万分の一の確率でパートナーが見つかるって、そんな事あるのか?

Gai

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日頃の感謝を込めて

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鋭い刃物系イケメン君、改めスレイド・ヴァルク君の悩みはなんと婚約者へのプレゼント選びだった。

ん~~~~~~……なんともまぁ、予想外な悩みだ。
てっきり、もっと自分自身が関わる悩みというか……とにかく、婚約者へのプレゼントと選びで迷ってるという答えは予想出来なかった。

「婚約者っていうと、あのダブルスの大会で一緒に参加していた女の子か?」

「あぁ、フローラ・レリース。それが彼女の名前だ」

フローラ・レリース……見た目と同じく、フワッとした名前だな。
ゆるふわ系の美人さん、だったのは覚えてる。

結構中身は正反対というか、合わないように思ってたけど……もしかしてスレイドはフローラさんにベタ惚れなのか?

「フローラさんね……もしかして、もう直ぐフローラさんの誕生日だったりするのか?」

「いや、そういう訳ではない。ただ……日頃から、フローラには世話になっている。だが、俺はあまり喋るのが得意ではない」

俺とは結構軽く喋れてる気がするけど……相手が将来自分が結婚するであろう相手、婚約者となればまた話は変わってくるのか?

それとも、どういう事情でフローラさんと婚約者になったのかは知らないけど、それなりに気がある相手だからこそ上手く喋れないのかもな。

「喋るのが上手くないからこそ、フローラさんが気に入る様なプレゼントを買って、日頃の感謝の気持ちを伝えよう……そういうことか」

「……あぁ、その通りだ」

なるほどね……確かに、あの辺りの店にはアクセサリー店もあったな。
女性にプレゼントするならアクセサリー系……ってのはちょっと安直すぎるかもしれないけど、別に悪い案じゃない。

変な物を買ってがっかりされるよりは無難な選択をする方が良いか。

「一人で探していたが、あまりこれだと思える物が見つからない」

「あんまり深く悩み過ぎるのは良くないかもだけど……」

スレイドの気持ちを考えれば、どれだけ考えても悩み足りないってところか。
相談に乗ってあげたいが……俺は全くフローラさんのことを知らないのか。

「フローラさんは日頃からスレイドの隣にいるんだろ」

「そう、だな。思い返せば、いつも隣にいる気がする」

ふむ……であれば、少なくともフローラさんはがっつりスレイドのことが好き……の筈。
惚れてるのは間違いないだろう。

だとすれば、いきなりスレイドからプレゼントを貰ったらなんでも嬉しいと思うんだが……それはスレイドの求めるアドバイスじゃないんだろうな。

「ちなみに、スレイドはどんな物をフローラさんに送ろうと考えてるんだ?」

「無難にアクセサリー系の物を送ろうと思っている」

下手に悩むより無難に、か。
良い選択だな………ちょっと失礼かもしれないが、スレイドみたいなタイプは下手に奇をてらおうと考えると、絶対に失敗しそう。

「アクセサリー系……フローラさんの好きな色とか分るか」

「……青色、が好きだと言っていたな」

「なら、ベタかもしれないけど青色がメインのアクセサリーを買うのが一番かもな」

「そういうものか」

「あぁ、そういうものだと思う」

気になるってる人が好きな色のアクセサリー。
プレゼントにしては、悪くない一品だと思う。

まぁ……こういうことに関してはプロじゃないというか、慣れていないからこれ以上言えることはないかな。
これからプレセント選びを手伝っても良いんだけど、それはなんか……俺の意見が入ると良くない気がする。

後俺がアドバイスできることはもうなさそう……いや、一つだけあったな。

「なぁ、スレイド。夏休みが終わるまでの後数日、何か予定があったりするか?」

「いや、特にないな」

「それなら、実際に鉱山に行ってアクセサリーに使う宝石を採掘する、ってのはどうだ。そして採掘した宝石を職人に渡して加工してもらって、渡す。そっちの方がスレイドの気持ちが深く伝わると思うんだけど」

「ッ!! なるほど……そういう手段があったか」

店で料理を奢るよりも、手料理をご馳走するほうが気持ちが伝わるの同じ方法なんだが……反応を見る限り、こっちの方が良さげかな。
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