万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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身を滅ぼさない程度に

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「・・・・・・もっと金を賭けても良かったかもしれないな」

俺が金を掛けた選手は殆ど圧勝に近い勝ち方で勝負に勝った。

「そうですね。接戦に見える様に戦っていましたが、結果は私達が賭けた方が終始戦いをコントロールしていました」

「メリルの言う通りね。闘技場での戦いで基本的に八百長は行われない。けど、それでもあの二人を組み合わせたという事は、それだけ二人の間に戦い方の差があったという事」

「金も儲かって勉強にもなったので得しかありませんでした」

まぁ・・・・・・俺達の周囲には俺達が賭けた人とは違う人に賭けていた人は項垂れていたな。
賭けが楽しいってのは解らなくもないけど、あまり大金を賭け過ぎるのはなぁ・・・・・・正直いつ身を滅ぼすか分からない。

「ラガス坊ちゃまにとって色々な意味で勉強になった戦いなのでは無いですか?」

「色々? ・・・・・・あぁ、そういう事か。確かに色々と勉強になる戦いだった」

解る人には二人の間に大きな技量の差があると解る。
でも解らない人には二人が同等の力を持っていると認識している筈。

あまり目立ちたくはない俺にとって必要な技術だ。
いや、俺としては互角に戦っている様にではなく、あたかも相手よりも実力が低いのにも逆転勝ちしたって勝ち方を出来る様にならなければないないか。

正直なところその技術を習得しても、実戦でそれを実行できるかどうかはその時の俺の感情次第か。

「ラガスとしては、もう少し武器の扱いを上達させた方が良いかもしれないわね」

「俺は基本属性魔法が使えないので母様の言う通り、そこを重点的に鍛える必要がありますね」

素手で戦っていたら力加減を間違えてうっかりやってしまいそうだ。

「ラガス坊ちゃまのアビリティはとても有能ですが、バレてしまうと多くの方々が興味を持ってしまうでしょう」

「・・・・・・だろうな」

音魔法なんて俺限定だが無線代わりにもなる。
それに・・・・・・周囲の雑音を完全に無視出来るとかそんな熟練の騎士や兵士には無駄かもしれないけど、戦争時には相手の集中力をかき乱す事だって可能だ。

「でも、俺はハンターになるからあんまり関係ないと思いたい」

「あら、ラガスには気になる人がいたんじゃないですか?」

「気になる人って、セルシア・ロウレットの事ですか? その件ならたまたま目が合っただけですよ」

どこぞのロマンチストな漫画家と声優の様に周波数が合っている訳では無い。
仮にそのセルシア・ロウレットが俺のパートナーだったとしても卒業すればハンターになるという目標は変わらない。

・・・・・・でも、そういえば父さんがセルシア・ロウレットは貴族の令嬢としては結構変わっていると言ってたな。

「ほぅ・・・・・・それは良い事を聞きました。これはいつか私はラガス坊ちゃまの子供を抱っこする日が来るという事ですね」

「まて、まてまてまて。いくら何でも話を飛躍させ過ぎだろ」

まだパートナーかどうかすら解っていないんだぞ。それにもし俺とセルシア・ロウレットの趣味が合っていたとしても俺は男爵家の四男。向こうは公爵家の・・・・・・五女だったか?

「でも、目はしっかりと合ったのでしょう。それはもう運命みたいなものじゃない!」

「母様、テンションが高すぎです。まぁ、確かに目は合っていましたが・・・・・・それでもほんの一瞬ですよ」

「それはラガス坊ちゃまが直ぐに視線を逸らしたからではないですか? もしかしセルシア・ロウレット様はラガス坊ちゃまの事を目で追っていたかもしれませんよ」

・・・・・・目は先に俺が逸らした。それは間違いない。
けど、セルシア・ロウレットが俺の事を目で追うって・・・・・・無いと信じたい。

「とりあえず、俺に子供が出来るなんてまだまだ先の事なんだから頭の中から消しとけ」

「そうですか・・・・・・まぁ、気長に待たせて貰います」

「私がおばあちゃんになる日はまだ先ね」

どうだろうな。俺に子供が出来るのはまだまだ先だろうけど、母様がおばあちゃんになる日はそう遠くないと思うな。
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