19 / 1,103
早熟
しおりを挟む
(全く・・・・・・本当に末恐ろしいな)
リットは息子であるラガスの技術の高さに驚かされていた。
(無駄な魔力を抑えて殺す。俺はそういった技術をハンターとして活動初めて五年ほど経ってから意識し始めたんだがな。それをまさか六歳で意識して完成させるなんてな)
普通の子供が考えつく発想では無い。
親が自身より上のランクのハンターであり、子供をハンターとして生きる事が出来るように教育した場合でもラガスの年齢でそういった技術は教えない。
リットはそう確信する事が出来た。
そもそもラガスの年齢ではモンスターを倒す技術よりも、ハンターとしての技術を率先して教える。
モンスターを倒す技術も教えるにしても、確実に倒して殺す方法を教える。
魔力の節約が出来るとしても、殺し損ねる可能性のある技術を教えようとはしない。
(正直まだまだあいつの事を甘く見ていたな。戦い方に関しては考えが既に一流に近いか? それに決して傲慢になりはせず努力を惜しまない。だからといって余裕がない訳でもない・・・・・・あの大会に出させたら良いところまで行くかもしれないな。いや、優勝できる可能性だってある筈だ)
約一年後に貴族の子供達を戦わせるトーナメントが開催される。
それにラガスが出場すれば優勝をかっさらえるのではと思ったが、それは無いなと思い首を横に振る。
(あいつは目立つ事が嫌いだからな。そもそもトーナメントには出ないだろう。ただ・・・・・・あいつの持つ全てを出せば確実に優勝出来る筈だ。親の贔屓目抜きで断言できる)
周りの子供達とは何かが違う。血統が優秀な公爵家の子息であろうと関係が無い。
そうリットが思ってしまうほどラガスは驚異的な速度で強くなっている。
(早熟・・・・・・とも言えるが、そこが浅い訳では無い、寧ろ深いだろう。アビリティの事を考えれば限界を迎えるのは当分先。あいつは目立ちたくないかもしれないが、ハンターランクはいずれ俺を超える)
ハンターとして、ベテランの一つ上の領域までたどり着けたリットはラガスが自身を超える事も確信する。
ラガスの事はそこまで心配していないが、歳が二つ上の兄であるアリクの事がリットはかなり心配だった。
(ハンターとしての俺に憧れてくれているのは嬉しい事だ。現にメインで長剣を使っているのは息子たちの中でアリクだけだからな。ただ・・・・・・アリクには言いづらいが、剣の才能はおそらくラガスの方が上だ)
ラガスも長剣の訓練を行っており、既に剣術のアビリティも習得している。
(もう少し考えるという事を覚えてくれたらな・・・・・・今のままではラガスに一矢報いる事すら出来ない可能性が高い)
言葉や行動にこそ出ていないが、アリクがラガスを目の敵にしている事は分かっている。
二人が戦ってラガスに負けて欲しい、という訳でもない。
しかしアリクは今、一つの事にしか意識が向いていない。
それでは前に進む事が出来ない。そしてそのままではアリクがラガスと勝負して勝つ事は不可能に近い。
(今のアリクは視野が狭すぎる。多彩な才能を持っているラガスには何かに特化しない限り勝負にならない。ラガスは器用貧乏といえる枠をすでに超えている。今のままだと・・・・・・将来的には双子の妹であるクレアにすら負けるか可能性はある)
ラガスを気に入っているクレアはラガスが行っている事に興味を持ち、自分に出来る事であればそれを真似しようとする。
結果的にクレアも同年代の子供達と比べて頭一つ抜けている実力を身に付けている。
(魔法の才能に関してはクローナ同様、完全にリアラの才能を受け継いでいる。そして棍術もサボらずに鍛えている。俺としては二人に強くなって貰いたい訳では無いんだがな・・・・・・まぁ、そういう家系だからと言えなくもないか)
自身の家族を思い出し、無理やり納得させた。
ただ、もしクレアと勝負して負けてしまったらアリクは立ち直れないかもしれない、或いは凶行に走る可能性も無いとは言い切れない。
(その辺りも考えておこないといけないな・・・・・・ふぅーーー、帰ったらリアラと話し合わないといけないな)
第12回ファンタジー大賞に応募します。
是非投票をお願いします!
