259 / 1,103
条件付きで貰った
しおりを挟む
「戦うのはメイドと執事だからか、そこまで客は多く無いな」
「そうだね。でも、一般市民の人達はかなり視に来ているよ」
ロックスの言う通り、確かに一般市民であろう観客は多い。
普段は人と人が全力で戦う機会などあまり無いから興味がある人が多いんだろうな。
「ラガスはどう予想する?」
「予想ってのは……誰が一位になるかって事か?」
「そ、そうだけど」
予想、ねぇ……俺からすればするだけ無駄だって話だ。
「シュラとメリルが一位だろう。それ以外の結果は、相手が余程戦い慣れている者でなければ変わらない」
「す、凄い自信だね。確かに校内戦でも圧倒的な強さで代表になったらしいけど……でも、執事やメイドさん達は年齢の幅が大きいから、流石に断言は出来ないんじゃないかな?」
「ん~~~……そう、かもしれないな。でも精々上は十七かそこらだろう」
「そうだね。今回の執事、メイドの大会で一番年上の人は十七歳だったはずだよ」
十七歳、二人より四歳上の者か……そいつの過去の経歴によっては結果が解らなくなってるな。
ただ、そいつが過去にハンターだったという経歴を持っていたとしても、二人の戦闘経験数に敵うか?
・・・・・・いいや、敵わないな。
戦闘の経験値だけで言えば、今回の大会に出場するメイドや執事達が二人に敵うことは無い。
「だとしても、二人が負ける光景は浮かばないな。というか、二人共選抜戦では本気を出してなかったし」
「……それって本当? 本気を出さずに、先輩達の従者さん達を倒したって事になるよね」
「そういう事になるな」
メリルは糸生産に操̪糸、シュラは城壁と鬼気に鬼火。
それらのアビリティを一切使用していない。
それどころか満足に短剣を、大剣を使っていない。
「俺と二人は年がら年中対人戦を行い、モンスター戦ってきた。だから対人戦で後れを取ることも無い」
「年がら年中……それは確かに強くならない方がおかしいと言えるね」
「そうかもな。ただ、ロックスの言う通り絶対は無いかもしれないな。今回の戦いで扱う武器に関しては制限が無い」
「扱う魔剣や魔槍によってはもしかしたらって可能性があるって訳だね」
「もしかしたら、な」
ただ……それはウォッツさんのお陰で除外された。
俺が参加する大会の前に二人の大会があるから武器を貸して欲しいとお願いしたんだが、真面目に上等な大剣と双剣を貸してもらった……というか頂いた。
料金はいらない、そのかわり絶対に優勝するのが条件だ。
そんな感じな言葉を伝えられた二人は一瞬の間もなく答えた。
「参加者はメイドと執事合わせて八十人。四十人ずつだから合計で五回……それか四回で勝負が決まる」
「……その四回で勝てるポジションは上の奴らが独占するんじゃないか? 俺の偏見による予測だけどさ」
「は、ははは。確かにそれが無いとは言い切れないな」
だよな。戦う相手によっては体力が削られるし、怪我も追う。
ポケ〇ンとかと違って勝てばレベルアップするという事は……あんまり無いだろう。絶対に無いとは言い切れないだけど。
たった一戦、されど一戦。
その一戦で殻を破る奴がいてもおかしく無い。
「そろそろ試合が始まるな。最初はメイドの部……メリルは確か三試合目だったな」
「予想はやっぱり圧勝?」
「おう。だから小遣いを全財産賭けてきたぜ!」
「だ、大胆な事をするね」
自分でもそう思う。
でも俺みたいなガキでも金を賭けることが出来るんだし、有難い事だな。
なので全力で賭けさせてもらう!!!
まっ、貴族の子息や令嬢とは違ってメイドや執事達の実力はそこまで広まって無いからオッズは大したこと無いんだけど、それでも小遣い全てを賭ければ中々のお金が返ってくる。
「もしかして、本当に強い人と戦うまでは実力を隠して戦うつもり?」
「良く解ってるじゃん。ある程度までは素手で終わらせるんじゃないかな」
「……それって悪気は無いんだろうけど、相手の心折る場合もあるよね」
武器を使って挑んでくる相手は確かに心が折れるかもしれない。
でも、基本的なベースは俺も含めて素手な訳だし……嘗めてるって訳じゃ無いんだよな。
「とりあえず、のんびり観戦しようぜ」
「そうだね。他校の人の戦いぶりはあんまり見られるものじゃ無いからね」
「そうだね。でも、一般市民の人達はかなり視に来ているよ」
ロックスの言う通り、確かに一般市民であろう観客は多い。
普段は人と人が全力で戦う機会などあまり無いから興味がある人が多いんだろうな。
「ラガスはどう予想する?」
「予想ってのは……誰が一位になるかって事か?」
「そ、そうだけど」
予想、ねぇ……俺からすればするだけ無駄だって話だ。
「シュラとメリルが一位だろう。それ以外の結果は、相手が余程戦い慣れている者でなければ変わらない」
「す、凄い自信だね。確かに校内戦でも圧倒的な強さで代表になったらしいけど……でも、執事やメイドさん達は年齢の幅が大きいから、流石に断言は出来ないんじゃないかな?」
「ん~~~……そう、かもしれないな。でも精々上は十七かそこらだろう」
「そうだね。今回の執事、メイドの大会で一番年上の人は十七歳だったはずだよ」
十七歳、二人より四歳上の者か……そいつの過去の経歴によっては結果が解らなくなってるな。
ただ、そいつが過去にハンターだったという経歴を持っていたとしても、二人の戦闘経験数に敵うか?
・・・・・・いいや、敵わないな。
戦闘の経験値だけで言えば、今回の大会に出場するメイドや執事達が二人に敵うことは無い。
「だとしても、二人が負ける光景は浮かばないな。というか、二人共選抜戦では本気を出してなかったし」
「……それって本当? 本気を出さずに、先輩達の従者さん達を倒したって事になるよね」
「そういう事になるな」
メリルは糸生産に操̪糸、シュラは城壁と鬼気に鬼火。
それらのアビリティを一切使用していない。
それどころか満足に短剣を、大剣を使っていない。
「俺と二人は年がら年中対人戦を行い、モンスター戦ってきた。だから対人戦で後れを取ることも無い」
「年がら年中……それは確かに強くならない方がおかしいと言えるね」
「そうかもな。ただ、ロックスの言う通り絶対は無いかもしれないな。今回の戦いで扱う武器に関しては制限が無い」
「扱う魔剣や魔槍によってはもしかしたらって可能性があるって訳だね」
「もしかしたら、な」
ただ……それはウォッツさんのお陰で除外された。
俺が参加する大会の前に二人の大会があるから武器を貸して欲しいとお願いしたんだが、真面目に上等な大剣と双剣を貸してもらった……というか頂いた。
料金はいらない、そのかわり絶対に優勝するのが条件だ。
そんな感じな言葉を伝えられた二人は一瞬の間もなく答えた。
「参加者はメイドと執事合わせて八十人。四十人ずつだから合計で五回……それか四回で勝負が決まる」
「……その四回で勝てるポジションは上の奴らが独占するんじゃないか? 俺の偏見による予測だけどさ」
「は、ははは。確かにそれが無いとは言い切れないな」
だよな。戦う相手によっては体力が削られるし、怪我も追う。
ポケ〇ンとかと違って勝てばレベルアップするという事は……あんまり無いだろう。絶対に無いとは言い切れないだけど。
たった一戦、されど一戦。
その一戦で殻を破る奴がいてもおかしく無い。
「そろそろ試合が始まるな。最初はメイドの部……メリルは確か三試合目だったな」
「予想はやっぱり圧勝?」
「おう。だから小遣いを全財産賭けてきたぜ!」
「だ、大胆な事をするね」
自分でもそう思う。
でも俺みたいなガキでも金を賭けることが出来るんだし、有難い事だな。
なので全力で賭けさせてもらう!!!
まっ、貴族の子息や令嬢とは違ってメイドや執事達の実力はそこまで広まって無いからオッズは大したこと無いんだけど、それでも小遣い全てを賭ければ中々のお金が返ってくる。
「もしかして、本当に強い人と戦うまでは実力を隠して戦うつもり?」
「良く解ってるじゃん。ある程度までは素手で終わらせるんじゃないかな」
「……それって悪気は無いんだろうけど、相手の心折る場合もあるよね」
武器を使って挑んでくる相手は確かに心が折れるかもしれない。
でも、基本的なベースは俺も含めて素手な訳だし……嘗めてるって訳じゃ無いんだよな。
「とりあえず、のんびり観戦しようぜ」
「そうだね。他校の人の戦いぶりはあんまり見られるものじゃ無いからね」
100
あなたにおすすめの小説
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です
Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!!
あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。
そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
血染めの世界に花は咲くか
巳水
ファンタジー
かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。
しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。
新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。
その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。
本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる