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当たり前が出来なければ、他を極めればいい
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ラガスは意識がしっかりとし始めてからは殆ど誰かに本を読んで貰うか、床に指で文字を書いて約一か月ほどで文字を全て書けるようになった。
そして体が少しづつ動けるようになってからはどうにかして、体の中にある魔力を感じ取り、操れるように努力し続けた。
しかしまだ赤ん坊のラガスが体内に有する魔力の量は多くなく、体内の魔力を感じ取れるまでに四か月かかり、体内から魔力を放出すると直ぐに魔力切れの影響で殆ど動けなくなってしまう。
だが、それを何日、何十日、二百日近く続けた事でラガスがやってみたいと思っていた事が実現できた。
「・・・・・・はっ!!!」
一本の木に向けて右腕の掌から魔力が漏れ出して形を成し、弾丸となって木に放つ。
すると魔力による弾丸を受けた木にはしっかりと凹んだ跡が付いている。
「良い感じだな。よし・・・・・・次はアビリティの効果を加えてみるか」
もう一度掌を木にに向けて魔力の弾丸・・・・・・魔弾を作る。
そして回転を加えて放つ。
「・・・・・・うん。しっかりと効果はあるみたいだな」
回転を加えた魔弾を受けた部分は先程の魔弾の跡より深く削られている。
「次は火を試してみるか。でも、木に火を付けるとちょっとな・・・・・・直ぐに水で消せば大丈夫か。よし・・・・・・炎弾」
掌から放たれた炎弾は一直線に木にぶつかり・・・・・・予想通り発火してしまう。
さて、直ぐに消さないと父さんと母さんに怒られる・・・・・・どころでは色々済まなさそうだな。
「・・・・・・水弾」
放った水弾も炎弾同じく一直線に木にぶつかり、無事に消化は完了した。
「魔弾の効果の確認は三分の一しか出来ていないけど、今の歳を考えれば十分だろう。そろそろ家に戻るとするか。なぁ、メリア」
「・・・・・・ラガス坊ちゃま、一つよろしいでしょうか」
メリアが俺に質問するなんて珍しいな。まぁ、驚いた顔はしょっちゅうしてるからそろそろ何かしらの質問が来ても可笑しくは無いか。
「いいぞ。というか、質問するのにわざわざ確認を取る必要はないぞ」
「かしこまりました。それでは・・・・・・ラガス坊ちゃまはそのような技をどのように知ったのですか?」
「どのようにって聞かれてもな・・・・・・別に父さんや母さんに教えてもらったり本から得た知識って訳じゃないぞ。単純に自分で考えただけだ。まだ三歳になっていないから、どの属性魔法が自分に適性があるのか分からないから、どうやって魔法・・・・・・というより魔力か。その訓練が出来るのか考えた結果だ」
全部本当・・・・・・な筈だ。
自分にどんな属性の適性があるのか。属性はともかく三種類の魔法が使える事は分かっている。
最も、その三つが基本属性と言われる五種類の魔法に当てはまるのかは知らないけどな。
「メリアも俺が教えたら出来ただろ。体の魔力を弾丸・・・・・・玉にして放つ技。俺は魔弾って呼んでるんだけどさ。メリアも手に入れる事で来たか、魔弾のアビリティ」
「いいえ。暇な時間を見つけて練習していますがラガス坊ちゃまの言う魔弾のアビリティは会得出来ません。・・・・・・って、私が質問したいのはそこでは・・・・・・いえ、確かにそこも気になりますけど、肝心なのはそこではありません」
・・・・・・いつもクールなメリアが慌てるのも可愛いな。
俺より四つ上、なのに歳からは考えられない落ち着きとクールさ。別に自分には厳しいかもしれないけど、他人には優しいからな。
学校に行けば同級生や下級生からお姉様って呼ばれそうな気がマジでする。
将来可愛いと言うよりは、綺麗になりそうな顔つきだしな。
「何故その様な技を考えつき、アビリティまで発言したのか。私はそこが聞きたいのです。後・・・・・・ラガス坊ちゃまは二歳・・・・・・いえ、もうすぐ三歳ですね。その年齢にしては余りにも考えが大人びている、と私は思います。出来ればそこも教えて欲しいところです」
