万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
36 / 1,103

二人での挑戦

しおりを挟む
「やっぱり訓練相手がいると、やれる事が多いですね!!」

軽く口を叩きながら私はミーシャさんの槍による突きを躱し、懐に潜りこむ。
しかしそれを許そうとしないミーシャさんが私に下段蹴りで返り討ちにしようとしまう。

「確かにそれはそうね! っと、相変わらず嫌なタイミングで撃ってくるな」

決まれが顔面直撃コースの下段蹴りを横に跳んで躱した後、牽制として二本の短剣の剣先から魔力の弾丸飛ばしますが、槍の刃が無い方で弾き飛ばされてしまいました。

これで態勢を崩せるとは思っていませんでしたけど、相変わらず反応が速いですね。

「敵の嫌がる事をするのも戦い方の一つだとラガス坊ちゃまに教わりましたので」

「そうかい、理に適った戦い方ではあるね。ただ、それだと嫌がらせにしては小さいんじゃないの?」

「ミーシャさんとの摸擬戦ですからね。ラガス坊ちゃまと敵対する者等と戦う時には一切容赦しませんよ!!」

再度ミーシャさんの懐に潜り込もうとしましたが、速度が上がった突きに阻まれて防戦状態。
何とか躱し、短剣で軌道をずらして攻撃を貰わない様にしていますが、本当に突きの速度が・・・・・・というより戻しの速度が速いです。

これじゃ、下手に突っ込む事が出来ないですね。

「・・・・・・そういえばあんた最近街に錬金術師のおばあちゃんに結構エグい事教えて貰ってるんだっけ」

「エグイのかどうかは分かりませんが、先程言った通り嫌がらせになる内容を学んでいます。ミーシャさんもご一緒にいかかですか?」

「あぁ~~、そうね・・・・・・少し考えとくわ」

あら、即答では無いんですね。まぁそれは構いませんが。
それにしてもミーシャさんも結構スタミナがあるみたいですね。
これはこれで点での攻撃を避ける良い訓練になりますが、それだけにしてしまうのはやはり勿体無いです。

少しは突きと戻しの速度が落ちるかと思ったんですが・・・・・・少し無茶をしてみましょう。

「ミーシャさんも覚えておいて損は無い内容だと思います、よ!!!」

ミーシャさんが槍を戻した直後に駆け出して接近を試みる。
ただ真正面に向かって駆け出した私を狙い突く事など朝飯前なミーシャさんは、丁度胸骨に向けて突きを放ってきました。

しかしそれが狙いだった私はつい表情が表に漏れてしまいます。

「っ!!!! う、そ」

胸骨に向かって放たれた突きを私は上体を逸らし、膝を曲げて躱す事に成功。
そのまま後ろに倒れ込んで両手を地面について右足で思いっきり槍に蹴りをかましてやりまします。

「ちょ、まっ!!」

私が槍を蹴っ飛ばした事でミーシャさんの槍を飛んでいき、得物は無い状態になり焦っている様ですが、一気に畳みかけます。

「わぶっ!!?? あっ・・・・・・はぁーーーー。まいった、私の負けね」

一つの短剣をミーシャさんに投擲し、投擲した直後に駆け出した事でミーシャさんに短剣を避ける時間を使ってようやく懐に潜り込めました。

そして短剣を首筋に突きつけたところでミーシャさんが両手を上げて降参の宣言をしたのでこの勝負は私の勝ちですね!!!

「メリルは本当に強いわね。私も少しは自信があったんだけど、やっぱりあんたには敵わないよ」

「そんな事無いですよ。ミーシャの突きだってしっかりと意識を集中させないと見切れないですし、それにお互い身内での摸擬戦という事で魔法やアビリティは使ってないんですから、正直どちらが強いかなんて分かりませんよ」

今回はミーシャが子供が扱う用の中で一般的な長さの槍を使っていたのでなんとか遠距離攻撃を凌げば勝機はありましたが、これが短槍なら接近戦も可能になるので話が変わってきます。
それにミーシャさんの反応の良さを考えれば本領が発揮されるのは接近戦。今回摸擬戦に勝てたのは素直に嬉しいですが、今回は武器に救われたという形の勝利ですね。

「そうだミーシャさん、一緒に森の中へ行きませんか?」

「へぇ? 森の中って事はモンスターを倒すのか?」

「はい、勿論です」

ラガス坊ちゃまと私、クレア様とミーシャさんの四人で行く事はありますが、ミーシャさんと二人でという事はありませんでしたからね。
二人だけでモンスターを倒すのも良い経験な筈です。

「ん~~~・・・・・・まいっか。良いよ。準備したら森の中に入るよ」

「了解です」

そこまで深く潜るつもりはないですけど、一応呼びの短剣とポーションを用意しておいた方が良さそうですね。

しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です

Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!! あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。 そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

血染めの世界に花は咲くか

巳水
ファンタジー
 かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。  しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。  新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。  その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。 本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

処理中です...