万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

文字の大きさ
522 / 1,103

聞いてない、見てない

しおりを挟む
一応鉱山で鉱石を採掘できた翌日、森の中でモンスターの死体を解体するつもりだった。
だが、何をしに森の中へ行くのかとロウレット公爵様に尋ねられ、死体を解体する為にと伝えると……良ければ庭で解体してほしいと頼まれた。

正直、目が点になって驚いたと思う。
だってさ……死体を解体するんだぞ。モンスターの死体を。

もう今まで何度も解体してきたから気にならないけど、死体って全く良い匂いしないんだぞ。
なのに、何故わざわざ庭で解体してほしいと頼むのか……理解不能だった。

でも、俺としては街を出て森に行く労力が省けるのは有難い。
解体って何気に体力が必要だし、集中力を使う。

とりあえず、言われた通りロウレット公爵家の庭でモンスターの解体を行うことにした。
すると……ロウレット公爵はいつも通り執務室で仕事をしているようだが、俺たちの後ろに数名の騎士とフォース君にリッシュちゃんがいた。

「えっと……もしかして、二人はモンスターの解体を見学するつもりなのかい?」

「「はい!!!」」

うん、元気良く答えられてしまった。
目に全く怯えがないな……その気持ちは多少解らなくもないけど、実際始まればそんなに良いものでもない。

騎士さんたちに、本当に二人の前でモンスターの解体を行っても良いのかと目で尋ねる。
すると、若干申し訳なさそうな表情で謝られた。

これは……既に二人の親であるロウレット公爵様が許可してるということか。
それなら……まぁ、見学するのは構わない。

構わないけど、二人は大丈夫か?
普通にゲロっちゃうと思うんだが……俺たちが解体に集中してればいいだけか。

「しょうがない。早速始めるか」

「よろしいのですか、ラガス様? フォース様とリッシュ様にはさずがに刺激が強いと思うのですが」

「それは俺も思ったよ。でも、あんなに眼をキラキラと輝かせてるんだぜ」

「……確かに輝いてますね」

「だろ」

俺も初めて生の武器を見た時はあんな表情してたんだろうな。

「それに、いずれ二人が進む道を考えれば今のうちに耐性を付けておいて損はないだろ」

「それはラガス様だからこそのお考えだと思いますが……かしこまりました」

メリルが二人の前で解体することに納得してくれたところで、亜空間から解体していくモンスターの死体を取り出す。

フォース君とリッシュちゃんは取り出したモンスターの死体に驚いているようだが、解体が始まれば集中モードに入る。

Dランク以下のモンスターは魔核と肉、骨や爪などが主に売れて使える部位。
だが、Cランク以上のモンスターであればそれ以外にも、血や内臓なども貴重な素材となる。

なんでそんなグロ素材が錬金術や武器の素材になるんだよって初めは思ったけど……結局そうなるんだと思うしかなかった。

という訳で、Cランク以上のモンスターの血や内臓はキッチリ保管。
しょっちゅうモンスターを倒してるので、亜空間の中には血を入れる用のビンが大量に入ってる。

…………後ろで何か気分悪そうな声が聞こえたけど、俺は何も見ていない。
いや、聞こえてすらいない……よし、作業再開だ。

ちなみに、Bランクモンスターのオルトロスの血はかなりの高級品。
セルシアがスパッと一刀両断したが、雷の熱で上手く傷口を焼いていたので、無駄にすることなく回収に成功。

にしても、これは狙ってたのか?
それとも偶々上手くいったのか……どちらにしろ、綺麗な一刀だったことに変わりはないな。

そして鉱山の中でもちょくちょくモンスターに襲われていたので、四人で解体しても午前中では終わらず、体をきれいにしてから夕食を食べてまた午後からスタート。

その間も二人は飽きることなく、俺たちが死体を解体する様子を見学していた。
別にDランクのモンスター一体ぐらいであれば、二人に解体させても良いかと思ったが……ロウレット公爵様がそこまで許可しているかは分からないので、今回は見学だけ。

「ふぅ~~~~~。こんなところか」

結局かなり溜まっていたので、夕方を過ぎた後も光の魔弾をいくつも浮かばせて作業を進め、ようやく死体の解体作業が終了。

はぁ~~~~。
後は風呂に入って寝るだけ。
今日はぐっすり寝られそうだ。
しおりを挟む
感想 128

あなたにおすすめの小説

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生したみたいなので異世界生活を楽しみます

さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… 沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。 誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。 感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

【連載】リサイクルは異世界で?転生したら捨てられた悪役令嬢でしたが、そもそも価値が分からない男は不要です

Nekoyama
ファンタジー
どこにでも居そうな陰キャ系OL。それが私、間根 綺羅(まね きらら)の表の顔。でもその実は株式取引で総資産10億円突破している隠れ富豪。これを元手に、社畜は卒業して、ゆるーく楽しく暮らしていこうと思ったその矢先に、真っ白な世界に!! あなたにはスキル「リサイクル」を授けましょう。世界をキレイにするために異世界で頑張ってくださいね。 そんな声が聞こえた気がする。え、私のお金は?鬼か!?

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

血染めの世界に花は咲くか

巳水
ファンタジー
 かつて英雄に憧れ、裏切られ、奪われ、復讐にとりつかれた果てに、ひとつの国を血に沈めた。そして「血塗れ夜王」は、敬愛する師匠によってその生を終えた。  しかし、滅びたはずの魂は再び生れ落ちる――すべての記憶を抱えたままに。  新たな名と姿でこの世界に生を受けた彼は、前世の記憶と力、罪業を背負い、少年として新たな人生を歩み始める。  その先あるのは贖いか、それともさらなる血の罪か。二度目の命に意味はあるのか――。 本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

処理中です...