万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
489 / 1,103

とっさの判断

しおりを挟む
オーガと四人の戦闘が始まってから数分が経ち、そろそろ戦いは終わりそうだった。

オーガの耐久力が高くとも、魔力や闘気には限界がある。
それはレアードやセリスたちにも言えることだが、それでも四対一で戦ってる時点でその差は大きい。

そしてスタミナに関してはあり得ないだろと思うぐらい持ってるモンスターだが、それでもセリスやエルシャの斬撃を食らって、それなりに血が流れている。
失血の影響でオーガの動きは徐々に鈍り始めている……本当に、俺が手を出す必要はないかもな。

「やっ!!!!」

セリスが魔闘気を纏った刃でオーガの首を斬り裂き、勝負は終った……と思ったが、やはりモンスターは完全に殺すまで油断ならない。

「ッ!!!!!!」

セリスの一撃は確かにオーガの喉を斬り裂いたが、首を斬り落としてはいなかった。
脅威的な生命力を持つオーガは最後の力を振り絞り、全力で棍棒を振り回した。

「よっと」

エルシャやレアード、ニルナの援護が間に合わないと思い、俺はオーガの両目を狙って魔弾を発射。

最後の力でセリスをぶっ飛ばそうとしていたオーガに魔弾の気配を察知する気力はなく、魔弾は両目を破壊。
視界がいきなり消えたオーガは痛みの影響もあり、狙いを逸らしてしまう。

そして最後はレアードが放ったウォーターアローが斬れかかっていた首に命中し、オーガの首は地面に落ちて今度こそ完全に倒した。

「とりあえず、お疲れ様」

「「「「はぁ~~~~~~~」」」」

最後の最後でちょっと詰めが甘かったけど、概ね上手く戦えてたな。

「最後はちょっと、焦った」

「あの一撃で首を刎ねてたら大丈夫だったんだろうけど……まぁ、向こうが一枚上手だったな」

あの一瞬、懐に入られたオーガは直ぐに後ろに跳んだ。
その素早い判断が無ければ、セリスの一撃で勝負は終っていた筈。

喉を斬ったから、あの一撃だけでも十分と言えば十分なんだが………最後の一撃を食らっていれば、死なずとも左腕の骨は完全に折られていただろうな。

まだギリ、セリスは体に魔力を纏っていたけど、何もしていない素の身体能力ではオーガが上。
そして腕力が自慢のオーガの一撃……俺たちがいない状況であれを食らってたら、帰りが心配になってた。

ん? でもニルナかエルシャがポーションとか持ってるか。
レアードが水の回復魔法を使えるし……うん、何はともあれ四人が大きな壁を越えられたことに変わりはないな。

「むぅ~~~~……最後の、スパッと首を斬れてたらラガス兄さんの手を借りずに倒せたのに」

「はは、すまんな。あのままでも勝てたかもしれないけど……つい手が出ちゃってな」

セリスが棍棒で吹き飛ばされても、レアードかニルナがあと一撃入れれば完全に倒してた。
それは間違いない。

「いえ、私やニルナの落ち度です」

「その通りです。セリス様が喉を斬ったことで、この戦いは終わったと……気が緩んでしまいました」

「まぁ…………その点は反省点かもしれないな」

最後の最後まで油断してはならない。
それは戦いが終わった後にも言えることだけど、四人の状態を考えればあそこで気が緩んでしまうのは仕方ない。

オーガと遭遇するまでの戦闘では殆ど体力を消費していなかったが、今はもう一歩も動けないほど披露している。
そんな状況であその一撃を入れることが出来れば、そりゃ気も緩むだろ。

「ラガス坊ちゃま、こちらは私たちが解体しておきます」

「おう、頼んだ」

四人は……まだ休んでいた方が良い状態だし、今はメリルがシュラがやった方が良いだろうな。

「私も、やる。昼食はもう、食べ終わったから」

「良いのか? 助かるよ。なら……一応、ルーフェイスと一緒に警戒しておくか」

『四人とも凄かったよ!!!!』

……ルーフェイスは四人を褒めて労うのに忙しそうだから、俺とルーン、キリアさんの三人で警戒しておくか。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です

Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!! あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。 そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

血染めの世界に花は咲くか

巳水
ファンタジー
 かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。  しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。  新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。  その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。 本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

処理中です...