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受け取った手紙
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「ラガス、少し残ってくれ」
「分かりました」
一学期の授業が全て終わり、これから一か月少々の夏休みに入る。
そこら辺の事情は前世と変わらないらしい。
そして受けている授業を終え、最後に担任からの少々長い言葉を受け取れば、そこから夏休み開始。
なのだが、俺は担任であるバッカス先生に呼び止められてしまった。
「なんですか、バッカス先生」
「…………」
「えっと、マジでどうしたんですか?」
なんでそんな可哀そうな人を見る目をこっちに向けてるんだ?
俺、最近は特になんもやらかしていないと思うんだけど。
「俺はこの手紙をとある人から預かった。お前に渡してくれとな」
「手紙、ですか……もしかして、婚約関係じゃないですよね」
「それは分からん。中身は見ていないからな」
そうなのか。てか、普通に考えればそれが当たり前か。
手紙の中身を覗かれるって、普通に考えればプライバシーの侵害だもんな。
「というか、なんでそんな目をしてるんですか」
「お前は本当に面倒事に絡まれる体質なんだと思うとな……いや、今回に関しては仕方ない部分もあるか」
「面倒事って……えっ、どこから来た手紙なんですか」
背筋が冷たくなってきた。
さっきまで夏休みは何をしようかと楽しい気分だったのに、一気にドン底に落とされた感覚だ。
「……王室だ」
「…………はぁ~~~、終わった」
「おい、滅多な事を言うな。縛り首になるぞ」
「バックス先生だって面倒事の要因だって言ってたじゃないですか」
「ほっとけ。とりあえず、これが王家からの手紙だ」
封筒から上等さを感じるって、どういうことだよ。
確かに貴族の一員ではあるけど、そんなに気を使ってもらわなくて良いんだけどな。
「……本当だ。これ、王室からの、手紙」
「セルシアがそう言うなら、本当に王室からの手紙なんだろうな」
「おい、俺の言葉を信じていないのかよ」
「そういう訳じゃないですよ。ただ、本当に王室から来たんだなと思って……ダメだ、何故か肩が重くなってきた」
なんでだ? 本当に理由が思い浮かばない。
確かに大会で活躍したが……騎士団からの誘いは全て断った。
王室から連絡が来るような問題を起こし記憶もない。
リーベの一件か? あれを知ってる人がいたとしても、わざわざ王室が関わるような件じゃない。
「ラガス坊ちゃま、顔色が優れませんが大丈夫ですか」
「あぁ、少し気分は悪いけどな」
「王室からっすか……確かに厄介事の匂いしかしないっすね」
だよな、そうだよなシュラ。
本当に……ビリビリに破いて燃やしたい。
「言っとくが、絶対に中を読めよ。そして読んでから燃やせ。読む前に燃やすなよ」
「……はい」
「よし。それじゃ、問題を起こさずに夏休みを過ごせよ」
問題を起こさずに、ねぇ……これが元で仕方なく問題が起きそうな気がするのは俺だけか?
「ラガス坊ちゃま、一先ず寮に戻りましょう。確認するのはそれからの方がよろしいかと」
「そ、そうだな。うん、そうしよう」
という訳で直ぐに寮に戻り、リビングで封筒を開けて手紙を読み始めた。
「……………………ほ、ほぅ。んで……………………はぁ~~~~」
「何が、書いてあった、の?」
「……俺のパートナーは随分罪な女だってことが解った」
「罪? 私は、何もやってない……と、思うけど」
「それは知ってる。相手が勝手に引っ掛かっただけだ」
「ラガス坊ちゃま、つまりどういうことなのですか?」
どうって……超絶面倒なことだな。
ふざけんな!!! って怒鳴りたいところだが、規模が大きいから仕方ないと思ってしまう。
「隣国のアルガ国の第三王子が俺に不満を抱いてるというか、嫉妬しているというか、セルシアの隣に立つのは自分の方が相応しいと思っているというか……そこら辺の事情により、夏休みの間にどうやらアルガ王国に俺たちは行かなければならないらしい」
「それは……なるほど。お二人がパートナー同士であっても、少々無視出来ない相手ですね」
「そういうことだ。本当に頭が痛くなってきた」
セルシアも国王様も悪くない、全く悪くない……悪いのは、我儘なアルガ王国の第三王子だ。
怒りの矛先を向けるのは、あいつだけだ。
「分かりました」
一学期の授業が全て終わり、これから一か月少々の夏休みに入る。
そこら辺の事情は前世と変わらないらしい。
そして受けている授業を終え、最後に担任からの少々長い言葉を受け取れば、そこから夏休み開始。
なのだが、俺は担任であるバッカス先生に呼び止められてしまった。
「なんですか、バッカス先生」
「…………」
「えっと、マジでどうしたんですか?」
なんでそんな可哀そうな人を見る目をこっちに向けてるんだ?
俺、最近は特になんもやらかしていないと思うんだけど。
「俺はこの手紙をとある人から預かった。お前に渡してくれとな」
「手紙、ですか……もしかして、婚約関係じゃないですよね」
「それは分からん。中身は見ていないからな」
そうなのか。てか、普通に考えればそれが当たり前か。
手紙の中身を覗かれるって、普通に考えればプライバシーの侵害だもんな。
「というか、なんでそんな目をしてるんですか」
「お前は本当に面倒事に絡まれる体質なんだと思うとな……いや、今回に関しては仕方ない部分もあるか」
「面倒事って……えっ、どこから来た手紙なんですか」
背筋が冷たくなってきた。
さっきまで夏休みは何をしようかと楽しい気分だったのに、一気にドン底に落とされた感覚だ。
「……王室だ」
「…………はぁ~~~、終わった」
「おい、滅多な事を言うな。縛り首になるぞ」
「バックス先生だって面倒事の要因だって言ってたじゃないですか」
「ほっとけ。とりあえず、これが王家からの手紙だ」
封筒から上等さを感じるって、どういうことだよ。
確かに貴族の一員ではあるけど、そんなに気を使ってもらわなくて良いんだけどな。
「……本当だ。これ、王室からの、手紙」
「セルシアがそう言うなら、本当に王室からの手紙なんだろうな」
「おい、俺の言葉を信じていないのかよ」
「そういう訳じゃないですよ。ただ、本当に王室から来たんだなと思って……ダメだ、何故か肩が重くなってきた」
なんでだ? 本当に理由が思い浮かばない。
確かに大会で活躍したが……騎士団からの誘いは全て断った。
王室から連絡が来るような問題を起こし記憶もない。
リーベの一件か? あれを知ってる人がいたとしても、わざわざ王室が関わるような件じゃない。
「ラガス坊ちゃま、顔色が優れませんが大丈夫ですか」
「あぁ、少し気分は悪いけどな」
「王室からっすか……確かに厄介事の匂いしかしないっすね」
だよな、そうだよなシュラ。
本当に……ビリビリに破いて燃やしたい。
「言っとくが、絶対に中を読めよ。そして読んでから燃やせ。読む前に燃やすなよ」
「……はい」
「よし。それじゃ、問題を起こさずに夏休みを過ごせよ」
問題を起こさずに、ねぇ……これが元で仕方なく問題が起きそうな気がするのは俺だけか?
「ラガス坊ちゃま、一先ず寮に戻りましょう。確認するのはそれからの方がよろしいかと」
「そ、そうだな。うん、そうしよう」
という訳で直ぐに寮に戻り、リビングで封筒を開けて手紙を読み始めた。
「……………………ほ、ほぅ。んで……………………はぁ~~~~」
「何が、書いてあった、の?」
「……俺のパートナーは随分罪な女だってことが解った」
「罪? 私は、何もやってない……と、思うけど」
「それは知ってる。相手が勝手に引っ掛かっただけだ」
「ラガス坊ちゃま、つまりどういうことなのですか?」
どうって……超絶面倒なことだな。
ふざけんな!!! って怒鳴りたいところだが、規模が大きいから仕方ないと思ってしまう。
「隣国のアルガ国の第三王子が俺に不満を抱いてるというか、嫉妬しているというか、セルシアの隣に立つのは自分の方が相応しいと思っているというか……そこら辺の事情により、夏休みの間にどうやらアルガ王国に俺たちは行かなければならないらしい」
「それは……なるほど。お二人がパートナー同士であっても、少々無視出来ない相手ですね」
「そういうことだ。本当に頭が痛くなってきた」
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怒りの矛先を向けるのは、あいつだけだ。
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