万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
355 / 1,103

予想外の才能

しおりを挟む
「はぁ~~~~……まさかまさかの展開だな」

リーベのライバルである相手、ライド君がまさかザックス達の同級生……しかもパーティーを組んでるとはなぁ。
流石に驚いた……ていうかどうしようって気持ちだな。

後十日ほど経てばリーベがライド君が所属する学園に手紙を送り、おそらく決闘が成立する。
一応俺は結果を見届ける為にその決闘を観戦しに行くが……多分あの三人も付いて来るんだろうな。

実際にその場で会ったら色々と言われるかもしれないけど……ちゃんと話せばあいつらも解ってくれるだろう。

まぁ、ぶっちゃけるとアザルトさんが我儘を言ってるってのが今回の決闘の原因だしな。
それに婚約者とのデートの約束を破って本当の思い人と一緒に王都デートを楽しむってのは……それを見てしまったリーベが不運だというのもあるが、もう少し知人にバレるとかそういう可能性は考えなかったのか?

本人は自分も平民に生まれたらライド君と一緒になれて同じ道に進めたのに……とか思ってそうだな。
それとは逆に、もし自分が貴族として生まれていたらって考えている者がいるってのは知らないんだろうな……恋は視野を狭める。

考える力が弱まってしまう……そして最後は暴走する。

俺が思っているより面倒な気持ちなんだな、恋ってのは。
一方的な片思いが暴走して公式の試合で薬物を使ってでも俺に勝とうしてき馬鹿もいるぐらいだし……うん、ちょっと恐怖を感じるところはあるよな。

「ラガス、暗い顔して、どうしたの?」

「セルシア……そっちこそ、一人で散策してたのか?」

「うん、何となく……それで、なんで暗いの?」

「リーベのライバル君が、どうやら俺の実家の時の友人が通っている学校で、一緒に組んで行動している奴だったんだよ」

「……なるほど、それはちょっと複雑? だね」

そうなんだよ。セルシアの言う通り複雑なんだよ。
前世が普通の一般人だったからいきなり婚約者を決められ、好きな人と引き離されてしまうかもしれない思うとどうにかしようと、自分が貴族の娘という立場を忘れてしまう……忘れたら駄目なんだけどな。

ライド君の惚れた人を自分が幸せにしようと、どんな努力も惜しまずに頑張ろうとする気持ちも分かる……てか、全く関係の無い立場なら応援したいと思う。

ただ……リーベが超真っ当な男だからなぁ~~~。
今回の騒動はアザルトさんに現実を潔く受け入れなさいという気持ちが強い。

「でも、ラガスはリーベを応援、したいんでしょ」

「勿論だ。あれだけ腐らずに俺達との訓練に付いて来られるのは珍しいと思うんだ」

「そう、だね。根性がある……多分、才能もある。けど、相手も強そうなんだよね」

「そうらしいんだよな。俺の友達でザックスっていう戦闘スタイルが前衛の奴がいるんだけど、そいつが敵わなかったんだよ……同年代であいつに敵う奴はそんなに多くないと思うんだけどな」

「ラガスみたいに小さい頃か、頑張ってた子なの?」

「……そうだな。全体から見れば幼い頃から頑張ってた」

俺の方が断然早かったけど、ザックス達がハンターに興味を持つのが早く、本格的な訓練を行うのも早かった。
なので俺としては同じ平民の少年にザックスが負けるってのは完全に予想外の結果だ。

「リーベは、勝てそう?」

「どうだろうな。相手が思った以上に強そうだからな……ただ、こっちも手札を多く用意するつもりだ。それに、あいつは意外と良い手札を持っていた」

「……もしかしてあれ? あれなら、確かに良い手札……というか切り札? でも、使ったら後がなくなる、よね」

「そうだな……ただ、あのアビリティを習得すれば決闘はほぼリーベの勝ちで決まる筈だ」

本人も自分にあの才能があるってのは驚いていたな。
体への反動も大きいが……現時点で一番の手札になるのは間違いない。

「あれだね、来年も再来年も大会は私達が勝ちそう、だね」

「……ははっ! そうだな、そうかもしれないな」

リーベはこれからも鍛え続ければ学生の中でトップクラスの実力に食い込むのは間違いないからな……本当に他学園の同学年の奴らが可哀そうだよ。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です

Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!! あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。 そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

血染めの世界に花は咲くか

巳水
ファンタジー
 かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。  しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。  新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。  その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。 本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

処理中です...