リットは息子であるラガスの技術の高さに驚かされていた。
(無駄な魔力を抑えて殺す。俺はそういった技術をハンターとして活動初めて五年ほど経ってから意識し始めたんだがな。それをまさか六歳で意識して完成させるなんてな)
普通の子供が考えつく発想では無い。
親が自身より上のランクのハンターであり、子供をハンターとして生きる事が出来るように教育した場合でもラガスの年齢でそういった技術は教えない。
リットはそう確信する事が出来た。
そもそもラガスの年齢ではモンスターを倒す技術よりも、ハンターとしての技術を率先して教える。
モンスターを倒す技術も教えるにしても、確実に倒して殺す方法を教える。
魔力の節約が出来るとしても、殺し損ねる可能性のある技術を教えようとはしない。
(正直まだまだあいつの事を甘く見ていたな。戦い方に関しては考えが既に一流に近いか? それに決して傲慢になりはせず努力を惜しまない。だからといって余裕がない訳でもない・・・・・・あの大会に出させたら良いところまで行くかもしれないな。いや、優勝できる可能性だってある筈だ)
約一年後に貴族の子供達を戦わせるトーナメントが開催される。
それにラガスが出場すれば優勝をかっさらえるのではと思ったが、それは無いなと思い首を横に振る。
(あいつは目立つ事が嫌いだからな。そもそもトーナメントには出ないだろう。ただ・・・・・・あいつの持つ全てを出せば確実に優勝出来る筈だ。親の贔屓目抜きで断言できる)
周りの子供達とは何かが違う。血統が優秀な公爵家の子息であろうと関係が無い。
そうリットが思ってしまうほどラガスは驚異的な速度で強くなっている。
(早熟・・・・・・とも言えるが、そこが浅い訳では無い、寧ろ深いだろう。アビリティの事を考えれば限界を迎えるのは当分先。あいつは目立ちたくないかもしれないが、ハンターランクはいずれ俺を超える)
ハンターとして、ベテランの一つ上の領域までたどり着けたリットはラガスが自身を超える事も確信する。
ラガスの事はそこまで心配していないが、歳が二つ上の兄であるアリクの事がリットはかなり心配だった。
(ハンターとしての俺に憧れてくれているのは嬉しい事だ。現にメインで長剣を使っているのは息子たちの中でアリクだけだからな。ただ・・・・・・アリクには言いづらいが、剣の才能はおそらくラガスの方が上だ)
ラガスも長剣の訓練を行っており、既に剣術のアビリティも習得している。
(もう少し考えるという事を覚えてくれたらな・・・・・・今のままではラガスに一矢報いる事すら出来ない可能性が高い)
言葉や行動にこそ出ていないが、アリクがラガスを目の敵にしている事は分かっている。
二人が戦ってラガスに負けて欲しい、という訳でもない。
しかしアリクは今、一つの事にしか意識が向いていない。
それでは前に進む事が出来ない。そしてそのままではアリクがラガスと勝負して勝つ事は不可能に近い。
(今のアリクは視野が狭すぎる。多彩な才能を持っているラガスには何かに特化しない限り勝負にならない。ラガスは器用貧乏といえる枠をすでに超えている。今のままだと・・・・・・将来的には双子の妹であるクレアにすら負けるか可能性はある)
ラガスを気に入っているクレアはラガスが行っている事に興味を持ち、自分に出来る事であればそれを真似しようとする。
結果的にクレアも同年代の子供達と比べて頭一つ抜けている実力を身に付けている。
(魔法の才能に関してはクローナ同様、完全にリアラの才能を受け継いでいる。そして棍術もサボらずに鍛えている。俺としては二人に強くなって貰いたい訳では無いんだがな・・・・・・まぁ、そういう家系だからと言えなくもないか)
自身の家族を思い出し、無理やり納得させた。
ただ、もしクレアと勝負して負けてしまったらアリクは立ち直れないかもしれない、或いは凶行に走る可能性も無いとは言い切れない。
(その辺りも考えておこないといけないな・・・・・・ふぅーーー、帰ったらリアラと話し合わないといけないな)
第12回ファンタジー大賞に応募します。
是非投票をお願いします!
114
あなたにおすすめの小説
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です
Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!!
あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。
そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
血染めの世界に花は咲くか
巳水
ファンタジー
かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。
しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。
新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。
その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。
本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる