃあ早速やりましょうか」


三人は外に出て準備をした。


「私はどうすれば良いのかしら?」

「魔法と呪文以外で攻撃してきて。もちろん居合いでもいいよ」

「じゃあ遠慮なくいくわよ」


重心を低くして雪無は構えた。


スッ


非常に静かに動き出してそのまま流れるように雪梛の首に当たった。

そしてその瞬間に雪無の首が飛んだ。


「案外通用するもんだね」


香澄が雪無を復活させてくれたようだ。


「何が起きたのかしら?」


当たり前だが困惑が隠しきれないようだ。


「技も概要は脳に流しておくね。まあこれでもまだ完璧ではないんだけどね」


内容を把握したのか引き気味で雪梛と香澄を見た。


「何よこの技。いよいよお手上げになっちゃうわよ」


そこにタイミングをはかったのごとく滅鋭が来た。


「おや、帰ってきていたのですね。何やら随分と強そうですが」


どうやら全容ではないにしろある程度は見抜かれたらしい。


「まあそこそこにはね。複数属性高速回転融合物質攻撃も使えるようになったからね」

「それはまた面白いですね。この後はどうするんですか?」

「そうね…そろそろこの世界の締めに入るわ」


どうやら魔法使い編と同じぐらいの尺でいくらしい。


「まあシンプルに魔王討伐編が長すぎたってのはあるんだけどね」

「では次戦う時は全開でよろしくお願いしますね」

「もちろんだよ」


一応目的も果たせたため二人は一旦帰宅した。





「こっからどうしようか」


締めに入るにしては対戦相手が弱すぎるようだ。

まあ最たる原因としてはあのデスカウンターなのだがな。


「まあ今回は運がなかったということにしてボコボコにしても良いんじゃないかしら?結局私たちの対戦の前座みたいな感じにならざるおえないタイミングなのだから」


確かにそう言われればそうなのだがそれではあまりにも不憫な気がしてならない。


「今回はそういうふうにしようかな。せっかくポテンシャルが高いのに勿体無い感が半端ないけど今回は断念しようか」

「その理由とかも表記しておいた方がいいのかしら?」


まあ…せやろうな。


「そしたら一応言っておくね。私たちはデスカウンターの練習をし続けてたら攻撃をもらった瞬間にもはや無意識で発動しちゃうんだよね。まあこの状況こそが前に全てを凌駕した雪梛が言っていた世界崩壊の理由でもあるんだけどね」


どうやら現在は気軽に色々な人と戦える状況ではないらしい。


「そういうわけだからさっさと行きましょう。今回はあの短い短い思っていた魔法使い編よりも短くなるかもしれないわね」


まあリアルタイムで考えるのであれば休憩が挟まれた今回の方が長いのだがな。

二人は亜空間から桜吹雪と紅葉を受け取って無法地帯に向かった。





「さあ、殲滅開始よ」


二人は不敵な笑みを浮かべながらサブマシンガンを抜銃して手当たり次第の殺害を開始した。

互いの球をミラーガンさせたりちょっと強そうなやつには簡易的なビリヤードなどで殺している。


「そろそろくるかしら?」

「予想的中ね」


その瞬間に雪無が登場した。


「なるほど、今回は本気というわけね。できればスルーしてもらいたいのだけれども」

「それは無理だね。私たちは今まで世界を終える前に必ず強者をぶっ殺してきたからね」


それを聞いた雪無は心底残念そうにしながら抜刀した。

雪梛が少々前にでて抜刀せずに立っている。


「もう敗北確定じゃない」


状況を理解している雪無はなるべく距離をとってから魔法で攻撃をした。

雪梛は自身に魔法攻撃が当たる直前に対属性をぶつけてそのまま攻撃を待っている。


「大変そうですね。雪無さん」


どうやらようやくきてくれたようだ。


「流石にくるよね。ちょうどよかった」

「ええ、こう言った展開になるのは予め見えてましたから」


雪梛は滅鋭に指先を向けて魔力弾を発射した。

しかしかすった程度で避けられてしまった。


「なるほど。そういう能力か。それだったら確かにいけるよね」


どうやら今回の魔力弾を回避されたことにより雪梛に滅鋭の能力がバレたらしい。


「これは確かにミスりましたね。あの展開は知っていたのでカモフラージュのために食らっておくべきでしたね」


滅鋭は能力を解放してから雪梛に居合いの構えをした。


「ちょっとちょっと!貴方もさっき聞いたでしょ⁉︎」


デスカウンターを危惧した雪無が忠告をした。


スッ パチ


どうやらまだ雪梛が言っていたように完璧ではないらしい。


「流石の反応だね。これはもう位置関係から速度から方法まで全て見通せているのかな?」

「そんな大層なものじゃないですよ。大まかしか把握できませんからね」


雪梛の背後から雪無は高速できりかかってきていたようだ。

そしてその攻撃の瞬間に滅鋭が攻撃をしてきているようだ。

インパクトが同時になってしまうため雪梛は滅鋭の刀が自身に触れる手前で風の魔法と呪文を同時発動してインパクトを遅らせて雪無の刃からの衝撃吸収をして移行しながら滅鋭の刀を回避してそのままデスカウンターを行って雪無の胴を斬った。

雪無は一気に下がって距離をとったがこの出血量では致命傷だ。

最後の足掻きと思ったのか三属性でフルブレイカーをし始めた。


「滅鋭はあれ防げるの?」

「いえ、無理ですよ?」


その瞬間に雪無は雪梛に向けて融合物質を投げてきた。


「しょうがないな」


雪梛は速度から感覚的に闇球体を生成して中に入れ込んで爆発を無に帰させた。

それを見て雪無は諦めたかのように力尽きた。


「滅鋭はこの物語ではボコボコにされすぎてかわいそうだね」

「それは言わないで欲しかったですね」


雪梛は観察眼を使用した。


「さあどんどんきなって思ったんだけどそれは酷な話だね。そしたらここからは相棒にパスしようか」


雪梛にそう言われると香澄は雪梛の方に歩いていきハイタッチをした。


「どうかしら?たまにあるじゃない。交代の時にハイタッチするやつ」

「どうと言われましても。仲が大変よろしいとぐらいしか思えませんね」


香澄は手を銃の形にして指先の照準を合わせて撃った。


「二度は通用しませ!?」


セリフの途中で急に背後から来た弾を急所からギリギリ外した。


「あら、よく避けたわね。まあそろそろ決めるわよ」


香澄は自身に速撃を入れた。

その瞬間に滅鋭の背後に現れて首を狙った。

かろうじて体術回避を行って香澄の胴を狙って振った。

しかしそれが完全なる悪手であった。

まあこれを悪手と言うのはあまりにも仕方がない話ではあるのだがな。

攻撃をもらった瞬間に香澄はデスカウンターを発動してそのまま滅鋭を斬った。


「やっぱりこの技習得したらしたでお終いみたいなところあるよね」

「まあいいじゃない。まだまだ私は貴方と一緒に登りたいわよ?」


ふたりは間合いをとって中段構えをした。
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