200 / 1,103
いずれは教師に
しおりを挟む
「授業はどうでしたか?」
「解りやすかったよ。評価の仕方はかなり自分勝手な気がしたけど、授業自体は真面だった」
まっ、基本的に完全に実力主義な点は才能が無い人には辛いだろうけど。
「シュラにはちょっとつまらんかったか?」
「そうっすね……否定できないっす。自分はあんまり錬金術には興味ないんで」
だよな。シュラが興味あるのは鍛冶の方だからな。
でもこの学校に、というか貴族が通う学校に鍛冶科とかあるわけないよな。
鍛冶貴族なんて一家がいたとしても、本当に少数だろうからそんな科を造る必要は無い。
でも……一応聞いてみるか。
生徒が使わないだけで、設備自体は教員か事務員が使う用としてあるかもしれないし。
授業の合間に運良くレックス先生に遭遇し、この学校に鍛冶が出来る設備があるのかを訊いた。
「一応あるが、ラガスは鍛冶もやるのか?」
どうやら尋ねたのが俺だったので俺が鍛冶をやるのかもしれないと勘違いするレックス先生。
流石にそこまで何でも出来やしないって。
「俺じゃなくてラガスの方が鍛冶を出来るんですよ」
「そうかそうか、確かに出来そうな見た目をしてるな。腕力もあって確か鬼人族しか使えない鬼火も使えるんだろ。とりあえず鍛冶を担当している先生に訊かないとな」
「先生の中で鍛冶をしている方がいるんですか?」
「おう、いるぞ。ただ、完全にこの学校に所属してるって訳じゃないんだよな」
完全に所属してはいない? つまり臨時教師って事か?
「その人は趣味で鍛冶をやってるハンターの人なんだよ。んで、その実力と鍛冶が出来る腕を買われてうちで教師をやってるんだが、現役のハンターだから学校に来れない日もあるんだよ」
「なんでそんな人を教師として雇おうとしたんですか?」
「一応ハンターを引退すれば完全に教師になってくれるらしくてな。それに鍛冶が出来るからいちいち外から武器を買う必要が無いんだよ。あの人は担当を持たずにハンター科と対人戦科に顔を出すして必要に応じて生徒の相手をするだけだからな」
「本業としては先生や生徒達が授業で使う武器を造ることなんですね」
「そういうことだ」
その人にとっては有難い老後の人生かもしれないな。
「まだ使えるかどうかは分らんが、とりあえず俺とメリルが錬金術の授業を受けている間、シュラはその先生に鍛冶の授業をしてもらえるか頼んでみるか」
「えっ、いや……それは嬉しいんっすけど、従者として授業中にラガスさんの傍を離れるのは駄目じゃないっすか?」
「でも授業内容的に戦うって事は無いんだから、メリル一人で十分だって。それにシュラだって睡魔と戦うより自分より腕が立つ人から鍛冶の授業を受けている方がよっぽど有意義だろ」
従者が授業中に寝てはならない。みたいなことを従者専用の授業で言われたらしく、シュラは俺が錬金術の授業を受けている最中は寝ないように耐えていた。
俺的に全然寝てもらっても構わないんだけどな。
別にが外側的な評価を気にすることは無いし。
「てなわけで、その先生にはいつ会えますか?」
「今日はいないな。確か明後日には学校に来る筈だ。昼休みの時に職員室で待っとくから声を掛けてくれ。そしたらその先生のところまで案内するからよ」
「有難うございます」
思いのほかシュラの要件は速く済み、放課後になると今日はセルシアとは別行動。
どうやらクラスメートに一緒にスイーツ店に行かないかと誘われたらしく、俺に相談してきた。
別にそんなこと俺に相談せずとも決めて良いんだけどな。
俺とずっと一緒にいるのも良くないだろうと思い、迷うことなく行って良いよと伝えた。
放課後予定が空いた俺はいつも通りメリルやシュラ達と模擬戦を……という訳ではなく、魔靴を製作する。
「解りやすかったよ。評価の仕方はかなり自分勝手な気がしたけど、授業自体は真面だった」
まっ、基本的に完全に実力主義な点は才能が無い人には辛いだろうけど。
「シュラにはちょっとつまらんかったか?」
「そうっすね……否定できないっす。自分はあんまり錬金術には興味ないんで」
だよな。シュラが興味あるのは鍛冶の方だからな。
でもこの学校に、というか貴族が通う学校に鍛冶科とかあるわけないよな。
鍛冶貴族なんて一家がいたとしても、本当に少数だろうからそんな科を造る必要は無い。
でも……一応聞いてみるか。
生徒が使わないだけで、設備自体は教員か事務員が使う用としてあるかもしれないし。
授業の合間に運良くレックス先生に遭遇し、この学校に鍛冶が出来る設備があるのかを訊いた。
「一応あるが、ラガスは鍛冶もやるのか?」
どうやら尋ねたのが俺だったので俺が鍛冶をやるのかもしれないと勘違いするレックス先生。
流石にそこまで何でも出来やしないって。
「俺じゃなくてラガスの方が鍛冶を出来るんですよ」
「そうかそうか、確かに出来そうな見た目をしてるな。腕力もあって確か鬼人族しか使えない鬼火も使えるんだろ。とりあえず鍛冶を担当している先生に訊かないとな」
「先生の中で鍛冶をしている方がいるんですか?」
「おう、いるぞ。ただ、完全にこの学校に所属してるって訳じゃないんだよな」
完全に所属してはいない? つまり臨時教師って事か?
「その人は趣味で鍛冶をやってるハンターの人なんだよ。んで、その実力と鍛冶が出来る腕を買われてうちで教師をやってるんだが、現役のハンターだから学校に来れない日もあるんだよ」
「なんでそんな人を教師として雇おうとしたんですか?」
「一応ハンターを引退すれば完全に教師になってくれるらしくてな。それに鍛冶が出来るからいちいち外から武器を買う必要が無いんだよ。あの人は担当を持たずにハンター科と対人戦科に顔を出すして必要に応じて生徒の相手をするだけだからな」
「本業としては先生や生徒達が授業で使う武器を造ることなんですね」
「そういうことだ」
その人にとっては有難い老後の人生かもしれないな。
「まだ使えるかどうかは分らんが、とりあえず俺とメリルが錬金術の授業を受けている間、シュラはその先生に鍛冶の授業をしてもらえるか頼んでみるか」
「えっ、いや……それは嬉しいんっすけど、従者として授業中にラガスさんの傍を離れるのは駄目じゃないっすか?」
「でも授業内容的に戦うって事は無いんだから、メリル一人で十分だって。それにシュラだって睡魔と戦うより自分より腕が立つ人から鍛冶の授業を受けている方がよっぽど有意義だろ」
従者が授業中に寝てはならない。みたいなことを従者専用の授業で言われたらしく、シュラは俺が錬金術の授業を受けている最中は寝ないように耐えていた。
俺的に全然寝てもらっても構わないんだけどな。
別にが外側的な評価を気にすることは無いし。
「てなわけで、その先生にはいつ会えますか?」
「今日はいないな。確か明後日には学校に来る筈だ。昼休みの時に職員室で待っとくから声を掛けてくれ。そしたらその先生のところまで案内するからよ」
「有難うございます」
思いのほかシュラの要件は速く済み、放課後になると今日はセルシアとは別行動。
どうやらクラスメートに一緒にスイーツ店に行かないかと誘われたらしく、俺に相談してきた。
別にそんなこと俺に相談せずとも決めて良いんだけどな。
俺とずっと一緒にいるのも良くないだろうと思い、迷うことなく行って良いよと伝えた。
放課後予定が空いた俺はいつも通りメリルやシュラ達と模擬戦を……という訳ではなく、魔靴を製作する。
105
あなたにおすすめの小説
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です
Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!!
あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。
そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
血染めの世界に花は咲くか
巳水
ファンタジー
かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。
しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。
新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。
その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。
本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる