271 / 1,103
交戦の前に口戦
しおりを挟む
SIDE 神の視点
『さぁさぁ、ようやく始まりました最強の学生を決める一年生の部、第一試合!!!』
司会者のその言葉だけで観客の熱がさらに上がる。
今大会の司会者を務める者は王都に存在する闘技場で何度も司会者として仕事をしている者であり、貴族や商人に
平民からも覚えのある者。
それ故にその解説を楽しみにしている者も多い。
『今大会の司会者を務めるワーゼストです。よろしくお願いします!! さて自分の紹介はこれだけで十分でしょう、早速第一試合の行う選手の紹介を行いたいと思います!!! まずはフレイア女学院のスーーーパーーーーール~~~~キーーーー……イーリス・リザード選手!!!!!!』
まだ学園名と選手の名前を紹介しただけ……にも拘わらず、観客からは空気が割れんばかりの歓声が上がる上がる。
その声量にラガスは思わず耳を塞いでしまう。
(これだけ歓声の声が大きいとちょっと鬱陶しいな)
大してイーリスも自分に対する声援に悪い気はしないが、それでもその歓声の大きさに少し表情が歪む。
『五大属性以外の魔法アビリティ、氷魔法を得意とするリザード公爵家の二女にして多くの三年生をも圧倒するその実力に惚れてしまう女子生徒もいるらしいぞ~~!!!』
明らかにちょい馬鹿にした紹介だが、間違っていないのでイーリスはそれを否定出来ない。
そしてフレイア女学院の一年生からは同い年なのにイーリスをお姉様と呼び、応援する者達もいた。
(同い年の子にお姉様って呼ばれるのは……心境いかがなものなんだろうな。俺もラッセル達からアニキと呼ばれることはあるが、もうそこまで恥ずかしいとは思わなくなったけど)
ちょいワルな見た目をしているラッセル・バーナー達も女学院の生徒に負けずラガスを応援していた。
『そして対する相手はあのロウレット公爵家の令嬢であるセルシア・ロウレットのパートナーに選ばれた……ラガス・リゼードだーーーーーーーッ!!! その人の良さそうな見た目からは想像できない強さを持っており、入学初日に決闘を行ったセルシア・ロウレットの婚約者であるジーク・ナーガルスを圧倒!!! その後も校内選抜戦では負け知らずで勝利をもぎ取っていったーーーッ!!!』
司会者の紹介にラガスはそこそこ満足しており、気分良さげな表情となった。
『貴族としては五大属性魔法のアビリティは習得しておらず、その他の魔法アビリティも習得していない』
貴族の子息にも拘わらず五大属性魔法のアビリティを習得しておらず、その他の魔法アビリティも習得出来ていない。
事実としてラガスは音魔法に獣魔法、鬼魔法、竜魔法を習得しているのだがそれは公にしていない情報なので司会者も知らない。
ただ、観客や貴族たちがそんな人物が本当にセルシア・ロウレットという強者と言う言葉が相応しい者のパートナーに似合うのか、疑問を持つには十分な内容であった。
そして事前にラガスの情報を調べ、基本属性の魔法アビリティを一つも習得していないと知っていたイーリスの表情はそれが真実だと分かり、表情が一気に険しくなる。
『しかーーーーしッ、そんなハンデがありながらも多くの同級生を退けて今大会への出場権を勝ち取った。さてさていったいどういった試合が繰り広げるのか、非常に楽しみな一戦だッーーーー!!!!』
その言葉がもう直ぐ試合を始める合図となり、二人は距離を詰めて開始戦へと近づく。
「あんたがセルシアのパートナーだなんて、私は認めない」
「……なんでかは知らないけど、随分と強気だな。俺はお前と戦ったことが無いと思うんだが」
「基本属性の魔法アビリティを使うのが苦手なんじゃ無くて習得出来ないでしょう。それなら程度がしれているというもの」
「ふーーーーん……それはまた随分と視野が狭い意見だな」
「口だけは一流になれる才能があるかもしれなわね」
まだ審判は試合開始の合図をしていない、しかし既に二人の口戦は始まっていた。
これはこれで面白いと思った審判は直ぐにそれを止めようとしなかった。
そもそも試合開始前の口戦は珍しくなく、一種の余興の様なもの。
観客達も二人の口戦を聞き逃さない様にある程度静かになっている。
「お前こそ、人を煽る才能はあるみたいだな。セルシアは自分よりあんたの方が魔法の腕は上だと言っていたが、どうやらあいつの思い違いだったようだ」
「ふん、私はあの子のライバルよ。その言葉は間違っていない……間違っているのはあなたのその根拠の無い自信ね」
「根拠ねぇ……俺をそこら辺の奴らと一緒にしないで貰おうか。まっ、そういのは戦えば嫌でも解る」
ラガスのその一言で審判は二人の口戦が終わったと分かり、両者に構えるように伝える。
「お互いに使用して良い武器は一つのみ、破った場合は即失格とする。それでは・・・・・・初め!!!!!」
『さぁさぁ、ようやく始まりました最強の学生を決める一年生の部、第一試合!!!』
司会者のその言葉だけで観客の熱がさらに上がる。
今大会の司会者を務める者は王都に存在する闘技場で何度も司会者として仕事をしている者であり、貴族や商人に
平民からも覚えのある者。
それ故にその解説を楽しみにしている者も多い。
『今大会の司会者を務めるワーゼストです。よろしくお願いします!! さて自分の紹介はこれだけで十分でしょう、早速第一試合の行う選手の紹介を行いたいと思います!!! まずはフレイア女学院のスーーーパーーーーール~~~~キーーーー……イーリス・リザード選手!!!!!!』