「いっぺんに三つも聞くなよ。ふぅーーーーー、一つ目は単純に魔力の塊を飛ばすだけでかなりの威力になるんじゃないかと思ったからだ」
本当に考えついたのは偶々だった。属性魔力を球体にして飛ばす魔法がある。けど、素の魔力を球体にして放つ魔法はなかった。技術としては確立されているのかもしれないが、ちゃんとした名前は無い筈だ。
・・・・・・納得できないって顔してるな。
「二つ目は・・・・・・本気で分からない。習得するのに何回撃てばいいのか、どの程度の技術を身に付ければいいのか。そもそもこのスキルは俺しか覚えられないのか。悪いけどこれは本当に分からない」
真面目に分からない・・・・・・というより覚えていないって方が正しいかもしれないしな。何発撃ったとかそんな細かい事一々覚えていないし。
ただ、俺しかこのスキルを持っていないってなると、それはそれで有難いけどな。
でも・・・・・・もしそうだとしたら、何らかの障害、弊害? はありそうな気がする。
「三つ目は、確かにもうそろそろ三歳の子供にして大人びているかもしれないな。理由は・・・・・・憧れが強かったってところか」
「憧れ・・・・・・ですか?」
「そうだ。早く周りの人たちの様に動き回りたい、本を自分で読めるようになりたい、魔法を使ってみたい。それらが原動力となって今に至る・・・・・・というか、その年齢にしては大人びているってさ・・・・・・お前が言うセリフか、メリア」
取りあえず三つ目は嘘、自我がはっきりとするのが圧倒的に早かったからが一番の答えだ。
で、メリアだって俺より四つ上だとしても・・・・・・まず言葉遣いは完全に大人びている筈。
「そ、それは・・・・・・あれです! 私はしっかりとメイド長のマーサさんからしっかりと教育を受けたからです!!!」
「俺だって文字の読み方書き方は兄さんや姉さんから教わったぞ。魔力の扱い方だって母さんにや父さんに教えて貰ったぞ」
正確には見て盗んだんだけどな。
さて、可愛い表情で迷ってから高らかに宣言したが、俺に反論されてどう返せばいいか迷っているメリアも可愛いな。
第12回ファンタジー大賞に応募します。
是非投票をお願いします!
そして体が少しづつ動けるようになってからはどうにかして、体の中にある魔力を感じ取り、操れるように努力し続けた。
しかしまだ赤ん坊のラガスが体内に有する魔力の量は多くなく、体内の魔力を感じ取れるまでに四か月かかり、体内から魔力を放出すると直ぐに魔力切れの影響で殆ど動けなくなってしまう。
だが、それを何日、何十日、二百日近く続けた事でラガスがやってみたいと思っていた事が実現できた。
「・・・・・・はっ!!!」
一本の木に向けて右腕の掌から魔力が漏れ出して形を成し、弾丸となって木に放つ。
すると魔力による弾丸を受けた木にはしっかりと凹んだ跡が付いている。
「良い感じだな。よし・・・・・・次はアビリティの効果を加えてみるか」
もう一度掌を木にに向けて魔力の弾丸・・・・・・魔弾を作る。
そして回転を加えて放つ。
「・・・・・・うん。しっかりと効果はあるみたいだな」
回転を加えた魔弾を受けた部分は先程の魔弾の跡より深く削られている。
「次は火を試してみるか。でも、木に火を付けるとちょっとな・・・・・・直ぐに水で消せば大丈夫か。よし・・・・・・炎弾」
掌から放たれた炎弾は一直線に木にぶつかり・・・・・・予想通り発火してしまう。
さて、直ぐに消さないと父さんと母さんに怒られる・・・・・・どころでは色々済まなさそうだな。
「・・・・・・水弾」
放った水弾も炎弾同じく一直線に木にぶつかり、無事に消化は完了した。
「魔弾の効果の確認は三分の一しか出来ていないけど、今の歳を考えれば十分だろう。そろそろ家に戻るとするか。なぁ、メリア」
「・・・・・・ラガス坊ちゃま、一つよろしいでしょうか」
