375 / 1,103
正体を知っていた
しおりを挟む
やっば。考えが纏まる前にハンターたちが来ちゃったよ。
「あれ、嘘……」
「どうしたんだ、カルラ……クソっ、そういう事かよ」
「あちゃ~~、なるほどね。残念、だね」
「……はぁ~~~~。仕方ない、といえば仕方ないか」
俺達より五歳ぐらい上か?
見た目から推測するに、それぐらいの年齢だな。
シーフの女性、アタッカーの男性、タンクの男性。メイジの女性。
パーティーバランスは良さそうだな。
ワイルドベアを追い詰めてたんだし……ルーキーの中でも結構強い感じか。
ランクは……エメラルドぐらいか。
「えっと、君達がワイルドベアを倒したんだよ、ね」
この感じ、ちょっと信じられないって思ってるな。
確かに俺たちの見た目は完全に子供。
この中で一番背が高く、大人っぽいのはリーベだけど、目の前の四人と比べれば子供に見えるよな……そんな子供三人が傷を負っているとはいえ、ワイルドベアを倒すなんて信じられない。
そう思ってしまうのは仕方ない、か。
「あぁ、そうだ。こいつが一人でそっちから逃げて来たワイルドベアを倒したんだよ」
「ひ、一人で? そ、それはちょっと盛り過ぎなんじゃないかな……」
むっ、やっぱり信じないか。
でもマジなんだよな……俺はちょっと考え事してたから視てなかったけど、時間は本当に短かった。
「……あんたらがそう思うのは勝手だけど、こいつは確かに一人で倒した。見た目だけで実力を判断しない方が良いぞ」
「そ、そうだね」
歳下にキレても仕方ない、そんな顔をしてるな。
けど、これって結構真理だと思うんだけど。
だって……リーベが相手でも、目の前の四人は倒せるだろうし。
ルーキーの中では有名かもしれない……いや、そこまでハンター事情を知らないからあれだけど、多分リーベが勝つ。
「……な、なぁ。君、もしかして……貴族の学生が参加する、大会に出てたりする?」
「なんだ、あんたあの大会を観ていたのか」
どうやらタンクのお兄さんは俺の正体に気が付いたのか?
「俺達は一年だ。それで……あの大会で優勝した。ちなみに隣の彼女は準優勝した」
「どうも、準優勝した者、です」
……セルシアさん、別にそんな丁寧に頭を下げなく良いんだよ。
結果的に獲物を取ってしまった形だけど、四人が逃がしてしまったのが悪い。
もし、最初に遭遇したのが俺達だったからあっさりと倒せたけど、素人に毛が生えた様な連中だったらボロカスにやられてた。
殺された可能性だって十分にある。
ハンターの世界では盗賊を討伐する際には絶対に全滅させるってのがセオリーだけど、ぶっちゃけそれはモンスターに当て嵌まる。
手負いの獣ほど怖い存在はない、なんて言葉があるくらいだ。
自分の道を塞ぐ相手が低ランクのハンターでも全力で殺すだろう。
「もしかして……あの魔弾使い、なのかい」
「……そんな風に認知されてるんですね。そうですよ、俺が魔弾使いです」
「そ、そうか……うん、このワイルドベアは君たちのだ。解体するなり好きにしてくれ」
「お、おい! そんな簡単に渡して良いのかよ!!」
「ば、バカ!!! お前知らないのか!!」
どうやら俺のことを知ってる人と俺の事をしらない人物がいるみたいだな。
アタッカーの人はなんか……見た目通りちょっと熱過ぎる、いや……イノシシみたいな感じか。
ハンターのルールに則れば、このワイルドベアはリーベのだ。
もしかして相手は学生だから交渉すればちょっとは自分達の物になる……もしくは、脅せば全部自分達の者になるとでも思ってるのか?
それは流石に浅はか過ぎると思うけど……まぁ、途中まで戦っていた側の気持ちが解からんこともないけどさ。
「この子は殆どダメージを受けずに貴族の子供のエリートたちが参加する大会でシングルス部門で優勝、ダブルス部門で優勝、チーム戦でも三戦三勝してチームの優勝に貢献した学生だ!!!」
「…………ねぇ、良かったら魔弾の使い方を教えてくれないかしら」
「おい!!! いきなり勝手な真似はしないでくれよ!!!!」
……な、なんか結構苦労してそうなタンクの兄さんだな。
「魔力操作を鍛える。あとは立体感知を習得すれば良いんじゃないか」
「ありがとう。そのワイルドベアは全部あなたたちの物よ」
「おい、ベル!!!! 勝手に決めんなよ!!!!」
「それで良いんだよ阿呆ナイガ―ッ!!!」
いやぁ~~~……タンクの兄さんに胃薬でも持ってたら渡してやりたい気分だ。
「あれ、嘘……」
「どうしたんだ、カルラ……クソっ、そういう事かよ」
「あちゃ~~、なるほどね。残念、だね」
「……はぁ~~~~。仕方ない、といえば仕方ないか」
俺達より五歳ぐらい上か?
見た目から推測するに、それぐらいの年齢だな。
シーフの女性、アタッカーの男性、タンクの男性。メイジの女性。
パーティーバランスは良さそうだな。
ワイルドベアを追い詰めてたんだし……ルーキーの中でも結構強い感じか。
ランクは……エメラルドぐらいか。
「えっと、君達がワイルドベアを倒したんだよ、ね」
この感じ、ちょっと信じられないって思ってるな。
確かに俺たちの見た目は完全に子供。
この中で一番背が高く、大人っぽいのはリーベだけど、目の前の四人と比べれば子供に見えるよな……そんな子供三人が傷を負っているとはいえ、ワイルドベアを倒すなんて信じられない。
そう思ってしまうのは仕方ない、か。
「あぁ、そうだ。こいつが一人でそっちから逃げて来たワイルドベアを倒したんだよ」
「ひ、一人で? そ、それはちょっと盛り過ぎなんじゃないかな……」
むっ、やっぱり信じないか。
でもマジなんだよな……俺はちょっと考え事してたから視てなかったけど、時間は本当に短かった。
「……あんたらがそう思うのは勝手だけど、こいつは確かに一人で倒した。見た目だけで実力を判断しない方が良いぞ」
「そ、そうだね」
歳下にキレても仕方ない、そんな顔をしてるな。
けど、これって結構真理だと思うんだけど。
だって……リーベが相手でも、目の前の四人は倒せるだろうし。
ルーキーの中では有名かもしれない……いや、そこまでハンター事情を知らないからあれだけど、多分リーベが勝つ。
「……な、なぁ。君、もしかして……貴族の学生が参加する、大会に出てたりする?」
「なんだ、あんたあの大会を観ていたのか」
どうやらタンクのお兄さんは俺の正体に気が付いたのか?
「俺達は一年だ。それで……あの大会で優勝した。ちなみに隣の彼女は準優勝した」
「どうも、準優勝した者、です」
……セルシアさん、別にそんな丁寧に頭を下げなく良いんだよ。
結果的に獲物を取ってしまった形だけど、四人が逃がしてしまったのが悪い。
もし、最初に遭遇したのが俺達だったからあっさりと倒せたけど、素人に毛が生えた様な連中だったらボロカスにやられてた。
殺された可能性だって十分にある。
ハンターの世界では盗賊を討伐する際には絶対に全滅させるってのがセオリーだけど、ぶっちゃけそれはモンスターに当て嵌まる。
手負いの獣ほど怖い存在はない、なんて言葉があるくらいだ。
自分の道を塞ぐ相手が低ランクのハンターでも全力で殺すだろう。
「もしかして……あの魔弾使い、なのかい」
「……そんな風に認知されてるんですね。そうですよ、俺が魔弾使いです」
「そ、そうか……うん、このワイルドベアは君たちのだ。解体するなり好きにしてくれ」
「お、おい! そんな簡単に渡して良いのかよ!!」
「ば、バカ!!! お前知らないのか!!」
どうやら俺のことを知ってる人と俺の事をしらない人物がいるみたいだな。
アタッカーの人はなんか……見た目通りちょっと熱過ぎる、いや……イノシシみたいな感じか。
ハンターのルールに則れば、このワイルドベアはリーベのだ。
もしかして相手は学生だから交渉すればちょっとは自分達の物になる……もしくは、脅せば全部自分達の者になるとでも思ってるのか?
それは流石に浅はか過ぎると思うけど……まぁ、途中まで戦っていた側の気持ちが解からんこともないけどさ。
「この子は殆どダメージを受けずに貴族の子供のエリートたちが参加する大会でシングルス部門で優勝、ダブルス部門で優勝、チーム戦でも三戦三勝してチームの優勝に貢献した学生だ!!!」
「…………ねぇ、良かったら魔弾の使い方を教えてくれないかしら」
「おい!!! いきなり勝手な真似はしないでくれよ!!!!」
……な、なんか結構苦労してそうなタンクの兄さんだな。
「魔力操作を鍛える。あとは立体感知を習得すれば良いんじゃないか」
「ありがとう。そのワイルドベアは全部あなたたちの物よ」
「おい、ベル!!!! 勝手に決めんなよ!!!!」
「それで良いんだよ阿呆ナイガ―ッ!!!」
いやぁ~~~……タンクの兄さんに胃薬でも持ってたら渡してやりたい気分だ。
95
あなたにおすすめの小説
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です
Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!!
あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。
そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
血染めの世界に花は咲くか
巳水
ファンタジー
かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。
しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。
新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。
その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。
本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる