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「それで、ラガスという少年はどういった者だった」
「手紙でも報告させていただきましたが、とても九歳の子供とは思えない程の実力を持つ少年でした」
私はセルシアお嬢様の父親にあたるロウレット公爵家の現当主にラガス君の情報を伝えている。
「セルシアも九歳にしては中々跳び抜けた才を持っていると思っている。私が九歳の頃よりよっぽど強い。そのセルシアよりラガスという少年は強いと」
「はい。滞在中に午前中は私を含めたセルシアお嬢様達とラガス君とその従者と従魔のブラックウルフで順々に摸擬戦を行いましたが、その最中にセルシアお嬢様は一度もラガス君に勝てませんでした」
勿論セルシアお嬢様も相手に大怪我を負わせる様な攻撃は行っていなかった・・・・・・筈。
全ての摸擬戦を見ていた訳では無いから断言出来ないが。
だがそれはラガス君も同じ。
どう考えてもそこを見せていなかった。
そもそも相手がいない状態であそこまで幻影を見せる動きを出来る者が、あそこまで手札が少ないとは思えない。
「一度もか・・・・・・それは凄いな。魔弾というアビリティは摸擬戦中には殆ど使っていないのだろう」
「私が見た限りでは牽制にしか使っていませんでした。核がセルシアお嬢様と比べて高いのは確実でしょうが、強さはそれだけが原因では無いかと」
「話を聞く限り、圧倒的なまでの経験か」
その言葉に尽きるでしょう。
ラガス君がどの様な思いで日々を過ごしているのか解らないが、それでも強くなることに夢中になっている事は解る。
「それと錬金術のアビリティ持ち、かなりの腕を持っていると」
「セルシアお嬢様がラガス君から貰ったイヤリングと靴を鑑定したところ、九歳の子供が造るような物では無いと解りました」
「多彩な少年だな。イヤリングは置いといてその靴・・・・・・魔靴だったか。それは私も興味がある」
当主様も若い頃はかなりやんちゃをしていたと聞いた事があります。
今でも腕が鈍らない様にと定期的にモンスターを狩りに行ってますが、私達部下の気持ちになって欲しいものです。
「是非あれは私も欲しい物だ。報酬を払えば少年は造ってくれると思うか?」
「当主様の願いを男爵家の子息が断れる訳が無いかと。ただ、しっかりと報酬を貰えばそれに見合うだけの品を造るかと」
「そうか。ならば彼が学園に入学する前に頼まねばならないな。いや、まずは彼が実力を存分に発揮できるように高品質の物の材料を探さなければならないな」
そんな物を送られれば実力を発揮できるどころか、緊張して失敗してしまうのが普通だと思うのですが。
まぁ、ラガス君ならそんな事は無いかもしれないと思えなくもないけど、それでも少しは緊張するでしょう。
「そして本題だが、セルシアはその少年に惚れているのか?」
「確証は持てませんが、好意に近い興味を持っているのは確かかと」
「それは親として喜ばしい事ではあるが、相手が男爵家の子供。それに四男となると難しいな」
そもそもセルシアお嬢様には侯爵家の次男が婚約者として存在する。
爵位だけを考えればセルシアお嬢様とラガス君が結ばれるのは難しい話だろう。
だが、可能性がゼロとは言えない。
「当主様、あの表情にあまり変化が無いセルシアお嬢様がラガス君と話している時は心の底から楽しまれているのです。もしかする可能性もあるかと」
「なるほど。滅多に起こらないから忘れていたが、その可能性があったか。ならばもはや運に任せるしかないな。セルシアの態度次第では奇跡が起こらずとも、結果が変わっていきそうだがな」
・・・・・・全くないとは言えませんね。
セルシアお嬢様は婚約者のジーク・ナーガルスに興味が無いと断言してる。
そしてセルシアお嬢様は結構思った事を口に出してしまう性格なので、なんやかんやで上手い方向に転びそうな予感がします。
「手紙でも報告させていただきましたが、とても九歳の子供とは思えない程の実力を持つ少年でした」
私はセルシアお嬢様の父親にあたるロウレット公爵家の現当主にラガス君の情報を伝えている。
「セルシアも九歳にしては中々跳び抜けた才を持っていると思っている。私が九歳の頃よりよっぽど強い。そのセルシアよりラガスという少年は強いと」
「はい。滞在中に午前中は私を含めたセルシアお嬢様達とラガス君とその従者と従魔のブラックウルフで順々に摸擬戦を行いましたが、その最中にセルシアお嬢様は一度もラガス君に勝てませんでした」
勿論セルシアお嬢様も相手に大怪我を負わせる様な攻撃は行っていなかった・・・・・・筈。
全ての摸擬戦を見ていた訳では無いから断言出来ないが。
だがそれはラガス君も同じ。
どう考えてもそこを見せていなかった。
そもそも相手がいない状態であそこまで幻影を見せる動きを出来る者が、あそこまで手札が少ないとは思えない。
「一度もか・・・・・・それは凄いな。魔弾というアビリティは摸擬戦中には殆ど使っていないのだろう」
「私が見た限りでは牽制にしか使っていませんでした。核がセルシアお嬢様と比べて高いのは確実でしょうが、強さはそれだけが原因では無いかと」
「話を聞く限り、圧倒的なまでの経験か」
その言葉に尽きるでしょう。
ラガス君がどの様な思いで日々を過ごしているのか解らないが、それでも強くなることに夢中になっている事は解る。
「それと錬金術のアビリティ持ち、かなりの腕を持っていると」
「セルシアお嬢様がラガス君から貰ったイヤリングと靴を鑑定したところ、九歳の子供が造るような物では無いと解りました」
「多彩な少年だな。イヤリングは置いといてその靴・・・・・・魔靴だったか。それは私も興味がある」
当主様も若い頃はかなりやんちゃをしていたと聞いた事があります。
今でも腕が鈍らない様にと定期的にモンスターを狩りに行ってますが、私達部下の気持ちになって欲しいものです。
「是非あれは私も欲しい物だ。報酬を払えば少年は造ってくれると思うか?」
「当主様の願いを男爵家の子息が断れる訳が無いかと。ただ、しっかりと報酬を貰えばそれに見合うだけの品を造るかと」
「そうか。ならば彼が学園に入学する前に頼まねばならないな。いや、まずは彼が実力を存分に発揮できるように高品質の物の材料を探さなければならないな」
そんな物を送られれば実力を発揮できるどころか、緊張して失敗してしまうのが普通だと思うのですが。
まぁ、ラガス君ならそんな事は無いかもしれないと思えなくもないけど、それでも少しは緊張するでしょう。
「そして本題だが、セルシアはその少年に惚れているのか?」
「確証は持てませんが、好意に近い興味を持っているのは確かかと」
「それは親として喜ばしい事ではあるが、相手が男爵家の子供。それに四男となると難しいな」
そもそもセルシアお嬢様には侯爵家の次男が婚約者として存在する。
爵位だけを考えればセルシアお嬢様とラガス君が結ばれるのは難しい話だろう。
だが、可能性がゼロとは言えない。
「当主様、あの表情にあまり変化が無いセルシアお嬢様がラガス君と話している時は心の底から楽しまれているのです。もしかする可能性もあるかと」
「なるほど。滅多に起こらないから忘れていたが、その可能性があったか。ならばもはや運に任せるしかないな。セルシアの態度次第では奇跡が起こらずとも、結果が変わっていきそうだがな」
・・・・・・全くないとは言えませんね。
セルシアお嬢様は婚約者のジーク・ナーガルスに興味が無いと断言してる。
そしてセルシアお嬢様は結構思った事を口に出してしまう性格なので、なんやかんやで上手い方向に転びそうな予感がします。
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