メリアが俺に質問するなんて珍しいな。まぁ、驚いた顔はしょっちゅうしてるからそろそろ何かしらの質問が来ても可笑しくは無いか。
「いいぞ。というか、質問するのにわざわざ確認を取る必要はないぞ」
「かしこまりました。それでは・・・・・・ラガス坊ちゃまはそのような技をどのように知ったのですか?」
「どのようにって聞かれてもな・・・・・・別に父さんや母さんに教えてもらったり本から得た知識って訳じゃないぞ。単純に自分で考えただけだ。まだ三歳になっていないから、どの属性魔法が自分に適性があるのか分からないから、どうやって魔法・・・・・・というより魔力か。その訓練が出来るのか考えた結果だ」
全部本当・・・・・・な筈だ。
自分にどんな属性の適性があるのか。属性はともかく三種類の魔法が使える事は分かっている。
最も、その三つが基本属性と言われる五種類の魔法に当てはまるのかは知らないけどな。
「メリアも俺が教えたら出来ただろ。体の魔力を弾丸・・・・・・玉にして放つ技。俺は魔弾って呼んでるんだけどさ。メリアも手に入れる事で来たか、魔弾のアビリティ」
「いいえ。暇な時間を見つけて練習していますがラガス坊ちゃまの言う魔弾のアビリティは会得出来ません。・・・・・・って、私が質問したいのはそこでは・・・・・・いえ、確かにそこも気になりますけど、肝心なのはそこではありません」
・・・・・・いつもクールなメリアが慌てるのも可愛いな。
俺より四つ上、なのに歳からは考えられない落ち着きとクールさ。別に自分には厳しいかもしれないけど、他人には優しいからな。
学校に行けば同級生や下級生からお姉様って呼ばれそうな気がマジでする。
将来可愛いと言うよりは、綺麗になりそうな顔つきだしな。
「何故その様な技を考えつき、アビリティまで発言したのか。私はそこが聞きたいのです。後・・・・・・ラガス坊ちゃまは二歳・・・・・・いえ、もうすぐ三歳ですね。その年齢にしては余りにも考えが大人びている、と私は思います。出来ればそこも教えて欲しいところです」
「いっぺんに三つも聞くなよ。ふぅーーーーー、一つ目は単純に魔力の塊を飛ばすだけでかなりの威力になるんじゃないかと思ったからだ」
本当に考えついたのは偶々だった。属性魔力を球体にして飛ばす魔法がある。けど、素の魔力を球体にして放つ魔法はなかった。技術としては確立されているのかもしれないが、ちゃんとした名前は無い筈だ。
・・・・・・納得できないって顔してるな。
「二つ目は・・・・・・本気で分からない。習得するのに何回撃てばいいのか、どの程度の技術を身に付ければいいのか。そもそもこのスキルは俺しか覚えられないのか。悪いけどこれは本当に分からない」
真面目に分からない・・・・・・というより覚えていないって方が正しいかもしれないしな。何発撃ったとかそんな細かい事一々覚えていないし。
ただ、俺しかこのスキルを持っていないってなると、それはそれで有難いけどな。
でも・・・・・・もしそうだとしたら、何らかの障害、弊害? はありそうな気がする。
「三つ目は、確かにもうそろそろ三歳の子供にして大人びているかもしれないな。理由は・・・・・・憧れが強かったってところか」
「憧れ・・・・・・ですか?」
「そうだ。早く周りの人たちの様に動き回りたい、本を自分で読めるようになりたい、魔法を使ってみたい。それらが原動力となって今に至る・・・・・・というか、その年齢にしては大人びているってさ・・・・・・お前が言うセリフか、メリア」
取りあえず三つ目は嘘、自我がはっきりとするのが圧倒的に早かったからが一番の答えだ。
で、メリアだって俺より四つ上だとしても・・・・・・まず言葉遣いは完全に大人びている筈。
「そ、それは・・・・・・あれです! 私はしっかりとメイド長のマーサさんからしっかりと教育を受けたからです!!!」
「俺だって文字の読み方書き方は兄さんや姉さんから教わったぞ。魔力の扱い方だって母さんにや父さんに教えて貰ったぞ」
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