万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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正体を知っていた

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やっば。考えが纏まる前にハンターたちが来ちゃったよ。

「あれ、嘘……」

「どうしたんだ、カルラ……クソっ、そういう事かよ」

「あちゃ~~、なるほどね。残念、だね」

「……はぁ~~~~。仕方ない、といえば仕方ないか」

俺達より五歳ぐらい上か?
見た目から推測するに、それぐらいの年齢だな。

シーフの女性、アタッカーの男性、タンクの男性。メイジの女性。
パーティーバランスは良さそうだな。

ワイルドベアを追い詰めてたんだし……ルーキーの中でも結構強い感じか。
ランクは……エメラルドぐらいか。

「えっと、君達がワイルドベアを倒したんだよ、ね」

この感じ、ちょっと信じられないって思ってるな。
確かに俺たちの見た目は完全に子供。

この中で一番背が高く、大人っぽいのはリーベだけど、目の前の四人と比べれば子供に見えるよな……そんな子供三人が傷を負っているとはいえ、ワイルドベアを倒すなんて信じられない。

そう思ってしまうのは仕方ない、か。

「あぁ、そうだ。こいつが一人でそっちから逃げて来たワイルドベアを倒したんだよ」

「ひ、一人で? そ、それはちょっと盛り過ぎなんじゃないかな……」

むっ、やっぱり信じないか。
でもマジなんだよな……俺はちょっと考え事してたから視てなかったけど、時間は本当に短かった。

「……あんたらがそう思うのは勝手だけど、こいつは確かに一人で倒した。見た目だけで実力を判断しない方が良いぞ」

「そ、そうだね」

歳下にキレても仕方ない、そんな顔をしてるな。
けど、これって結構真理だと思うんだけど。

だって……リーベが相手でも、目の前の四人は倒せるだろうし。
ルーキーの中では有名かもしれない……いや、そこまでハンター事情を知らないからあれだけど、多分リーベが勝つ。

「……な、なぁ。君、もしかして……貴族の学生が参加する、大会に出てたりする?」

「なんだ、あんたあの大会を観ていたのか」

どうやらタンクのお兄さんは俺の正体に気が付いたのか?

「俺達は一年だ。それで……あの大会で優勝した。ちなみに隣の彼女は準優勝した」

「どうも、準優勝した者、です」

……セルシアさん、別にそんな丁寧に頭を下げなく良いんだよ。
結果的に獲物を取ってしまった形だけど、四人が逃がしてしまったのが悪い。

もし、最初に遭遇したのが俺達だったからあっさりと倒せたけど、素人に毛が生えた様な連中だったらボロカスにやられてた。
殺された可能性だって十分にある。

ハンターの世界では盗賊を討伐する際には絶対に全滅させるってのがセオリーだけど、ぶっちゃけそれはモンスターに当て嵌まる。

手負いの獣ほど怖い存在はない、なんて言葉があるくらいだ。
自分の道を塞ぐ相手が低ランクのハンターでも全力で殺すだろう。

「もしかして……あの魔弾使い、なのかい」

「……そんな風に認知されてるんですね。そうですよ、俺が魔弾使いです」

「そ、そうか……うん、このワイルドベアは君たちのだ。解体するなり好きにしてくれ」

「お、おい! そんな簡単に渡して良いのかよ!!」

「ば、バカ!!! お前知らないのか!!」

どうやら俺のことを知ってる人と俺の事をしらない人物がいるみたいだな。

アタッカーの人はなんか……見た目通りちょっと熱過ぎる、いや……イノシシみたいな感じか。
ハンターのルールに則れば、このワイルドベアはリーベのだ。

もしかして相手は学生だから交渉すればちょっとは自分達の物になる……もしくは、脅せば全部自分達の者になるとでも思ってるのか?
それは流石に浅はか過ぎると思うけど……まぁ、途中まで戦っていた側の気持ちが解からんこともないけどさ。

「この子は殆どダメージを受けずに貴族の子供のエリートたちが参加する大会でシングルス部門で優勝、ダブルス部門で優勝、チーム戦でも三戦三勝してチームの優勝に貢献した学生だ!!!」

「…………ねぇ、良かったら魔弾の使い方を教えてくれないかしら」

「おい!!! いきなり勝手な真似はしないでくれよ!!!!」

……な、なんか結構苦労してそうなタンクの兄さんだな。

「魔力操作を鍛える。あとは立体感知を習得すれば良いんじゃないか」

「ありがとう。そのワイルドベアは全部あなたたちの物よ」

「おい、ベル!!!! 勝手に決めんなよ!!!!」

「それで良いんだよ阿呆ナイガ―ッ!!!」

いやぁ~~~……タンクの兄さんに胃薬でも持ってたら渡してやりたい気分だ。
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