まだ学園名と選手の名前を紹介しただけ……にも拘わらず、観客からは空気が割れんばかりの歓声が上がる上がる。
その声量にラガスは思わず耳を塞いでしまう。
(これだけ歓声の声が大きいとちょっと鬱陶しいな)
大してイーリスも自分に対する声援に悪い気はしないが、それでもその歓声の大きさに少し表情が歪む。
『五大属性以外の魔法アビリティ、氷魔法を得意とするリザード公爵家の二女にして多くの三年生をも圧倒するその実力に惚れてしまう女子生徒もいるらしいぞ~~!!!』
明らかにちょい馬鹿にした紹介だが、間違っていないのでイーリスはそれを否定出来ない。
そしてフレイア女学院の一年生からは同い年なのにイーリスをお姉様と呼び、応援する者達もいた。
(同い年の子にお姉様って呼ばれるのは……心境いかがなものなんだろうな。俺もラッセル達からアニキと呼ばれることはあるが、もうそこまで恥ずかしいとは思わなくなったけど)
ちょいワルな見た目をしているラッセル・バーナー達も女学院の生徒に負けずラガスを応援していた。
『そして対する相手はあのロウレット公爵家の令嬢であるセルシア・ロウレットのパートナーに選ばれた……ラガス・リゼードだーーーーーーーッ!!! その人の良さそうな見た目からは想像できない強さを持っており、入学初日に決闘を行ったセルシア・ロウレットの婚約者であるジーク・ナーガルスを圧倒!!! その後も校内選抜戦では負け知らずで勝利をもぎ取っていったーーーッ!!!』
司会者の紹介にラガスはそこそこ満足しており、気分良さげな表情となった。
『貴族としては五大属性魔法のアビリティは習得しておらず、その他の魔法アビリティも習得していない』
貴族の子息にも拘わらず五大属性魔法のアビリティを習得しておらず、その他の魔法アビリティも習得出来ていない。
事実としてラガスは音魔法に獣魔法、鬼魔法、竜魔法を習得しているのだがそれは公にしていない情報なので司会者も知らない。
ただ、観客や貴族たちがそんな人物が本当にセルシア・ロウレットという強者と言う言葉が相応しい者のパートナーに似合うのか、疑問を持つには十分な内容であった。
そして事前にラガスの情報を調べ、基本属性の魔法アビリティを一つも習得していないと知っていたイーリスの表情はそれが真実だと分かり、表情が一気に険しくなる。
『しかーーーーしッ、そんなハンデがありながらも多くの同級生を退けて今大会への出場権を勝ち取った。さてさていったいどういった試合が繰り広げるのか、非常に楽しみな一戦だッーーーー!!!!』
その言葉がもう直ぐ試合を始める合図となり、二人は距離を詰めて開始戦へと近づく。
「あんたがセルシアのパートナーだなんて、私は認めない」
「……なんでかは知らないけど、随分と強気だな。俺はお前と戦ったことが無いと思うんだが」
「基本属性の魔法アビリティを使うのが苦手なんじゃ無くて習得出来ないでしょう。それなら程度がしれているというもの」
「ふーーーーん……それはまた随分と視野が狭い意見だな」
「口だけは一流になれる才能があるかもしれなわね」
まだ審判は試合開始の合図をしていない、しかし既に二人の口戦は始まっていた。
これはこれで面白いと思った審判は直ぐにそれを止めようとしなかった。
そもそも試合開始前の口戦は珍しくなく、一種の余興の様なもの。
観客達も二人の口戦を聞き逃さない様にある程度静かになっている。
「お前こそ、人を煽る才能はあるみたいだな。セルシアは自分よりあんたの方が魔法の腕は上だと言っていたが、どうやらあいつの思い違いだったようだ」
「ふん、私はあの子のライバルよ。その言葉は間違っていない……間違っているのはあなたのその根拠の無い自信ね」
「根拠ねぇ……俺をそこら辺の奴らと一緒にしないで貰おうか。まっ、そういのは戦えば嫌でも解る」
ラガスのその一言で審判は二人の口戦が終わったと分かり、両者に構えるように伝える。
「お互いに使用して良い武器は一つのみ、破った場合は即失格とする。それでは・・・・・・初め!!!!!」
116
あなたにおすすめの小説
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です
Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!!
あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。
そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
血染めの世界に花は咲くか
巳水
ファンタジー
かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。
しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。
新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。
その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。
本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる