万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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鉱山に着く前に

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フォース君の悩みを解決した翌日、予定通り俺たちは鉱山に入って鉱石を採掘しに向かった。

フォース君とリッシュちゃんも付いてきたかったようだが、さすがにまだ早いとロウレット公爵様に止められていた。
そのロウレット公爵様も俺たちと一緒に狩りを行える日は昨日だけだったらしく、残念な顔をしてたな。

「これなら結構早い段階で着きそうだな」

鉱山はロウレット公爵家の屋敷からそれなりに離れた場所にあるので、走って向かわなければ満足に採掘を行う時間が取れない。

という訳で、今回はキリアさんとフォースも留守番。
現在はルーフェイスの背中にシュラとメリルとセルシアが乗り、俺はラビットフットを使って森を走っている。

今のペースで走り続ければ、昼前には確実に着く。

「相変わらずラガス坊ちゃまの脚はおかしいですね」

「俺の脚はおかしくないっての。魔靴を履いてて、ラビットフットも使ってるからだぞ」

魔靴を履いてることで脚力強化が効果を発揮。
そしてラビットフットは魔力の消費量が少ないのに、脚力強化の効果時間が長い。

脚力強化の効果が二つも付与された状態であれば、身体強化のアビリティを使わずともルーフェイスの速さに付いて行ける。

「そうかもしれませんが………やはりこの状況は少し納得いかないと言いますか」

「身体強化の手札は俺の方が多いんだ。色々と考えれば、この状態がベストだろ」

多分、メリルは従者である自分がルーフェイスの背中に乗って楽してる状態が気に入らないんだろうな。

でもスタミナの量も……多分俺の方が多いし、鉱山に着いてからのことを考えると俺が強化系のアビリティを使って走るのが一番良い。

ルーフェイスが普段の大きさになっても、四人乗りはちょっと危ないからな。
三人乗りでギリセーフってところだ。

「そんなにピリピリしたって仕方ねぇだろ、メリル。俺たちは鉱山に着いてからしっかり仕事すれば良いんだよ」

「……そうですね」

「風が、気持ち良い」

どうやらセルシアは走っているルーフェイスの背中に乗るのにご満悦のようだな。

その感覚は良く解る。
自分の脚で走って風を浴びる感覚とは全然違うからな。

『ルーフェイス、ちょっと面倒な奴がいる』

『えっ、マジ? 逃げ切れなさそうな感じか??』

『ん~~~~~……無理じゃないと思うけど、向こうはもうこっちに気付いてるから、多分凄い暴れながら追いかけてくると思う』

凄い暴れられるのは……困るな。
仕方ないことかもしれないし、ロウレット公爵様に何かを言われることはないと思う。

それに、俺たちが逃げたせいでハンターたちに迷惑を掛けるのもな……はぁ~~~、しゃあない。

『迎え撃つ』

『了解!!!』

『ちなみに、既に俺たちをロックオンしてる奴はどれぐらいの強さを持ってるんだ?』

『多分ねぇ……昨日戦った、アサルトワイバーンと同じぐらいだと思うよ!!!』

うげっ!!?? マジですか、ルーフェイスさん……あのアサルトワイバーンと同じぐらいかよ。

今はロウレット公爵様とアリスタさんもいないし、かなり本気で戦った方が良さそうだな。

「もう直ぐアサルトワイバーンと同じぐらいの強さを持った奴とぶつかる」

「マジっすか? それは燃えてくるっすね!!!」

「やっぱりシュラはバカですね。普通に緊急事態ですよ」

「……ちょっとワクワク、する」

メリルさんよ、お前の考えでいくとセルシアもバカになってしまうぞ。
まぁ、分かってるからシュラにだけしか言わないんだろうけど。

三人は速攻でルーフェイスの背中から降り、臨戦態勢に入る。

さてさて、いったいどんなモンスターが来るのやら…………なるほどね、こいつは強敵だ。

「ガウッ!!!!」

「グルルゥアアアッ!!!」

視界に現れるなり、爪撃をぶちかましてきたのはオルトロス。
アサルトワイバーン同じBランクのモンスターであり、双頭の狼。

爪撃はルーフェイスが相殺してくれたから問題無いが、中々の衝撃が周囲に広がる。

強いモンスターの素材は嬉しいが、今日の目的は鉱山で鉱石の採掘だ。
なるべくサクッと終わらせたい。
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